「もう、こんなに楽しそうな事があるならもっと早く知らせてほしかったのに…。」
来て早々咲夜さんはため息交じりに言った。
もしかして事前に知らせてが届いてなかったのか?
「もしかして、魔理沙さん伝えてなかったのですか?」
「うん。欧我が伝えてくれるだろうと思っていたからな。」
俺が!?
「もう、去り際に慌てて伝えるなんて。こっちはいろいろと準備があったのですよ?それなのに…」
あー、これは怒らせちゃったな。
完全に説教モードに移行している。
もう説教は受けたくない。
魔理沙さんはその様子を見て苦笑いを浮かべている。
はぁ、仕方ない。
「あの、咲夜さん?」
「なんです…っ!?」
咲夜さんの目の前に、紅魔館での弾幕ごっこの時に撮ったレミリアさんの写真を差し出す。
「どうですか?この写真。かわいく撮れてるでしょ?ギリギリにお伝えしたことについては謝ります。お詫びの印にこの写真を差し上げます。ですから、もうこれで許してくれませんか?」
咲夜さんは何も言わず、その写真を見つめる。
だんだんと顔が赤くなり、鼻血が流れ出した。
もしかして、鼻血が忠誠心の証なのかな?
「わ、わかりました。次からは気を付けてくださいね!」
「はい。」
わぁ、許しちゃうのかよ…。
レミリアさんの写真恐るべし。
これはストックを多めに持っておく必要があるな。
まあ気を取り直して…。
「さて、では能力説明の続きをしましょうか。ほかに能力を見せてくれる方はいませんか?人数が増えるとか…」
「あ、私できるよ!」
「フランちゃん!」
フランちゃんがそう言って近づいてきた。
手には1枚の小さな紙が握られている。
これは、スペルカード?
「禁忌『フォーオブアカインド』!」
スペルカードを発動させた瞬間、フランちゃんが4人に増えた。
凄い、こんなスペルカードもあるんだ!
「どう?すごいでしょ?」
「すごいです!あの、これを俺の能力で真似してもいいですか?」
「真似?良いよ!」
フランちゃんは笑顔で答えてくれた。
よし、この能力もコピーできる。
「じゃあ準備するから待っててね。」
そう言い残して再び森の中に向かった。
フランちゃんの技を写した写真を口に咥える。そして魔理沙さんの時と同じ様にお茶で流し込んだ。
今度は時間がかからないように、帰りながらイメージを行おう。
「お待たせ、行くよ!」
そしてみんなの見ている前で技を発動する。
「禁忌『フォーオブアカインド』!!」
「おぉ!」
「わぁ~!欧我が4人に増えた!」
「…よし!」
フランちゃんの時と同じように、俺も4人に増えることができた。
でも、自分が他に3人いるってなんか変な気分だな。
ここまでは順調だ。
でも、なんかすごく疲れてきた。
能力を使える回数に制限があるのだろうか。