霊夢
「まだ経験不足ね。私たち3人を相手にすること自体間違っているのよ。」
欧我
「いいや、文さんのために、ここで負けるわけにはいかないんだ。文さんに泣いて頼まれた。俺が戦うのに、これ以上の理由なんかない!」
霊夢
「ふーん。さっさと終わらせてもらうわね。霊符『夢想封印』!」
霊夢の周りから赤、青、緑の巨大な光弾が発生し、欧我目指して飛んできた。
欧我は防御用の立方体の弾幕を出そうと辞書の写真を取り出そうとしたが、指が思うように動かず、写真を取り落としてしまった!
欧我
「くそ、やっちまったか…。」
欧我はあきらめたように目をつむった。
ドーン!!
…あれ?弾幕が当たっている音は聞こえるけど、全く痛くない。
欧我
「え!?」
目を開けた欧我は、目の前の光景に我が目を疑った。
霊夢から放たれた弾幕を防ぐ、ナス色の奇妙な色をした傘。
顔だけ欧我の方を向き、赤と水色のオッドアイで欧我に笑いかける人物…。
欧我
「小傘ちゃん!どうしてここに!?」
あの時小傘ちゃんは家から飛び出していったはず。
なのに、何故ここにいるんだ!?
小傘
「わからない!気付いたら体が勝手に!」
欧我
「でも、俺は小傘ちゃんを危険に巻き込みたくなかったから!だから追い出したのに!」
小傘
「そうだったの?ごめん。あの後、こっそり欧我の後をつけていたの。どうして追い出したのか気になって。ついて行けば、なにかわかるかな?と思って。ほら、私って気配を消すことが得意でしょ?それに…。」
小傘ちゃんはそう言うと前に視線を戻す。
小傘
「欧我は、文さんのことが好きなんでしょ?」
欧我
「え!?まさか、聞いていたの?」
小傘の思いもよらない発言に、思わず赤面する欧我。
小傘
「だって、後半ほとんど声に出していたわ。」
欧我
「あやややや…。」
小傘
「やっぱり欧我は鈍いわね。文さんがさりげなく欧我に好きっていうサインを送っているのに、気付かなかったなんてね。お弁当なんか最も分かりやすいと思ったのに。それにも気付かないなんて、欧我ってやっぱりバカよね。」
…今、さらっとものすごいカミングアウトが。
欧我
「それって…本当なの?」
小傘
「うん。でも、それよりも今はこの戦いを終わらせましょ!今はさでずむなんてのんきなことは言っていられないわ。」
小傘ちゃんからのカミングアウトで衝撃を受けたが、小傘ちゃんの言うとおり今はそれどころではない。
指の感覚も回復してきた。
小傘ちゃんには本当に失礼なことをしちゃったけど、今は一緒に戦ってくれるのはありがたい。
助手という、とても心強い仲間が加わってくれた。
さあ、一緒に戦おう!
小傘
「これが私のスペルカード、相符『師弟共同戦線』!…なんてね♪」
欧我
「簡単なネーミング…。でもありがとう!行くよ!!」