萃香
「さて、私たちはここで遊ぼうか。」
小傘
「ここで?」
そう言って連れてこられたのは家に囲まれた空き地だった。
奥の方に大きな土管が3本重なっている。
師匠と勇儀さんは、こことは違う別の場所へと向かったらしい。
正直、師匠と別れたら怖くなってきた。
でも、決して逃げたりはしない!
萃香
「さて、あなたはいったいどんな能力を持っているのか気になるわね。」
わぁ、萃香さんやる気だ…。
ううぅ、怖い…。
よし!当たって砕ける!
私も、キャラを作っていこう!
小傘
「ふふふ、わちきの能力を教えることはできないわよ。そんなに知りたければ、わちきを倒して見せなさい。」
よし、決まった!
萃香
「ほう?それはおもしろそうだね。じゃあそんなあんたにサービスで勝負方法を決めさせてあげよう。」
萃香さんはそう言うと腕を組んで目をつむった。
…今がチャンス!
当たっていこう!
気配を消して、背後に回り込む…。
萃香
「まあでも、どんな方法だって私が勝つけどね…って、あれ?」
ふふふ、わちきはここなのだ!
行きますわよ!
小傘
「うらめしやぁ~!!」
ドンっ!
萃香
「わっ!」イラッ…
小傘
「ん?」
萃香
「人が話しているときに…」
そう言うと萃香さんはわちきの方に腕を伸ばしてきて…
小傘
「わわわ!痛い痛い!止めて…引っ張らないで!!」
ほっぺを思いっきりつねられ、引っ張られた。
そんなぁ、少し驚かしただけじゃない!
萃香
「あら、あんたかわいい顔しているわね。もっと苛めたくなっちゃうわ。」
小傘
「ひぇ~ん!」
何とかあがいて、萃香さんの手を振りほどいた。
でも…痛い。
小傘
「うえーん!当たって砕けたぁ~!」
萃香
「あんたねぇ、実際に当たってこないでよ。意味違うし。」
小傘
「…へ?」
本当に!?
もう、こうなったら奥の手よ!
小傘
「行きなさい、傘!」
私は傘を萃香さんの方に向けた。
この傘には大きな目玉とベロンと飛び出たチャーミングな舌がある。
私が窮地に陥った時、毎回この傘が助けてくれた。
だから、今回も!
萃香
「へぇ、その傘に何ができるのかな?」
小傘
「そうね、あなたを負かすことくらいわけないわ。降参だと言っても許さないんだからね。」
萃香
「ふふふ、面白そうじゃないか。さあ、やってごらんよ。」
小傘
「いいわ。行くわよ!」
べろんっ!
萃香
「うわっ!?」
それ、もう一回!
べろんっ!
萃香
「な、なにするのよ!」
小傘
「そーれ、思いっきりくすぐってあげなさい!!」
こちょこちょこちょこちょ
萃香
「わ、や、やめて!!くすぐったい!!」
…あれ?意外と効いてる?
一旦止めてみた。
萃香
「な、なにするのよ!私はくすぐられるのが苦手なんだよ…」
小傘
「そーなんだ。じゃあ、もっとくすぐってあげるよぉ♪」
萃香
「ひゃー!!やめて!ギブ!ギブ!」
小傘
「あはは、許しませんよ~♪」
…あれ?
これが…さでずむ。
さでずむでも・・・いいかも。
勝者:多々良小傘