「あ、あんたっ……」
何者よぉ!!!!と言いたかった
だけどそれが言葉として出てこない
しかし、答えだと言っていい単語が
目の前の少女の口から出てきた
「あっ、もしかしでお姉様゙!!!
こんなところで会えるなんて!!!!!!
ってミサカはミサカはぴょんぴょんはしゃいでみたり!!」
「ッッッ!!?」
跳び跳ねている少女から゙お姉様゙と言われた
黒子からもお姉様と呼ばれているが
こんな゙ミサガと自分の名と似ている少女から
゙お姉様゙と呼ばれるなんて、まるで……
ぼろ切れの布を全身に纏って顔だけが見え
それが黒子達にも見えたようで、
「な、な、な、なんですの、
そのちっちゃい゙お姉様゙は!!!!!??」
「本当に似てますね…
まるで御坂さんを小さくした感じ…」
「そうそう!!そんな感じ!!!!」
そう、分かっていた、目の前の少女が、
私に似ていることに……
黒子達は御坂に似た少女に興味を持ち
あれこれ聞こうと近づいていた
…もし、「アレ」について話されたら……
「ちょっ、ちょっとアンタ、
こっちでお話しましょうか??」
「えっ、ミサカは別に……」
「いいから来なさい!」
どういう状況なのか分かっていないのか
この場に留まろうとした少女の手を引っ張り
「ゴメン黒子!!お店任したわ!!!!
佐天さん、初春さんも楽しんでいってね!!!」
「お姉様どちらに!?
それにその子は……
「詳しいことは後で話すから!!」
こんなあやしい格好でさらに私に似た少女
いきなり核心をつくことはないだろうが
まだ自分でも信じられない状況で
この子が何か余計なことを言われたら…
とにかく今はここから離れることが大事だと
急ぎ足でその場から逃げるように離れた
…………………………………………………………
「お姉様、似合う??
って、ミサカはミサカは首を傾げて聞いてみたり」
「はいはい、似合ってるわよ」
「じゃ次はコレを着てみる♪」
「ちょっ、ちょっと!!
………まったく……」
話を聞くにしろまずはこの少女の格好を
まさかぼろ切れの布の下は
なにも身に付けていないなんて…思いもしなかった
幸いこのテーマパークでは衣装を貸しているので
とりあえずを着てもらうことにした
下着等も濡れていいようにレンタルしている
なので、着るもの一式問題ないのだが
まるで妹が姉に服を選んでもらっているような
そんな姉妹のような感じでこの少女は、
「これなら絶対に可愛いっていうはず!!
って、ミサカはミサカは自信満々に宣言してみる」
「あのね…こんなことしてる場合なわけ??
あんた私に言いたいことがあったんじゃないの??」
「……うん、そうなんだけど……
お姉様は
「
カーテンの向こうはどんな風なのか分からないが
きっと少女は暗い表情をしているのだろう
さっきまで聞こえていた服が擦れる音
着替え終わったもしれないがきっと……
そう考えているとカーテンが開き
そこにはまるでお姫様のような、
ドレス姿の少女が立っていた
「お姉様には…知られたくなかったのに……
ってミサカはミサカは苦笑いしてみたり…」
アハハ…と無理矢理笑っている少女
その姿に胸の奥がきゅーんと締め付けてくる
だけど聞かないといけない
これは私が、私達が、関係することだから……
「教えて欲しいの、貴女達のことを…
私が犯した
「……うん、私も知って欲しいかも…
私は、
ってミサカはミサカは改めて自己紹介をしてみる」
……………………………………………………………………………………
「筋ジストロフィー治療の研究として
御坂 美琴はDNAマップを提供……かぁ……
やっぱりこれ以上のことは書いてないわね…」
一方通行に言われたのが気になった御坂は
小型の端末を取りだして
今は珍しい公衆電話から接続し
そして能力を使いハッキングを行ったが
やはり御坂が知っている情報以上のものはなかった
ハァーとため息をつき、小型の端末を閉じる
学園都市 level5 第一位 一方通行から
あんな風に追いかけ回されて伝えられた言葉
きっと何か意味があるはずだと思った
そして何より、訳の分からない怒りをぶつかられた
まるで"自分に"言われているような……
さて、どうしようかと考えると
これ以上手がかりがないわけではないと
頭に思い浮かぶがすぐに消してしまう
それは"アレ"に借りを作ってしまうだろう
しかし、自分が知りたい情報は
恐らく危険が伴うかもしれないと感じた
あの第一位と第四位が絡んでいる事だ
散々学園都市の"闇"を見てきたからこそ
経験が、直感が、そう告げている
そこへ足を突っ込むとしても
無理して痛い目にあう必要はない
まぁ、"アレ"に聞く時点で
痛い目にあうだろうがリスクは少ない…はず……
またため息を、深い深いため息をつき
動かしたくない指を無理矢理に動かして
聞きたくない声を聞くために携帯を耳に当て
3コールしたところで、聞こえてきた甘えた声
「ハーイ御坂さん、どうしたのかしら??」
「………今からでも遅くないはず、切ったほうが…」
「そんなこと言ったらダメなんだぞお☆」
「あぁーもう、分かったわよ!!
