とある科学の一時停止   作:ガイドライン

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Episode01 level5とlevel0
一方通行と一時停止


「ありがとうございました~!!!」

 

 

 

コンビニ定員の特徴ある言葉を聞くことなく

片手にはビニール袋を持ち

その中には大量のコーヒーが入っている

早速その中の一つを手に取り蓋をあけ口をつける

独特の苦味が口のなかで広がり喉を通る

はぁ、とため息のように息をだし周りを見渡すと

 

 

そして足元には半殺しになっている不良達

コンビニのガラスも無惨に割れ商品も散乱している

こんな状況にも関わらず

コンビニの店員はコーヒーを買ってくれた

髪の白いその少年に感謝していた

 

強盗に現れた不良達はレジからお金を奪い

その場から立ち去ろうとしたとき

コンビニに入ってきた少年に激突

不良達はその少年からも金目の物を奪おうとしたが

 

 

 

 

「………ま、まさかテメェ…第一位なのか……」

 

「ハァッ、そンなことも知らずに向かって来たのかァ」

 

 

 

相手が悪すぎた。

その少年こそ学園都市level5、

第一位、一方通行

 

その能力は運動量・熱量・光量・電気量など、

体表面に触れたあらゆる力の向き(ベクトル)

任意に操作(変換)する能力。

デフォルトでは重力や酸素などの生活に

必要最低限の無害な力を除いた全てのベクトルを

「反射(ベクトルの反転)」するよう、

無意識下 で設定している。

放射線や低周波音など通常の人間では

気付かない物も感知・観測できる。

核兵器を打ち込まれても無傷のままでいられる

 

 

そんな相手に不良達は勝てるはずもなく

殺されはしないにしろ半殺しにされたのだ

 

 

 

 

「面倒くせェが来る前にさっさと帰るか」

 

 

 

すでに一般人からコンビニの前でケンカをしていると

風紀委員と警備員に通報されている

あと五分もすればここに着くだ…

 

 

 

「えぃ。」

 

「ッ!!

何しやがるテメェ!!!!」

 

 

 

その場から立ち去ろうとする一方通行に

まさかの膝カックンを噛ましてきた

普段というより通常でも体表面に触れただけで

ベクトルを反射されて触ることも出来ないのに

それを膝カックンをしてきたものがいる

 

振り向きながらも相手との距離を取り

そのイラつきを全てぶつけるように

 

 

 

「イイ加減に背後から来るンじゃねェ!!!」

 

「正面だと逃げられるので。」

 

 

 

「当たり前だァ!!

毎日毎日俺の所に来やがってうぜェンだよ!!!!!」

 

「カルシウムが足りてませんよあーくん」

 

「本当にぶっ殺すぞ!!!!!」

 

 

 

足元にあった小石をベクトル操作で蹴る

すると弾丸のようなスピードで

それも至近距離でその者の額に激突

 

だがその者は何もなかったように立っている

それだけではない、小石が額の所で「止まっている」

 

 

 

 

「いつもいってますが危ないことはしないでください」

 

「ウルセェ、テメェには効かねェだろウが」

 

 

「それだと僕は化物みたいに聞こえます。」

 

「そういってるンだよォ!!!!」

 

 

 

額で停止している小石を手に取り

それを掌の上において

近くに落ちている空き缶に狙いを定める

そして止まっていた小石の時間を「再生」した

すると一方通行が放ったときと同じスピードで

狙った空き缶に小石がぶつかり穴を開けた

 

それを見た不良達はヒィと声をだし

フラフラしている足で必死にその場から逃げていった

 

 

 

 

「…………怖がられてますよあーくん」

 

「明らかにお前だろうがァ!!!

………もうイイ、俺は帰る。」

 

 

 

いつまで立ってもイライラすると判断した一方通行は

その少年に背を向けて歩き始めた

だが少年は先回りして一方通行の前に立つ

 

 

 

「邪魔だ、どけ。」

 

「嫌です。」

 

 

「もう一度いう、どけ。」

 

「嫌です。退きません。」

 

 

 

睨み合う二人

一人は学園都市最強の第一位

そしてその第一位から膝カックンと攻撃を防いだ少年

いったい何が始まるのかと周りの人間たちは逃げ出し

いつのまにかその一帯は二人だけになった

ジリジリと近づく二人、そして、

 

 

 

 

「ご飯を食べさせてください。」

 

「…………………チィ、来い。」

 

 

 

 

なんともあっけなく険悪な空気は晴れた

その場に誰かいたら間違いなくコケていただろう

そこまでヤバイ雰囲気を出していたのだが

少年のその一言で雰囲気は元に戻った

 

 

 

 

「明らかに忘れてましたよね。」

 

「ウルセェ、黙って着いてこい」

 

 

「普通の勝負じゃ決着つかないから

じゃんけんをして今回は僕が勝ちました

だから今日はご飯をご馳走になると約束しました」

 

「それでも59戦30勝29敗でまだ俺のほうが勝ってるぜ」

 

 

 

「……あっちむいてほいは、全勝ですが……」

 

「よし、死にたいンだなテメェは!!!!」

 

 

「……いい加減に名前で呼んでください。

僕の名前は時崎 一(トキサキ ハジメ)です。

昔のように「ハジメちゃん」とか「トッキー」でもい」

 

「絶対に呼ぶかアアァ!!!!

ならテメェもあんな呼び方をするな!!!」

 

 

 

「ならあっちむいてほいに勝ってください。

それが条件だとちゃんと約束しましたよね」

 

「クソが……」

 

 

 

時崎 一

公式にはlevel0の能力者だが

それはあくまでも機械が出した結果である

 

人から見ればその能力はlevel5

そしてこの学園都市最強の一方通行でさえ勝てない

いや勝つことも負けることも出来ない相手がこの少年

 

 

 

その能力は一時停止(サスペンド)、そして原石

能力解明をしようにも機械が停止してしまい

level0として登録されている

ある程度の操作は可能だが

原石を完全に制御出来ずあることに困っている

それが能力の余波によるステルス機能

 

「時崎 一」という人物に対して存在が薄くなっている

目で見ることも出来ず、カメラにも映らない

さらには学生登録に名前があろうとも

「時崎 一」の名前をスルーしてしまう

 

しかし戦闘では負けることを知らない

あらゆる物を体表面で停止させることができ

自分自身から二メートルなら遠隔停止もできる

さらに停止させたものを再生させ攻撃も可能

再生だけならどの場所からも使うことができ

時限再生と可能とする

 

 

一方通行と一時停止

同じように完全防御力を持ち

これまで戦闘(ケンカ)による勝敗は全て引き分け

なのでいまはこうして「運」任せの勝負

 

 

 

 

「とりあえずファミレスにいきましょう」

 

「とりあえずってなンだァ、とりあえずって」

 

 

「コイントスの勝負、ショートケーキ」

 

「ファミレスにもあるだろうがァ!!!!」

 

 

 

 

 

ようは二人は仲良し。

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