「こんなところかしらぁ」
食蜂の周りには男女様々な人達が立ち並んでいる
この人達は食蜂が使っている情報収集
能力で全員分読み取ればいいが
それだと疲れてしょうがないのだ
だからこうして直接聞くことにしているが
「これはこれで面倒くさいのよね
もういいわよ、解散」
リモコンを操作し集まっている人達をバラけさせる
学園都市なら最先端の技術などで
それではなくともネットなどで情報を集めれるが
だからこそこの学園都市ではアナログの方がいい
データはすぐに改竄出来るし消去も出来る
それならまだ人伝の情報がいいこともある
とは言ってもただ美味しいスイーツを探すために
ここまでしているなんて
派閥の女の子には言えるはずもない
いったところで直ぐに記憶を書き換えるが、
まぁ面倒くさいことは回避したほうがいい
さてこれからどうしようかと
裏路地から本道路へと出てみると
まるで狙っていたように柄の悪いやつが
「どうして裏路地から出てきたのかな??」
「なにやってるの彼女~!!
暇なら遊ばない??」
五人で食蜂を囲み逃げ道を塞いだ
裏路地を引き返せば逃げれるだろうが
なにせ食蜂は運動は苦手
あっという間に捕まるだろう
それより何故逃げる必要性があるのか??
こんな奴等に負けるはずがない
簡単に能力で洗脳や記憶改竄など、どうにでも出来る
「どう楽しませてくれるのかしら??」
怖がる素振りを見せずむしろ受け入れる
そんな食蜂の姿をみた不良達は
「おぉ、ノリがいいねぇ♪」
「俺達に任せなよ」
「きっとやめられないよ」
「あぁ、その体に教えてやるぜ」
「忘れられないくらいにね」
エヘヘと気持ち悪い笑いをする不良
それを見ただけで正直吐き気がしたが
そこはグッと我慢しオシオキをしてやるぞお☆と
食蜂はバッグからリモコンを取り出
「ダメですよ、女の子がそんなことをいったら」
「きゃっ!!!!」
「「「「「うおっ!!!!!!!!」」」」」
突然に、気づく気づかないというレベルではなく
まるでパラパラ漫画のある1ページに
全く関係のない絵が差し込まれたように
前触れもなくそこに現れたのだ
「な、なんだテメェ!!!!」
「時崎 一です」
「名前を聞いてるんじゃねぇ!!!!!!」
余りにもスムーズに名前を言われ
バカにされていると感じた不良はイラつきをみせる
だがそんなことは見ていません聞いてませんと
マイペースに、この状況合わないことをいいだした
「僕は一方通行、あー君を探しているんですが
ここには昨日来たばかりで
どこにいけば会えますか??」
「知るかっ!!!!!
テメェの目的を聞いてるんじゃねぇだよ!!!!!!」
完全噛み合わない
今度ワケわからないことをいったら…
と構えていた不良だが、
「いっておきますけど五人で女の子を
それもそんな風にチャラチャラした容姿で
ナンパをしても成功する可能性は低いですよ」
「お前はさっきからなんだこの野郎!!!!!
ぶっ殺すぞ!!!!!!!」
まさかここで正論いわれ、図星を言われて
完全に切れてしまったのか
不良達の一人がピストルを取り出し
時崎の額に銃口を押し当てた
しかし時崎はピクリとも動かない
信じられない、びびって表情さえも変えられないと
そう思い込んでいた不良達に時崎は
なにも感じていないのか誰もが驚くことを
引き金を引けば確実に死んでしまう拳銃に対して
全くの恐れもなく食蜂の方を振り向き
「ここは危険ですので早く離れたほうがいいですよ」
「……わ、私は問題ないのだけど、それよりあな…」
「あぁ、もう、うぜっ、死ねよ」
冷静を装っているのだろうが
内心はかなりぶちギレているのだろう
矯めないもなく不良はその引き金を、引いた。
「問題あります
こんな風に囲まれたときは誰かに助けを呼ばないと
偶々僕がいたからいいですけど気を付けないと」
「……い、いや、それより……」
確かに引き金は引かれた
なのに、銃弾は時崎の頭を貫通せず
いやまるで銃弾が当たっていないように
平然として時崎はしゃべっている
「な、何をしやがったテメェ!!」
硝煙は出ている、銃弾も出ている
なのにどうして生きている!!!?
いやそれよりもどうして銃弾が…
と、頭を必死に回転させ考えていると
時崎はゆっくりと不良達の方を向いた
その異常な現象に一歩二歩と下がった不良達に
「僕は普段は大人しいほうですが
貴方のように人の命を「命」だと思わない人は…」
「嫌いです」
「「「「「!!!!??」」」」」
その時、何が起きたのか分からなかった
突然姿を表したように突然にその場から消えた
いや、消えたというよりいなくなったのだ
瞬間移動(テレポート)のように消えたのではなく
最初からそこにいなかったように消えたのだ
そして瞬間、いや刹那、いや同時刻に
不良達の背後に時崎は現れた
「て、テメェ!!瞬間移動か!!!!??」
「そんな能力だったら良かったんですが
そういう「簡単な」ものではないんです」
「お、おい!!!さっきの女がいねぇぞ!!!!!!」
不良の一人が食蜂がいないことに気づいた
目を離したのは五秒もなかったはず
走って逃げても五秒足らずでは姿を隠せない
だが不良がいったように瞬間移動ならあり得るが
「おい女をどこにやった!!?」
「気にしなくていいですよ」
「はぁ!!?何言ってやがる!!!!!!」
「だって今度僕を見失ったら……」
「………何してるんだ俺…」
「知るかよ…俺も…覚えてない……」
「大丈夫でしたか??」
「……………………」
少し離れた所にあるカフェテラス
そこで時崎と食蜂がお茶をしている
正確には時崎だけがショートケーキやモンブラン
フルーツタルトなどスイーツを楽しんでいる
食蜂はというと無言でジィ~と時崎を見ている
「……さっきのはなんだったの??」
「昔から存在感が薄いんです
その存在感を利用してここまで連れてきました
「でも存在感だけじゃ、
不良全員が「放心状態」にはならないはずよ」
「特別なことはしてません
予想外なことが起きれば放心状態にもなります」
「そう、なら教えてくれないかしらぁ☆
どうしてさっきから私の洗脳力が効かないのかしら??」
そういって食蜂はテーブル下から
リモコンを取り出し時崎に向けてボタンを押した
しかしなにも起きない時崎
そこで食蜂は隣テーブルの女性に
リモコンを向けボタンを押すと
まるで飢えていたように目の前のケーキを
ガツガツとまるで獣のように食べ始めた
「私は食蜂 操祈
能力はレベル5の精神系能力
「心理掌握(メンタルアウト)」
自慢になるけど学園都市最強の精神系能力なの
そんな私の洗脳を防げる人は一人二人だけ
防いだのは電気によるものじゃないみたいだけど
一体どんな能力なのかしら??」
号令がかけられたようにカフェテラスにいた
お客・定員・周りの通行人全員が時崎の方を向いた
まるで軍隊のように直ぐ様食蜂の後ろに並び
「教えてくれないとオシオキしちゃうぞお☆」