遊戯王IS〈インフィニット・ストラトス〉 作:LAST ALLIANCE
私はしてません。理由は金欠です。次の【ドラグニティ】のストラクに備えます。
1日から新しい制限改訂が施行されましたが、皆さんはどうですか?
私はのほほんエンジョイ勢なので特に関係ありません。
果たして環境はどう動くのか?
今回の話は授業以外に色々な話を盛り込みました。
なのでいつもより文章量が多いです。
IS学園で『デュエル・ストラトス』に向けた授業が行われているのと同じ頃、『私立鳳凰学院』でも『遊戯王OCG』の授業が行われていた。
『私立鳳凰学院』ではIS学園と同じく平均価格が1000円以上するカードが使用禁止になっているが、現在の環境デッキは使用可能となっている事が唯一の相違点。
その為、【サラマングレイト】や【オルタ―ガイスト】、【サンダー・ドラゴン】といった現在の環境デッキが活躍している。これらは2020年7月1日より施行されているリミットレギュレーションでは影響を受けず、これまで通りの展開が出来るようになっている。
一般生徒は先日発表された制限改訂を見ながら今後どのようなデッキが流行し、環境に入るのかを考えている。とは言っても、環境デッキは高くて強いカードが使われる為、殆どが使用不可能になるのだが。
そんなある日のお昼休み。4人の男子生徒が集まって囲みながら、1枚のチケットを見ていた。この4人の男子生徒は通称“鳳凰四天王”こと“BIG4”と呼ばれている。
“鳳凰四天王”こと“BIG4”。彼らは生徒会に所属しており、人格と学力も優れており、同時に『遊戯王OCG』の腕も立つ男子生徒4人の事を指している。
「これ……なんですか?」
「これですか? これはですね、IS学園から頂いた『デュエル・ストラトス』の無料招待券となります。つまり観戦チケットとなります」
強面の巨漢―鬼塚公輝が1枚のチケットを手にしていると、隣にいる温和でいつも優しい笑顔を浮かべている天城海斗が説明する。
彼らが目にしているのは『デュエル・ストラトス』の無料招待券。この1枚が欲しい為に、世界各国の要人達が血眼になっているのだが、“鳳凰四天王”は何処か胡散臭そうな様子で見ていた。
と言うのも、彼らが抱いているIS学園のイメージは“女尊男卑思想の養成所”だったり、“最強兵器の取り扱い方を学ぶ軍隊養成所”と言う、如何にもネガティブな物しかないからだ。残念な事に世論がそう思っている以上、一般市民にそう思われても仕方ない。
こうなった原因は文化祭で起きた黒田純一襲撃事件が大々的に報道された事にある。これまでIS学園には安心安全と言うイメージがあったのだが、文化祭と言う不特定多数の人々が出入りする中で、このようなテロ活動じみた事が起きた事で安全神話は脆くも崩壊する事となった。
更に言えば、黒田純一襲撃事件の実行犯が“女尊男卑を掲げる権利団体が雇ったIS部隊”だった事が判明した事で、世論はISに関しては嫌なイメージを抱くようになり、ISによって虐げられていた男性等が立ち上がる事となった。
「しかしIS学園と聞くと、どうも嫌な予感がする。あそこは今年に入って学園行事の殆どが中止になったりしている。何か起きそうな予感しかしないのだが……」
「壇君の仰る通りです。ですが学年行事の件は織斑一夏とその周辺が大半の原因となっています。純一君は彼と親友関係にあり、行事を潰された事への不満や怒りの捌け口となっています。本人も嫌がっていると聞きました」
「気分悪いですね……別に純一君が悪い事をした訳でもないのに」
「IS学園は女尊男卑思想者の育成所、または女尊男卑主義者達の巣窟だ。女尊男卑に刃向かう人間だったり、標的たる男性を見たら攻撃するのが当たり前なんだろうな……」
黒縁眼鏡が特徴な壇玄人がIS学園の内情について話すと、納得いかないような表情を浮かべながら万丈目準也が純一に同情する。
今まで全く関わり合いの無かったIS学園。それが『デュエル・ストラトス』を通じて交流を持とうとしている。自分達にとって嫌な存在と関わらないといけない。そう思うだけで彼らは頭痛がする。
「このチケットを寄こしたと言う事は、我々に学年別クラス対抗デュエルトーナメントを観に来いと言う意思表示なのでしょう」
「だろうな……多分ISのイメージアップだったり、『デュエル・ストラトス』のアピールを狙ったイベントだよこれ。絶対キナ臭いよ……裏でIS委員会と女権団体がいてもおかしくない。だってチケットの金額見てごらん。高いよ……普通こんなんしないよ……」
「確かに。生徒会長と友希那さんもキナ臭いと思っていたけど、純一君のデュエルが観たいから行くって言ってたよ?」
「仕方ないね。あの2人が行くって言うなら、俺達も行くしかない。決まりだな」
こうして“鳳凰四天王”こと“BIG4”の4人、鬼塚公輝・天城海斗・壇玄人・万丈目準也がIS学園に赴き、学年別クラス対抗デュエルトーナメントを観戦する事となった。
