「なにをバカなことを……」
「普通はそういう反応よね。
でも私は考えたわ、ある実験を見たから」
そういうと羽織ってある学生服からメモを取り出してそれを黒子の前に落とした。警戒しながらも黒子はそのメモを手に取り中身を見てみると
「こ、これは……」
「知ってるわよね。筋ジストロフィーの治療という題目で御坂美琴が提供したDNAマップによりレベル5の「超電磁砲」の量産を目指す「
しかしレベル3程度の「欠陥電気」しか作れず、計画は破綻してしまった」
もちろん知っている。
あの日、突然御坂美琴の幼い頃の少女が現れたり、瓜二つの女の子が現れたり、そして御坂美琴から直接話してもらったこの実験ともうひとつ、
「そしてその後学園都市第一位をlevel6にするために計画された
身勝手に造り出した妹達が使えないといい、その妹達を実験体として送り出すという狂っている計画。
「それも失敗に終わったようだけど私が疑問におもったのは「なぜクローン達は失敗作だったのか?」「オリジナルと遺伝子レベルで寸分違わず、全く同じ能力開発をうけたはずなのに?」って」
「これって脳の
それを突き止めれば
本当に何を言っているのか分からなかった。
『
「さすがに機械なんて言わないわよ。いくら人間の機能を持つ演算装置を使ったとしてもね。
だけど脳を持っているのは
「ば、バカげてますわ……」
それは人間以外の脳を持った生き物
その中でもサルは動物分類としては人間と同じ種に属しており、DNAを解析しても違いはほとんどなく、せいぜい違っていても1%程度。従って、脳の構造も見た目もほとんど違いがなく、サルの方が頭が小さい分、大きさが小さいだけ。
サル以外の哺乳類については、霊長類であるチンパンジーやゴリラはサルと同様人間とほぼ同じ脳をしている。それ以外の哺乳類や両生類、爬虫類などについては、基本的な構造はほとんど違いないが、特徴としては、知能が低いと思われる動物ほど小さく、しわが少ないということが言える。
そして人間と同等の知能を持っていると言われているイルカの脳のしわは人間のものより多いが、知能に最も重要だといわれている大脳皮質の厚さが人間のものと比べて決定的に薄く、また神経細胞の密度も小さい。
それでも結標は人間以外でも能力を持てるのではないかと考えているのだ。
「でも不可能ではないはずよ」
「そんな話をしているのではありません!!!!」
「でも白井さん、もしも可能だったらこの能力は
「ッ!!!!??」
もう言葉に出来なかった。
一体この目の前にいる人は何を考えているのか……
「要は与えられた情報の観測と分析
その結果として発言するのが能力なら、何もわざわざ人間の脳を使う必要はないってことよ」
「……狂ってますわ」
「狂ってる?その言葉はこの学園都市そのものを指すこてになるわ
周りからしたら私達はその分類に入るのよ
そしてそのわ私達は当たり前のように能力を使っている。
だけど初めて能力を手に入れたとき、白井さん貴女はどんな気分がした?
私は正直恐ろしかったわ。
こんな力がこの手にある事が何よりも怖かった──
人を傷つける力が、怪物になってしまう力が、
私は怖くて怖くて……だから知りたいのよ」
言っていることは分かったが、理解は出来なかった。
だがその前にもう1つ分からないことがある。
「どうして……どうして人質を取ってまで時崎さんを呼び出す必要があるのですか?
貴女の目的には時崎さんは関係はないのでは……」
「あるわ、私の目的は能力が人間以外でも使えるかどうか。知ってる?学園都市が実験を行う前の
もうこのあと何を言おうとしているのか分かってしまった。
「それは今でもこの空の向こうにあるわ。ただある一人がそれの全ての権限を手にしたわ。統括理事会でも、さらに
世界一の演算能力を持つ
それほどの、世界を変えてしまうものが今ではたった一人の手のなかにある。
「私の目的は
そしてそれを叶えることが出来るのは
時崎 一、そう貴方のことよ」
「初めまして、時崎 一です」
「………時崎さん……」
いつの間にか黒子の背後に時崎が立っていた。誰にも気づかれずにその場に立ってきた。
「な、なんでここに来た……」
「来ますよ、友達じゃないですか」
「俺はお前を友達だと思ってない!!」
「そこまでハッキリ言ってくれるなんて、友達だから思ったことが言えるんですよ。だからトモルンは友達です」
これ以上い言っても無駄だと思ったのか悔しそうなそんな表現をして俯いた土御門。寄り添っている風斬はどうしたらいいのか分からず戸惑っている
「それじゃ早速樹形図の設計者《ツリーダイヤグラム》を使えるようにしてくれないかしら?」
「すみませんがそれは出来ません。それはみーちゃんやあーくんの人生を狂わせようとした元凶ですから、同じようにあれを使って苦しむ姿は見たくありません」
「何を苦しむの!!!私はいまこれが苦しいの!!!!この能力があったせいで私は………私は、自分を転移させるたびにトラウマが甦るのよ!!!!!この能力が私の足を……………だから!!!私は!!!!!!」
結標が一番変えたかったのは自分自身だった
自分を変えてしまった能力を、恨んでいる
どうして自分でなければならなかったのか?
