とある科学の一時停止   作:ガイドライン

18 / 84
一時停止と学園都市の交渉

「あっ、戻ってきました!!

とミサカはコーヒーばかり飲んで

この人の血の半分はコーヒーではないかと

疑いながら呼び掛けます」

 

「……遅かッたな……」

 

 

 

 

「すみません、遅れました」

 

「………………」

 

 

 

 

一方通行と個体1号が研究所から脱出してから一時間

時崎の様子を見る限り怪我はないようだ

ただ一方通行はジィと時崎の方を見ている

 

 

 

 

「どうしましたかあーくん??」

 

「………なンもねえェ」

 

 

 

 

「そうですか」

 

「怪我はないのですか??

とミサカは心配の言葉をかけつつも

本心はさっさとこの呪縛を解けよコラ!!と

思いっきり恩人を睨み付けます」

 

 

 

 

すみませんと、一言謝りながら

もう一度個体1号の肩を触れた

すると力が戻ってきたのか

勢いよく立ち上がった

 

 

 

「解除にはもう一度触れないといけないのですか、

とミサカは出来るだけ触れられる行為を

されたくないと思いながら

一方通行聞方をチラッと見ながら聞いてみます」

 

 

「触れなくても解除は可能ですが

完全に解除出来ないときもありますので

あまりオススメしたくありません」

 

 

 

 

「いいえ、助けられておいて失礼なことをいいました、

とミサカはこんなときでもコーヒーを飲む

この全身コーヒーに対してイラつきを覚えながら

貴方に対しては深々と頭を下げてお礼をいいます」

 

 

「テメェはそンなに素敵な

オブジェになりたいのかァ??」

 

 

 

 

しかしプイッと個体1号は無視をして

一方通行はその態度にイライラして

時崎が一方通行を宥める

 

周りから見たらこの三人は

今日会ったばかりの三人ではなく

昔からの仲の良い友達に見えるのだろうか…

 

 

 

 

「で、奴等はどうしたンだ??」

 

 

「あーくんが考えているような

卑劣で野蛮なことはしてません

 

ただ簡単にこの建物から出てもらうと厄介なので

電子ロックなどの扉全てOFFにしてきました

ここから出るために通気孔や下水道など

あまり人が通りたくないところはなにもしてません」

 

 

 

 

「大丈夫なのですか、

とミサカはそれなら意味がないのではないか

不安を隠しきれずに素直にいってみます」

 

 

「研究者が態々汚れる道を行くとは思えません

ましてや命に関わることもないのですから

プライドが邪魔をしてなかなか通れないと思います

 

それに通信手段は全て使えないようにしてますので

その間に「妹達」の安全を確保しないといけません」

 

 

 

 

 

すると個体1号は驚いた表情をし

一方通行ははぁ~とため息をついた

 

 

 

 

「もうこれ以上首を突っ込まないでください!!

分かっているのですか、

すでに「闇」に片足を突っ込んでいる状態なのですよ、

とミサカは感謝しきれないほど恩義はありますが

もう貴方達にこれ以上迷惑はかけられません」

 

 

 

「問題ありません

あーくん、芳川 桔梗さんを知ってますか??」

 

「なるほどな…アイツかァ…

それならついてこィ」

 

 

 

 

「何を勝手に話を進めてるんですか!!?

これはミサカ達、妹達の問」

 

「それではレッツゴー」

「ほら、行くぞォ」

 

 

 

「ですから何を勝手に…って、

二人で引きずらないでください!!!!

