とある科学の一時停止   作:ガイドライン

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一時停止と「ヒーロー」の二日目③《スナオ》

「……どういうことだ…」

 

 

 

 

その一言ではっきりと雰囲気が変わった

さっきまではやる気のない感じではあるが

どことなく隙がない雰囲気を出していたのだが

今では殺気が見えるんじゃないかと思うぐらい

鋭い目付きで女の子に睨み付ける

 

しかし特に気にもせずに、

 

 

 

 

「ちょっと落ち着いてくれないかしら??

私はお話をしたいだけなのよお☆」

 

「下らねェことだッたらブッ飛ばすぞ」

 

 

 

 

「私は構わないけど「この子」と私は別だから

あまり無関係力な人は

巻き込まない方がいいじゃないかしら??」

 

「すでに巻き込んでるテメェがいう言葉じャねえな」

 

 

 

「そうかもね

ここで話すのも悪いから移動しましょうか

それと安心してくれていいわよ

妹達がいるこのお店周辺には「見張り」を付けてるから」

 

「……見張りねェ……」

 

 

 

 

 

食蜂がいった通り操られた男女が

お店周辺に集まり始めた

それも妹達にバレないように行動している

それを見て安心したのか一方通行は

ベンチから立ち上がり移動し始めた

 

といっても会話が聞こえなくて

なおかつすぐに駆けつけられる場所

近くにあったゲームセンターに寄った

 

ここならゲームセンター独自の騒音で

周りには声が聞こえることもない

そして店内も広く視界も良好

一方通行達が立ち止まった場所からは

妹達達の買い物姿がはっきりと見える

 

 

 

 

 

「場所も移動したンだ、さッさと話せ」

 

 

「せっかちね

まぁ、こっちとしても早くこの用件を

済ませておきたいからいいのだけど…

 

御坂さんに、

御坂 美琴に妹達の存在力を話そうと思っているの

だけど私はどちらかというと嫌われてるから

あなたに協力して欲しいんだぞお☆」

 

 

 

 

 

「ハッ、なンかと思えば…

直接話さなくてもアイツ等の存在を

教えることなンて簡単だろうが」

 

「それだと御坂さんが壊れてしまうわ

いきなりクローンだの2万人いるだの言われたら

まぁ、初めは信じないだろうけど

いつか妹達を目撃する日はくるわ

だから少しでもショックを和ら」

 

「下らねェな」

 

 

 

 

その言葉に食蜂の言葉が止まった

こうして妹達の面倒を見ている一方通行なら

少しは理解してくれるだろうと思ったが

 

 

 

 

「……やっぱり貴方じゃ御坂さんは

妹達は任せられないわね」

 

「そうか、なら引き取ッてくれても構わねェぞ」

 

 

 

「…なら……なんでこんなことをするのよ…

いくら時崎さんがお願いしてもやることないでしょう」

 

「思ッた通り、アイツの差し金かァ……」

 

 

 

 

「違うわ、妹達と御坂さんは頼まれたけど

第一位貴方にお願いしたのは私の意思よ

でもこれで分かったわ、どうして時崎さんが

「貴方」に御坂さんを任せなかったのか」

 

「アァ??」

 

 

 

 

さっきまでの余裕がなくなったような

その言葉がどれほどイラつかせたのか分からないが

明らかに一方通行の雰囲気が変わった

それでも食蜂はいま思っていることを

口に出すしか、止めることなんて出来なかった

 

 

 

 

「人を「他人」のようにしか見れないからよ

自分以外は全部オプションとしか扱ってないから

他の人の心が分からないのよ」

 

「それをテメェがいうか心理掌握さン

一番理解出来て、オプションとしか見てねェのはよ」

 

 

 

 

 

「そんなこと私だって分かっているわ

だからこそ私が出来ること、

私にしか出来ないことをするのよ

 

それなのに一番近くにいて理解している貴方が

どうして助けようとしないのか…分からないわ」

 

 

「…理解だと??

どうしてアイツ等を理解する必要がある??

どうしてアイツ等を助ける必要がある??

アイツ等は「あのバカに」助けられたンだ

俺は俺が気に食わねェモノを処理するだけだァ」

 

 

 

 

そう言い切り一方通行は食蜂から離れ

妹達がいるお店に向かい歩き出した

と、思いきや数歩でその動きを止め

 

 

 

 

「これだけはいっておくぞ第五位

アイツ等に「負い目」を感じることがあっても

第三位にそんな感情を持つことはねェ

被害者じゃねェ、加害者なンだよアイツは

やるなら勝手にしろ、俺には関係ねェ」

 

 

 

 

どれくらいその場に立ち尽くしたのか…

気づいたときにはもうそこには一方通行はいなかった

初めて交わした会話だったのだが

あそこまでとは思わなかった

そして、自分でも信じられない言葉を想いを

あんな風に言えたことに素直に驚いてる

 

そして何より驚いたことが

『アイツ等に「負い目」を感じることがあっても』

と、一方通行がいったその言葉に。

 

 

 

 

 

「素直じゃないということにしておくわよお☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、服を選んでいたンじゃねェのか??」

 

 

 

 

妹達の元へ戻ってきてみると

何故か誰も洋服を買っておらず

全員がそっぽを向いているように見える

 

 

 

 

「洋服を選びきれなかったのよ」

 

「アァ?どういうことだ??」

 

 

 

「貴方に喜んでもらいたくて、選んでもらいたくて

洋服を探していたのは良かったのだけど

どうもミサカネットワークがパンクみたいなの」

 

「いや、意味がわからねェ…」

 

 

 

「他の妹達がネットワークを通して

どの服がいい、この服がいいって介入してきて

何を選んだらいいか分からなくなったそうなの

そしてネットワークを遮断したら今度は

さっき言っていた妹達のパクリじゃないかって…

もう後は疑心暗鬼、洋服なんて選べなかったわけよ」

 

 

「なにしてンだテメェら……」

 

 

 

 

 

こっちはめんどくさい事を終えてきたというのに

こっちはこっちでめんどくさい事をしている

ハァーとため息をついたあと

 

 

 

 

 

「……ッたく……」

 

 

 

 

 

ゆっくりと妹達に近づき

視線を合わせようとした瞬間に

 

 

 

 

「バカかァ」

 

「いたっ」

 

 

 

まるでドアを軽くノックするかのように

妹達の頭を軽く小突いた

それも一人一人の頭を軽く叩いて回る

 

 

 

 

 

「なに悩む必要があるンだよ」

 

「し、しかし、ミサカ達は同じ顔ですので

個性を出さないといけません

とミサカ改めリボンは困惑を隠せません」

 

 

 

 

「どいつもこいつもめんどくさェンだよ

……おい、第五位出てきやがれ」

 

「……何かしら第一位??」

 

 

 

 

 

 

さっきまで一方通行と会っていた女の子が

現れるかと思いきや、本人がそこにいた

警戒心を解いたのか知らないが

いつの間にか食蜂が操っていた人達を解放していた

 

 

 

 

 

「さっきの話、受けてやるよ」

 

「どういう風の吹き回しなのかしら??」

 

 

 

「いっておくが俺のやり方でやらせてもらうぞ」

 

「………ちょっとまって、それって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「洋服がわかんねェなら「姉」に聞けばいいだろうがァ」

 

 

「「「「「「「はぁぁぁあ!!!??」」」」」」」

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