幻想郷文写帳   作:戌眞呂☆

27 / 157
第4章 人間の里へ
第27話 After two weeks.


 

 

「はぁ~、気持ちいい。」

 

 

空をゆっくりと飛びながら、大きな伸びをして呟いた。

 

早いもので、あの宴会から2週間が経過した。

本当にあっという間だった。

 

2週間という短い間だったけど、本当にいろいろなことがあった。

 

 

まず、一番大きい出来事は今みたいにゆっくりと飛んでいることだ。

 

以前はものすごいスピードでしか飛べなかったが、文さんの的確な指導によりスピードを落として、ゆっくりと空を飛ぶことができるようになった。

空中に身体を漂わせ、風を感じることがこんなにも気持ちの良いことだと初めて知ることができた。

 

二つ目は弾幕についてだ。

俺の能力について理解した魔理沙さんに誘われ、「香霖堂」という道具屋に連れて行かれた。

そこで魔理沙さんが店主である森近霖之助さんと外で話している隙に、店に置いてある品を写真に収めさせていただいた。

このおかげで放てる弾幕の種類が増え、弾幕に様々な効果を持たせることができた。

 

早速チルノちゃんやルーミアちゃんとの弾幕ごっこで使用してみたけど、絶大な効果を発揮してくれた。

 

 

そしてもう一つ。

 

チルノちゃんとルーミアちゃんとの弾幕ごっこの時に、『冷気を操る程度の能力』と『闇を操る程度の能力』を(こっそりと)真似をすることができた。

 

 

この2人のほかにも、フランちゃんと弾幕ごっこもした。

 

しかし、この2人と違って弾幕がより複雑で強力で激しかったため、全く歯が立たなかった。

俺のスペルカード、撮符「激写封印」でフランちゃんの技、禁忌「恋の迷路」をコピーできたのが精いっぱいだった。

 

 

 

 

 

優雅に飛んでいると、お目当ての場所、博麗神社が見えてきた。

 

俺のためにあんな盛大な宴会を開いてくれたお礼…と言ったら変な感じだけど、週に1回参拝に行くことを決めた。

お礼以外にも、霊夢さんに会いに行くためという理由も含まれている。

 

うまく言えないが、あの人からは人間・妖怪を問わず惹き付ける不思議な雰囲気を感じられる。

言わずもがな、俺もその雰囲気に惹かれた一人だ。

 

 

 

お、博麗神社が見えてきた。

霊夢さんが外で石畳をほうきで掃いているところが見える。

相変わらず元気そうだな。

 

そのスピードのまま高度を落とし、霊夢さんのそばに着地した。

 

 

「こんにちは~!」

 

 

「あら、欧我。こんにちは。」

 

 

霊夢さんは笑顔で挨拶を返してくれた。

この笑顔を見ると、なんだか落ち着くことができる。

 

 

「じゃあ、ちょっとお参りしてきますね。」

 

 

「いつも悪いわね。」

 

 

霊夢さんに会釈をすると賽銭箱の前に向かった。

 

財布から500円玉を取り出すと、賽銭箱の中に投げ込む。

あの時500円玉を投げ入れたことで、この世界の住人とたくさん友達になることができた。

 

だから、これからはずっと500円玉を投げ入れることにした。

無いときは…まあその時はその時さ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。