とある科学の一時停止   作:ガイドライン

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パジャマと悩みと誘惑を

「この中からどうぞ」

 

 

片手片手に重さ五キロ位あるだろう洋服が詰まった収納boxをバランスよく乗せて持ってきた。その中には様々な大きさの洋服、スエット、パジャマが入っておりどう考えても時崎には入らないサイズのものがある。

 

 

「あの……どうしてこんな子供サイズまであるのですか??」

 

「簡単です。友達のためです」

 

「……えっ、いやこれは……」

 

「友達に年齢は関係ありませんから」

 

 

こうなってしまった時崎を説得するのは難しいだろう。そう思った黒子は収納boxから服を取り出して自分に合うサイズを探し始めた。その隣では食蜂や麦野も探しており

 

 

「どうして私まで……」

 

「どう考えても超アウトですよ。」

 

「そういいながら表情がユルユルな訳よ」

 

「なっ!!?何言ってるのよあんたは!!!!!」

 

「時崎さーん、このスエット欲しいですう☆」

 

「あげま」

「ダメに決まってますの!!!!貴女は一体何を考えてますの!!!!」

 

「白井さんには聞いてませんー」

 

 

拗ねたようにそっぽ向いたらあとニコニコ笑顔で洋服を手にとっては自分に合わせてほわぁーと柔らかい表情になって、また手にとって洋服を自分に合わせてにやぁーと笑って……とこんな感じでさっきから何やら幸せトリップしているようだ

 

 

「人というものはあそこまで幸せな表情になれるものなのですね……」

 

「第三位の下着姿を見てたときのあなたの表情も対して超変わりませんでしたが」

 

「当たり前なことを言わないでください!!!!!

お姉様の神々しいそのお姿は邪悪なるものを浄化する、それそれは素晴らしいものなのです!!!!!」

 

「だったらあんたは……浄化されなさい!!!!!」

 

「あだだだだだぶだぶぶぶだ!!!!」

 

 

なんだか面白い叫びが聞こえたが気にせずに洋服選びを続ける皆様。黒焦げ手前で失神している黒子の変わりに佐天と初春が洋服を選ぶことになった

 

 

「お互いに超苦労しますね」

 

「は、はい??」

 

 

突然に話しかけられた佐天はびっくりした。話しかけてきた女の子はフードをかぶりあまり表情が見えにくい。だけどなんだか怖いというイメージがあり話しかけてきた女の子に少し怖がっていた

 

 

「あなたの所の第三位もああやって能力を使って周りを超振り回しているんじゃないですか」

 

「いや…使うとしても白井さんだけですね…」

 

「あぁ浜面的な超残念な人ですか、いやそれはその方に失礼ですね、浜面はどこまでも超浜面ですから」

 

「はぁ……」

 

 

よく分からないがとにかく悪い意味であることは理解した

 

 

「そういえばちゃんと超自己紹介してませんでしたね

私は絹旗 最愛といいます」

 

「わ、私は佐天 涙子です、こっちは初春です」

 

「どうも初春 飾利です」

 

「どうもです、こっちは滝壺です」

 

「………滝壺 理后」

 

 

お互いの挨拶が終わった所で気づいたのだがいつの間にか食蜂や麦野がこの場にいなかったことに気づいた。どうやら試着しにいったようで時崎はじぃーと黒焦げになっている黒子を見ている。

 

 

「どうしてシロクロちゃんは黒焦げになりながらも幸せな表情をしてるんでしょうか??」

 

「シロクロちゃんって……あんたのネーミングセンスと同じで変なのよこの子は」

 

「なるほど、素晴らしい思考の持ち主ということですか」

 

「私にストーキングみたいなことをしているこの子の何処が素晴らしい思考の持ち主よおおぉぉぉ!!!!」

 

 

思わず電撃を放つがそこは時崎の一時停止により塞がれる。飛び火で上条の元へ飛んでいったがそれはいつもの事なので割愛である。

 

 

「どうやら超違うみたいですね」

 

「まぁ、時崎さんは問題ないですから…」

 

「そうですよね、麦野の能力も簡単に防ぎますから。というか第一位を赤ちゃんを手なずけるようにしている時点で超次元を越えた存在ですよアレは」

 

「アハハ……」

 

 

