「簡単に言うと、俺の能力は『相手の能力を撮った写真を取り込むことで、それを真似ることができる程度の能力』、そして『写真に写したものを光弾として実体化させる程度の能力』の2つです。そうですね…。」
会場を見渡し、手ごろな物が無いかを探す。
そしてすぐ近くに置かれていた皿を持ち上げる。
「まず、最初に『写真に写したものを光弾として実体化させる程度の能力』ですが、それはその名の通りこういうことです。」
そしてその皿の写真を撮り、現像。
できた写真を空中に浮かべると、目を閉じてその写真に集中する。
すると…。
その写真から円盤状の光弾が大量に発射された。
「このほかにも、石と枝の写真からは…。」
そう言って2枚の写真を取り出すと同じように球体と棒状の光弾も発射させて見せた。
会場から沸き起こる歓声。
まっ、まずはこんなものといった感じだろうか。
さて、次はもう一つの能力についてだ。
「もう一つの能力は、『相手の能力を撮った写真を取り込むことで、それを真似ることができる程度の能力』です。さきほど俺が見せた高速での飛行は、この能力を使って文さんから天狗のスピードを真似たものです。実際に真似をして見せるので、誰か能力を写真に収めさせていただきたいのですが…。」
「じゃあ私が行くぜ。」
真似させてもらえる人がいないか会場を見渡していると、そばにいた魔理沙さんが名乗り出てくれた。
魔理沙さんの能力は『魔法を使う程度の能力』。一体どんな魔法を見せてくれるのか…。
「じゃ、行くぜ?」
そういうと、八角形の小さな物体を取り出した。
何だろう?あれ。
「恋符『マスタースパーク』!!」
次の瞬間、上空に向けてその物体からものすごい光線が発射された。
これ、初っ端から凄すぎるだろ…。
「どうだ?写真撮れたか?」
「はい、なんとか。では、ちょっと取り込んできます。」
そう言うとみんなの前から姿を消し、近くの森の中へ向かった。
あんなに大勢の前で写真を口にほうり込むのは恥ずかしいからね。
それに、自分が写った写真を食べられているところを見るのは、本人も嫌だろうし。
写真に目を落とす。
先ほどの技、マスタースパークがきれいに写っている。
よし!
写真を口に入れ、あらかじめ持ってきたお茶で流し込む。
やっぱりいい心地はしない。
そして再びみんなの前に戻った。
「お待たせしました。」
「びっくりしたよ、いきなり目の前からいなくなるからさ。」
「すみません、ちょっとアレなので。」
そう言って目を閉じる。
魔理沙さんの姿、技の出し方をイメージして自分に…あれ?
うまくイメージできない。
どうしたのかな?
「…できた。」
うまくイメージし、投影することができなかったため時間がかかってしまった。
深く深呼吸を済ませると、上空に右手を向けた。
「マスタースパーク!!」
すると、右手から魔理沙さんのと同じ光線が放たれた。
光線の太さや威力は劣るだろうが、無事に真似ることに成功した。
「おぉ、弾幕はパワー…ばっちりだぜ!」
会場から沸き起こる拍手がさっきよりも大きくなった。
「さて、次行きましょうか。」
「あら、面白いことをやっているわね。」
再びきょろきょろと見回していると、どこかで聞いたことのある声が聞こえた。
「お、紅魔館のメンバーも到着か!」