とある科学の一時停止   作:ガイドライン

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一時停止と「アイテム」と闇

「そうですか、麦野の超知り合いですか…」

 

「はい、友達の時崎 一といいます。」

 

 

 

「おい、何かってにランクをあげてるんだよ」

 

「そういいましてもシズ姉はとも」

「まず呼び方を止めろ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

とりあえず落ち着いて話そうということで

またファミレスに(さっきとは違うお店)に入ることに

初めは幽霊だのサバのお化けだのと騒がれたが

時崎の能力を説明し納得はしてもらえた

 

 

 

 

「あのお二人は随分と親しいようですが

どうやって超知り合ったのですか??」

 

 

「テメェの眼は節穴か??

どこがこいつと親し」

「簡潔にいえば暴れていたシズ姉を「人の話をきけええええぇぇぇ~!!!!!」僕が止めたんですけど、どうも血の気が強いためか攻撃されました

ですがある日、小さな子供が迷子になってところを助けていることを見て胸打たれました。

それから僕は尊敬の込めてシズ姉と呼ぶこ「黙ってろオオオォォォォォォォォ!!!」

 

 

 

 

麦野から放たれたビームは時崎の顔面を捕らえた

能力はレベル5の「原子崩し(メルトダウナー)」

電子を波と粒子のどちらでもない状態に固定し

自在に操る能力、主にこのように

ビームのようなものを使うことが多い

 

当たれば分厚い鉄板でも溶けるアイスのように

簡単に貫くことができる

 

 

しかしそれは「当たれば」の話である

時崎の一時停止は体の表面に当たった瞬間に停止

電子や粒子だろうが停止すれば問題ない

まぁ、第一位と引き分けるのだから

第四位に負けるわけがない

 

 

と、それはともかく

 

 

 

「ほほぉ~、麦野が人助けなんて」

 

「確かにイメージが超崩れますね」

 

「……そんな麦野を応援してる」

 

 

 

「くそ…だから時崎と

こうやって会いたくなかったんだ……」

 

 

 

 

ニヤニヤしているアイテムのメンバー

そんな中で頭を抱えている麦野

アイテムの中では頼れて強く

お姉さん的なイメージを作っていたのだろう

こんな人助けをするイメージだと

威厳を保てなくなると考えているか…

 

 

 

 

「別にいいじゃないですか

そんなシズ姉を僕は好きですけどね」

 

「な、な、何言ってやがる!!!!

テメェにどう思われても私に関係ねえ!!!!!!!!」

 

 

 

 

時崎の何気ない発言に麦野の頬が一気に赤くなった

言われ慣れていない為かかなり慌てている

しかしそんな様子を見ても時崎は平然としながら

 

 

 

「そうですか。

えぇーと、すみません注文いいで」

「あっさりと引いてるんじゃねえ!!!!!!!!」

 

 

 

「いやさっき関係ねえって…」

「そこはだな……って、なんだテメェら

なにニヤニヤしてやがる……ぶっ殺すぞおぉ!!!!」

 

 

「はい、暴れない。」

 

 

 

 

何を怒っているのか分からなかったが

とりあえず暴れないように

麦野の肩を触り能力を一時停止

 

 

 

「シズ姉はもっとおしとやかではないと

せっかくの美人が台無しになりますよ」

 

「な、んで、て、テメェはそんなことを…」

 

 

 

またしても時崎の口説き文句

やはり麦野は反応して顔を赤くなり

指を交差させながらもじもじしているのだが

これもやはりというか、当然というか、

手を上げて近くを歩いていた店員を呼び止め

 

 

 

「店員さん、とりあえずアップルパイとチョコレートパフェと」

「だからなんでテメェは!!!!!」

 

 

 

「慌てている麦野なんて超貴重ですね」

 

「結局麦野も乙女だって訳よ。」

 

「……頑張れ。」

 

 

 

「よし、テメェら…ぶっ殺す!!!!!!!」

 

「だから暴れたらダメですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、それじゃさっきまで第一位と第二位と

超ファミレスにいたんですか……

このファミレスじゃなくて超よかったです…」

 

「別にとって食べませんよ。」

 

 

 

「結局そういう訳じゃないの!!」

 

「二人とも人懐っこいですけど」

 

 

 

「やっぱりあんたの感覚はおかしいわ」

 

「そうですか、なんなら呼びましょうか??」

 

 

「「「止めろおおおぉぉ!!!!!!」」」

 

 

 

 

 

テーブル一杯にデザートが並べられ

その半分近くは時崎が食べ終えていた

だがすでにアイテムのメンバーではこれは

非常識だという認識ではなかった

初めのインパクトがデカすぎたからだろう

 

 

こんなバカな会話をしていると

麦野の携帯が鳴り出した

するとさっきまでにこやかとは言わないが

温かさがあった表情が一気に冷えた

 

 

 

「なんだ??」

 

『あら、なんだか今日は不機嫌ね』

 

 

「そうだったとしてもテメェには関係ねえ

さっさと用件をいえ」

 

『貴方がそういうならいいけど…仕事よ。』

 

 

 

 

すると麦野は席を立ちその場から離れる

その麦野の行動に絹旗達も気まずそうな表情

そしてしばらくする麦野が戻ってきた

 

 

 

「仕事よ。時崎悪いけど残りのデザートは任せたわ」

 

「それはいいですが…」

 

 

「いくわよあんた達。」

 

 

 

麦野の掛け声に全員が席を立ちテーブルから離れた

さっきのように気まずそうな表情にはなってないが

なんだかスイッチが入れ替わったように

雰囲気が変わっているのだけは分かった

 

 

 

 

「シズ姉。」

「なによ。」

 

