どうも。
さて、最後は"とある"でございます。
次の更新は来月かな~どれが更新されるかは分かりませんが(笑)
それではどうぞ。
「どうして、攻めてこないの?」
僅かな痕跡を残してここに
いまは邪魔になるのはこの女。そして自分の見立てなら十分に勝てると判断した。
御坂美琴を助けに向かう自分といえばこの白井黒子とその仲間である初春飾利と佐天涙子。もう一人同じ所属している者がいたはずだが能力的に問題ない。
それにこの二人も同じように敵になるほどものではない。
強いていうなら初春飾利の"情報処理能力"というべきか、ハッキングなどにたけている聞いたことがある。
しかしそれもそこまで脅威にはならない。
なにせ、使用している
それを除いてもどうしてここに入ってこない??
……もしかして、何かを見逃している?
もしかしてすでにビルへ入ってきたというのか?
いや、それはない。それなら
向こうは時間がないのだ。ワナだと分かっていても飛び込むしかない。
そこを利用して自分が隠れた所から攻撃をする。
液化人影(リキッドシャドウ)はこういう時に優れている。
人形であり、胸にあるカメラで視覚を補い、水銀で作られたその身体を鎌や槍に変えて攻撃すればいい。
向こうが
だからこの吹き抜けであるこのビルを選んだ。
各階層ごとにカメラを仕掛けており、その姿が映った瞬間にそこまで攻撃の手を伸ばせばいい。
精神的にも、戦う環境でも、こちらが有利。
なのに、どうして、どうして、こんなにも不安なのか?
『聞こえてるか?犯人さんよ』
「ッッ!!!??」
突如声がビル全体に響く。
周りを警戒しながら各カメラを確認するが誰もいない。
しかしさっきの声は聞こえてくる。
『こっちはさっさと終わらせたいんだ。素直に出てこい』
「ッ!……舐めているの?こっちは逃走してもいいのよッ!!!」
そうだ。まだこっちが有利。
向こうは私を狙っている。そして御坂美琴のコントロールを握っていると思っている。
しかしあくまでも御坂美琴の精神に呼び掛けているだけ。
すでにコントロールなどというものは手離されている。
出来るのは誘導だけ。それでも邪魔はさせない。
この街の、あのビルを、"アイツ"をやらないといけないッ!!!!!
例えそれでこの街が消えたとしても、それは仕方な……
思わず返事してしまったが向こうに聞こえたどうか怪しい。
しかしそんな心配は必要なかった。いや、心配する暇がなくなっていった。
頭上から何か音がする。
轟音と呼ぶべき、腹の底から響くような、災害でも起きそうなそんな音が……
『だったら、気をつけて身を守れよ。
「な、にを……ッッ!!!!??」
その瞬間、ビル全体が震えだしガラス窓が一斉に割れる。
そのから吹き抜けてくる強風によりホコリや物が舞い上がり、そしてドンドンその風は強くなりまるで
そして悟った警策看取は再び頭上を見上げた。
するとまさに
ビル内だがすでに上部はそのハリケーンにより吹き飛んでいるのだ。
あまりにも局地的で強烈な黒いハリケーンは警策が気づく前にビルを壊し全てを飲み込もうとしていたのだ。
「う、うおおおおおおおぉぉぉぉぉッ!!!!!」
そして無情にもその黒いハリケーンはビル全てを飲み込み、跡形もなく消え去ったのだった。
…………………………
「なっ……ッ!!」
「ビルが…消えた……」
目の前に起きた出来事に驚いている初春と佐天。
隣にいる黒子は身体を震えただして帝督の胸ぐらを掴んだ。
「何をやったか分かってますの貴方はッ!!!??」
「ビル一棟ぐらい。あとで作り直せばいいだろうが」
「中には人がいましたのよッ!!」
「犯人だけだろうが。それに身を守れと忠告した」
「そんなもので助かるとでもッッ!!!!」
「突っかかってばかりだなテメェは。少しは考えろ」
「何を…ッッ!!!」
「ッッ!!!??白井さんッ!!!見てくださいッ!!!!!」
初春の呼び掛けで黒子は指差す方を見る。
そこは黒いハリケーンで吹き飛んだビルの跡。
しかしそのビルの跡地の真ん中は
そう、吹き抜けであるビルの一階だけを残して全て吹き飛ばしたのだ。
そしてその一階の真ん中に
ガラスやコンクリートなどが突き刺さっているが、それらはゆっくりと外へと抜け落ちていく。
「…まさか、これを見通して……」
「小細工なんて必要ねえ。てめえはやることをやれ」
「………ドの超えた"ツンデレ"ですのね」
「ふざけんじゃねえッ!!!誰がツンデレだあッ!!!!!」
「時崎さんが言ってましたの。
素直に慣れないので分かりづらいですが優しい方と」
「アイツ……ぶっ殺すッ!!!!!」
やめた方がよろしいかと。と言いたかったが止めた黒子。
そんな無駄口を叩いている暇がないようだ。
球体が割れて出てきたのは警策。
深く荒く息継ぎをしているのはさっきまでの恐怖に対してだろう。
「…な、んなのよ……さっきのは……」
「
「ッッ!!!??だ、第二位…なんで……」
「なんで、だ?見通しが甘いんじゃねえのか?