生徒会長の平等院佐智雄とその妹、平等院友希那も観戦しに行く事になっていたが、その付き添いみたいな物だろう。
ーーーーー
その頃。IS学園では学年別クラス対抗デュエルトーナメント開催まで残り後10日になっていた。この時期になると、どのクラスも初めての『遊戯王OCG』の大会を迎える為、ワクワクしたり、緊張したりしている生徒ばかりだった。
そんなある日の昼休み。IS学園の会議室。そこでは学年別クラス対抗デュエルトーナメントの対戦カードを決める抽選会が行われていた。1年生、2年生、3年生はそれぞれ別室で行われる為、他の学年の対戦カードを知る事は出来ない。
抽選会に出席義務があるのは代表候補生と“チューナー”の役職を持つ生徒の2人。1組から一夏とセシリア、2組から鈴とリサ、3組からシャルロットとラウラ、4組から簪と香澄が参加している。そして5組からナタリアと純一、7組からアンナと楓、8組からモニカと加奈が来ている。
「全員揃った……ん? エヴァが来ていないな……」
「先生! エヴァさんは外せない用事があると言っていて……」
「何だと? これもクラス代表として大事な用事なのだが……まぁ良い。始めよう。皆に集まってもらったのは他でもない。学年別クラス対抗デュエルトーナメントの対戦表を決める為だ。今回の大会はトーナメント方式で行われる。勝ち抜き戦と言えば早いな」
「その対戦カードを今から決めますが、決め方はくじ引きとなります。箱の中にA~Hまでのアルファベットが書かれてあります。この箱に手を入れて掴んだ紙に書かれたアルファベットで対戦カードを決めます」
「では1組から順番に引きに来るように」
学年別クラス対抗デュエルトーナメントの対戦カードを決める抽選会。1年生の部では千冬と真耶の1組の担任・副担任コンビが仕切っている。
最初に引いたのは1組の一夏。彼が引いた紙に書かれてあるアルファベットは“C”。続いて引いたのは2組の鈴。引いた紙には“E”と書いてあった。
そして次にラウラが引いた時にどよめきが起きた。彼女が引いた紙には“F”と書いてあったからだ。これで3試合目は1年2組と3組の対戦が決定した。
『おお……!』
「これは荒れるな……」
専用機持ちがいるクラス同士の対戦。千冬と真耶も目を見張り、純一は目を細める中、簪が“H”と書かれた紙を引いた。
そして来た5組の番。引くのは純一。会議室の中の雰囲気が変わる。1年生、引いては学園の中でも別格とも言える純一の引きに誰もが注目する。
「“A”です」
ドヤ顔で皆に“A”と書かれた紙を見せる純一。皮肉にも、第1試合目の対戦カードは、今や世間的な有名人となっている黒田純一が在籍する1年5組が片側に入る事となった。
続いて1年6組の徳川蘭が引いたのは“B”と書かれた紙だった。その紙を見た蘭は絶望したように天井を見上げた。相手は純一が率いる1年5組。勝てる筈がない。そう判断したようだ。
次に1年7組のアンナが“B”と書かれた紙を引き、最後に1年8組のモニカが“G”と書かれた紙を引いて対戦カードが決まった。
これで対戦カードが決まった。第1試合は1年5組と6組。第2試合は1年1組と7組。第3試合は1年2組と3組。第4試合は1年4組と8組。
「対戦カード、決まったな」
「ああ。お互い勝ち上がれば準決勝で当たる。頑張ろうぜ」
「ところで来ませんでしたね、エヴァさん」
「彼女は来ませんよ。と言うより授業にも出ていない噂ですし」
『えっ!?』
IS学園の食堂。そこでは一夏、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、純一、ナタリアの8人がテーブルを囲んで昼食を取っていた。
彼らの話題は先程終わったばかりの抽選会で決まった対戦カード。1組と5組は初戦を勝ち上がれば対戦する事になっている。一夏と純一。お互いに男性IS操縦者であり、『遊戯王』プレーヤー。その時は熱いデュエルになるだろう。
何時しか話題が抽選会に来なかったエヴァの事になると、ナタリアは何処か素っ気ない様子で返答した。その返答に驚く一夏と純一だったが、事情を知っているセシリア達は納得するように頷く。
「いやいやいや! 授業出てないってヤバくないか!? 後1週間と少しだぞ!? 大会出なきゃいけないのに大丈夫なのか!?」
「それに代表候補生は大会に出場義務があるんだぞ!? 各国のお偉いさんが来るのにそれでいいのかよ!?」
「確かに仰る通りですが、別に良いんじゃないですか? 彼女は自分さえ良ければ良いって考えですし、私達には関わり合いのない事ですし」
「それにエヴァって奴は正しいやり方で代表候補生になっていないわ。あいつは金の力で代表候補生になった奴だし」
『ッ!?』
一夏と純一の言葉は正論だった。今回の学年別クラス対抗デュエルトーナメントでは、代表候補生に出場義務が課せられている。初戦~決勝戦まで何処か必ず1試合はこなさないといけないと言う決まりになっている。
