まずあなたが目を覚ますまでの事ね。
あなたがここに運び込まれたのは3日前の2時ごろよ。
気を失って、幽香に背負われた状態でここにやってきたわ。
隣には涙を流している女の子がいたわね。
え?その子は今どこにいるかって?
あなたが運び込まれた次の日にここを飛び出していったわ。
小傘
「師匠がいない今、写真屋の助手であるこの私が幻想郷中の惨状を写真に収めるのよ!張り切っていくよー!」
とか言っていたわ。
あなたもいい助手を手に入れたわね。
ずっと大切にしなさいよ。
でも、ほかのウサギたちを驚かす行為は許されないわ。
後で誤ってもらわないとね。
…話がそれちゃいましたね。
ずっと続いていた嵐は、あなたがここにきて数時間後に晴れたわ。
おそらく、霊夢たちが異変を解決したようね。
この異変の事については、まだ情報が足りないから何とも言えないわね。
最後に文の事だけど、これについても情報が入っていないの。
おそらくだけど、霊夢たちにコテンパンにされたと思うわ。
え?死んじゃいないかって?
何を言っているの、妖怪は想像以上にタフなのよ?
それに、文は最強クラスの強さを持っている。
大丈夫よ。
そういえば、あなたの服はボロボロだったから、新しいのと交換しておいたわよ。
あなたに合うのが無かったから、ウドンゲの服を借りたの。
ズボンは…ごめんね、ピンク色で我慢して?
あ、そういえばボロボロの服の胸ポケットからこの写真が出てきたよ。
そう言って欧我に手渡した写真には文さんの笑顔が写っていた。
魔理沙さんからの攻撃を受けてボロボロになっているが、文さんの顔は見ることができた。
永琳
「あなた、文のことが好きなんでしょ?あなたの助手から聞いたわ。相思相愛じゃない。おめでとう。」
欧我
「あ、え、いや…。」
突然の発言に、顔を赤くして写真に目を落とす欧我。
その様子を見て、てゐがからかう様に言った。
てゐ
「あれ?耳まで赤くなっているよ?それに人間と妖怪の恋か。」
輝夜
「あら、素敵だと思いますわ。よろしければ、詳しく聞かせていただけませんか?」
欧我
「…はい。」
そして欧我はこれまでの経緯を話した。
文さんに命を救われたこと、写真屋として新聞を作ってくれたこと、そして文さんへの恋に気づいた時の事。
小傘ちゃんや霊夢さんから、文さんが俺のことを好きだと知らされた事。
時折思い出しながら、そして振り返りながら今日まで起こったことを話していった。
しかし、自分に秘められた能力や、取り戻した外の世界についての記憶に関して離さなかった。
あまり関係ないと思ったからだ。
輝夜
「そうですか、そんなことが。」
欧我の話に頷きながら、輝夜さんは静かに聞いてくれた。
鈴仙
「そうなんだ。今回の異変で戦ったのは、文さんを守るためだったんだね。」
鈴仙さんは、俺が戦った理由と決意に感動したらしく、なぜか涙を流していた。
そんなに感動する話か?
欧我
「でも、どうやって文さんにこの気持ちを伝えるべきか分からなくて。」
永琳
「相思相愛なら、普通に告白すればいいじゃない。」
欧我
「ですが、実をいうと人を好きになるのは初めてなので全く分からないんです。」
てゐ
「まっ、人じゃなくて妖怪だけどね。」
輝夜
「それでは、こうすればどうでしょうか?」
その後、輝夜さんは欧我に対していろいろとアドバイスをした。
さすがは5人の公家や帝をふってきた人物。
それらのアドバイスは的確で、納得のできるものだった。
さらに他の3人も加わって恋についての話で盛り上がった。
後は文さんに会うだけだ。
でも、今どこにいるのだろうか…。
永琳
「そんな欧我に吉報よ。異変解決を祝う宴会が博麗神社で行われるのよ。時間は今夜!そして文さんも出席するらしいわ。」
欧我
「本当に!?じゃあ!」
永琳
「ええ、今日の5時に退院よ。それまで安静にしていなさい。」
欧我
「はい!ありがとうございます!!」