とミサカはこんなことされるなら

お姫様抱っこを所望します!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「色々やってくれたわね

おかげで後始末が大変よ」

 

「すみません、ですが…」

 

 

 

「言わなくても分かるわよ

その子がここにいるということは

その子と妹達をどうにかしてほしい、でしょう??」

 

 

 

 

ここは個体1号がいた研究所とは違う研究所

しかしここにも個体1号と同じ妹達がいて

その管理を、いや絶対能力進化の

研究員と実験管理の中枢として仕事していた

 

だがいまは時崎が起こした事件により

実験そのものが混乱してしまった

だからこの研究所も簡単に潜入し

芳川以外の研究者は全員気絶させた

 

 

 

 

「でも私が助けたとしてもメリットがないわ」

 

「それは…僕がなんとかします」

 

 

 

「口先だけじゃ信用出来ないわよ」

 

「……分かりました

すみませんがパソコンを貸してくれませんか」

 

 

 

 

芳川から許可をもらい何かを調べ始めた

その間、一方通行は相変わらずコーヒーを飲み

ため息をついた芳川は個体1号に近づき

 

 

 

「体の調子はどうかしら??」

 

「問題ありません、

とミサカは簡潔に答えます」

 

 

 

「緊張しなくてもいいのよ

確かに絶対能力進化に加担してたけど

私としても気持ちのいいものではなかったわけだし

こうして生きてくれるならそっちがいいでしょう」

 

 

「ですが先ほどは…」

 

「貴女だってあの子を

全て信じているわけじゃないでしょう」

 

 

 

 

そういって個体1号に計測器具をつけて

パソコンのキーボードをうち始めた

すると一方通行が興味を示したのか

 

 

 

 

「なるほどなァ…」

 

「これを見てわかるなんて、流石第一位ね

いまは体調は大丈夫だけど実験がこのまま中止なら

この子達の体調を維持するための機械も薬品も

全てストップしてしまうわ」

 

 

 

「あと、どれくらい持つ??」

 

「本当に助けるつもりなのね

貴方が変わったのはそこにいる

クールガイのお陰かしら」

 

 

 

「……知るかァ……」

 

「ふふ、そうね…

機械は早く停止するだろうけど薬品はなんとか

それでも三日が限度ね、人数が多いわ

薬品がきれたら早ければ一週間もないわね」

 

 

「…………チィッ……」

 

 

 

 

絶対能力進化を止めたというのに

未だに妹達は救われていない

止めなければ救えた命

だがそのままだと消えゆく命

 

一体どうしたら…いいのか……

 

 

 

 

「終わりました

ヨッシー、これならやってくれますか??」

 

「よ、ヨッシー…って貴方ね……

…って………な、なによこれ……」

 

 

 

 

時崎のなんともセンスの悪いあだ名だが

そんなこともよりも時崎が

さっきまで扱っていたパソコンにとんでもないことが

 

 

 

 

『絶対能力進化の凍結、及び新たな実験について

 

 

絶対能力進化は上層部の判断により凍結

そのため実験対象だった妹達には新たに

「一時停止における延命人体実験」に移行

妹達のクローンによる短命を

時崎 一の能力 一時停止により

どれだけ人体に影響を与えて寿命を伸ばせるか

樹形図の設計者の計算によると

その対象として2万人の被験者が必要

そのため妹達に実験対象として行うものとする

 

 

学園都市統括理事長 アレイスター=クロウリー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なによこの馬鹿げた実験は!!?

こんなものが上層部で了解をもらえるはずが」

 

「でも下のところを見てください」

 

 

 

 

「が、学園都市統括理事長

アレイスター=クロウリーですって!!!!??」

 

 

 

そこには確かにごく一般人では知り得ない名と

その文字の上から統括理事長の判子が押されてある

そうこの実験はちゃんとした学園都市からの要望

 

 

 

 

「あ、貴方って何者なの……」

 

「時崎 一です

能力診断ではlevel0の普通の人であり

能力は一時停止をもった能力者です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさかそちらから接触するとはな

それもこの結果は私にとってもプラスばかり

これくらいのことしてもお釣りがくる

 

 

これでプラン進行が数段と進むことが出来る」

 

 

 

 

 

窓もドアもないビルの中、

緑色の手術衣を着て、

赤い液体に満たされた巨大な円筒器に

逆さまで浸 かっている人間。

 

彼こそが学園都市統括理事長

アレイスター=クロウリー

 

 

 

二人がどのような関係かは分からないが

この学園都市に大きな影響を与える

ただそのことを誰も認識できなかった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。