「今日は楽しかったな」
マンションの最上階
露天風呂には誰もおらず周りに生えてある大きな木の上に座ってる。座ってると表現したが正確には一時停止により木の最先端に座布団ぐらいの板状の物を作りそこに座っているのだ。
ここから見渡す景色は綺麗であるが、その光は科学の光であり自然ではない。だからたまにこのマンションの範囲だけを、マンションから空までの範囲の光を遮ることによって一部だけでも夜空を見ている
「そこで何してやがる」
「街を見てます、皆さんはどうしましたか??」
「雑魚寝で寝てやがる。野郎共は一ヶ所に集めて物置部屋に閉じ込めておいた」
「あとで一時停止で補強しておきましょう」
サラッと酷いことを言っているがそれをツッコミをいれる人がいないためこのまま話が進む。
「………大体なんだそれは……ったく一体どんなバランス感覚持っているやがる……」
「それはですね…」
「いや、説明しなくても分かる。ハッ、俺を誰だと思ってやがる」
「あーくんですもんね」
何気ないやり取り、これもまたこの二人だから成立しているが普通ならマトモな会話ではない。会話のない時間が、少し間が空いたあと時崎から一方通行へ話しかけた
「……聞かないんですか??」
「……聞いたら答えるのかァ??」
「そう約束しましたから」
お互い何のことかと言わなくても分かる。いま一方通行が求めているのは枕投げで手に入れた時崎への質問する権利。いや権利とは少し違うかもしれないがそれだけ今まで質問ということが出来なかったのだ。
いつも誤魔化されてきたことがあった。何時いても話題を変えられたり強制的に終わらせたり逃げられたりして聞くことが出来なかったこと。大したことではないかもしれない、周りからしたらきっとそういう類いの事だろう。しかし一方通行にはその事が重要でありそれによっては
「なら遠慮はしねえぞ」
「遠慮なんかしてましたか??」
「減らず口を……ったく、なら答えて見せろ。いつもこの言葉を聞いたら逃げやがる時崎がどんな答えをいうのかを………
テメェ……
「…………………………」
極々普通の質問、しかしその質問はこの場の空気を重く辛い場所へと変えた。一方通行からは時崎の顔は見えないがきっと今でも無表情な顔だと思いながら時崎の言葉を待つ
「……意地悪かもしれませんがどうしてそんな事が知りたいんですか??別に何歳でも構いませんよね??少なくとも年齢が下でも上でも僕とあーくんの関係は変わりませんよ」
「だったら誤魔化さずに言え。大体素直に答えずに適当に言えばいいだろうが。そうすれば終わる話だ。」
「………嘘を言ったら信じてくれるんですか??」
「それを聞いてどうする??結局は俺がどう判断するかだろうが」
またここで沈黙が走る。時崎の答えに何があるのかは分からないが簡単に口にすることが出来ないものだと理解は出来る。だからこそここからは
「そうですか、あーくんの期待は裏切れませんね」
「テメェが勝手にハードルを上げてるだけだろうがァ」
「そんなことありませんよ、友達ですから」
「…………なら、その
まさか一方通行からとも友達なんて言葉を聞けるなんて思っていなかったのか思わず一方通行の方を見てしまった時崎。あまり表情を変えない時崎の目が開き驚いているように見えたがすぐに元の表情に戻っていた
「そうですね、友達ですよね
……………僕の年齢は16歳です」
「そうだろうな」
「嘘は言ってませんよ」
「あぁ、
その含みのある言葉が気になったのか時崎は木の上から飛び降りた。もちろん地面に接触はしたが一時停止によりダメージはない。そこへ一方通行は時崎の前まで歩いていき
「言っていることに嘘はねェだろうが、まだ俺に言ってないことがあるはずだ。
時崎、お前は
どうして俺と出会ったころと変わらねェだ??」
そうあの日、一方通行と出会ったあの日。
誰にも見つけてくれなかった時崎は道路の真ん中で体育座りをして見つけてもらおうとしていたが、見えてはいないのにそこに何かがあると分かっているように避けて周りの人達は歩いていた。そこへ一方通行が、同じ目をした、世界に希望を持たず生きる意味を失い欠けていた者が現れた。
再びこの学園都市で出会ったときはハッキリと思い出せなかったが時間が経つにつれて思い出してきたのだ。あの日そこにいた時崎の姿は