つまり、『遊戯王OCG』の授業を受けながらデッキを構築し、大勢の観客の前でデュエルをしなければならない。こういう事となる。しかし、その出場義務を放棄しているような状態である事が一夏と純一には理解出来ない。
「私も聞いた事ある。エヴァって人は、『偽りの代表候補生』と」
「ボクも。実力で言えば、一夏や純一でも勝てると思う」
『えぇ~~!?』
「そ、そんな体たらくで代表候補生になれるの!? 普通そういう物なの!?」
「違う。嫁と純一は知らないだろうからここで教えるが、IS委員会によって各国に代表候補生を選出する為の試験を設けている。筆記と実技の2つの部門だ。その両方が合格基準を満たさないと代表候補生になる事は出来ない。ちなみに筆記試験の内容は各国で異なっている。カンニングを防ぐ為だろうな……」
ラウラから代表候補生の選抜方法を聞いた一夏と純一。彼らは顔を見合わせながら、お互いに溜息を付いて考え込む。
彼らは代表候補生と言うエリート、その中でも専用機持ちと言うエリートの中のエリートと試合をしたり、練習したりする機会が多い。
ISに触れてまだ半年程度しかない彼らだが、持ち前の才能や日々の努力で彼女達を追い越さんと奮闘しているが、中々思うように行かない。それが代表候補生の恐ろしさだ。
―――いや~世紀の迷勝負でしたね。まぁ勝てる訳ないですよね~相手はIS業界におけるエリート。こっちは素人。勝てる訳ないです。
これは純一のコメント。1組にいた時、クラス代表を決める試合でセシリアに敗北した後、落ち込みながらも残した言葉。
この時純一は1週間の短期間で専属コーチの更識楯無と一緒に練習し、セシリアの専用機の対策も行ったが、経験と技術の圧倒的な差で多少ダメージを与えただけで無念の敗北を喫した。
千冬と真耶は純一が自ら試合参加に名乗りを上げた事を知っている為、労いと励ましの言葉を送り、相手を務めたセシリアも純一のポテンシャルの高さを認めた。
「私の知り合いにオーストラリアの代表候補予備生がいるのですが、本来だったら彼女が選ばれる筈でした。その人は人間的にも素晴らしく、筆記と実技のどちらも1位を取っていました。間違いなく代表候補生になると誰もが思っていました」
「けどそうはならなかった……と」
「はい。1年6組のクラス代表、そしてオーストラリアの代表候補生。そいつの名前はエヴァ・ヨハンソン。今日来なかった奴です。ちなみに筆記・実技共に最下位でした」
『何だと!?』
「な、何で最下位の奴が代表候補生になっているの!? オーストラリアのIS関係の人って馬鹿なの!? 馬鹿しかいないの!?」
純一が憤慨するのも無理はない。代表候補生選考の大事な試験。筆記と実技でトップを叩き出したのにも関わらず、最下位だった人を代表候補生に選んでしまう。
これは一体どういう事なのか。このような不条理が通って良い物なのか。台パンしそうになるのを抑える純一にナタリアが裏事情を話し始める。
「これは聞いた話なんですけど、エヴァの母親が女尊男卑を掲げる権利団体のお偉いさんらしく、選考委員に賄賂を渡したらしいんですよね……しかもそいつはオーストラリア政府の要人とパイプがあって誰も口出し出来なかったそうです」
「不正合格じゃねぇかよ! ったく、女権団体の奴らって本当にク〇だな! 全員まとめてこの世から消え去れば良い。そうすればこんな狂った世の中も少しは良くなるんじゃないかな? だってそうだろう? 人間的にも素晴らしくて実力もある人が、馬鹿な奴らのエゴで潰されたんだよ。こんなふざけた話はないよ」
「そう言えば純一君は女権団体の奴らが雇ったIS部隊に襲撃されたんですよね……その時の事を話して頂けますか?」
「分かった。あれはそうだな……文化祭の時だったな」
初めて純一の口から語られるIS部隊による襲撃事件の事。それは専用機持ちですら事実だけ知っていて、実際の過程を聞かされていなかった。
襲撃された本人からようやく明らかになる一部始終。一言一句聞き逃すまいと、一夏達は聞く耳を立てた。
ーーーーー
「黒田純一様。少しお時間宜しいでしょうか?」」
「貴女は?」
「失礼。申し遅れました。私は神崎玲奈と申します」
「改めて自己紹介させて下さい。黒田純一です」
「私はIS関連企業、『KOS』の営業担当を務めさせて頂いています。今回純一様に、是非とも我が社の装備を使って頂きたく……」
「企業案件ですか……ふむ……」
文化祭。クラスの出し物の休憩時間。純一が一人飲み物を飲んで休んでいると、そこに神崎玲奈と名乗る女性が声をかけてきた。
黒いスーツをバッチリと着こなし、メイクも万全。如何にも優秀なキャリアウーマンな見た目をしている。
純一は玲奈から製品カタログを受け取ると、パラパラとページを捲りながら製品に目を通していく。既に答えは決まっているが、相手方に申し訳ないと思ったのだろう。純一の人の良さが伺える。
