宴会が始まって4時間が経過。
欧我は酒の飲み過ぎで気分が悪くなり、部屋の外に出て風に当たっていた。
文さんたちは3時間ノンストップで飲み続けているが、まだほろ酔いといったところだろうか。
何度も思っているが、本当に妖怪は酒に強いんだな。
早苗さんは少し飲んだだけで酔いつぶれちゃったけど、やっぱり人間だからかな?
欧我
「ふぅ~。」
日が傾き、太陽はもう半分以上沈んでいる。
気温が下がってきて、風は冷たく気持ちいい。
酔い覚ましにはもってこいだ。
小傘
「大丈夫?」
そんな欧我のもとに、小傘ちゃんがお茶を持ってやってきた。
欧我
「ありがとう。」
欧我はそのお茶を受け取ると、湯飲みに口をつけた。
小傘
「師匠、あのね?私たちってカップルなのかな?」
欧我
「ぶっ!?」
小傘ちゃんのとんでもない発言に驚いて思わずお茶を吹き出した。
欧我
「ごほっ・・・なんでそう思うの?」
小傘
「だってはたてさんが私のことを彼女だって。」
欧我
「それは冗談かなんかじゃないかな?じゃあ聞くけど、小傘ちゃんは俺のこと好き?」
小傘
「わからない。師匠として慕ってはいるけど。」
欧我
「カップルっていうのは、互いを愛し合い、これからもずっと一緒に暮らしていこうっていう2人組の事だよ?」
魔理沙
「その話、詳しく聞かせてよ。」
そんな欧我のもとに、魔理沙さんがやってきた。
欧我
「え、魔理沙さん!?それと、にとりさんに雛さんも?」
にとり
「カップルについて詳しく!」
小傘
「そんなことより、師匠は文さんのことどう思っているの?」
欧我
「文さん?」
やっぱり、酒の力って恐ろしいな。
まるでブレーキの利かない車みたいに欧我のぶっちゃけトークが始まってしまった。
欧我
「文さんは命の恩人です。今こうして皆さんと話せているのも、文さんのおかげなんですよ。」
魔理沙
「確か、妖怪の山の中で倒れているところを助けられたんだったよな?」
欧我
「そうです。そのあと俺に関する号外を作って幻想郷中にばらまいてくれたんです。そのおかげで俺には友達がたくさんできたし、写真屋として仕事もできる。それにね、あの時見た文さんの笑顔が忘れられないんですよ。」
小傘
「文さんの笑顔?」
欧我
「そうです。正直に言うけど、今まで見てきた笑顔の中で一番好きなのは文さんです。優しく、見ていると癒されるというか。とにかく安心できるんですよ。」
文さんの笑顔についての話が終わると、今度は愚痴の話になった。
欧我
「正直言うと、文さんの服は地味なんじゃないかなって。もちろん、新聞記者たる者、相手に不快な思いを与えてはなりません。そのためにあの服は理にかなっていると思いますが、オフの日でもあの服なんですよ。文さんは本当に可愛いんだからもう少し派手な服でも似合うんじゃないかな?」
もう欧我は止まらない。
欧我
「それに、皆さんスカート率多くないですか?俺はほかの人と空を飛ぶときは隣に並ぶか少し前を飛んでいるんですよ。だって中を見たくないから。でも、文さんと飛ぶときはそうはいかないんですよ。だって文さん速過ぎるから隣を並んで飛ぶことなんてできないし。だから、たまに見えちゃうんですよね。中。その結果引き起こされるドキドキを文さんに気づかれないようにするのに必死で。」
魔理沙
「ちょ、欧我。もうその辺にしといたら?」
欧我
「あ、そうそう。この前なんかものすごかったんですから。まさかあんな色の…」
文
「欧我…?」
次の瞬間、欧我の酔いが一気に吹っ飛んだ。
恐る恐る後ろを振り返ると、不吉な笑みを浮かべた文さんと目が合ってしまった。
うわ、完全に怒っている。
文
「私の何の色がすごかったのかな?」
欧我
「あやややややややや!!」
まずい、やられる!
逃げよう!!
欧我は文さんのスピードを投影させると、猛スピードで上空へ逃げる。
その後を追いかけるようにして文さんも上空へと飛び立った。
雛
(厄いわ…)