その代わり私が知りたいこと話なさい!!」
自分が無茶苦茶なことを
いっていることは分かってる
だけどここで聞かないと、
食蜂 操祈に聞かないといけない
例え無茶苦茶なことを言われても………
「そうね、どこから話しましょうか??」
「いいから話しなさい‼って…………いいの??」
「御坂さんが電話かけてきたら
話そうと思っていたのよ
………でも、条件はあるわよお☆」
「それで、こんな所に呼びつけて何をするのよ??」
「警戒力は必要かもしれないけど
今回は私の言うことをきいてくれないかしら」
ここは真夜中の常盤台中学校、図書室
普段どころか門限をオーバーしてまで
さらに不法侵入をかましてまでここを指定した
警戒を解いてと言われてもできる話ではない
食蜂の能力だからもしかして周りに誰かが、
と考えるところなのだが……
「周りには誰もいないわ、私達だけよ
これなら圧倒力的に御坂さんが有利でしょう」
「確かに…大人数で来られるのは大変だし
人がいなければ洗脳もできないでしょうから
私としては好条件だけど、
あんたがここまでするメリットってなに??」
「それは簡単よ
それに見合うだけのことを御坂さんにお願いするから」
「お願いって…何よ??」
予測していなかったといえば嘘になるだろう
だけどまさか悪魔と取引するようなことになるとは
正直思いもしなかった、この瞬間までは……
「私が知っている情報を、御坂さんは
『抵抗することなく私の能力で
脳に書き込まれてくれたら』いいのよお☆」
それがどういう事なのか、
何が起き、どんな作用があり、結果何が残るか??
今までは御坂が無意識に発している電磁波により
食蜂の脳へのリンクを拒絶しているため
しかし食蜂はその拒絶をやめて受け入れろという
つまりそれは記憶の読心・人格の洗脳・
離れた相手と念話・
想いの消去・意思の増幅・
思考の再現・感情の移植など
学園都市最強の精神系能力にかかれば
ありとあらゆる「改竄」が
行われてしまうことを意味する
「私の…私の知りたいことだけを書き込むのよね」
「どうかしら??
御坂の脳にリンク出来る機会なんて
滅多にないわけだから色々やらたいし……
100%保証は出来ないわね」
「………いいわ、やって」
「いいの??
勝手に頭の中を覗いたり
思い出も捏造するかもしれないわよ」
食蜂にかかればあらゆる思い出も感情も
思い通りに書き換えることが出来る
最悪、食蜂の人形にされることも……
それを分かっているのか御坂は椅子に座り
「正直アンタは信用できない
でも、知っておかないといけない気がするから…
だから……お願い、私に教えて」
強気を装っているが手は震えている
信用の出来ない相手に背を向けているのだ
一度能力を使われたら最後
自分でも気づかない内に
何が変わっているかもしれない
「いいのね??」
「いいわ」
「それじゃ…遠慮なく……」
椅子に座っている御坂の頭に向けて
食蜂はリモコンを操作した