「わざわざありがとうございます。しかし、このような案件は私一人の一存では決めかねないので、しっかりと相談してから後日名刺に記載されている電話番号にご連絡させて頂きます」
「分かりました。出来ればこの場で返事を頂きたかったのですが、仕方ありません。当社は何分つい最近出来たばかりの小さな会社でして、こうして純一様に直接お話を通すしか無かったのです」
「成る程。それはとても大変でしたね……ところで一つ聞きたい事があるのですが、貴女は本当に営業担当の方でしょうか?」
「えっ!? それはどういう……」
「いえ、外回りの営業と言えば愛想の良さと表情が命だと私は考えています。ですが商談が思うように行かなかったからと言って、そのように不愉快な表情をさせると気になるんですよ……貴女は本当に営業の方なのでしょうか? 幾ら貴女が新入りだとしても、そのような表情を人前でされると気分が悪くなります」
「クッ……! 男だと思って甘く見ていたけど、中々勘が鋭いようね。だったらもう正体を隠す必要はない! さっさとその命を頂く……ガァッ!」
本性を現した玲奈。しかし、彼女は言葉を言い終えるよりも前に吹き飛ばされた。純一がジャンプして玲奈の顔面に右膝蹴りを叩き込んだからだ。
玲奈はIS企業の営業担当ではない。自分の命を狙いに来た刺客。ならば先制攻撃を仕掛けるしかない。
「ガッ……ウゥッ……」
「おい、お前何者だ? 女権団体の差し金か?」
「そうだと……言ったら?」
「ぶっ潰す」
「無理ね……所詮男なんか……ISを動かせる事自体が間違っている! ガッ!」
攻撃を喰らった玲奈は地面を転がりつつ、自分を見上げる純一に恐怖を感じた。先程までの温和で優しい人柄はない。今目の前にいるのは自分達のような敵を倒す為だけにいるような戦闘マシーン。
情け容赦のない純一が目を覚まし、玲奈を右足で踏み付けて黙らせる。口調もヤンキーみたいな攻撃的な口調となっている。
「ごちゃごちゃうるせぇよ。こっちだって動かしたいから動かした訳じゃないのに……要はあれだろ? 男なのにISを動かせる僕が気に入らないから潰しに来たんだろう? でも一夏に手出ししないのはお姉さんの織斑千冬がいるから。……だろう? 虎の威を借りる狐って奴か。ISを動かせる事でしかマウント取れないク〇が……まぁ良い。文化祭の時にドンパチやりたくないけど、そっちがその気なら仕方ない。やるっきゃないか!」
「私“達”を敵に回した事を後悔させてやるわ!」
「成る程。部隊で押しかけて来たって訳か。そっちこそこのような場所でドンパチやった事を後悔させてやる!」
純一は自分用に支給され、自分が使いやすいようにカスタムした専用の訓練機―『打鉄《うちがね》』を起動させて纏うと共に、近接用ブレードの“葵”を抜刀して構える。
純一は自分が襲撃されたと言う事実を受け入れながらも、この一件が何か良からぬ方向に進もうとしていると感じた。
文化祭と言う各国の要人や一般客が多数来ている中で発生した襲撃。これが報道された時、IS学園とISに対する反応は決して良い物ではない。そう思いながらも、『ラファール・リヴァイブ』を起動させて纏った玲奈と対峙する。
純一は目の前にいる敵を倒そうと、スラスターからエネルギーを放出させながら敵に目掛けて突進を開始した。
「それで神崎玲奈って奴と戦って何とか押し始めた時に、奴の仲間が駆け付けて形勢逆転。シールドエネルギーがギリギリになって、こりゃ駄目だって思うくらい追い詰められた時に、ラウラさんが来てくれて何とかその場から離脱出来た……って事さ」
「後は私を含めた専用機持ちと教員部隊で襲撃してきた連中全員を捕縛する事が出来た。純一が録音しておいた音声記録もあって、奴らの身元も直ぐに分かった。襲撃してきたのは女権団体に雇われたIS部隊。大方、物凄い報酬に釣られて参加した連中なのだろう」
「それであの後文化祭が中止になったんですね……まさか女権団体がテロ活動をするなんて……」
「奴らも必死だったのだろう。嫁と純一が現れた事で、今までの自分達の生活と立場が脅かされる事となった。それを守ろうと純一を排除しようと決めたと思う。だがそれが逆に自分達を追いやる事になるとは思わなかったようだ」
ラウラの言った通り、襲撃事件が大々的に報道された事によって、IS学園とISに対するイメージが悪くなり、女尊男卑を掲げる権利団体に対する怒りや憎悪が各地で爆発する事態となった。主にデモや集会と言う形で。
IS学園にはテロリストを簡単に校内に侵入を許し、破壊活動をさせた事に対する批判が相次いだ。更に一般人に怪我人を出した事も追い風となった。
黒田純一襲撃事件。それはIS学園に足を運んでいた多数の一般市民がスマートフォンで撮影し、それを映像記録としてタレコミと言う形で新聞記者や雑誌編集者に提供した事で、大々的に報じられる事となった。
―――白昼堂々の襲撃事件! 狙われたのは世界で2番目のIS操縦者!?