「どんな仕事なんですか??」

「……あんたには関係ないわ。」

 

「そうですか。」

「そうよ。」

 

 

 

短いやり取りを終えたあと麦野達は

ファミレスから出ようと方向転換し

時崎に背を向けて歩き出した

 

 

 

 

(何を考えていたのかしら…

こいつといれば日常に戻れると思うなんて……

本当に……こういうときに会いたくなかったわ……)

 

 

 

 

対等に話し合える相手

この能力は強いだろうが、その分孤立になる

いくらアイテムのメンバーがいようが

暗部組織としているなら結局は闇の中

 

だから時崎は安らぎとはいかないが

少しだけでも日常へと戻してくれる相手

 

 

たけど暗部組織は関係ない

どんな時でもこうして電話一本で連絡する

そしてその仕事は………

 

 

 

 

「もしもし、アイテムの上司の方ですか??」

 

「と、時崎いいぃ!!!何してやがる!!!!!!!」

 

 

 

声がする方へ振り向くといつの間に

時崎が麦野の携帯を奪い、上司へと電話していた

油断した、いや、油断しなくても時崎なら出来る

一時停止によるステルス状態なら

携帯ぐらい簡単に取れる

 

すぐに奪い返そうと近寄るが

一瞬のうちに霧のように時崎が消え

麦野達にはかすれた声だけが聞こえる

 

 

 

 

『貴方は誰かしら??』

 

「あまりそちらには情報を渡したくなかったのですが

まぁ、上層部のごく一部なら知ってる人も

いるのかも知れませんがすぐ忘れるでしょうから

こうして電話することにしました」

 

 

 

『何を言っているのか分からないのだけど』

 

「簡単にいうと『一時停止(サスペンド)』と

上層部の人に伝えてください。

それだけで分かりますから」

 

 

 

『だから何を言って』

「それではお願いしますね。」

 

 

 

 

そういって時崎は電話を切り

探し回っている麦野に携帯を投げ渡した

それにより時崎は姿を現して、

 

 

 

「何を言いやがった時崎!!!!!」

 

「なんでそんなに怒ってるんですかシズ姉??」

 

 

 

麦野は時崎の胸元を掴み壁に押し合った

いつもメンバーに対する怒りとは違い

その怒りは心配のようなものを感じる

 

 

 

 

「分かってるのかテメェ!!!

さっきの電話はしたことによりどんな目に合うのか!!

お前は「闇」の恐ろしさを知らねえのか!!!!!!」

 

 

「そ、そうですよ!!!

超危険なんですよ!!分かってるんですか!!!??」

 

 

「これで結局時崎はアウトって訳よ……」

 

 

「……残念……」

 

 

 

 

「このバカ野郎があああぁぁ!!!!!

これでお前は………くそがあああああぁぁ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

胸元を掴んだまま時崎を床に叩きつけた

危険だと察したのかオートで能力が発動し

床に叩きつけられる前に停止した

 

そして時崎はゆっくりと立ち上がり

 

 

 

 

 

「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか」

 

「なに…寝ぼけたこといってるんだ!!!!!

本当に分かってないのか!!!!!」

 

 

 

「そうじゃなくてですね、えーとその……」

 

 

 

するとまた麦野の携帯が鳴り出し

チィッと舌打ちをしたあと電話にでる

 

 

 

「なんだあぁ!!!!」

 

『さらに不機嫌になってるわね。

ちょっと変更があったから電話したのよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきの仕事キャンセルだから。』

 

 

 

 

 

「…………はっ??」

 

 

 

 

『だからキャンセルよ。

それと嬉しいお知らせよ、

もう「殺し」はしなくていいわよ』

 

 

「……………………は、はっ??」

 

 

『詳しい話ならそこにいる

「一時停止」に聞くことね。

全くあんた達ときたら…どうやってそんなコネを…

いや、会うことさえ出来ない人物となんで知り合いの……』

 

 

 

 

最後は愚直を言っていたようだが

すでに麦野の耳には入っていなかった

暗部組織、学園都市の闇

一度その闇に染められたものは抜け出すのは不可能

たった一歩踏み出したら日常には戻れない

そんな闇から「殺し」をしなくていいと…

 

 

状況が飲み込めずに放心状態の麦野に

心配になった絹旗がその体を揺らしながら

 

 

 

 

「ちょっ、ちょっと麦野、超どうしたんですか??」

 

 

「……あんたら……日常に戻れるって……

………いったら…………どうする………」

 

 

 

「「はい??」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしもし、

アレイスター=クロウリーのお電話でしょうか??」

 

『……何を考えている一時停止』

 

 

 

 

「前にも言いましたが僕の友達は僕が守ります。

それはその人の人生もです。

アレイスター、極力君の邪魔はしませんが

僕の友達に手を出したら……止めます、その命を。」

 

 

『やれるものなら…と言いたいが貴様ならあり得るな

……分かった、こちらも極力努力しよう』

 

 

 

 

「はい、お願いします。

それと「滞空回線」のいくつか無駄になってますけど

そちらでどうにか出来るなら

僕の周りに飛ばさない方がいいですよ

僕の意思じゃ完全にコントロールできませんし

出来たとしても止めますけど」

 

 

 

『機械の停止、五感・六感の非認識、存在の消失、

攻撃における完全防御、そして相手の能力停止

一時停止……全く興味がつきないよ

 

いいだろう、ただし定期的に電話することを忘れるな

それといくら脅迫しようが私はやるときはやる。

これはあくまでも取引だ、忘れるな。』

 

 

 

 

ファミレスを出て人混みの多い交差点を歩きながら

携帯を切り時崎はまたその姿を消した

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