守矢神社の長い階段を登り切り、鳥居をくぐる3人。。
欧我
「さあ、守矢神社に到着いたしました。この守矢神社はもともと外の世界にあって、信仰を集めるために湖ごと幻想郷にやってきたという非常にアンビリーバブルな引っ越しを成し遂げてしまった神社ですね。」
小傘
「師匠、なにを読んでいるの?」
欧我
「守矢神社についてまとめたメモだよ。以前紅魔館の大図書館で調べたものなんだ。」
諏訪子
「へー、勉強熱心なんだね。」
欧我
「ありがと。」
欧我は諏訪子ちゃんにお礼を言うと、再びメモに目を落とした。
早苗
「あー!!」
そんな欧我の耳に、早苗さんの声が聞こえた。
顔を上げると、早苗さんがこちらに向かって駆け寄ってきた。
早苗
「諏訪子様!どこへ行っていたのですか!?いきなりいなくなったので心配していましたよ!」
諏訪子
「あーうー、ごめん、早苗。」
小傘
「2人って仲がいいのね。まるで姉妹みたい。」
隣で小傘ちゃんが面白そうに言った。
でも、今の俺にはその光景を笑う余裕がなかった。
…え?様?
まさか…。
欧我は手に持つメモに目を落とす。
えーと、この神社に祀られている神様は2人いて…。
1人は山の神である八坂神奈子。
そしてもう1人は…。
欧我
「え?」
メモから目を上げる。
目の前には、早苗さんに叱られている諏訪子ちゃん…じゃなくて。
神様がいた。
欧我
「守矢神社の二柱の神…。もう一人は諏訪子ちゃんだったのか!」
小傘
「嘘だぁ~。いくらなんでもそれは…。」
信じようとしない小傘ちゃんにメモを見せる欧我。
そのメモの神様の欄には、間違いなく『洩矢諏訪子』の名前が書きこまれていた。
そのメモを見て真実だと気付いた小傘ちゃんは驚きで言葉を発することができなかった。
今の俺もそんな状況だ。
え、じゃあ、俺は神様におにぎりを分けたことになるじゃないか!
もっと高価な具材にすればよかった。
諏訪子
「うん、そーだよ。」
早苗
「あら、ご存じなかったのですか?」
欧我と小傘ちゃんは同時に何度もうなずいた。
諏訪子
「勉強していても、忘れちゃっては意味ないねー。」
おっしゃる通りでございます。
欧我
「え、えっと諏訪子ちゃ…いや諏訪子様、神様とは知らず数々のご無礼、どうかお許しください。」
諏訪子
「あーうー、時代劇じゃあるまいし、さっきみたいに接してくれていいよ。それにわりと楽しかったし。」
欧我
「あ、はい!」
まさか、諏訪子ちゃんが神様だったなんて。
本当に予想外のことが起こり続けている。
常識で考えても、こんな小さな女の子が神様なんて…
欧我
「あ、そうか!やっとわかった。」
早苗
「いきなりどうしたのですか?」
欧我
「この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」
早苗
「やめてください!」
え、この前自分から言っていたじゃないですか。
早苗
「と、とにかく、皆さんはもう集まっていますよ。さっそく行きましょう。」
早苗さんの後について宴会の会場に向かう欧我達。
小傘
「師匠、いっぱい写真を撮りましょう!」
欧我
「うん。この思い出が永遠に残るようにね。」