―――襲撃事件の黒幕は女権団体! 我々が掴んだ独自の悪行がここに!
―――人権を無視した非道な行いの数々! 罪のない一般人が多数犠牲者に!
―――テロリストの侵入を招いたIS学園の杜撰な警備!
そのような記事が新聞や雑誌、テレビやインターネットで報じられただけでなく、インターネットの動画サイトにその時の様子が動画として多数投稿され、一般市民の目に晒されて大炎上する事となった。
元々世論はISを兵器として見なしていたが、ついにIS学園で一般市民が怪我を負う事態となり、SNSでは至る所で炎上が発生した。以下の書き込みはその中から一部抜粋した物である。
―――今回の事件って若しかしたらIS学園の中に女権団体のスパイがいたのでは?
―――あ~有り得そう。そいつらが学園の中に侵入させやすくしたんだろうな。そしたら犯罪で捕まるだろ!
―――それにしても一般人に怪我人が出たのはまずいだろう……今回の件で学園側も警備を見直すとは思うけど、これでイベント行きにくくなったな。まぁ行くつもりはないけど。
―――結局さ、ISって兵器だよな……生徒達って自分達が兵器の使い方を学んでいるって自覚あるのかな?
―――無いと思う。あったらこういう事件起きないだろうし。
「この話はここまでにしよう。過ぎた事をいつまでも引き摺るのは止めよう。問題はこれからだ。ナタリアさん、そのエヴァって奴がいる6組はどんなクラスなんだ?」
「え~とですね、代表候補生になれたのは自分の実力だと勘違いしているエヴァが、傍若無人な振る舞いをしているので、クラスメートからは完全に嫌われています。孤立していると言っても良いでしょう。そんな訳なのでチームワークも団結力もあった物ではありません。更に担任の先生もエヴァの振る舞いを見て見ぬふりをしてますし、更に自分の担当科目を自習にしたりと、もう目も当てられません」
「何だよそれ……」
「恐らく6組の担任は女権団体と繋がっているな。ハァ~こりゃ6組の皆が可愛そうだよ。出来ればデュエルの時、何も起きないと良いんだけど」
純一は初めてとなるIS学園でのデュエルを楽しみにしているかと思いきや、意外にも不安と心配しか抱いていなかった。
しかし、純一の予想は悪い時に限って的中してしまう。どうやら学年別クラス対抗デュエルトーナメントは波乱が起きそうだ。
ーーーーー
「はい! 皆さんこんにちは! 今日の『遊戯王』の授業は5時間目。お昼ご飯を食べて眠くなるとは思いますが、頑張っていきましょう。さていよいよ学年別クラス対抗デュエルトーナメントが近付いてきて、対戦表も決定しました。5組は隣の6組と対戦すると聞きました。頑張って下さい。私も当日は皆さんと一緒に応援したりします」
「皆さんは本当によく授業を受けていて先生は本当に嬉しいです。心から褒めてあげたいです。これからも良いですか? 一致団結して上を目指しましょう!」
『はい!』
「細やかですが、皆さんにプレゼントがあります。以前お伝えした“初心者向けの実戦テキスト”が完成したので、皆さんに配りたいと思います。このテキストにはデッキの作り方から汎用カードの紹介、その他色々これからの授業で役立つ情報がつまっています。大切にして下さい」
学年別クラス対抗デュエルトーナメントの対戦カードを決める抽選会。それがあった日の5時間目。1年5組は『遊戯王OCG』の授業が入っていた。
この日は授業に入る前に、『カードターミナル』のスタッフと、トーナメントプレーヤーの純一が共同制作した“初心者向けの実戦テキスト”が完成した為、それを5組の皆に配る事となった。
強いデッキの作り方から汎用カードの紹介等、幅広い内容を取り扱っており、これ1冊を完璧にマスターすれば、大会に出れるレベルになれるかもしれない。そう言えるだけのクオリティーだった。
手に取った女子生徒達の目はキラキラと輝いており、中には我慢できずに読み始めた人もいた。担任のナターシャもその一人で、それを見ていた純一が思わず苦笑いを浮かべてしまった。
「では授業に入っていきます。今回は儀式・融合・シンクロ召喚の3つの召喚方法について取り扱います。では教科書を開いて……先ずは儀式召喚を取り上げます。儀式召喚モンスターとは一体何なのか。こちらのモニターをご覧下さい」
《カオス・ソルジャー》
儀式モンスター
レベル8/地属性/戦士族
ATK/3000 DEF/2500
《カオスの儀式》により降臨。
「儀式モンスターはカードの枠が青色のモンスターカードです。融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターとは異なり、専用の儀式魔法カードを使用して特殊召喚されるモンスターです。魔法カードの効果で特殊召喚するので、フィールドだけでなく、手札にあるモンスターを使う事も出来ます」
「儀式モンスターの扱いですが、デッキを作る時にメインデッキに入れて下さい。手札に儀式モンスターと儀式魔法が揃った時に儀式魔法を発動し、必要な召喚手順を踏んで、手札から儀式召喚します。なので手札に儀式モンスターと儀式魔法がないと駄目なので、手札消費がやや激しく、手札事故も起きやすいです」
手札事故。手札に極端な偏りが起こり、デッキが機能しない状況の事を指す。具体的に言うと、手札の中に今使えないカードが多く存在していたり、特定のコンボパーツが揃わず、無理に動くと、効率が悪い展開をしなければならないような状況等を指す。
