こういう事があったら皆さんはどうしますか?
ちなみに時崎はこんな感じですよ。
それではどうぞ♪
『選手宣誓っ!!』
学園都市で毎年七日間に渡って開催される行事で、いわゆる大規模な運動会である
「俺たちっ」
「私たちは」
『スポーツマンシップにのっとって本年の大覇星祭に臨みっ、若人の夢と熱い血潮を力に換えて───』
一般的な運動会とは異なり大覇星祭は学園都市の全生徒が学校単位で参加
その様子はテレビ局によって全世界に配信され、生徒の父兄には学園都市の内容が一部開放される。
そして何よりの違いは、すべての種目が能力者達によって競われることにある!!
そんな中気合いが入っているのは生徒だけではない。
「
お久しぶりですー今年もついに始まりますねー」
「
って、どうされたんですか?その格好!」
「えへへーチアガールですよー」
「力が入っているのはわかりますが…」
こうやって生徒より先生が気合いが入っていることもある。そしてそんな教師二人の近くには今行われている開会式が映し出されていた。
「あ!そういえば今年は食蜂ちゃんが選手宣誓の担当だったんですよねー」
「ええ…今年はデモンストレーションを
…
……
………
…………
……………
「日頃学んだことの成果を発揮し……」
「な、なんだ君達は!? 今は選手宣誓をだな!!」
突然現れた常盤中学の女子生徒が食蜂を取り巻くように並び始める。そして食蜂と一緒に選手宣誓していた少年もこの展開についてこれていない。するとそれを察したように縦ロールの女子生徒が、
「この近くのバス停で不良達が生徒に対してカツアゲしてましたわ。誰か助けに…」
「なんて根性のねぇ奴等だ!!俺が根性を入れ直してやる!!」
「お、おい!削板くん!!何処に行くんだ!!?選手宣誓の途中だぞ!!!」
しかしあっという間にその場から去った削板。このままでは選手宣誓が台無しになる。ここにいる食蜂操祈と同じ学校の女子生徒達は、これはきっと何かのパフォーマンスだろうと無理矢理プラス思考で考える。そうでなければこんな人を集めて選手宣誓をする必要がない!!と冷や汗をかきながら見守ることにした。
「己の成長した姿を見せることで」
すると何処に隠し持っていたのかハチマキを手にとり頭にくくりつけて大段幕を広げて、そしてそれぞれのアイテムには『L.O.V.E.TOKISAKI♥』と書かれてある。そうこれは、
「時崎さんに私のことをより知ってもらい」
(アレッ?)
「ゆくゆくは時崎さんのパートナーとして素晴らしい人生を、詳しくは学園都市No.1のカップルとなって早くに結婚してゆっくりと二人の時間を過ごした後に子供を二人作ってどんな幸せ家族にも負けない人生を送るために、この大会を絶対に成功させることを誓います!」
それと同時に何処から現れたのかくす玉が出てきてカパッと開き『目指せ!食蜂操祈&時崎一カップル!!』と垂れ幕が広がった。周りはヒラヒラと紙吹雪が待っていて「アレ?これって大覇星祭だったよね?」とみんな圧倒されている。
…………
………
……
…
「……し、失敗だったみたいですね……」
「……あんな子じゃ…なかったんですが……」
『え───…これで開会式を終了します。』
ちなみに食蜂達が強制退場されたのは放心状態から3分後だったそうだ。
…………………………………………………………………………
この食蜂のやらかし開会式は色んなところで話題となった。学園都市level5である食蜂はそれだけでも有名なのに常盤台中学の有名校であのスタイル。知名度しては御坂よりもあるといっていいだろう。そんな食蜂がまさかのカミングアウト、「好きな人がいます、お付き合いしたいです、結婚したいです、子供が欲しいです」なんて言ったら……
『いいかぁ!!!時崎という奴を探せ!!!この大覇星祭に出ているなら、再起不能になるまで徹底的にやっちまえええええええええぇぇぇぇ!!!!』
『おおおおおおぉぉぉぉ!!!!!』
と、すでにバカな男子共が一丸となって時崎を見つけて制裁を喰らわせようと意気込んでいた。それもあっちこっちと何処の学校でもそのグループは存在しており、軽い暴動に発展するのではないかと運営委員会は不測の事態を考えて、風紀委員と警備員へ暴動が起きないよう警戒することと指令を出した。
「……はぁ、食蜂操祈のせいでこんな面倒くさいことをしないといけないなんて……どれだけの迷惑を時崎さんにかけているのか分かってないのでしょうか……」
