「学園都市に侵入者ですか……まったく迷惑なことを……」
新学期早々学園都市に侵入者が現れたと連絡を受けて現場に向かう白井 黒子。その侵入者はすでに数名の人に対して被害を出している。
「どうして貴女達がいるのですか??」
黒子の隣には最近知り合った絹旗 最愛とフレンダが立っていた。すでにこの周囲は黒子によって避難が完了していたのだがどういう訳がこの二人は避難せずここにいる
「好きでここな超いるわけではないんですよ。こちらとしても
「結局面倒な訳よ」
「………くれぐれも邪魔をしないでくださいませ」
絹旗がいう
そこにはゴシックロリータとでも呼ぶべきか、黒を基調とした長いドレスの端々に白いレースやリボンがあしらわれた格好をしている。金髪に青い目の少女が着ていれば、似合わないこともないだろう。
確かにその女は金髪を長く伸ばしていたが、肌はガサガサだった。
歳は20代も後半で、髪も手入れを怠っているのか、所々が獣のように跳ねている。褐色の肌をしているが、あまり陽の光が似合いそうな感じはしない。ドレスも着古したのか擦れ切れたのか、服の生地は傷んで白いレースもくすんだ色合いを見せていた。美人と言えば美人だが、どこかすさんだ感じがする。なんというか、ゴシックロリータの持つ小綺麗な幻想を片っ端からぶち壊して幻滅させるような女だ。
「動かないでいただきたいですわね。わたくし、この街の治安維持を勤めております白井黒子と申します。自身が拘束される理由は、わざわざ述べるまでもないでしょう?」
「あっ、私達はこの子とは超別件なので」
「大人しく捕まれって訳よ」
「もう一度言いますが、くれぐれも邪魔だけはしないように」
どうやら目的は同じようで、一人は自分と同じlevel4でありもう一人は爆弾を扱う。戦力としては申し分もないのだが、
(……なんでしょうか、この不安感は……)
そんな心配をしてある中、金髪の女は周りを見るためにわずかに首を振って、たっぷり5秒かけて状況を確認した
「探索中止。……手間かけさせやがって」
明らかに侮蔑を含めた声で、なおかつ相手の返事を待つものでもない。その擦り切れたら黒いドレスの破けた袖へ手を入れ、何かを取り出そうとして____
_____瞬間、すでに白井黒子は女の鼻先に立っていた。
黒子は手を伸ばしてほつれたレースに覆われた女の手首を掴む。直後、気がつけば褐色の女の体は地面に倒されていた。一体何が起きたのか、痛みもなく、衝撃もなく、いつの間にか倒されたのか、その覚えがない。そんなことがあったのに女は面倒臭そうに回避行動として、地を転がって起き上がろうとするが、
「ですから___」
ドカドカドカッ!!と、電動ミシンのような音が炸裂した。ドレスの袖やスカートの布地の余剰部分に12本もの金属矢が貫き、アスファルトの地面に女が縫い付けられていた。
「____動くな、と申し上げております。日本語、正しく伝わっていませんの?」
黒子は
しかしそれを目の当たりにしてなお、女の褐色の顔に変化はない。ただし、その口元だけが、能面のような顔の中、ただその唇だけが、まるで口裂け女のように真横へ細く長く音もなく、笑っている。
「な…………」
その時、あの時感じた不安感が一気に戻ってきた。すると黒子のすぐ後ろで、地面が勢いよく爆発した。
「…………ん、 です……………ッ!?」
振り返るだけの余裕もなかった。アスファルトの隆起に巻き上げられ、その体が宙に浮く。硬い地面に背中をぶつけるように倒れた。ようやく背後に目をやると……
巨大な腕。
まるで水面から顔を出した首長竜のように、アスファルトの地面から二メートル以上の長さの『腕』が生えていた。その『腕』は形こそ人のものに似ているが、材質はアスファルトや自転車やガードレールなど、辺り一面にあるものを寄せ集めて粘土のようにこね回して形を整えた感じのもので、建物を解体するときに重機に取り付ける、鋼鉄のアームのようにも見える。
すぐさまその場から離れようとしたが、地面から生える『腕』の付け根からにある地の盛り上がった部分に、黒子の足首は挟まれていた。その突起部分は何だか、丸く見える。人の顔のように見える。
彼女の足は、
(ま、ず………)
すぐにでも逃げ出したいのだが足からの激痛により空間移動に必要な計算能力がうまく出来ずに能力を使うことが出来ないのだ。
これだけではない、黒子の周りでさらに爆発した音がなりそちらへ振り向くとあの二人にも『腕』が襲いかかろうとしていた。だが黒子と違い余裕のある表情をしている二人は、
「なんの能力かは超知りませんが」
「あまり舐めないで欲しい訳よ」
絹旗は
宣言通りあっという間に『腕』を破壊してしまった二人は褐色の女に向けて
「大人しく捕まって欲しい訳よ、じゃないと麦野に怒られるから」
「そうですね、待たせると後がうるさいのでさっさと…」
と言いかけた所でさっき破壊した『腕』が再生し、さらに1つ2つと『腕』が増えてきた。舌打ちをした絹旗はすぐさま『腕』の1つを破壊し続けて隣の『腕』を破壊したが、始めに破壊した『腕』が再生していた
「な、何ですかこの『腕』は!!」
「超面倒くさい!!!」
いくら破壊してもその瓦礫を利用したり、周りから吸収するなどして再生してくる『腕』
その間にも黒子はどうにか逃げようと能力を使用とするが、激痛と死の緊張により計算能力を乱された黒子は、空間移動という逃げ道を使うことが出来ない。
地を伏す女は手首のスナップだけで白いチョークを使い『腕』の5本の指を動かし強く握られた。同時に足首を噛む『歯』がさらに食い込んでくる。あまりの痛さに目を閉じてしまう。
すると急激に足首に、いや足全体に急激な熱を感じた。それは激痛よりも酷く確実に火傷するレベルのもの。ただし瞬間的に訪れた別の激痛により枷は外されて黒子は思わず後ろへと転がり、状況を確認しようとしたがその前に彼女達を襲っていた『腕』に真っ白い光の筋がそれを貫いた
久しぶりの更新です❗
今週は三回ぐらい更新していのですが、正直その三回目の話が出来上がってない……もしかしたら2つだけかも知れませんが、よろしくお願いします。