それぞれが大切な「何か」の為に戦った者たちの物語。
そして、これは...
「決意」、そして「信念」を抱き続けたちっぽけで、それでいて偉大な者たちによる、面白くて、ユーモラスで、ちょっぴりせつない、そんな物語。
ここは、軍事大国として発展したデルガタール王国。人口は約2000万に達し、各地の交易の中継地点にもなっている国だ。
その国に、僕...イレブンは仲間の6人とともに来ていた。
「ここに来るのは久しぶりだね...」
「あんたは心配性よね。もう捕まる心配はないから、あんたは堂々としていていいのよ。」
「その通りだぜ、相棒。お前は「悪魔の子」なんかじゃない。周りの人達も、お前のことを受け入れてくれているんだからな。」
ベロニカとカミュがそう言った。
...そう。
僕はかつて、この国に追われていた。
「悪魔の子」と人々から罵られ、何度もピンチに陥り、何度も心が折れそうになった。
だが、ここにいる仲間がいたから、そして僕たちを必要としている人達がいたから、魔王ウルノーガ...いやウラヌスと、邪神ニズゼルファを倒すことができたんだ。
(ちなみに僕は、ウルノーガを倒した後、過去に戻り、再び戦っている。前の時間軸でベロニカを失っているからだ。)
「ユグノア王国の再建も進んでいるようだし、このまま平和が続いていけばいいけど...」
「姫様、ご心配なく。このまま続いて行きますとも。もはやわしらがおらずとも、この世界は平和であり続けるじゃろう。」
そう言うのはデルガタール王女であるマルティナと、僕の実の祖父であるロウだ。
そういえば、グレイグは元気にしているかな?グレイグは、僕の最後の仲間で、この王国の重役を努めている。
今日はそんなグレイグに挨拶しに行こうと、そう思ってきた。
「この城に入るのも久しぶりですわね。」
「いつみても豪華な城よね。アタシ、いつも圧倒されちゃう!」
セーニャとシルビアはそう言った。
僕もそう思う。
この国の繁栄の象徴とまで言われるこの城に入る時は、いつも緊張してしまう。
そうして、入ろうとした...
その時。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴっ!!
「地震だ!!」
ひとまず物陰に伏せた僕達は、地震が収まるまでスクルトで防御していた。
「...ふう。収まったみたいだ。」
「でも、少し揺れかたがおかしかったぜ?」
そういえば、この揺れは、どこかおかしかった。地震というのは、最初に少し揺れてから、大きな揺れが来るものだ。
しかし。
今回はそういった初期微動が無かったのだ。
何か嫌な予感がする...と思ったその時。
カァァァァァッ!!!
「「「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」
辺り一面に謎の閃光が国中、いや世界中に広がり、僕達は有無を言わさず気絶した。
そして...
「×××、大丈夫!?怪我は無い...?」
「大丈夫だ。...何だ、今の地震は!?」
「分からないわ...町の様子を見てきましょうか?」
「いや、僕が行くよ。君はここで待っていて...」
カァァァァァッ!!!
「「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」
「不気味な揺れであったな...皆の者、無事か!?」
「は、はい×××様...そちらは大丈夫なのですか?」
「うむ、特に問題は...っ!?」
カァァァァァッ!!!
「きゃぁぁぁぁっ!!?」
「ぬぉぉぉぉぉぉ!!」
「もう良いわよ、出てらっしゃい××××。」
「うん、××××母さん。でも、何か変...!?」
「大丈夫よ、何があっても私が貴方を守ってあげる...!貴方が皆にそうした様にっ!」
「××××母さん...大袈裟だなぁ。...!?」
カァァァァァッ!!!
「「!?うぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
「ダメ、行っちゃダメっ...!!行かないで!!」
『これ...あげるよ。持ってて。』
「でも...でももう、「これ」も消えちゃうんでしょう?私とあなたとの繋がりも!忘れてしまうんでしょ!?」
『大丈夫だよ。もしかしたら起こるかも知れないよ?望んでいいと思うよ、これくらいの奇跡は。...だって、◯◯◯◯は、本当は夢と希望を与えるモノなんだか...っ!?危ないっ!!』
カァァァァァッ!!!
「!?...×××!やめてっ、×××ーっ!!」
「皆、大丈夫?転んでない?」
「平気よ、安心して××。」
「尻餅はついたけど、怪我はしてない。」
「...むむ、何やら怪しい感じが...っ!?」
カァァァァァッ!!!
「「「「うわぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」」
「何よ今の地震...。何かの前触れかしら。」
「おっ、××。異変の匂いか?」
「匂うわね。胡散臭いほどに匂うわね。」
「だったら今回は私にも手伝わせてくれないかしら?×××のサポートということで。」
「いらないわよ×××。いつも通り私一人で...」
カァァァァァッ!!!
「「「いぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」
「何だ今の地震は!?×××××っ!?」
「ご心配なく。町への被害は、ほぼゼロのようです。ご安心下さい、×××様。」
「(嫌な予感がする...お前もそう思うだろ?×××。)」
『(そうですね、私もそう思います。どうされますかマスター?)』
「(どうするもこうするも、何が起こるか分からない。まず皆を召集...)」
カァァァァァッ!!!