「まぁまぁ白井さん、私達以外で時崎さんを見つけるなんて普通の人では無理なんですから」
「初春、それだと私達も普通じゃないって言ってない?」
ため息を付きながらさっきまで集まっていたグループを鎮圧してバラけさせた黒子と初春。その様子を離れた場所から眺めていた佐天を含む三人はさっきまで一緒にいた御坂を探していた。
誰かを見つけたようで「先に行ってて」と言い残し、さっさと離れていったのだが、こんな暴動が起きそうな時に一人でいることはいくらlevel5でも危険であると判断して探していたのだが、
「なかなか見つかりませんね」
「御坂さんのことですから、あの彼氏さんのところにいるんじゃないんですか??」
「そして他の女性に絡んでお姉様の電撃を喰らう。やはりあの類人猿の何がいいのか分かりませんわ」
以前だったらこの黒子の発言は驚くことなのだろうがハジメと出会ってからは黒子は少し変わり、未だに毒を吐くが毛嫌いすることはなくなった。そして、
「それは白井さんが時崎さんを……って痛い!痛い!!痛いですよ!!!」
「私は時崎さんに対して恩を感じているだけですわ。そして人として尊敬しているのです。初春がいう色恋なんてありませんわ」
本人はキッパリ否定しているが時崎が他の女と一緒にいるところ見るとかなりムカムカくる。それが「恋」だということは未だに気づいていないようだが……
「あっ、時崎さん」
「引っ掛かりませんわよ佐天さん。こんなところにいるわけが」
「すみません、いました」
「ひゃっ!!!」
佐天の視線の先、そして黒子の背後にはまさかの、いや、いつも通りにそこには時崎がいた。いくら時崎の姿が見えていようとも影の薄さは関係ない。
「と、時崎さん!!?どうしてこんなところに??」
「とんまを探してまして。集合がかかっているのに戻ってこないので探してましたが」
そんなことを言いながらハジメはある方向へ視線を向ける。その先を黒子が確認してみると、
「白組の雑魚どもなんか吹っ飛ばしてやるんだから!!」
「ふっとびま──せ──ん──っ 」
そこには女子中学に対して大人げない高校男子の姿があった。様子を見るかぎり何故か意地になっている御坂とその原因の腐れ上条。この大覇星祭の雰囲気でバカみたいにハイになって女の子を弄っている。そして・・・
「お前に負けることがあったら罰ゲーム喰らっても良いし!何でも言うことを聞いてやるよ!」
「! 言ったわね。ようし乗った」
「そのかわりお前も負けたら罰ゲームだからな」
「なっ!? それって つまりアンタの言うことを何でも…」
「あらー?その程度でゆらいじゃうかな、みさ…」
「黙ってくださいこの腐れとんま」
「ごふっ!!!」
突然上条の懐に現れた時崎は全力で上条の鳩尾に拳で殴り付けた。それも自分の拳に一時停止をかけることにより鉄で殴られた感覚である。まぁ、耐久力が強い上条はその場に倒れはしたが気絶はしなかった。
「女の子に何でも言うことを聞かせるなんて何を考えているんですかね。バカだとは思っていましたがここまでのバカとは………みーちゃん、罰ゲーム関係なくとんまに何でも言っていいですから。なんなら一生服従するように躾しておきますけどどうしますか?」
「…………何でも言うことを聞くで………」
「みーちゃんは優しいですね。良かったですねこのカスとんま、僕的には一時停止をフルに使ってこの世の地獄を見せてやりたいですけど勘弁してあげます。その代わりに競技には徹底的に挑んでもらいますから、はい、徹底的にですよ」
「……ちょっ、ちょっと……」
「拒否権があると思いですか?ありませんよ、そんなものは。いまとんまにあるのは
出来るわけないだろう!!という前にもう一度攻撃を加えて上条を沈めた。ズルズルと上条を引きずるハジメの元へ黒子が駆け寄り、
「こんな人目のつく場所いても大丈夫なのですか?」
「その人目が勝手に外れてくれるので大丈夫です」
「でもお気をつけになった方がいいですわ。食蜂操祈の勝手な行動で時崎さんにどれだけ迷惑を……」
「操祈さん、何かしたんですか?」
「……………いいえ!なんでもありませんわ!!」
((うわぁー誤魔化したー))
ものすごい笑顔で話を終わらせた黒子。時崎にあのプロポーズ宣言を聞かれてないなら知らせる必要がない。つまりはただの食蜂操祈の恥さらしになる。それはもう二重の喜びなのである。
あっ、そういえばバレンタインデーでしたね。
うん、関係ないさーー!!!
だから甘くて、甘過ぎて、激甘で、重すぎな食蜂で僕は満足です。