起こる原因の一つとして、発動条件や召喚条件があるカードだったり、効果が発動出来る状況が限られているカードを沢山投入している事が挙げられる。
最大の問題は、自分の行動の選択肢が狭まってしまう事になる。例えば、手札がモンスターカードだけしかない場面だったら、モンスターを1体通常召喚してターンエンドとなり、魔法・罠カードしか手札に無かったら、相手の展開を許したり、相手から直接攻撃を受ける事も想定しないといけなくなる。
なので先ずはサンプルレシピ通りにデッキを構築する等して、どうすれば手札事故が起こりにくくなるかを考えることが重要となる。その後で自分の周囲の環境に合わせて行けば良いだろう。
「儀式魔法は魔法カードの一種で、カード右上の【魔法カード】の隣に炎を模ったアイコンをしているのが特徴です。儀式モンスターを儀式召喚するのに必要な魔法なのですが、大体このようなテキストをしています」
「(儀式モンスター名)」の降臨に必要。
(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が(降臨する儀式モンスターのレベル(以上/と同じ)になるようにモンスターをリリースし、手札から「(儀式モンスター名)」を儀式召喚する。
「儀式魔法は特定のカード名を指定するもの以外にも、カテゴリや属性を指定したり、色々あります。気を付けて欲しいのは儀式モンスターのレベル“以上”になるようにリリースする儀式魔法と、儀式モンスターと“同じ”レベルになるようにリリースする儀式魔法があるので、もし儀式デッキを作る時は気を付けて下さい」
「では儀式召喚をしてみましょう。今回は例として《カオス・ソルジャー》を儀式召喚してみます。先ず儀式召喚を行うには、儀式モンスターと対応する儀式魔法カードが手札にある事を確認して下さい。また、儀式召喚を行う時は、素材となるモンスターはテキストに記載が無ければ、ぶっちゃけ何でも良いです。儀式魔法のテキストに記された条件であれば、どんなモンスターでも手札・自分のフィールドからリリース出来ます」
「次に、自分のメインフェイズで儀式魔法カードの発動を宣言し、魔法・罠ゾーンに置きます。純一君、お願いします」
「はい。手札から儀式魔法、《カオスの儀式》を発動します」
《カオスの儀式》
儀式魔法
《カオス・ソルジャー》の降臨に必要。
(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が8以上になるようにモンスターをリリースし、手札から《カオス・ソルジャー》を儀式召喚する。
「ありがとうございます。次に儀式魔法カードに書いてある条件を満たすように、自分の手札・フィールドからモンスターをリリースします。この時、手札のモンスターや自分フィールドの裏側守備表示、セットモンスター等、内容が相手に分からない状態のモンスターをリリースする事もできます。ただマナーとして、儀式モンスターのレベルに合うようにリリースしている事を相手が分かるように、儀式召喚を行って下さい。でないと後でトラブルの原因になる可能性があります」
「今回は手札に《カース・オブ・ドラゴン》と《エルフの剣士》があると言う設定で儀式召喚を行います。モンスターをリリースした後、使った儀式魔法カードに対応した、手札の儀式モンスターをメインモンスターゾーンに出します。最後に、使い終わった儀式魔法カードを墓地へ送って、儀式召喚完了となります。この時、儀式召喚した儀式モンスターは特殊召喚扱いとなる為、表側攻撃表示・表側守備表示のどちらの形式で出してもOKです。では純一君。お願いします」
「手札のレベル5モンスターの《カース・オブ・ドラゴン》と、レベル4モンスターの《エルフの剣士》をリリースし、手札から《カオス・ソルジャー》を儀式召喚!」
「はい。以上が儀式召喚の手順となります。儀式デッキに興味を持ったり、作りたいと思ったら、私や純一君に声をかけて下さい。では次に融合召喚について説明します」
「ここからエクストラデッキから特殊召喚するモンスターの説明に入りますが、その前にエクストラデッキの説明をします。エクストラデッキとはメインデッキとは別に用意する、特殊な方法で召喚する融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターを集めたデッキの事を指します。メインデッキとは別に15枚まで用意して、デュエルで使用する事が出来ます。無理やり用意する必要はないので、メインデッキだけで戦うデッキを使う場合はメインデッキだけでけっこうです」
現代『遊戯王』ではエクストラデッキを主体に戦うデッキが主流だが、中には【エルドリッチ】や【真竜】、【Kozmo】や【帝王】のようにエクストラデッキに依存しない・必要としないデッキがある。
最近では《強欲で金満な壺》と言う超強力なドローカードがある為、エクストラデッキをコストに使う用に適当に15枚用意する事もある。
「エクストラデッキの枚数はメインデッキの枚数には数えません。エクストラデッキはエクストラデッキで数えますので。エクストラデッキをデュエルで使用する時、エクストラデッキゾーンに裏向きで置いて下さい」
