幻想郷文写帳   作:戌眞呂☆

60 / 157
侵入者

 

「あら、欧我じゃない。貴方も異変に加担していたのね。」

 

 

欧我

「やっぱり異変解決に来ましたか、霊夢さんに魔理沙さん。しかし、まさかあなたまで来るとは思いませんでしたよ。」

 

 

そして3人目の侵入者の方を向いた。

 

 

欧我

「幽香さん。そんなに睨まないで、笑顔を見せてほしいものですね。」

 

 

以前大図書館で異変についてまとめた時に、すべての異変を解決してきたとして記述に載っている名前。それが「博麗霊夢」と「霧雨魔理沙」だ。

 

だから、今回の異変の解決に動くのはこの2人だとすぐわかった。

 

 

しかし、まさか幽香さんも来るなんて。

1人を好むはずのあなたがなぜ?

 

 

幽香

「悪いけど、今は笑顔でいるわけにはいかないの。2週間も日光が遮られて、私が育てた花が枯れているのよ。」

 

 

欧我

「そうですか…。」

 

 

欧我は脳裏に幽香さんの花畑できれいに咲く花々を思い浮かべる。

 

綺麗に咲く向日葵などの花は、生きていくためには日光が必要だ。

しかし、分厚い雲に覆われた結果日光が遮られ、光合成ができない。

 

 

霊夢

「それにしても、なぜ欧我がここにいるの?あなたは天狗じゃないでしょ?」

 

 

魔理沙

「そうだぜ。今まで邪魔してきたのは天狗どもだったぜ。」

 

 

欧我

「それはですね…。文さんに頼まれたからですよ。」

 

 

霊夢

「文に…?」

 

 

欧我

「そうです。」

 

 

さっきのことを思い出す。

滝の上で、文さんから聞かされた計画の全容とお願い。

 

 

「この場所で、戦ってください。計画を成功させるために、誰も通さないように。」

 

 

この時の文さんの表情が忘れることができない。

あんな顔を見るのは初めてだった。

 

だから、俺は文さんのために戦い抜くと誓った。

 

 

霊夢

「ふーん、まあいいわ。私たちの邪魔をしたいのなら、あんたを倒して先に進むだけよ。」

 

 

魔理沙

「つまり、欧我が4面ボスということだな!」

 

 

4面…?

 

 

幽香

「まあ、早く日光を取り戻さないとね。ここは私が行くわ。2人は先に行きなさい。」

 

 

魔理沙

「おう、たのんだぜ!」

 

 

幽香さんの言葉を聞き、魔理沙さんはほうきのスピードを上げた。

 

欧我は写真からロープ状の光弾を飛ばし、ほうきごと魔理沙さんの体を縛り上げる。

 

 

欧我

「言いましたよね?…あ、言ってないか。じゃあ今言う。誰一人、ここを通しません!」

 

 

魔理沙

「くそ、ほどけねぇのか!?」

 

 

魔理沙さんはロープから逃れようと体をくねらせるが、逃れられるはずはない。

このロープは頑丈なんだ。

 

 

霊夢

「はぁ、仕方ないわね。ここは3人で行きましょう。魔理沙、戻ってきなさい。」

 

 

欧我

「1対3ですか、かなり分が悪いですね。では、4対3で行きましょう。禁忌『フォーオブアカインド』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~山頂~

 

唸りを上げる巨大な機械のそば、そこに文と椛の姿があった。

 

 

「あ!」

 

 

椛の千里眼が何かをとらえた。

 

 

「どうしました?」

 

 

「欧我さんが霊夢さんたちと戦闘に入りました。」

 

 

椛の言葉を聞き、滝のある方向を見る文。

しかし、文の目では欧我の姿をとらえることができなかった。

 

 

(欧我…絶対に死なないで。)

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。