縁側に座り、霊夢さんと一緒にお茶を飲む。
今日は魔理沙さんは来ておらず、この神社には霊夢さんと2人きりだ。
霊夢さんとこの2週間に起こった出来事や、霊夢さんの異変解決時の武勇伝など、とりとめの無い話をして時間をつぶす。
そんな2人のもとに、1人の来客が現れた。
「霊夢さん、こんにちは~」
その少女は、胸の位置ほどまである緑のロングヘアーで、髪の左側を一房髪留めでまとめ、前に垂らしており、白地に青の縁取りがされた上着と、水玉や御幣のような模様の書かれた青いスカートを着用している。
髪にはカエルとヘビの形をした髪飾りをつけている。
なんかかわいいな。
服の形状からして、この少女も巫女なのだろうか。
そして、なぜか霊夢さんと同じように肩と腋がむき出しになっている。
「あ、あなたが欧我さんですね?私は
その少女は欧我の存在に気づき、自己紹介をしてくれた。
「あ、どうも。葉月欧我です。あの、かぜはふりってなんですか?」
俺も簡単に自己紹介を済ませる。
そして、先ほどの早苗さんの発言で聞きなれない言葉が出てきたので質問をしてみる。
「そうですね。まあ簡単に言えば巫女という意味です。厳密に言えば違いますが」
え?つまり、どういうこと?
そう質問しようとしたが、霊夢さんにさえぎられてしまった。
「ところで、ここに何しに来たの?」
「人間の里へ買い物に行くところです。近くを通ったので、挨拶でもと思いまして」
「人間の里…ですか?」
確か、本に書いてあった。
人間の里は霊夢さんのように妖怪退治の特別な力などを一切持たない人間が暮らしている場所のことだ。昔ながらの木造平屋が軒を連ねており、主要な店の多さもあっていつも人間で賑わっているらしい。
「欧我さんは行ったこと無いのですか?」
「はい。以前紅魔館の大図書館で読んだ本に載っているのを見ただけで、一度も行ったことはありません」
「そうだわ!」
その発言を聞いた霊夢さんは、そう言うと立ち上がった。
一体何をひらめいたというのだろうか?
「欧我、あなた早苗と一緒に人間の里に行って来たらどう?きっと新しい発見があるはずよ」
「そうですね、行ってみたいです!ですが、その場所がどこにあるかは…」
「だから早苗が案内すればいいじゃない。買い物へ行くついでに、ね?」
「わ、私がですか?霊夢さんは?」
「私はお茶を飲むのに忙しいの。ほら、行ってあげなさい」
あらら…
霊夢さんってこういう人だったんだね。
面倒なことは相手に押し付けるというか…うん。
早苗
「はあ、仕方ありません。それでは欧我さん、行きましょうか」
早苗さんはそう言うと欧我に両手を差し出した。
「私の手につかまってください。人間の里へは空を飛んでいきますから」
「へ?俺、自分で飛べますよ?」
「えぇっ!?」
早苗さんは俺を飛べない人間だと思っていたのだろうか。
俺が空を飛べると知ってかなり驚いている様子だった。
しかし、そのあと何かに気づいたらしく、腕を組んでうんうんと何度も頷いた。
「そうですね、わかりました!」
え?一体何が分かったというのだろうか。
「つまり、この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!!」
そりゃあそうだろうけど、何でどや顔?