「今年の4月からルールが変更になり、エクストラデッキから融合・シンクロ・エクシーズを特殊召喚する時、エクストラモンスターゾーン・メインモンスターゾーンに置く事が出来るようになりました。今までだとエクストラモンスターゾーンにしか置く事が出来ず、エクストラデッキから大量展開したいとなると、エクストラモンスターゾーンにリンクモンスターをリンク召喚して、リンクマーカーが指し示しているメインモンスターゾーンにしか出せなかったのです。その縛りが無くなりましたね……なので皆さん、好きな召喚方法で戦えるデッキで遊べるようになりました。もちろんリンクモンスターも強い効果を持っていたり、テーマをサポートしてくれる物もあるので是非使って下さい」
「では融合召喚の説明に入ります。融合モンスターはカードの枠が紫色のモンスターカードの事を指します。シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターとは違い、《融合》と言う魔法カードを使用して呼び出されるモンスターです。こちらも儀式モンスターと同じく、魔法カードの効果によって呼び出される為、フィールド上だけでなく、手札のモンスターを使用する事が出来ます。手札やデッキに戻す時は、エクストラデッキに戻ります。例えば融合召喚した融合モンスターが、相手が発動した罠カードの《強制脱出装置》の効果の対象になった時、エクストラデッキに戻ります。墓地にある場合も同じです。要はメインデッキには行かないと言う事です。デュエルが終わった後、間違えてメインデッキに混ぜないよう気を付けて下さい」
「では融合召喚の手順について説明します。今回はこちら、《竜騎士ガイア》を例に取り上げます。先ず、融合召喚を行うには融合モンスターに記載されている素材となるモンスターと、《融合》魔法カードが必要です。メインデッキには、その融合モンスターの素材となれるモンスターと、《融合》魔法カードを必要な枚数分入れて下さい」
《竜騎士ガイア》
融合モンスター
レベル7/風属性/ドラゴン族
ATK/2600 DEF/2100
《暗黒騎士ガイア》+《カース・オブ・ドラゴン》
《融合》
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
「次に自分の手札かフィールドに融合召喚したい融合モンスターの素材となるモンスターと、《融合》魔法カードを揃えて準備をします。素材となるモンスターは表側表示でなくても構いません。今回はフィールドに《暗黒騎士ガイア》、手札に《カース・オブ・ドラゴン》と《融合》魔法カードがいる設定で進めます」
「そして、自分のメインフェイズで《融合》魔法カードの発動を宣言し、魔法・罠ゾーンに置きます。その後に融合召喚したい融合モンスターの素材となるモンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送ります。墓地へ送ったモンスターを素材とする融合モンスターをエクストラデッキから取り出し、メインモンスターゾーンかエクストラモンスターゾーンに出します。最後に、使った《融合》魔法カードを墓地へ送って、融合召喚完了です。では純一君にお手本を見せてもらいましょう」
「はい。手札から魔法カード、《融合》を発動します。手札の《カース・オブ・ドラゴン》とフィールドの《暗黒騎士ガイア》を素材に、《竜騎士ガイア》を融合召喚!」
「以上が融合召喚の説明になります。ただ融合モンスターの中には、《融合》魔法カードを使わない融合召喚モンスターもいます。例えば……」
《ABC-ドラゴン・バスター》
融合・効果モンスター(制限カード)
レベル8/光属性/機械族
ATK/3000 DEF/2800
《A-アサルト・コア》+《B-バスター・ドレイク》+《C-クラッシュ・ワイバーン》
自分のフィールド・墓地の上記カードを除外した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):相手ターンにこのカードをリリースし、除外されている自分の機械族・光属性のユニオンモンスター3種類を1体ずつ対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「ここ最近では専用の融合魔法が増えたり、《ドラゴン・バスター》のように融合魔法を使わない融合召喚モンスターが増えてきています。なので使いたい場合はどういう条件で出せるのか、どういうデッキ構築にするのかをよく考えて下さい」
「続いてシンクロ召喚に移りたいですが、その前に実戦テキストの〇ページを開いて下さい。融合召喚モンスターを使う上で説明が欠かせないカードが2種類あるので、そちらを説明させて下さい。先ずはこちら、《
《
通常魔法(制限カード)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。
「このカードは1000ライフを払うだけで、レベル1~5の融合モンスターを融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚出来ます。ただ攻撃出来ないし、エンドフェイズになったら自壊するデメリットもあります。このカードの使い方は幅広くて、アドバンス召喚からリンク召喚まで幅広く対応出来ます。リリース要員に使うも良し、融合・シンクロ・エクシーズ・リンク召喚の素材に使うも良し。本当に幅広い使い方が出来ます」
