とある科学の一時停止   作:ガイドライン

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一時停止と「ヒーロー」の三日目①《ソレゾレ》

「で、準備の方は出来てるのか??」

 

「えぇ、でもそんなことして意味があるのかしら??」

 

 

 

 

「問題ねぇ、思っていたよりいい方向に進んでる

あとは「アレ」を投入すれば面白くなる」

 

「悪趣味ね、私がいうんだから

あなた相当ひどいわよ」

 

「それこそ問題ねぇな、自覚してる」

 

 

 

 

 

 

とあるビルの一室

そこにはlevel5 第二位 垣根 帝督と

外見は14歳ほどで小柄で華奢な体つきにも拘らず、

まるでホステスのような背中の開いた

丈の短いドレスを着込んでいる。

名は分からないが能力は心理定規(メジャーハート)という

 

 

対象が「他人に対して

置いている心理的な距離」を識別し、

それを参考にして相手の自分に対する

心理的距離を自在に調整できる。

本人曰く「人の心の距離を自在に調節できる」

「本物の感情を偽りで塗りつぶす」という、

哀しく、そして 恐ろしい能力である。

 

 

 

 

 

「それでいつ投入するの??」

 

「仕掛けが動いたらだ

まぁ今日中には投入できるだろうな」

 

 

 

「それなら゙お仕事゙は今日から始めても」

 

「あぁ、始めてくれ」

 

 

 

 

 

 

ドレスの女は立ち上がり

手をブンブンと振りながら部屋から出ていった

そして立ち代わりで入ってきたのは

砂皿緻密(すなざらちみつ)、『外』のプロのスナイパー

 

 

 

 

「準備出来たぞ」

 

「そうか」

 

 

 

 

 

一度依頼として成立してしまえば、

人質を取った強盗の頭だろうが

平和主義を訴える為政者の心臓だろうが、

善悪問わず確実に打ち抜く人間。

『人材派遣』の商品リストには

紹介料だけで七〇万と登録されその実力が窺える

 

 

 

 

「最後の確認だ

これがターゲットでいいのだな??」

 

「あぁ、タイミングはこちらが指示する」

 

 

 

 

砂皿が確認のために胸ポケットから

抜き出した写真には

とある少女が写し出されていた

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

「本気で貴方には失望しました

まさかお姉様に余計なことを吹き込むなど

貴方は一体何を考えているのですか??

と、ミサカは激怒してます!!」

 

「アァ??」

 

 

 

 

 

「とぼける気ですか??

貴方の昨日の行動が気になって

監視カメラを徹底的に調べました

なぜ、お姉様に実験のことをはなしたのですか!!?」

 

「話してねェ、それに調べるのはあいつだァ」

 

 

 

 

 

 

「調べることを知ってて話したはずです!!

……本当に信じられません……

今日は貴方も一緒にとお願いしようとしましたが

もう必要ありません、どっかにいってください

とミサカは始めて感じた怒りをぶつけます」

 

 

「………勝手にしろ……」

 

 

 

 

 

 

 

研究所の休憩所に集まっていた妹達と一方通行

しかし昨日の出来事を隠していた一方通行に対して

妹達は普段では考えられないほど怒っていた

 

御坂 美琴が発端で起きた絶対能力進化

ここで防いでいたらこんなことは起きなかったはず

妹達も一方通行も、もちろん御坂 美琴本人も

だとしても御坂は妹達にとっては姉である

一度も会ったこともないが、クローンだろうが

いまこの思いは、間違いなく姉に対するものだ

 

 

 

 

そして一方通行は舌打ちをして

黙ったままこの研究所から出ていってしまった

静まりかえった休憩所には妹達と芳川と

 

 

 

 

 

「うわぁ~アレが第一位ですか…」

 

 

 

 

 

甲斐 幹也(カイ ミキヤ)という人物がいる

時崎 一の友達でありアイドル兼俳優

深々と被ったギャップに

トップアイドルが着ているような服装の着こなし

 

 

 

 

「関係ない僕がいうのもなんですが

僕より第一位の人がいいんじゃ…」

 

「必要ありません

゙たかがショッピング゙で゙

゙洋服゙を選んでもらうだけですので

あの人が゙いる゙必要ありませんので

貴方が気にする必要は…」

 

 

 

 

 

「わ、分かりましたから!!

第一位の人ば必要ない゙ということですね!!」

 

「そうです

とミサカは話が分かる人でよかったと安堵します」

 

 

 

 

 

 

い、言えない…

このショッピングはあくまでも護衛のため

人混みに隠れれば大丈夫だろうという

時崎の簡易な考えが不安与え、

どうしようかと悩んでいたが

まさか第一位がいるとは思わなかった

第一位の人がいるなら百人力

安心してショッピングも楽しめるかもと思ったが

よくわからないケンカで無くなるなんて……

 

 

時崎からは妹達のこと、狙われる理由だけで

全体図なんてもは教えてもらわなかった

というよりか一方的に話してきただけ

 

 

というか護衛をしないといけないのに

のんきにショッピングしていいのか……

狙われていることを知られないためとはいえ

これは間違っていないのか……

 

 

 

と、いろいろ思いはするのだが

それを口にするほど軽くはない

 

 

 

 

 

「それでは行きましょうか

ショッピングなら何処がいいですかね…

最近じゃそういうことも出来ずに

人気のあるお店も知りませんし……」

 

「大丈夫です、すでにリサーチ済みです」

 

 

 

 

「すみません、こういうのは

男である僕が先導しないといけないですが…

それで何処にいくんですか??」

 

「お任せください

とミサカは胸を張っていいます」

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

「はぁ!?

