二人のlevel5の
少し時間が経過した時間帯
いまはまだ倒壊していないビルの近くで
もう一人のlevel5がそこにいた
「で、あんたは金目的に私を襲ったってわけね」
「……す、すみません…でした……」
「運が良かったわね
あんた、シャケ弁を持ってなかったら
そのケツにもう一つ穴が開くところだったわよ」
(余った弁当買ってよかったぁ~~!!!)
この男、浜面 仕上はスキルアウトに所属し
資金集めの強盗や不良行為で馬鹿騒ぎしたり
黄泉川から逃走しては補導されるなどの生活を
それなりに楽しんでいた。
今回は近くのコンビニで焼肉弁当を買おうとしたが
何故か焼肉弁当だけが裏切れており
さらに近くのコンビニ、コンビニ、コンビニも
全て焼肉、というより肉が入っている弁当が
どういうわけか全て売れきれていた
しょうがなく売れきれていたシャケ弁を買い
来た道を帰ろうとコンビニ袋を持ち
ボケェ~と歩いていると
目の前から歩いてきたとびっきりの美女
それも高級そうなハンドバッグを持っている
そう、そこが間違いだった
ついつい間が指したというか、
金が欲しかったというか、
このスリルを味わいたいと思ってしまった
だからすれ違う瞬間にハンドバッグを奪い取り
ダッシュで逃げてしまうと思ったが
当然に目の前に緑の閃光が走った
思わず急ブレーキをかけてしまい
後ろから美女が急所を、男の「急所」を蹴り上げた
思わず踞る浜面に美女は容赦なく
先程の緑の閃光を放とうとしたのだが
浜面が持っていたコンビニ袋を見た瞬間
浜面の襟元を掴み裏路地に無理矢理引っ張り
…………いまに至る。
「それじゃ遠慮なくシャケ弁はもらっていくわね」
「…まぁ、それで許してくれるなら安いもんだしな」
「はぁ??
誰が許すっていったのよ
30万するこのバックを盗もうとしたんだから
きっちり金額分働いてもらうわよ」
「ちょっ、ふざけ!グフッ!!!」
文句を言い終わる前に腹に一発もらう浜面
さっきのように急所やビームではないが
これはこれでキツい……
「…ず、ずみません言い過ぎましだ……
だから……許してください……
……その手を…おさめて…ください……」
必死のお願いにイラついたら表情は変えず
ゆっくりと握られた手をおろした麦野
ホッとした浜面は改めて話を聞くことに
「…そ、それで、は、働くって…具体的には……」
「そうね、とりあえず軽い仕事でいいわよ
特別にシャケ弁の分を差し引いてあげる」
「…そ、それなら……」
と、何処かで逃げてしまうと考えている浜面だが
さっきのように緑の閃光、というかビームが
襲いかかってくるなら簡単に風穴が空くだろう
というより
どうみても高能力者から
策もなしに逃げられるわけがない
「それじゃいきましょうか
楽しい楽しいクソ組織を解体するためにね」
「えっ!?ちょっと待って!!!?
なに組織ってなに!!?解体ってどういうわけ…
って、引っ張るな!!髪を引っ張るな!!!!
この年で薄毛になるなんてイヤだああぁぁ!!!!!!!」
『はぁ??
私一人で仕事しろっていうの??』
『仕方ないじゃない
同時に依頼がきて両方とも断れない仕事なんだから
他の四人はすでに仕事に向かってもらってるわ
貴女には至急潰してもらいたい組織があるのよ』
『私じゃなくても絹旗でもよかっただろうが』
『イラつかないの
能力的に貴女が適任なのよ
それにこれは「グループ」というより
「麦野 沈利」に対しての依頼だから報酬も弾むわよ』
『グループの報酬ももちろん貰うわ』
『分かったわよ、詳細はメールで』
ということで、
一人で片付ける作業は二人になったのだが
明らかに一人より順調に進んでいた
当初は特攻をかけて組織を
跡形もなく消し飛ばそうと思っていたのだが
「なんで自分から奇襲をかけてますよって
子供でも分かるような手段で
扉を開けようとしてんだアンタは!!!!!!!!」
「別に問題ないだろうが、全部消し飛ばす」
「そりゃ能力者様ならそうだろうけど
こっちは無能力者なんだよ!!!
こういうのは忍び込んで奇襲をかけるんだよ」
「めんどくせぇな……」
そうはいっているが浜面はいま
旧型の電子ロックを解除している姿を見て
level5
いくら旧型とはいえ、そう簡単に解除できない
しかしここまで来るのに三つぐらい解除してきた
それも警報を鳴らさずにここまで来れた
どうやら手先は起用のようだ
さすがというかスキルアウトだけのことは
あるというべきか…まぁ、どうでもいいのだが、
「早くしてくれないかしら
暇すぎて浜面ごと扉に穴を開けたくなるぐらい暇」
「暇という理由だけで人に風穴を開けたらダメです!!!
もうちょっとだから……待ってろってな!!!
よし、開いたぜ!!!って、うわっ!!!!!!??」
扉が開いたとたん我慢していた分を吐き出すように
浜面がいることなんてお構いなしにビームを放つ
とっさに飛び退いたので喰らうのとはなかったが
「チッ、おいテメェら抵抗はするな
こっちはさっさと終わらせてスパに行きたいんだよ」
「ちょっと麦野さん!!?
さっき当たらなかったから舌打ちしたの、そうなの!!?」
「細かいこと気にしやがって…だから童貞は」
「関係ないよね!!!?童貞は関係よね!!!??
というか女の子がそんな言葉を使ったらいけま
って、だからコッチに攻撃するんじゃねぇ!!!!!!!!」
扉の向こうにいたのは研究者のようで
小さな機械から人が乗るような機械まで置いてある
そして麦野の放ったビームはその中の一つ
それを見た研究者の一人が麦野に
「いきなり入ってきてなんだお前らは…
失礼な上になんか言ったよな、オイ
よく聞こえなかったが、「抵抗」って言ったか??
オイオイ意味が分からないな、私達が何をした??」
「知るか、興味ないねえんだよ、私はここを潰す
そしてそれを「抵抗」するならそれすら潰す」
「話にならないな
いいぜ分かったよ、それなら望み通り…
………「抵抗」してやるよ!!!!!!」
すると警備ロボ一体が動き始めた
それに連動するようにその他の警備ロボも動き出す
浜面はヒッと声を出したが、麦野はニヤっと笑い
「やれるものなら、やってみなああぁぁぁぁぁ!!!!!」