「それにもう1つポイントなのが“融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する”事です。なので“蘇生制限”を満たしている為、《死者蘇生》のような墓地から特殊召喚する効果のカードが使えるようになります」
蘇生制限。デッキや手札から直接墓地に送られた特殊召喚モンスター等、正規の手順でフィールドに出ていない特殊召喚モンスターは、墓地からの特殊召喚をする事が出来ない。その状態を指している。
蘇生制限を満たせない場合の一例として、手札やデッキから直接墓地へ送られた・除外された特殊召喚モンスターや、《神の宣告》等のカードで“正規の手順の特殊召喚”を無効にされた特殊召喚モンスター等々。
「《
《デビル・フランケン》
効果モンスター(制限カード)
レベル2/闇属性/機械族
ATK/ 700 DEF/500
(1):5000LPを払って発動できる。
エクストラデッキから融合モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
「このカードは5000と言う大きなライフコストが必要ですが、攻撃力が高かったり、強力なモンスター効果を持つ融合モンスターを特殊召喚出来ます。弱点を挙げるなら、先ずライフポイントが5000以下の時は効果を使えない事、モンスター効果の発動を封じられたらピンチになる事、攻撃力が低い事でしょうか。確かに強力なカードですが、そう闇雲に効果を使えないモンスターだと言えます。特殊召喚におすすめな融合モンスターはテキストにまとめていますので、参考にして下さい」
《デビル・フランケン》は昔と今でかなり使われ方が変わったモンスターだ。昔は高火力のモンスターを特殊召喚し、攻撃するキーカードとして使われた。当時から除去や妨害に弱く、仕留め損ねると返しのターンでピンチになったり、敗北する事も多かった。
今では主に封殺効果を持つモンスターを序盤から特殊召喚し、相手の反撃や行動を徹底的に封じる使用法をされている。環境の変化だったり、このカードを取り巻く状況の変化を感じさせる。
「では次にシンクロ召喚に……って何!? もう時間なの!? 説明長かったかな? え~次回はシンクロ召喚とエクシーズ召喚について勉強しますので、皆さん予習・復習を忘れずに!」
授業終了を告げるチャイムがなった為、シンクロ召喚の説明は次回に持ち越しとなってしまった。講師の今村俊介は次回はシンクロ・エクシーズ召喚を次回の授業で取り扱う事を告げると、教室を後にした。
5組の皆は配布されたテキストを読み始め、分からない事は純一に聞く等、それぞれの時間を過ごしていた。
ここまで呼んで下さり、大変ありがとうございます。
今回も後書きとして裏話・裏設定を書いていこうと思います。
・鳳凰四天王の名前の元ネタ
鬼塚公輝=『遊戯王VRAINS』のGO鬼塚
天城海斗=『遊戯王ZEXAL』の天城カイト
壇玄人=『仮面ライダーエグゼイド』の檀黎斗
万丈目準也=『遊戯王GX』の万丈目準
キャラ設定までは引き継いでいない所もあります。
・世論のISに対するイメージ
世論は兵器として見なしていますし、文化祭で襲撃事件が起こり、その時に一般客に怪我人が出た事でイメージダウンしました。
・クラス対抗戦の対戦カード
5組と6組。1組と7組。2組と3組。4組と8組。なるべく全試合デュエル描写を記したいです。地の文は実況・解説にしようか検討中です。
・代表候補生の問題児!?
原作初期のセシリアさんが可愛く見える程、今回かなりヤバめの爆弾を用意してしまいました(苦笑)
出場事務のある大会に必要な勉強しない、賄賂で代表候補生になった、実力はそこまで大したことない……いやISの原作でもそういう人いるんじゃないですかね?
・省略した戦闘シーン
この小説には要らないと思ってカットしました。
ちなみに『KOS』の正式名称ですが、
K=故障
O=多いけど
S=心配しないで
お笑い芸人の陣内智則さんのネタを拝借しました(汗)
・キャラが変わる主人公
『空の境界』の蒼崎橙子さんみたく、眼鏡をかけている時とかけていない時に性格が変わるキャラです。ちなみにかけている眼鏡にも秘密がありますが、これは番外編で書きたいネタなので今は割愛します。
・純一君が環境デッキを使うなら?
本人は【エルドリッチ】か【サラマングレイト】、【メタビート】を使うとの事。
・儀式モンスターを使うテーマ
当時夢中になっていた時期もあって、【影霊衣】や【儀式青眼】のイメージが強いです。今の環境やテーマは勉強中です。
・融合モンスターを使うテーマ
今はかなり専用融合魔法が増えてきた印象が強いです。環境のインフレは何処まで続く?
今回は予定を変更し、授業を織り交ぜながら話を進行していきました。
次はシンクロ・エクシーズ召喚を取り扱いますが、召喚口上を純一君に言わせます。
次回をお楽しみに! LAST ALLIANCEでした!
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