第三位の関係者だけをどうにかすればいいと思ってたんだろう。
それが甘い。
どうにか隙をついて逃げないと。
さっき解除した球体の残骸はゆっくりと帝督の背後に周り一気にッ
「第一、
「クッ!!」
死角からの攻撃。水銀を複数の槍に変えて背後から突き刺すつもりだった。なのに黒い物体がすべての槍を受け止めた。
やはり実力の差が違いすぎると逃走を図ろうとしたのだが
「大人しく、捕まって下さい、ですの!!」
第二位に気を取られて黒子に一気に近寄られた警策。
どうにかしようとするが水銀は第二位の所。そしてすでに黒子の拳は警策の腹部を突いたところだった。
「…………ド…リー……」
何かを呟きその場に倒れた警策。
すぐさま黒子は手錠をかけて身柄を拘束した。
「ドリー。人の、名前でしょうか?」
「さぁ、な。お前らは大人しく支部に帰れよ」
そういって帝督は背中から"翼"を出した。
正確には能力で作った翼なのだが最近、
「私はお姉様の元へ」
「テメェらが行っても変わらねえよ」
「もしかして…行ってくださるのですか?」
「さっき、言った通りだ。時崎に文句を言いにいくだけだ」
そういって飛び立った帝督。
それを見た黒子達は
「ツンデレ、ですわね」
「ですねー」
「誰需要??って感じですねー」
結構酷いことを言っている三人だった。
…………………………
「はぁ、はぁ……」
いま食蜂操祈は木原幻生から逃げていた。
他のレベル5とは違い攻撃に特化したのではなく、さらに今の木原には
ならいま食蜂が持っている"手札"でどうにかしないといけない。
しかし多才能力の前ではどうにも出来なかった。
現に幻生の腕を拘束したと思いきやサイボーグ化した幻生に関係なかった。そしていま幻生は目の前に立つ。
「さて、ここで食蜂君を戦闘不能にしてもいいのだが…聞きたいことがあってね」
「なに、かしら?解除コードは話さないわよ」
「それはこの後でも出来る。そんなことより君の口から聞きたいことだよ」
何を聞かれるかと身構える食蜂。
すると幻生から聞かれた内容は
「時崎
「世界一カッコよくて、私の白馬の王子様よッッ!!!!!」
疲労困憊しているはずなのに幻生に飛びかかるんじゃないかと思うぐらいに前のめりになって答える食蜂。
流石に一歩引いてしまった幻生だが
「そういうことを聞いているんじゃない。
私は彼の能力について………」
「時崎さんは~いつもいつも私の為に動いてくれて~。この前もナンパしてくるオス共から私を守ってくれたんだぞ♪もう~ッ!!!本当にカッコいいのよッ!!!!!助けてくれた時崎さんは特に私に何かを求めているわけではなく、そのさりげなくタスケテクレル所が………もう~最高なのよッ!!!知ってるッ!!!??時崎さんの食欲力はとてもスゴいのだけど私が頑張って、頑張って、頑張って!!!作ったお菓子をゆっくりと味わって食べてくれて「美味しかったですよ」って言ってくれたのよッ!!!!!いつも吸い込むように食べていたのに私のお菓子は味わってくれてのよッ!!!!!分かるッ!!この気持ち分かるかしらッ!!!!!時崎さんが"私の手作りを味わった"のよッ!!!つまりは私が大好きだから、もうとてつもなく大好きだから味わって味わって、味わってッ!!!!!」
「…………………………」
恋すると人は盲目になる。なんて聞くがまさにいまがそれだ。
ただ主観的に時崎の能力について聞きたかっただけなのだ。
記憶を読み取ればすぐかもしれないがそれでも考えを伝えるのと記憶を読み取るのは違うのだ。だから話を聞いてみたかったのが……どうしてこうなったのか?
いまもずっと"時崎"について話している。
しかしまったく幻生には聞かなくていいこと。
このまま戦闘不能にさせてほうがこの場において食蜂にとっての幸せかもしれない。なんて迷いごとを考えていると
「はい。そこまでですよ操祈さん」
「ッッ!!!??」
「時崎さんーッッ!!!!!」
突如現れた時崎は食蜂の肩に手を置き弾丸のように話す食蜂を止めた。それに幻生は驚き食蜂は時崎に抱きついた。
そしてそこから幻生の行動は早かった。
時崎の周りの空気を奪う能力を使い酸欠状態にしようとした。
さっき食蜂にしようとしていたのを時崎も含めてやろうと
「あっ。能力止めましたから使えませんよ」
「ッッ!!!??バ、バカなッッ!!!!!」
しかし時崎が言ったように何の能力も、それどころか
「何をしたッ!!時崎一ッッ!!!??」
「ですからその能力??といいますか
「サ、
「流石にみーちゃんのは一時停止だけじゃ止めようがないので早く戻らないといけないのでおわらせましょうか」
「ふ……ふざけるなーッ!!!」
ただのおじいさんとなった幻生だがそれでもなにもしないわけにはいかなかった。時崎に飛びかかったのだが
「時崎さんに近づかないでッ!!!」
「ゴブッ!!」
対して力もなく細い腕と手なのに食蜂は向かってくる幻生を平手打ちしたのだった。流石に年老いた幻生はその一発でノックダウン。おもいっきり力を込めてぶったのだろう。はぁ…はぁ…と息を切らしながら真っ赤になった手を見た食蜂は
「い、痛いぃぃぃぃ……ッ!!」
「無理しないで良かったんですよ。どうして…??」
「だって…時崎さんに触れていいのは私だけなんだぞ♪」
その言葉に目を見開いた時崎。
そして優しい表情をした時崎にドキッとした食蜂に
「ありがとうございます。操祈さん」
「ッッ!!!??……はぁーーん///////」
時崎に寄りかかりながら時崎の言葉に気絶してしまった食蜂だった。
久々の操祈の暴走です。
やっぱりこの子を当麻には勿体ない!!
そう思いながら今度の新刊を楽しみにしている作者です。