「な、なんだこれは……」
土御門がお店に帰ってくるとテーブルの上に2メートルぐらい積み重なったお皿が引き詰められていた。そのお皿とお皿の僅かな間に未だに食べ続けたいるインデックス。そしてソファーではぐったりしている上条と風斬。
「つ、土御門……」
「何があったんだにゃー………」
「見ての通りその底無しなんだよインデックスの胃袋は……その前に時崎が多量に食っていったからなんか対抗心が生まれたみたいでな……」
「み、見てるだけで…気持ち悪いです……」
「わ、悪いが土御門……俺達少し席を外すぞ……外の空気を吸いたい………」
あ、あぁ……としかい言いようがなかった。いま来た土御門でさえもこの量を
「お、お待たせ…しました……グラタンです……」
「ありがとうなんだよ!!!あとスパゲッティーとハンバーグとオムライスを頼むんだよ!!!!!」
「う、うぅ……畏まりました………」
お客様であるインデックスに対してもう食べないで下さいとは言えずフラフラと厨房へと戻っていった。これには流石に可哀想だと思った土御門はインデックスの隣に座り
「ちょっといいかインデックス」
「少し待って欲しいんだよともはる、いま食べてる所で……」
「それをやめて欲しいって言ってるんだけどにゃー」
一切手を緩めることもなく次々へと口の中へと料理を運んでいくインデックス。それは掃除機がゴミを吸いとるかのようである
「えぇー!!!」
「もう十分に食べたろう、ってか食べすぎだにゃー」
「それじゃはじめが食べた量に負けちゃうんだよ!!!!」
「あんなやつと勝負するじゃねぇ!!!!!!」
テーブルを強く殴り付け積み重なったお皿がバランスを崩し崩壊、次々に床に叩きつけられて音をたてて割れていく。突然激怒した土御門に対してインデックスは涙目になり持っていたナイフとフォークをお皿に置いた。その僅かな音に現実へと戻ってきた土御門は自分が行ったことにやっと気づいた
「わ、悪かったにゃー……ちょっと機嫌が悪かっただけでインデックスが悪いわけじゃ……」
「………ごめんなんだよ……」
そう言い残してインデックスは立ち上がり逃げるようにお店を出ていった。再び訪れた沈黙に嫌気をさした土御門はもう一度テーブルに手を叩き付けた。厨房の向こうではブルブルと震えて警備員と風紀委員に連絡を入れて助けを待っている
(何をやっているんだ俺は!!!時崎はともかくインデックスに当たるなんて………糞がぁぁぁ!!!!)
後悔したところでどうにもならない。だからこそいま出来る事を。頭を入れ換えてインデックスを追いかけようとクレジットカードで会計をすませてお店を出た。
「…………くそっ………どこにいった………」
店を出たのはいいが人混みが多くインデックスの姿が見えない。こういうときの保護者ある上条へ連絡をしているのだがどういうわけか電話に出てくれない。
それに徐々に人混みが出口へと向かっている。すると土御門の頭の中に
『現在、この地下街にテロリストが紛れ込んでいるんです。
それが繰り返し頭の中で言っているとき土御門は怒りまかせにその拳を壁にぶつけた。壁は陥没しその拳から血が流れ床へと落ちる。激痛はあるものの今はそれを怪我としてみている暇はなかった
(こうなったらカミやんには悪いがシェリーと一戦やってもらうしかない。カミやんより時崎をシェリーと当たらせる方が数倍いい!!その間にインデックスを……)
と不意に何がおかしいと気づいた土御門。いやすでに分かっていたはずなのに今まで気づかなかったのだ。それは考えたくなかった為か、
(時崎のやつは……どこにいった!!?インデックスと一緒なのか??カミやんと一緒なのか??もしくはすでにシェリーと一戦を!!!)
次から次へと不測の事態が襲う。何から手をつけたらいいのか分からずただその場に立っている自分が物凄く腹が立つ。しかしいまこの時も思考を止めずに考えれたのは幸いしたというべきだろう。ポケットに入れていた携帯の着信音が土御門の意識を早く現実へと引き戻してくれた
「………誰だ……」
「ずいぶんと大変そうね土御門」
その声はついさっき電話した相手。しかしさっきの声色とは違いどこか嬉しそうな声に聞こえる
「なんのようだ。こっちはお前の相手をしている暇は……」
「………安全ピンで服を繋いでいる女の子……知ってる??」
「!!!!??
…………何をしやがった
土御門の怒りにクスクスと笑う結標。その声に一層の怒りが沸くがいま激情してインデックスの安否を確かめるチャンスを逃すわけにはいかない。それになぜ「インデックス」でだったのかを……
「貴方が悪いのよ。私が知りたかった情報を貴方は話してくれなかった。目星がついただけで根拠はなかったから確信が欲しかったのよ。そしてそれを貴方は隠した」
「……ならその隠したり理由も知っているはずだ。例えそれが外部へ漏れたとしてとなんも問題もない。あるとすればそれは……」
「
ハッキリとした基準は分からないけど、それでも私には可能性があったのよね。そして私にはその情報が一番必要としているから」
「だからだ。お前が目指す
「それでも希望を掴めるものもいる」
結標は知っている。知っているからこそインデックスを人質にとりある情報を手に入れようとしている。いや正確にはその情報を手に入れる手段をいま掴もうとしている
「まさか時崎 一が、ただのlevel0が、あの
大きく舌打ちをする土御門
世界一の演算能力を持つ
しかしいまはその権限を時崎が握っている。
「だから簡単に
だけど唯一その
そうこれは可能性しかない。だがゼロではない。
すでに時崎の周りには次々に現れているのだから
「『友達』
時崎 一に選ばれるだろうその『友達』は、少なくても時崎の存在を忘れることもなく、その姿を見ることも出来る。そして時崎を掌握することが出来れば……」
たった、一人の存在
認識されず、存在を忘れられ、それでも足掻く者
その一人がいま学園都市に侵入していたシェリーと同等の、いやそれ以上の災いを招こうとしている
「叶うのよ、私の願いは」