ということでバレンタインデーの話をどうぞ。
「あのですねインデックスさん……バレンタインデーの意味知ってますか??」
「とうまはたまに私をバカにするのかな??元は古代ローマの異教の祭で、キリスト教では異教徒信仰や異教文化を禁じていたために、ウァレンティヌスという存在を作り、2月14日は彼を悼み祈りを捧げる日をバレンタインデーになったんだよ
ちなみに日本では、1958年ころから流行したんだけど、その内容は日本独自の発展を遂げたもの。戦前に来日した外国人の一部で行われ、第二次世界大戦後まもなく、流通業界や製菓業界によって販売促進のために女性が男性に対して、親愛の情を込めてチョコレートを贈与するという「日本型バレンタインデー」の様式の普及が試みられけど、様式が日本社会に定着したのは、1970年代後半だったんだよ 」
「いやそこまで言わなくても……ならいまこの状況がおかしいのは分かるんだよな??」
「??」
「なんで上条さんがインデックスにチョコを買っているかだよおおおおぉ!!!!!」
インデックスの手にはチョコがあり、そしてそよチョコはインデックスの口に入る。その行為はけして間違ってはいないのだがそれは今日に関しては違う。今日はバレンタインデーであり女の子が男の子にチョコを上げる日なのだ。しかしその女の子が持っているチョコはそのまま女の子の口に入っているのだ
それもそのチョコは男の子が女の子に渡したものである。
「うるさいんだよとうま。ちゃんとこもえの家で作るんだから文句言わないで欲しいんだよ」
「俺か?俺が悪いのか!!?」
上条の不満など聞き入れずインデックスはそのまま「楽しみにして欲しいんだよ」とチョコを食べながら上条の元を去った。
「アイツ……俺に渡すチョコまでを食うじゃないだろつな……」
食い意地の張ったインデックスならやりかねない。とう言うか作っている最中につまみ食いでなくなってるじゃないか……
はぁーとため息をつき今日の晩御飯の買い出しをしようとスーパーへと向かおうと足を向ける。
「よっ大将」
「………………はぁー………」
「人を見るなりため息とかなんだよ!!!!!!」
背後から声をかけてきたのは浜面、その隣には滝壺が一緒にいる。それを見た上条は心の底からため息を付いてそこに浜面はいなかったと自然に前を向いて歩き始めた
「うるせぇー!!バレンタインデーに女の子と一緒なんて勝ち組の奴に俺の気持ちが分かるかあああぁぁぁ!!!!!」
「いやいや、さっきまでインデックスちゃんと一緒にいただろう」
「アイツは家族みたいもんだからな。」
「………それ絶対に本人の前で言わない方がいいぞ……」
「??なんでだよ…」
「…………ダメだよ浜面、上条は上条だからしょうがないの」
「一体上条さんのなにを諦められたんですか!!?」
まさかの言葉に驚きを隠せない上条。しかし滝壺は平然としており、それがさらにリアルだと思わさせられる。
「とにかく大将だってチョコは貰えるんだろ。ならいいじゃねえか」
「……まぁ、義理さえ貰えないよりはマシか……」
「……ってか、大将の場合はほとんどが本命だと思うけどな……」
「何か言ったか??」
「いや、貰えたらいいなーってな」
どうせその事実を話したとしても上条はそれを信じないだろう。自分は不幸な人間だ、だから本命なんてとネガティブに考えている。なのにそれでも本命が欲しいとポジティブな考えもある。こんな男に説明するのは凄くめんどくさい、なので話さずにしておくことが優しさである。
そんなことを話していると今度は前から一方通行が現れて
「なにやってるんだてめェら??」
「「てめぇこそなにやってるだあああぁぁぁ!!!!」」
「知るかよ……コイツらに聞きやがれェ………」
一方通行の周りには妹達がべったりとくっついていて完全にハーレム状態である。歩きにくいようだがそれはそれで何故かイライラを誘う
「今日は一方通行に研究所に来てもらいチョコパティーをするのです
とミサカはどうしても来たいなら仕方なく誘いますと同情します」
「なんで俺の周りはこんな………不幸だぁ……」
「……うぜぇ……」
自分が世界一不幸だと思わせるような不幸なオーラを出している上条に対して、すでにめんどくさいとため息をつきながら携帯を弄っている
「………おい、打ち止めがさッさと帰ッて来いと言ッてるぞ」
「ネットワークを遮断したのにまさか携帯を使うとは!!
