魔理沙
「くそ、どこにいるんだ!?」
魔理沙はあたりをきょろきょろと見回すが、欧我の姿はどこにもない。
それもそのはず。
4人に増えた欧我は、最初から全速力で飛び回っているからだ。
幻想郷一俊足のスピードを真似たのだ。
そう簡単にとらえることはできないだろう。
欧我
(行くぞ!)
写真を取り出し、高速で飛びながら様々な形の弾幕を放出する。
魔理沙
「うわっ!?」
魔理沙はそれらの弾幕をよけるのに精いっぱいの様子だったが、さすがは霊夢と幽香。
落ち着いて弾幕の軌道を読み、わずかな隙間を見つけて飛び回る。
それと、幽香の日傘も厄介だな。
まさか弾幕を防ぐことができるなんて。
霊夢は大量のお札を弾幕のように飛ばし、幽香は花形の弾幕を放つ。
欧我
「なかなかですね。」
それらの狙いは正確で、高速で飛び回る欧我を狙って当ててくる。
やはり、数々の異変を解決してきた巫女と、最強と謳われた妖怪は違いますね。
高速で飛んでいると、不思議な感覚になってくる。
弾幕のスピードが、かなりゆっくりになるからだ。
まるで、自分以外の時間がスローモーションになったような感じ。
欧我
(さて、そろそろかな?)
今、霊夢たち3人に3人の欧我が立ち向かっている。
もう1人は上空でこの様子を観察していた。
欧我
(飛び回っている人数が、途中から1人減っていることは気づいたのかな?)
3人の位置は予想よりも広がっているが、まあいいだろう。
範囲が広がる分、隙間も広がるが…。
にとりさんの能力を投影し、両手をかざす。
欧我
「くらえ!」
両手から大量の水の弾幕を放つ。
これらの水は針のように小さく鋭くしたので、スピードと威力は高い。
霊夢
「上から!?」
霊夢はその攻撃をいち早く察知し、上空に札の弾幕を放つ。
水の弾幕はそれらによって相殺された。
魔理沙
「くっそぉ!こうなったら!」
魔理沙は目を閉じて集中力と魔力を高める。
そしてスペルカードを発動した。
魔理沙
「魔符『スターダストレヴァリエ』!」
すると、巨大な星形の光弾が大量にばらまかれた。
それらは魔理沙を中心に全方位にばらまかれ、水の弾幕、そして飛び回る欧我から放たれる弾幕を次々打ち消していく。
一方、幽香は傘でガードをしながら弾幕を放ってくる。
まるで弾の降ってくる位置がわかるかのように、的確に隙間を見つけ、避け続ける。
しかもそれと同時に弾幕を放ち、こちらに攻撃をしてくる。
しかも、表情を全く変えず何も話さずだ。
欧我
(幽香さん、やりますね。あの時戦って実力を見ておくべきでしたか。)
欧我
「ぐあっ!?」
なに!?
欧我の分身の1人がやられた!?
欧我
「…さすが霊夢さんだ。」
霊夢
「私を甘く見ないことね。」
まさか札の中に相手を追跡するタイプがあったなんて。
しかもそれ以外のお札で欧我を1点に誘い込み、そこを狙い撃つとは。
これで3対3。
一人減らされたのはまずいな。
こうなったら、一気に行くしかないか。