とある科学の一時停止   作:ガイドライン

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立ち向かうもの達よ。今、ここで、

『間もなく第七学区高等学校部門、第一種目・「棒倒し」競技を開始します。

出場選手は校門前に集合してください』

 

 

アナウンスが響き渡る競技場。そこは学校の競技場とは思えないほどの大きさがあり、スタンド席には2万人は余裕で入る広さである。そんな中

 

 

「あいつも無謀よね。ウチの学校に勝てるはすがないと思うんだけどねー」

 

「おかしいわね。まだ時崎さんからお返事がないわ」

 

「というか、なんで平然と隣にいるのよ食蜂操祈!!」

 

「時崎さんいるところに私ありよ♪」

 

 

何気に隣にいる食蜂に苛立つ御坂。昔に比べて2人の仲は良くなった気がするがあくまでもそれは時崎がいる時だけである。いないのにわざわざ仲良くする義理立てはない。

 

 

「ってか、ネタバレするようで悪いけどアンタのスピーチ見ていなかったみたいよ」

 

「ええぇ!!?あんなに派手に誓ったのに‼」

 

「一方的でしょうが!!!

……ってかなんで派閥の子達まで巻き込んでるのよ、ちゃんと洗脳解きなさいよね」

 

「?? あの子達から進んでやってきたのだけど…なるほど洗脳力という手があったわね……」

 

「色々ツッコミたいけど1つだけ言うなら…時崎の被害者を増やすな!!!」

 

 

洗脳なしで時崎への信頼が、いや、信仰が着々と進んでいる。いつの間にか身近にいる黒子も時崎を信頼するようになり、前のように上条当麻と話していてもちょっかいを出すこともなくなった。

何より黒子は「御坂美琴」に対する溺愛感(変態度)が薄くなってきている。むやみに抱きついてきたり人のベッドの上で毛布を被り「ハァ、ハァ、ハァ…」としたり、テレポートで人がお風呂に入っているときに乱入したりなど人として落ちたこともしなくなっていた。

 

………話はずれたがとにかく時崎に関わるとロクなことがないということだけは身に染めて分かった。

 

 

はぁーとため息をつくと何かが目に写った。

シスターの学校をしているのだが、何故かベンチでぐったりとしておりピクリとも動いていない。

間違いなくアイツのツレである。

 

 

「……また行き倒れているわけね……全く……」

 

「あら助けるの?言ってしまえば上条さんを奪いかねない天敵じゃないの?」

 

「……別にいいでしょう。言っとくけどこれで恩を売るとか考えてないからね」

 

「私、何もいってないわよ」

 

 

これも時崎の影響なのだろうか?前ならちょっと煙たがっていたのだが、今は素直に助けたいなんて思っている自分がいる。それはそれで面白くないのだがシスターや食蜂に当たっても仕方ないので、あとで張本人にぶつけようと心に誓いシスターに近づく。

 

 

「何やってるのよあんたは?」

 

「…た、たんぱつ……お腹…減ったんだよ……」

 

「でしょうね。飼い主にご飯貰わなかったの?」

 

「ご飯とお味噌汁と焼き魚だけ」

 

「いや、食べてるじゃない」

 

「全然足りないんだよ……いつもならハジメの家でごちそうになるけど、今日は無理だって言われて……うぅ……」

 

「普段から集ってるわけね……はぁー、とりあえずこれでも飲んでなさい」

 

 

御坂が持っていたペットボトルをインデックスの前に差し出すとまるで手品のように違和感なく素早く抜き取られて気づいたらすでに飲み干していた。

 

 

「ふはぁー!!生き返ったんだよ!!!」

 

「っとうに化け物みたいな動きをするわね……」

 

「何を言ってるのかなたんぱつは?」

 

「聞いちゃダメよ。凶暴力という名のウイルスが移っちゃうから」

 

「はっ倒すわよ!!」

 

 

…………………………………………………………………………………

 

 

「……なるほどなんだよ。つまり敵陣の棒を先に倒したら勝ちなんだね」

 

「三回説明してやっと……あんた記憶良かったんじゃなかったけ?」

 

「ううーん、学園都市はなんか高度すぎてちょっと……」

 

「棒倒しのどこに高度さがあるのよ……」

 

