Cross World   作:星の塵

2 / 11
あらすじ

仲間と共にデルガタール王城に向かっていたところ、奇妙な地震と謎の閃光により気絶したイレブン。
彼が目を覚ますと...

そこには見知らぬ世界が広がっていた。しかし、そこに仲間はいない...。


第一章 発現する力

「...やっぱり、誰もいない...」

僕はしばらく辺りを歩き回り仲間たちを探していた。しかし、やはりいないようだ。

もう少し探そうと思ったけど、気づいたら日も暮れ掛かっていた。だから...

「近くのキャンプ場は...?」

と野営のために設置されているはずのキャンプ場に行くために、僕は移動用の呪文、ルーラを唱えようとする。

しかし。

 

「...!?いや、そんなまさかっ!?」

 

思わず僕はもう一度呪文を唱えた。しかし自身に感じる浮遊感どころか、術の発動すら起こらない。

 

「なんで、ルーラが使えないんだ...!?」

いくら何でもおかしい。おかしすぎる。

いや、そもそも。

ここは一体何処なんだ?何で僕はこんな所にいるんだ?意味が分からない。

デルガダールの付近の森の風景は、こんな感じじゃなかった。かといって、僕が旅してきた他の場所とも雰囲気は違う。

「はぁ...」

そうこうしている内に、日はどんどん沈んでいく。

皆は今どうしているだろう。不安で仕方ない。

「...悩んでてもしょうがない。町を探すか...」

恐らく、僕、いや僕たちは何者かにあの光によってそれぞれ別の場所に飛ばされたのだろうと、考えをまとめた...

 

その時。

 

「(結合された世界が安定しました。これより、結合された世界の法則を一つに纏め、そこに『世界の言葉』を加え、この世界の法則を最適化します。)」

という言葉が、頭の中に響いてくる。

これは一体...という僕の疑問を他所に、頭に響くこの声、恐らく『世界の言葉』なのだろう...は続く。

「(...成功しました。続けて、この世界に集った者の中から条件を満たす者たちを選定します。...成功しました。その者たちのユニークスキルの獲得...成功しました。)」

えっ...どういうことだ?結合って、ユニークスキルって何だ!?

しかし、無情な事にそこで『世界の言葉』は途切れてしまった...。

 

 

「待て...状況を整理しよう。」

そう言って僕は歩きながら考えた。

『世界の言葉』は「結合された世界」と言っていた。とても信じがたい話だが...どうやら、僕の世界は他の世界と結合して、改変されてしまったようだ。

また、結合の影響によってこの世界は不安定だったが、たった今安定化したみたいだ。それにより、結合された世界の法則が一つに纏まり、その影響で「世界の言葉」というシステムが追加され、それによって「ユニークスキル」が条件を満たす者たちに与えられた。そして恐らく、その中に僕も含まれているようだ。

そして、見渡す限りではこの一連の影響によりそれぞれの元々の世界の面影がほとんど無くなっている可能性がある。...つまり以前の世界の部分が見受けられても地形が変わっている可能性が高い。

 

結論として。

この世界...結合世界は誰も知らない、新たな世界だということに僕の思考はたどり着いたのだった。

「そんなことがあるものなのか...?皆は本当に大丈夫なのか!?」

そう言って、僕は歩みを早める。そしてこれからやるべきことを考えた。

一つは、離ればなれになった仲間たちとの合流。これは急を要する。『世界の言葉』のメッセージが全て真実なら、仲間たちはまだ生きているはず。皆はそう簡単に殺されたりはしないはずだが、ベロニカの一件もある。何があるか分からない。

二つは世界を結合させた黒幕の特定、そしてそいつを倒すこと。これは一つ目を成し遂げてからの話になるが、絶対にやらなければならない。当たり前だ。敵の強さがどれ程かは不明だけど、仲間がいれば乗り越えられる筈だ。

...それよりも今は、町を探すことを優先しよう。

 

 

 

「「「グギィィィィッ!!」」」

「わぁっ!?」

森を出るため歩いていたら、すっかり夜になってしまった。その中での魔物からの襲撃である。この世界に来てから、何回か魔物に襲われたが、さほど強くなかった。

その中でには見たことのない魔物もいたが、全て「火炎斬り」で薙ぎ払った。

しかし。

今回は歩き疲れている状態で、集団での不意討ち。僕は不覚にも、一撃を食らってしまう。

「うわっ!!...っ!」

初めて見る敵だ。僕は敵を観察する。

体色は緑色。人型で、貧弱だが武器を携え連携をとりあって行動する魔物のようだ。だが、どうにも知性は低そうだ...。

そんなことを考えていると、

脳内に敵の情報が送り込まれて来る感覚を感じ取った。そしてその情報が、「ゴブリン」という魔物の情報として脳内で自動的に整理されたのだ。

「もしかしてこれが...「ユニークスキル」なのか?...いや今は、敵に集中だ!」

そして、その情報に従って、僕は二本の勇者の剣で「剣の舞」を放ち、ゴブリンたちを倒した。その後...