私ではなく、人間ではなく、他にはなかったのか?
それを知りたくて、変えたくて………
「ハァ?たったそれだけの為に動かされたわけかァ??」
「なっ!!!?」
「あれ、あーくん。向こうに行っていたんじゃないんですか?ダメですよ友達が助けを呼んでいるなら向かわないと」
そこには一方通行が背後に竜巻を発生させ飛行していた。そのまま時崎の隣に着陸し
「もう終わってたんだよォ。こっちに来てみればまた小さいことをグダグダ言いやがって」
「な、何よ!!!それは学園都市の第一位なら悩みなんてないでしょうけど!!!!!私には叶えたいことがあるのよ!!!!!」
「それが人間以外の能力者ってか……ハッ、てめぇが扱えきれなかった能力を他の奴に渡せても結局てめぇはダメなんだろうよ。
能力で人を傷つけるたり巻き込んだり、それをてめぇがやっている時点で能力がなくても変わらねよ」
「うわぁ、話を盗み聞きした上にあーくんがマトモなことを言ってます」
「てめぇは後でぶっコロス!!!」
子供の喧嘩のように言い合う二人。
そんなやり取りを見ながらイライラしている結標は、警棒兼用の軍用懐中電灯を360度振り回して最後に時崎と一方通行の真上に向けた。
そこには机・椅子・電球・グラス・パイプ・冷蔵庫・車・トラック・ビルなどなど、明らかにこのビルが潰されるほどの質量が上空に現れた
「私の邪魔を……するなああぁぁぁ!!!!!!」
落ちてくる物体にどうすることも出来ず土御門や風斬はただ見ているしかない。しかしそれは絶望しているわけではない。だってここには、
「半分ですかね?」
「ハッ、俺なら全部だ」
余裕な表情で落ちてくるソレを眺めている。普通なら絶望で全てを覆われてどうしようもなくなる。だがその二人に絶望を見せたいならまだまだ足りない。
そして落ちてくるソレをビルの下から2つの閃光が半分ほどぶっ飛ばして消し去った
「何をどうしたらこんな状況が起きるのよ!!!」
「全く……楽しませてくれるわね」
地上から御坂の超電磁砲と麦野の原子崩しを放ったそこにはアイテムや上条や警備員が待ち構えている。例えこの場を逃げれたとしてもこのメンバーに逃げ切れるだろうか………
「ほら半分でした」
「チィ、くそが……」
そう言いながら一方通行はソレに向かい跳躍し車に触れ弾丸の代わりとしてビルに撃ち込んだ。車は爆発しビルは崩れその残骸や炎や爆風などを全て反射して目の前のソレにぶつけた。それにより大半の物が瓦礫と化し、それを一方通行が作った竜巻に全て集めソレを時崎に向けて放った。
喧嘩して攻撃したわけではなく、それが一番被害を出さないからだ。そう、時崎 一はソレを全て「停止」させることが出来るからだ。
「そ、そんな………」
勝てるなんて思っていなかった。だけどこんなにも圧倒的な差があるなんて………
「本当はこんなことしたくないんですが……」
気がつくと目の前に片手に大量の瓦礫の集まりを手にしていた。そしてそれは今、結標に向けられている。
「これ以上は止めてください。もう分かったはずです、能力を持っていてもいなくてもその人次第なんです。傷つけるのも助けるのも全部。それでも貴女が助けを求めるなら言ってください、僕が貴方を助けます。こんなやり方ではなく誰もがハッピーエンドで終われるように」
「………詭弁だわ」
「そうかも知れませんが、やってみないと分かりませんから」
「そんなものを信じろっていうのね………
というか、私には選択の余地がなかったわね……
………いいわ、貴方を信じてあげる」
「だから私が助けを呼ぶまで身を隠しておくから、また会いましょう時崎さん」
そういってトラウマである自身の転移を使いその場から姿を消した。
急展開すぎたかな……
まぁ、さほど気にしてませんが(笑)
次回でこの章の最後ですかね。
ちなみにオルソラ姉さんの話は飛ばします。
やはり大覇星祭を書きたいので、面白く書きたいので、ってかやりたいように書きたい!!!
ただ次はいままでより長い章になるでしょうね。
…………いつ終わるのやら♪