上空で対峙する俺と文さん。
まさか、聞かれていたなんて…。
一体いつの間に俺の後ろにいたんだ?
欧我
「文さんごめんなさい!」
文
「いいえ許しません。人には知られたくない物というのがあることを忘れないでください。後、地味で悪かったわね。」
欧我
「ぐっ…」
気にしていたんだ…
文さんは楓の葉の形をした団扇を取り出した。
文
「それじゃあこうしましょう。私に弾幕を一発でも当てることができたのなら許してあげる。」
欧我
「だ、弾幕をですか?」
文
「そうよ。さあ、手加減してあげるから本気でかかってきなさい!」
文さんはそう言うと欧我に向かって団扇であおぐ。
すると、その団扇から風の刃が発生し、欧我に向かって飛んできた。
欧我
「うわっ!」
間一髪のところでかわす欧我。
うわぁ、文さん完全にやる気だ。
仕方ない、やるしかないのか。
欧我は写真を何枚も取り出すと、弾幕を発射した。
その様子を地上から観察する魔理沙たち。
にとり
「おお、始まったねぇ、師弟対決。」
小傘
「師匠、大丈夫かな?」
小傘は心配そうに見つめる。
欧我
「はぁ、はぁ…」
文
「あやややや?もうおしまいですか?」
あれから30分が経過。
休まず弾幕を放ち続けるが、文さんには1発も当らなかった。
猛スピードで空を飛び、的確に弾幕の隙間を縫ってかわし続ける。
その合間に風攻撃でこちらのペースを乱しにかかってくる。
さすが、幻想郷一俊足の天狗。
文
「手加減などいりませんから本気でかかってきてください。」
欧我
「そうですね。じゃあ本気で行かせてもらいます!」
弾幕の方の能力では全く歯が立たなかった。
じゃあ、もう一方の能力ではどうだろうか。
体力的に不安があるけど、出し惜しみなどしていられるか。
欧我
「行くぞ!禁忌『フォーオブアカインド』!!」
文
「ほう。」
欧我が4人に増える。
そのうちの3人は文さんのスピードで飛行させ、残った一人は文さんに向かって右手を掲げる。
すると、そこから水の弾丸が弾幕となって放たれる。
文
「なかなかですね。ですが、スピードが足りていませんよ?」
文さんはそう言うと風の刃を放つ。
その刃が分身した内の1体に命中した。
くそっ。
早くも1体が削られたか。
じゃあこれなら!
欧我は球体や針状など様々な形の水の弾丸を作り出し、文さんに向けて放つ。
そしてもう一人の欧我がチルノちゃんから真似た『冷気を操る程度の能力』で弾丸を凍らせ、スピードと威力を高める。
文
「なるほど、考えましたね。」
もちろん、この攻撃には相手に当てる目的があるが、もう一つ別の目的もある。
それは、できるだけ1か所に留めておくためのものだ。
あの技の射程距離に収めるため。
欧我
(イメージ完了。行くぞ!)
そのはるか上空で構える3人目の欧我。
チャージも既に終わっている。
欧我
「恋符『マスタースパーク』!!」
文
「!?」
欧我から放たれたレーザー光線はまっすぐ文さんに向かって走る。
そして、見事に命中した。
今の攻撃で巻き添えを食らい1人削れて残り2人になったけど、なんとか弾幕をあてることができた。