「...どうやったらさっきの力を使えるんだ?こうかな?」

僕は歩きつつ、動いてくれ、と念じた。すると、さっきと同じ感覚が脳内を駆け巡った。そして、僕の新たな力...「ユニークスキル」の詳細に留まらす、自分の力を全て知ることができた。

 

 

 

キャラクター紹介・ステータス

 

個体名 イレブン(登場 ドラゴンクエスト11)

種族 仙人 (人間が何らかの影響で進化した種族。寿命が大幅に伸び、内包する魔力量も人間とは桁違いである。)

職業 勇者 (光もしくは闇の精霊と契約する必要があるのだが、元の世界でそう呼ばれているため、それに応じて精霊の力が世界の結合の時に宿り、それにふさわしい状態になっている。)

加護 ロトの紋章 (加護とは、自分とその仲間に与えられる力。種類によって差はあるが、若干身体能力などに補正がかかる。誰かから加護を与えられているという事は、与えている者の存在を証明することにもなる。)

称号 ロトの勇者 (称号とは、その者の人々からの通り名のこと。)

魔法 異界魔法〜元素系統・・・回復、炎、雷(「世界の言葉」が存在していた世界にとって、全く新たな魔法。その中でも、メラやホイミなどを指すようだ。)

ユニークスキル 取戻者《トリモドスモノ》 権能としては思考加速、解析鑑定、並列演算、森羅万象、確率操作の五つ。

五つの権能は、こんな感じだった。よく分からないが、かなり凄いと思う。

思考加速・・・自分の思考速度千倍まで加速可能。状況を判断する時や、魔法の多重発動などに応用可能な能力。

解析鑑定・・・対象を解析し、鑑定する。

敵の情報がまるわかりになる(例外あり)ような、頼もしい能力。

並列演算・・・二つまでの事柄を、自分の思考とは関係なく、同時に演算できる能力。

森羅万象・・・今までに判明している法則を、開示可能な能力。

確率操作・・・ある一つの事柄の起こりうる確率を±30%まで操作できる。

エクストラスキル 魔力感知、思念伝達

(エクストラスキルとは、ユニークスキルには劣るが、本人に宿っている権能の種類の一つ。)

魔力感知・・・魔力が宿った存在を感知可能。この世界の人々には強弱あれど魔力が内包されているため、強大な力を持つ者や身近にいる者の捕捉に便利。

思念伝達・・・対象に対して、思念を送れる能力。仲間同士でのコミュニケーションに使える。

耐性(耐性とは、特定の攻撃などを効きずらくしたり、無効化したりする能力。)

状態異常耐性・・・毒や麻痺などが効きずらくなる。

精神攻撃耐性・・・精神攻撃が効きずらくなる。

聖魔攻撃耐性・・・聖属性や魔属性の攻撃が効きずらくなる。

 

右手に勇者の痣を宿して「いた」若者。現在18歳。今は滅び、現在再建が進むユグノア王国の王族。王位継承権は第1位。しかし彼は王位継承を望んでいないようだ。

2年前、人々やデルガダール王国から「悪魔の子」と汚名を着せられ逃亡や戦いを繰り広げたが、先代勇者ローシュの仲間にして、ローシュを殺害した魔導師ウラヌス(ウルノーガ)を策謀の真犯人として討つことで、汚名返上を果たす。そしてその直後、ウラヌスの凶行の原因にして諸悪の根源である脅威、邪神ニズゼルファを仲間と共に打ち破った。勇敢さと優しさを兼ね備えた性格。幼なじみのエマを妻としている。

 

...しかしまぁ、僕にいきなりこんな力が宿るなんて思いもしなかった。

それに...僕はもはや、人間としての枠組みを越えた「仙人」になっているようだ。世界が結合した時に、知らず知らずの内に精霊の力が宿ったのか?

ちなみに、能力の使用方法は使いたいと思えば発動できるようだ。

町に着いたら、まず能力に慣れる必要がありそうだ。そして、今まで覚えた技(取戻者(トリモドスモノ)の森羅万象によると、『世界の言葉』が適用されていた世界では、技術(アーツ)と呼ばれているようだ)との組み合わせも考えてみたい。

そうこうしている内に、森を抜けた。向こうに見える山から出てきた朝日が、僕を照らす。その麓には、町が。僕がこの世界で初めてみる、人々の営みが見えた。

新たな力を得た僕は、その足を力強く踏み出す。新たな世界の、本当の入り口へと...

 




あとがき

ども、星の塵です。
今回もCross Worldを見て下さり、ありがとうございます。
今回の創作テーマは「発現」です。
感づいた方も多いと思いますが、あの作品の世界観のベースを組み入れたのが、この作品になります。ですので、能力の発現に関しては、Pixiv版だと書き方が甘いと思ったので、文章を添削して自然な感じに仕上げました。...ちゃんと仕上がってる?大丈夫かな?
不安で仕方ありません。

さて、あとがきは短いほうがいいです、そろそろ締めさせて頂きましょう。
今回もCross Worldを最後まで見て下さり、本当にありがとうございました。
少しでも面白い、続きが気になる!...という方は是非とも評価をよろしくお願いいたします。辛口評価でもドンドンよろしくです!
Pixiv版を先に見て、評価して下さっても構いません!
ではでは、イレブンやその仲間たちが、皆様の心に留まり続け、皆様の決意を満たし続ける事を切に願い。
今回はここで、指と言う名の筆を置かせて頂きます。
皆様、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。