身長も顔付きも髪型も雰囲気も何もかも変わっていない。少なくても8年以上の月日は経っており子供の成長なら明らかな変化があって当然なのだが時崎にはそれがない
「もう分かっているかも知れませんが一時停止の副作用です」
「副作用って……なら使わないようにすればいいのか??」
「いえ、無意識による能力が働いていますからどうしようもありません」
「……AIM拡散力かァ……」
「どうでしょうか……正直その微弱な力さえ一時停止によって体の外へ出ているとは思えません。ですが分かるんです、攻撃された際に自動的に使用する力とは別に
だから滝壺の
「………いつ頃からだァ??」
「あーくんと出会う4年前ぐらいですかね。ですから実際年齢は25歳ぐらいです」
「ハッ、思っていたより歳は離れてねェのか。てっきり50歳ぐらいかと思ってたぜ」
「もしそうだったらよくこのテンションを続けられる僕が僕を心配しますね」
冷静に解説しているが自分のことを分かった上でやっているなんて達が悪いとしかいえない。
「……あいつらには言わねェのか??」
「いつかは言いますよ。いまは……ちょっと勇気がないですね」
「テメェにも「勇気」って言葉があったのか」
「失礼ですね。皆さんと話すときはドキドキしてますよ」
「それこそありえねェ」
すると一方通行は時崎に背を向けて歩き出した。
一歩二歩と歩いたところで
「もういいんですか??」
「一番聞きたいことは聞いたからな」
「そうですか、ならちゃんとあの子との約束守ってあげてくださいね。それが交換条件ですから」
「チィ、分かってるよ……」
本当にめんどくさそうな声色で振り向かずに屋上から出ていった一方通行。その背中が消えるまで見続けた時崎は、そのあとゆっくりと上を見上げて星空を眺める
「やっぱりあーくんはいい人です。それに皆も……」
瞳を閉じて今日の長い一日を思い出す。
皆との出逢いを話したり、こうしてパジャマパーティや枕投げなど昔の自分では考えられないことが出来た。これも全部はあの日あーくんと出会ったから
再び瞳を明けるとそこには変わらない星空があり、変わらない
………だから…………
………願うのだ…………
………それが…………
………間違いでも…………
「………この
………と…………
すみませんが一方通行と個体1号のお泊まりデートを書こうと思いましたが、新章に向けて書く余裕がなくなりましたのでここに簡潔に書いてみます。
言葉のやり取りのみのですので、お好みで観覧してください。
ちなみに言葉の前に「あ」があーくんで、「み」が個体1号が喋ってます
それではどうぞ♪
み「ほ、本当に叶うなんてこれは夢なんでしょうか!!?とミサカは興奮して心臓が止まりそうです」
あ「玄関前で騒ぐなァ」
み「おぉ!!これが一方通行の部屋!!!!
想像通りに必要なもの以外ないもないです」
あ「テメェはあれか、興奮するか嫌みをいうしかねェのか」
み「そうでした、ただいま帰りましたア・ナ・タ♪」
あ「よし、いますぐ帰れェ」
み「冗談ですから玄関を閉めないで下さい!!!」
あ「ったく、とりあえず飯にするか」
み「料理作れるんですか??とミサカは驚きを隠せません」
あ「時崎がうるせえからな、簡単なものなら作れる」
み「一方通行のて、手料理……ゴクッ」
あ「ほらチャーハンと玉子スープ」
み「スゴく一般的!!」
あ「いいからさっさと食え」
み「……あっ、美味しい」
あ「そうかよ」
み「ごちそうさまです」
あ「ならとっと寝ろ」
み「なんてことを言うんですか!!乙女が覚悟を決めて凶暴な男の部屋来てるんですよ!!!!!やるべき事があるはずです!!!!!!」
あ「………風呂か」
み「間違ってませんがそれでは色気がありません!!とミサカはプンスカします」
あ「知るかァ、俺は寝るから勝手にしろ」
み「ちょっ、ちょっと本当に言ってるんですか!!?
これではお泊まりデートの意味が!!!」
あ「アァ??間違いなくテメェが俺の家で泊まるだろうが」
み「ここは男と女が更なる高みへ登るために」
あ「一人で登ってろ」
み「開けて下さい‼ミサカと熱い夜を!!!!」
結局、登ることなく朝を向かえて一方通行の朝ごはんを食べて平和的にデート終了した