幻想郷文写帳   作:戌眞呂☆

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和解

 

ぬえ

「ナズーリン!星も!」

 

 

欧我

「え?なんでナズーリンちゃんが?それと星さんも?」

 

 

欧我は状況を呑み込めなかった。

なぜナズーリンちゃんと星さんが泥棒をかばったりするんだ?

 

どうなっているの?

 

 

 

その後、地上に降りて星さんとナズーリンちゃんによる取り調べが始まった。

 

 

欧我

「いきなり襲ってきたんです。俺が宝塔を持っていることを知って。」

 

 

「宝塔を!?」

 

 

ナズーリン

「だからロッドが欧我に反応していたのか。」

 

 

欧我が宝塔を持っていることに驚く星さんと、妙に納得をしているナズーリンちゃん。

 

 

欧我

「ここに来る前、里の茶屋のそばに宝塔が落ちているのを見つけたんです。観光のついでに届けようと思って命蓮寺へ向かう途中にぬえが現れて宝塔をよこせって。だから、泥棒に奪われてたまるかと思って弾幕を放ちました。」

 

 

と、弾幕ごっこに移行した経緯を話す。

 

 

「わかりました。少し待っていてください。」

 

 

星さんはそう言うと立ち上がり、ぬえの方へ歩いて行った。

おそらく、ぬえの言い分も聞くのだろう。

 

 

「さて、ぬえはなぜ欧我君を襲ったのかな?」

 

 

ぬえ

「だって私あいつが宝塔を鞄の中に隠すのを見たんだから!泥棒から取り返すために!」

 

 

「わかった。」

 

 

星はぬえの発言を聞いて理解したようだ。

2人を集めてそれぞれの言い分を話した。

 

 

 

 

欧我・ぬえ

「「勘違いだったの!?」」

 

 

星さんからぬえさんが襲ってきた理由を聞いて驚きを隠せない欧我。

本当のことを言うと、ナズーリンちゃんがぬえさんをかばった時点からそうではないかとうすうす感じていた。

 

そりゃあ、開口一番宝塔をよこせって言われたら間違いなく泥棒だと思っちゃうよ。

 

 

欧我

「ごめんなさいぬえさん、てっきり泥棒かと。」

 

 

ぬえ

「私も悪かった。ごめんね?」

 

 

星さんのおかげで誤解が解け、和解をすることができた二人は、がっしりと握手をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

宝塔を星さんに返し、3人と別れた欧我。

 

3人は一足先に命蓮寺へ帰るそうだ。

俺はこの辺りを散策するために分かれてこの道を歩いている。

 

ついでに3人の笑顔の写真を撮ることに成功した。

3人ともかわいらしい笑顔だ。特にぬえさんが。

 

 

 

命蓮寺はもうすぐそこだ。

寺の門へと続く石畳の両側には多くの地蔵が並んでいる。

 

こんなに多くの地蔵から見られているのは、ちょっと不気味だな。

 

ずらっと並ぶ地蔵、地蔵、地蔵、地蔵、傘、地蔵・・・傘!?

 

 

なんで傘が!?

地蔵と地蔵の間から古ぼけた傘がにゅっと顔を出している。

 

これ、絶対下から何かが飛び出すパターンだろ?

驚かされるパターンだろ?

 

 

まあいいや。

気付かないふりを装って、飛び出したところを写真に収めてやろう。

 

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