「スクール」が妙な動きをしている??」

 

『そうなのよ

ここ最近は大人しくしていたけど

どうやら先日のことにも一枚噛んでるみたいなの』

 

 

 

 

 

ファミレスでシャケ弁をつついていたところで

仕事の電話がかかってきた

昨日の出来事でイライラしているというのに

まさかここでその話が出るなんて思っていなかった

 

 

 

 

 

「何をやらかすつもりだったんだ??」

 

『警備ロボの搬入先は小中高の学校や研究所

後は最近出来たテーマパークかしら』

 

 

 

 

「テーマパーク??」

 

『あら、知らないの??

どっかの金持ちが趣味で作ったテーマパーク

所詮は金持ちの道楽かと思っていたのだけど

これが大ヒット、大盛況なのよ

で、警備強化のために警備ロボの搬入ってわけ』

 

 

 

 

大ヒットというならそれなりの警備が必要

そのために警備ロボを増加する予定だったらしい

しかしどうしてそんな所に…

 

 

 

 

 

 

『それで気になって調べたんだけど

どうやらその入荷予定日に

とある「学校」の社会見学があるみたいなのよね』

 

「で、それが関係するとでも」

 

 

 

『ありえる話なのよ、だってその学校が…』

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

「本当にやってられないわ」

 

「もう、お姉様

これが無事に終わったらフリーパスが貰えると

あんなに張り切っていたじゃありませんか」

 

 

 

「そうなんだけど……

……どうしてスカートがこんなに短いのよ!!!!!」

 

「短パン履いているお姉様がいう台詞ですか…」

 

 

 

 

 

ここは最近大盛況と噂のテーマパーク

そのグレープ屋で普段は制服姿の多い

美琴と黒子がメイド服を着ていた

 

そう今日は社会見学として

このテーマパークに来ている

どうしてこんな所で社会見学を

というか社会見学する意図がわからないと

生徒の大半が反発していたのだが

見学終了後、フリーパスを皆さんにと聞いたところで

掌を返したようにやる気になったという

 

 

で、実際来てみるとこうしてメイド服を着せられ

接客担当を頼まれたのだが

 

 

 

 

「よくよく考えたら知り合いに会うかもしれないのよ」

 

「そうかも知れませんが、そんなピンポイントで

それも知り合いに会うなんてありませんわ」

 

 

 

「…まぁ、初春さんや佐天さんには事前に話してるし

………まさか、あのバカが来るとは思えないし…」

 

(またですの!!!!

よくは知りませんが絶対に殿方ですわ!!!!

……もし、お姉様の態度が変わる殿方が現れたら

………………………killですわね…フフフ……)

 

 

 

 

 

それぞれの表情が怖かったのか

グレープ屋に近づいていた親子連れは逃げていった

しかしそれを優しい目で見ていたのは

 

 

 

 

「またですかね…」

 

「またじゃないの、白井さんの表情ヤバイよアレ」

 

 

 

 

遠くから友達の初春と佐天がいるのだが

二人でも何となくアレに近づきたくなかった

 

 

 

 

「そういえばヤバイで思い出したんだけど

ここに来る途中で見た

大食いの女の子は凄かったよね!!!!」

 

「はい、恐らく能力かと思いましたが

そんな能力はありませんし……

それもあの感じだと

体型とか体重が変わらない体質ですよ

あぁ~~!!!羨ましいです!!!!!!!!」

 

 

 

 

「大丈夫だって初春、

今日も太ももは変わってなかったよ」

 

「今日も……太もも…って!!!

やっぱりスカート捲ったの佐天さんだったんですね!!」

 

 

 

 

 

こっちはこっちでポカポカとじゃれ合っている

なんかほのぼの系だな~と

お客さん達が見ているなかで一人、いや二人

 

 

 

 

「どういうことだい??

あの子はまだ全快じゃなかったはずだ

どうしてこんな所に来れるんだい??」

 

「知りませんが、遠くから見た限りでは

もう問題なさそうでした」

 

 

 

「クソッ!!!

どういうわけかルーンの大半が剥がされているし

あの子はピンピンとしてるし…一体、

一体どうなってるんだ!!!!」

 

(……何かを忘れてる…

いや、本当に()()()()()のかさえ分かりませんが

なんか記憶に欠如した感覚があるようです…

……私は一体何を、忘れているのか……)

 

 

 

 

 

そしてその二人を見ているもの

すぐ近くにいて、しかし、見つからずに

こうしてずっと二人を監視続けていた

 

 

 

 

(……………………………)

 

 

 

 

 

しかし、その者、表情が変わらず

しかし、その者、何かを感じとり

そして、運命が、ここに集結する。

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