幻想郷文写帳   作:戌眞呂☆

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四天王の2人組

 

欧我

「あ、萃香さんに勇儀さん!」

 

 

この2人は伊吹萃香(いぶき すいか)さんと星熊勇儀(ほしぐま ゆうぎ)さん。

以前妖怪の山で生活していた鬼の中で特に秀でた4人、『山の四天王』のうちの2人だ。

 

薄い茶色の髪で、白のノースリーブと紫色のスカートを穿き、頭の両方から巨大な角を2本生やしたのが萃香さん。かなりの低身長だ。

一方、金髪のロングヘアで体操服のような格好をしたのが勇儀さん。額からは鋭くて赤い一本角を生やし、高身長で体格も…うん、すごい。

 

 

萃香

「おやおや、そこにいるのは文とにとりじゃないか。もしかして私たちに会いに来てくれたのかい?」

 

 

「あややや、いえ、えっと…」

 

 

欧我

「申し訳ありませんが、違います。俺たちはこの先にある地霊温泉の取材に来たのです。」

 

 

勇儀

「お、その声は欧我か。萃香の言った通り、文とラブラブなんだなぁ。こんな真っ昼間から抱き合っちゃって。」

 

 

思わぬ鬼の登場に、文さんとにとりさんはすっかりおびえちゃっているようだ。

身体をぶるぶると震わせているのが伝わってくる。

 

相当、トラウマのようだな。

 

 

勇儀

「まあいいさ。こんな所にわざわざ古い友人がきてくれたんだ。私たちと遊んではくれないかい?」

 

 

萃香

「ちょうど暇だったところなんだ。私たちに勝つことができれば、この先に進ませてあげるよ。」

 

 

そんな発言を聞き、2人の顔からは血の気が引いて行った。

 

 

にとり

「終わった…。鬼に対して勝てるわけ無いじゃないか…。」

 

 

やはり、鬼に対する対抗心はもう持っていなのか。

 

だったら…。

 

 

欧我

「わかりました。俺が相手をします。」

 

 

「欧我!?何を言っているの?」

 

 

欧我

「やっぱり、天狗や河童は鬼には逆らえないか。でも、俺は人間だ。そんなの関係ない。犬、猿、雉はいないけど、ちょっと鬼退治をしてくるよ。」

 

 

にとり

「無理だって!鬼2人を相手に勝つことなんて。」

 

 

小傘

「だったら、私も相手になる。」

 

 

萃香

「ほう。鬼の遊びは手荒いけどいいのかい?」

 

 

小傘

「私だって妖怪よ!甘く見ないで。師匠、それでいい?」

 

 

欧我

「ありがとう、心強いよ。」

 

 

勇儀

「じゃあ、決まりだな。お前たち、手出しは無用だよ。」

 

 

萃香

「さすがにここじゃまずいから、場所を変えようか。付いておいで。」

 

 

そう言うと、2人は後ろを向いて歩きだした。

 

その2人について行く。

小傘ちゃんも後を追ってきてくれた。正直、犬や猿、雉よりも心強い。

 

 

欧我

「さあ、小傘ちゃん。当たって砕けようか。」

 

 

小傘

「うん、やってみる!」

 

 

正直、四天王と謳われる鬼を相手に勝てるかはわからない。

もしかしたら、取材どころではなくなるかもしれない。

 

…でも、文さんのため何としても!

 

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