 

せっかくなのでインデックスの隣で観戦することにした二人。それにちょうど上条達の姿が見えやすい位置であった。

するとタイミングよく選手が入場してきたのだが、

 

 

「ちょっとあれ……有名校じゃない」

 

「そうみたいね、それもスポーツに特化した学校だったはずよ」

 

「これじゃ勝つのは無理ね」

 

「何を言っているのかしら?時崎さんがいる時点で勝ちなのよ」

 

 

「誰が精神論の話をしてるのよ…私が言いたいのは」

「精神論じゃないわよ。ほら見てみて」

 

 

そう言って食蜂が指を指すほうを見てみると…

なんだろう……何処かで見たことがある2人がいるのだが…そしてその周りの集まりも見たことが………

 

 

「って!!なんで第2位と第4位がアイツのクラスに紛れているのよ!!!!?」

 

「恐らくだけど、ううん間違いなく時崎さんよね」

 

「忘れてたわ……あの時崎(バカ)はそういう奴だったわ………」

 

 

頭が痛い…

時崎がいる時点でマトモに終わるはずがないということは分かっていたのだが、この状態に慣れてしまっていたことにさらに頭が痛くなる。

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

『それでは棒倒し、始めっ!!!』

 

 

開始と同時にインテリ眼鏡のクラスメイト達は火炎と爆発系の能力を上空で発動させた。そしてその周りで風や念動力の能力が火炎などを包み込み、複数の投下爆弾を作り上げた。

 

 

「どうですか?私たちのクラスは個の優れた能力を合わせることでこんなにも素晴らしいものが出来る。ただ劣化したものを合わせても歯が立たないことを証明して上げますよ」

 

「そんなことはありません!!」

 

「どんな根拠があるのですか?まぁ、見ていれば分かりますよ。優れたものに劣るものは勝てないと」

 

 

悔しくて涙が出そうになる小萌。しかし生徒が頑張っているのに自分が泣くわけには行かない。そう心を強く持ち棒倒しを観戦しようとしたのだが、

 

 

「…………えっ?」

 

「どうかされましたか?なにか不具合でもありましたか?さすが劣るものたちですな」

 

「だ、ダメです!!今すぐに試合を止めてください!!」

 

「それは出来ません、悪いですが勝負なので。いくら無様に負けようとも経験させて上げるべきなのでは?まあ、負けしか経験かありませんか。アハハハハハハハハ!!!!」

 

「違います!このままだと!!!」

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

『それでは棒倒し、始めっ!!!』

 

 

時崎達の目の前ではエリート校の生徒達がこちらを見下した目で見ているのが分かる。そして生徒達は火炎と爆発系の能力を上空で発動させた。そしてその周りで風や念動力の能力が火炎などを包み込み、複数の投下爆弾を作り上げた。

 

いきなりこれだけの実力の差を見せつけられたら怖気ずくのだが、

 

 

「ではまず、第1のコース。シズ姉の華麗なるレーザー捌きです」

 

「これでもどうかニャ!!」

 

 

 

ニヤリと笑った麦野は電子線を放つ。

さらに簡単にいうなら光線(ビーム)なのだが、その光線はエリート校が作り出した球体全てに向かって放ち、複数の生徒が作り出した球体をたった1人がその全てを撃ち抜いたのだった。

ビームに撃ち抜かれた球体は爆発を起こしエリート校の生徒達に衝撃と爆風を浴びせる。

体制を立て直そうと指示を仰いでいるエリート校達をよそに時崎は次の指示を出す

 

 

「第2のコース、ラブリーの砲丸投げです。どうぞ」

 

「随分とデカい投石()ですけど超避けてくださいね」

 

 

といいながら躊躇も容赦もなくエリート校の真上に運動場から()()()()()()()を放り投げた。すぐさまエリート校の生徒達は反応して岩に向けて能力を放つが破壊しきれる前に自分達に落ちてくると判断した為死にものぐるいでその場から離脱

間一髪で下敷きになることはなかったが岩が邪魔になりエリート校の生徒達は3組に別れた。

岩のせいで分担された2組と棒を支える者達と。

 

 

「さて更に混乱して貰いましょうか。第3のコース、シズ姉とラブリーのチームに別れて追撃です」

 

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