「でもどうしましょうか…帰っていいかしら??」
「何言ってるのよ!!
このままだと人質が危険な目に合うのよ!!!」
「そうかもしれないけどぶっちゃけやる気がないわ」
「あんたね……やる気がなくてもやってもらうわよ」
はぁ~いと本当にやる気のない声を出す食蜂
正直御坂も食蜂が関わるこの事件には無関係でいたいが
佐天はいまだ操られているなら
この事件を解決させないといけない
それに食蜂が関わる事件でも
人質はそれこそ無関係なのだから
「さてどうやって犯人を捕まえようかしら」
「あら、てっきり御坂さんはこの事件は
関係力がないから一人でやりなさいとかいうかと」
「それはあんた一人だけならね
でも人質はそれこそ無関係なんだから
いやな奴でも力を貸すわよ」
「ふぅーん……私はどちらでもいいけど☆」
力を貸すにしてもどうしようかと考えていると
食蜂はカバンからリモコンを取り出して
シャッターで閉められている
お店に向けてボタンを押した
「やっぱり目隠しに手足は縛られているわね
それに何かしら、人質の胴体に
なにか圧迫力があるのだけど」
「圧迫??……ちょっとまって、
監視カメラが生きてないか調べてみるわ」
御坂は小型の端末を取りだし
外に設置してある監視カメラに接続した
そして能力を使いハッキングを開始
すぐに店内の監視カメラに繋がり映像が出た
どうやら壊されてはいないようだが
「ちょっと洒落にならないわよこれ……」
さっき食蜂が言っていた圧迫とは
人質全員に爆弾が取り付けてあるのだ
そして犯人にも爆弾が取り付けてあり
さらに頭にはヘルメットのような機械を着けていた
「何なのあれは??」
「やっぱり着けていたわけね。」
「なにあんた知ってるの??」
「あれは脳波を感知する装置よ
少しでも脳波に異常力が出たら
爆発する仕組みじゃないかしら。
つまり、私の能力を犯人に使ったらドカンってね☆」
「能力対策ってわけね
あんた犯人の知り合いなんでしょう、説得しないさいよ」
「無理よ、だってあの人ストーカーなんだから☆」
ピースサインを横にしそれを目元に当て軽くウインク
それを見た御坂はとうとう頭を抱えてしまった
もういやだ、関わりたくないと……
「何してるのよあんたは!!!!
あんたの力なら犯人の記憶を改竄して
ストーカー自体をやめさせられたでしょうが!!!!」
「だって「学舎の園」から出たときしか出てこないし
それについ最近になって私も知ったのだから
私は悪くないんだぞお☆」
「だとしても犯人はあんたを指命してるんだから
ちょっとお店に入って説得してきなさいよ」
「それは私の魅了力で簡単にできるのだけど
ストーカーって話して解決できるものかしら??
これはもう実力行使じゃないかしら☆」
「はぁ…それしかないわね」
作戦も決まり御坂はお店に向かおうとしたが
突然に何かに拘束された、いや、捕らえられた
振り向くとそこにいたのは
「さ、佐天さん!!!
食蜂あんた何してんのよ!!!??」
佐天を見た瞬間に何をしているのかと過ったが
いまこんなことをするのは食蜂しかいない
さらに佐天以外にも操られている者達が
ゾンビのように周りに集まり御坂を拘束する
「油断したわね御坂さん☆
あれは私の獲物よ、誰にも渡さないわ」
「そんなこといってる場合じゃないでしょう!!!!!」
「それじゃお友達と楽しんでねえ☆」
「ちょっと待ちなさい!!!食蜂!!!!!」
食蜂を止めようにも佐天を無理矢理振りほどくことも
ましてや電気ショックによる気絶なんてできない
このままだと食蜂が……
「分かってるのあんた!!!
能力を使ったら爆弾が!!!!!!」
「はい、黙っててね御坂さん☆」
すると佐天が御坂の口を塞いできた
叫びたいのに声も上げられず
食蜂は店のなかに入っていった
「は~~い、来たわよ☆」
「ああぁ~僕の女神!!!!
待ってたよ、さぁこっちに来て」
お店の中に入ると犯人である男と
体に爆弾を着けた人質達がいる
そのなかには小さな子供もいて
泣きつかれたのだろう、涙あとを付けたまま
母親の膝元で寝ている
そんな姿を表情を変えずに
犯人に笑顔を見せながら
「私に会うためにこんなことしなくても
良かったんじゃないの??」
「君の能力は知り尽くしてるからね
僕みたいな凡人には簡単に能力で
洗脳・記憶操作されて相手されない
だからこの脳波観測気で異常が出たらドカン
ついでに周りの人間も一緒ドカンだよ
アハハ♪これならこれなら
これなら女神も僕を見てくれる」
「だからなんで他の人を巻き込んだのかしら」
「何言ってるんだよ…
女神が他の奴を気にするなんておかしいよ!!!!!
女神は人の上に立つ存在なんだ!!!!
こんな虫けらを気にする必要はないよ!!!!!!
別にこいつらを巻き込む必要はなかったけど
僕も……女神のように人の上に立ちたいんだあぁ!!!!!」
完全にイカれている……
だけどその状況でも食蜂は笑顔を見せている
ここに二人以外の人が見ていたらどう思うか…
「で、どうかしら人の上に立った感想は??」
「最高だよ……
だから今度は君の上に立ちたいんだ……
ほら、女神…こっち来ないと人質が死んじゃうよ」
「……………」
「……お祭りでもしてるのでしょうか……」
とあるお店の前に集まっている人混み
その離れた場所から幽霊のように突然に街に現れた
いや、存在するのだが誰も気づくこともない
その存在を知るものは……ごく一部のみ
さぁ、また一人の男が何かを起こす。