御坂と出会って色んな経験をしてきたつもりだったが、あんな経験をすると他のものが可愛く見えてくる。ありとあらゆる物を停止させて誰も見つからず認識されず忘れられて幽霊のようにフラッとそこに現れる。それもままだその力はまだ一部しかないと教えてもらった時は本当にびっくりした。

 

 

(私も……少しぐらいは……)

 

 

もう諦めていたことだが、こうして見せられるとどうして思ってしまう…願ってしまう。どうしてこの人にはこんなに力があるのにそれをほんの少しだけでも私に分けてくれなかったのかと……そんなこと思っても言葉にしてもどうしようもないことは分かっている。分かっているがどうしようもなく、自分の意思とは別に「(ここ)」が求めてしまっている

だからこうして目線は否応にもなく御坂や時崎の方へ向いてしまう。

こんなに近くにいるのに物凄く遠い、手を伸ばせば届きそうだと錯覚してしまうほどに近くにいる。だけどきっとそれは物理的なもので自分が求めているものは目には見えなくて遠くて………

 

 

「どうしたの佐天さん??」

 

「えっ、いや、なんでもありません!!!」

 

「いやいや、明らかに様子がおかしいわよ。」

 

「どうしましたかティア??」

 

「本当になんでもないんですよ!!!

そんなことより白井さんの服を選びましょう!!!あっ、これなんてどうでしょう!!!!」

 

 

無理矢理笑顔を作っているように見えたがそれが何なのか分からない御坂は気づかないフリをした。それはきっと言いたくなった時に言ってくれると信じているから、だからここは………

 

 

「ティア、いま思っていることが必ずしも心に留めておく必要はありませんから」

 

「……時…崎…さん……」

 

「手に入らないものも、叶わないものも、飽きられてしまうことは簡単です。でも、もしも、ほんの少しだけでもそれを求めようと思うのならまずはそれを言葉にしてみませんか??形としてそこになくても誰かがそれを聞いたら、もうそれは僅かな希望になる。そして積み重なることで手を伸ばせば届くところまで行けるはずですよ」

 

「……本当…ですか…」

 

「皆に聞かれたくないなら、特定の人だけに聞いてもらいたいなら用意しますよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「時崎さーーーーーーん!!!!このパジャマ姿どうですかあ☆」

 

「……それはパジャマなんですか??」

 

 

食蜂が着てきたのはYシャツ。ただそれのみ。そう、そのふくよかな胸がはち切れんばかりに伸びきり、足元はもう太ももが僅かに動けば秘境が見えてしまいそうな……さっきのネグリジェよりも露出が多くなっている

 

 

「そうですよー似合ってますかあ☆」

 

「似合っていると思いますが、寒くありませんか??」

 

「そうです、そうですー寒いので時崎さん暖めてくださいー!!!!」

 

 

時崎に抱きつこうとしたが食蜂の首根っこを掴みそれを阻止したのは麦野。食蜂とは違い赤いスエットを着ておりこれはこれで食蜂と同じぐらいのその胸が平凡なスエットだからこそ更なる強調が、というか二人とも「ヤバい」と「エロい」という言葉がよくに合う

 

 

「ったく、しつこくし過ぎると嫌われるわよあんた」

 

「時崎さんはそんなの気にしませんー」

 

「噂に聞いていたイメージとはかけ離れているのよね。どうしたらそんながっつけるわけ??」

 

「恋を知らないオバサンには分からないと思うけど、自分のことが分からなくなるぐらい夢中力になるのよお☆」

 

「ケンカ売ってるなら買うわよオイ!!!」

 

「ケンカはいけません。操祈さんはもうちょっと着た方がいいですよ。風邪を引いたらいけませんから」

 

「はーーーい☆」

 

「そういえば第三位はどこいった??」

 

「ちょっとお話し中です。やっぱり友達はいいですよね」

 

「なんの話をしてるのよ……」

 

 

リビングの角、そこに見えない壁を作りそのなかに御坂達が話し合いをしている。学園都市にいる能力者なら、いや無能力者なら誰もが考える道。そしてそれを真の解決することは出来ないかもしれないが、それでも友達と言葉を交わし合うだけでどれだけ救われるか……







あっ、佐天さんの、ティアのお話どうしようかなー
本編知っている人がいるならなんとなく分かると思うから………うん、希望がなければ話を進めますね。
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