とミサカはあのチビッ子の頭の回転の速さに衝撃を受けます」
「というか私達がミサカネットワークに依存しすぎたからだと判断します」
「確実に子供だと理解してその権力を使い一方通行を操っています!!!」
「おのれクソガキが!」
「あなたは少し自重したほうがいいです
とミサカは上位個体に渡すお菓子にカラシをつけようと企んでみます」
そんな聞き逃したら危ないんじゃないかと思う言動をスルーして一方通行は妹達をおいて先に研究所に向かいだした。それに気づいた妹達も続々と後を追いかけ始める。すると一人のミサカが上条の前に立ち止まり
「そうです、これをどうぞ」
「えっ、これって……」
「どうせお姉様はモジモジして渡せないはずですのでここはミサカが代わりにチョコをあげます
とミサカは義理と本命のどちらかと言われると感謝のチョコなので期待しないでくださいと先に先制を打ちます」
「いやいやそんなことねえって!!!サンキューな!!!!!」
「喜んでくれたなら幸いです。それでは」
そういって一方通行達に追い付くために小走りで追いかける妹達。その姿を見送り見えなくなってから
「ヨッシャー!!!チョコゲットだぜええええぇ!!!!!」
「………良かったね上条」
「あまり油断してるといつもの不幸でチョコ無くすぞ」
「そこまで上条さんもバカじゃないですよ!!
いまからこのチョコを食べれば問題なし!!!
例えこのチョコが辛くても苦くても不味くても完食する意気込みなのです!!!!」
ラッピングを剥がして露になったチョコを見せつけるように口に運ぶ上条。しかしそれが仇となった。
その瞬間にチョコは謎の光に包まれて消えてなくなり、さらにその光は近くにいた浜面の顔の横を掠めていった。
「ち、チョコがあああああぁぁぁ!!!!」
「は・ま・づ・ら!!!」
「む、麦野!!!?」
「なに逃げてんだよてめぇ、こんな美人からチョコを貰ってるのによ」
そこにはぶちギレ寸前の麦野と気持ち悪そうな表情をしているフレンダがいて、麦野の手に持っている袋の中にはたくさんのチョコが入っていて
「ふ、ふざけんな!!!なんで俺が時崎に上げるチョコのために犠牲にならな……ってアブねぇ!!!!」
「違うっていってんだろうが!!!!
あの乳臭い第五位に勝負を持ち出されたから買っただけだ!!」
「結局は時崎にチョコをやるなら同じじゃ…アブねぇって言ってるだろうが!!!!否定の度に能力使ってるんじゃねえ!!!!!!」
「うるせぇ!!!!私としてはどうでもいいがなあの第五位に負けるのは嫌なのよ。それにあのガキ自分の体にチョコを塗って「私がプレゼントです」ってやるつもりだからよ、こっちもインパクトのあるチョコを渡さないと負けるだろうが!!!!!」
「いま渡すって言ったよね!!!?」
だから黙れ!!!と理不尽に攻撃をされて逃げる浜面。フレンダはその場に座り込み滝壺が買ってきてくれた水を飲んだ。どうやら浜面の代わりにチョコを食べていたようだが限界がきたのだろう、未だに顔色が悪い
「……あんなチョコを食べさせたら負けるって訳よ……」
「……そんなに不味いの??」
「不味いっていう概念は捨てた方がいいですよ。体が拒否するチョコなんて……考えただけで気持ち悪いです………」
「……お、俺の……チョコが………不幸だぁ………」
その後、浜面とフレンダが一週間寝込んだのは言うまでもない。
えぇーと………バレンタインデー完結でいいのかなーと思います。頑張ればもう一話ぐらいかけますが……まぁ希望次第ですね。その時はホワイトデーまでには書ければいいかなー
ちなみに枕投げの話は続いてますからー‼