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「狼狽えるな皆!地震は小さい!」
「×××、今日は終戦記念日の祭典だ。しかしこれじゃ大混乱が続くぞ!」
「ウチは地震は滅多に起きないからな...この場が大混乱になるのも仕方ないだろ。頼むぞ、×××。」
「分かった!×××も僕便りにせず頑張ってくれ!...苦手だろうけど!...ん?」
カァァァァァッ!!!
「「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
「ここの奥地の調査を頼みたい。これはお前たち二人にしか頼めない、重大な物だ。...やれるか?」
「分っかりましたっ!早速行きましょう、××!」
「やってくれるか、助かる!報酬は多めにしておこう。」
「はいっ!それでは行って来ま...」
カァァァァァッ!!!
「うわぁぁぁぁぁぁ!!?」
「ぬぅぅぁぁぁぁ!!!」
「何なんだ、あちこちで異変が生じてる...まさか、◯◯◯◯◯の、復活...!?いや、そんな訳は無い。」
「いや?もしかしたらあるかも知れないわよ?×××?」
「...何かが起きる。間違いない!!今のうちに手を打たなければっ...!?」
カァァァァァッ!!!
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「くっ...イヤァァァァァァ!!」
「何!?今の地震...。(××...)」
「何突っ立ってるんですか!急ぎましょうよ!××さん!」
「まだショックなのかい...仕方ないけど。」
「××××には...バレてたか?立ち直りたいけど...どうしても、ね。」
「それは、時間でしか癒せないモノなのかも知れませんね...っと、急ぎま...」
カァァァァァッ!!!
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
「う、うわ...うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「大丈夫?×くん...」
「俺は大丈夫だ、しかしファイトはまだ...」
「揺れからしておかしいとは感じなかったの!?流石に不気味で...」
「この程度で不気味と言うな、続けるぞ×××。」
カァァァァァッ!!!
「ぐ、ぐぁぁぁぁぁぁ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
「なんか揺れた気がするが構わねぇ!続行だぁ!」
「おうっ!!来いっ××!!」
「×××××で、ダイレクトアタックっ!!」
「くっ、かくめ...」
カァァァァァッ!!!
「「ぬぅわぁぁぁぁぁぁ!!?」」
「何なの!?今の揺れ...」
『××、分かんない...』
「うん、そうよね、そうだよね...。」
「×××!なーんか変な揺れだったよね...どう思う?」
「えっ!?いやいや、流石に関係はないと思うよ?」
「どーだか。もしかしたらもしかすると...」
カァァァァァッ!!!
「「イヤァァァァァァァ!!」」
「風が...おかしい。何かの異変を告げているのかな。」
「さっきの揺れから、顕著だな...××××、より詳しく探れるか?お前の風を読む力は規格外。何か分かるか?」
「ちょっと待ってね、父さん...。!?やっぱり何かおかし...」
カァァァァァッ!!!
「ぬぅぅぁぁぁぁっ!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」
あらゆる
ここから、物語は始まる...
「う、うーん...」
気がついた時には僕は森の中にいた。
「こ、ここは一体...」
立ち上がって、周りを見渡す。
しかし。
仲間たちの姿は、何処にも見当たらなかった。
「そんな...まずはデルガダールの町を探してみよう。デルガダールからはそこまで離れて無いはず。何かが...分かるかもしれない!」
焦燥感が身を走るのと同時に、正直何故か心の奥底ではワクワクがこみ上げていた。
今まで築き上げてきた平和が今、このように崩されたと理解してはいても、その感情を消すことはできなかった。
こうして、僕の新たな冒険は、幕を開ける。
あとがき
ども、星の塵です。
如何だったでしょうか、Cross Worldの序章。
お目汚しになってなければ良いのですが。
ともかく、少しでも目に止めて貰えればと思っております。
このクロスオーバー小説は、Pixivの方に連載していた物を内容を少し厚くした物です。要はリメイクです。
今後、基本的な主人公は2人で進んでいきます。
せっかちな方々はPixivの方で何とかたどり着いて下さい。
何で自分がこのようなクロスオーバー小説を書いてるかと申しますと、ただ「好き」なだけです。
書いてる他の皆様方もそうだと思います。
何故クロスオーバーが好きなのかといいますと、妄想だけでは無く、可能性を産むことができるからです。
アイツとコイツがもしその場に居合わせたら?
もしアイツらが仲良くなったらどうなるのか?
そういった物語が産まれると、更にそこからまた物語を産み出せる...それがクロスオーバーの素晴らしい所だと思います。
だから皆様も、挑戦してみては如何でしょう。
「好き」と「好き」を融合すると、核爆発以上の勢いで物語が産まれると思いますよ?
では、ここらへんであとがきを締めさせて頂きます。
今回はCross Worldを最後まで見て下さり、本当にありがとうございます。
気にいった方は、是非とも感想をよろしくお願いいたします。
そして、イレブンやその仲間たちが皆様の心に留まり続け、皆様の決意を満たし続けることを切に願い。
今回はここで、指と言う名の筆を置かせて頂きます。
皆様、今回は本当にありがとうございました!
次回もあるので、お楽しみ!