遊戯王IS〈インフィニット・ストラトス〉 作:LAST ALLIANCE
『遊戯王』の小説なのにデュエルをしないとはこれ如何に……でもここからデュエル描写増えますのでご勘弁を(汗)今回は実際のデュエルの進め方も記しています。
では海外発のテーマ【Kozmo】と、ここ最近新規カードが来て強化されている【Sin】の対戦をお楽しみ下さい!
※次回は今回使用した【Kozmo】と【Sin】のデッキレシピ・回し方・強化案等を投稿します。
IS委員会主催の学年別クラス対抗デュエルトーナメント開催まで残り2日。この日は土曜日であり、月曜日から開催される大会に向けて準備をしている生徒達で『カードターミナル』IS学園店は賑わっていた。
1年5組は前日に『実際のデュエルの進め方』と言うお題で授業を行い、クラス対抗戦までにやるべき授業を全て消化した。これまでにモンスター・魔法・罠カードを勉強し、様々な召喚方法を教わった。その集大成がその授業だった。
これまでは今まで教科書に基づいて教えていたが、今回は純一と俊介が『カードターミナル』IS学園店で行ったガチ対戦のフリーデュエルを教材として、適宜解説しながら進行していく形だった。
しかし、今回は教科書を使わず、フリーデュエルの映像を一緒に観ながらデュエルの進め方だったり、カードの効果や駆け引きの様子を解説していくスタイルだった。
手加減や遊びを排除したガチ勝負。5組が誇る最強兵器であり、クラス副代表兼参謀の純一。そのデュエルの様子を見ながら勉強出来るだけではなく、彼の実力を見る事も出来る。ナターシャだけでなく、女子生徒達は目をキラキラと輝かせながら映像に釘付けとなったのは言うまでもない。
本来であれば純一とナタリアの実演を予定していたが、純一の練習不足もあり、1年以上のブランクを埋めるべく。彼に本来の実力を取り戻させようと、俊介自らが相手になる事を買って出た。
授業は大盛り上がりの間に終了した。ちなみに俊介は5組の監督として参加する事となっている。大会がある日は1時間目の授業がある。出場メンバーはデッキ調整を行い、そうでない生徒達は自主学習を行う事となっている。
そんな土曜日の昼下がり。純一は食後の一服とは行かないが、昼食を食べた後に缶コーヒーを飲んで一休みしていた。この日はフリーデュエルで勘を戻しながら、女子生徒達の質問に答えると言う忙しさに追われていた。
「黒田純一君だな?」
「如何にも。貴方は?」
「俺は平等院零児。友希那義姉さんの指令の下、貴方の実力を試しに来た」
寮の裏手にあるベンチに座っている純一が缶コーヒーを飲み終えた時、彼の目の前に一人の男性が現れた。黒縁眼鏡をかけ、短い黒髪をウニのように立たせた平等院零児。
目を鋭く細めながら戦気を飛ばす零児と、飲み終えた缶コーヒーの缶をゴミ箱に投げ入れて立ち上がる純一。彼らは獲物を見つけたと言わんばかりの猛禽類にも似た笑みを浮かべている。
「成る程……そっちに転入する為の試験みたいな物か。んで一つ聞きたいんだが……どうして君は一夏とそっくりさんなんだ? 生き別れの弟? でも一夏は千冬さん以外に家族はいないと言っていたな……」
「知りたいか? 例え一夏の秘密を知ったとしても構わないのか?」
「当たり前だろ。例え一夏の正体が何だったとしても、僕は親友を裏切らないし見捨てない」
「それなら大丈夫そうだな。俺に勝てたら教えてやるよ」
「面白い。満足させてくれよ?」
純一と零児はお互いにデュエルディスクを展開させると、お互いにデッキを取り出してシャッフルしていく。その後はデュエルディスクのデッキ差し込み口に入れると、自動でシャッフルされる。そういう仕様になっている。
ちなみに現実で行われている対戦だと、先ずは先ずはお互いのデッキをカット&シャッフルする所から始まる。自分のデッキをシャッフルした後、相手に渡してカット&シャッフルしてもらう。自分も相手のデッキを受け取ったらカット&シャッフルをしよう。
作者個人は最初はディールシャッフルを行う。カードをいくつかの山を作るように分け、その後で山をランダムに重ねる。その後にファローシャッフルを行う。ファローシャッフルのやり方はデッキを2つの束に分け、片方の束を下に置き、カードとカードの間に隙間を作るように持ち、束を落とし込むように入れる事がポイント。
この時、下の束の角を目安に上の束の隙間に差し込むようにすると、よりカードが混ざりやすくなって不正行為も起きにくくなる。推奨なのはファローシャッフルとヒンズーシャッフル等、複数種類のシャッフルを行う事。
「先攻は譲るよ。君のプレイングとタクティクスを見たいからな」
「そこまでじゃないよ。でもご期待に応えられるように頑張るよ」
「行くぞ! せ~の!」
『デュエル!』
相手にカットしてもらったデッキはデッキゾーンに、エクストラデッキはエクストラデッキゾーンに置く。エクストラデッキはカット&シャッフルは不要。
その後は先攻・後攻を決めるじゃんけんをして、じゃんけんに勝った方が先攻・後攻を決める事が出来る。
デュエルディスクには自動でじゃんけんをする機能が搭載されており、じゃんけんに勝った零児が先攻を純一に譲った。このデュエルは純一が先攻で、零児が後攻となった。
そしてデッキの一番上からカードを5枚引いて右手に握る。手に持っているカードを“手札”と呼ぶ。手札を手にしたらデュエル開始となる。
・1ターン目
『遊戯王OCG』では自分のターンと相手ターンを交互に繰り返し、デュエルを進めていく。お互いのターンでやる事はフェイズに分かれる。
ドローフェイズ。スタンバイフェイズ。メインフェイズ1。バトルフェイズ。メインフェイズ2。エンドフェイズ。エンドフェイズで自分のターンが終了し、相手ターンになってドローフェイズから進めていく。これの繰り返しだ。
「僕の先攻! 先攻ドローは出来ない為、ドローフェイズをスキップ! スタンバイフェイズ。メインフェイズに入る!」
先ずドローフェイズから入る。デッキの一番上からカードを1枚引く事が出来ます。しかし、先攻1ターン目はドローが出来ない。
続いてスタンバイフェイズ。フィールド上に“スタンバイフェイズに~する”と書かれているカードがある場合、そのカードの処理を行う。発動するカードが無ければスキップし、メインフェイズに入る。
「《テラ・フォーミング》を発動! デッキからフィールド魔法1枚を手札に加える!」
(フィールド魔法を主軸にしたデッキか……どんなデッキだ?)
魔法カードは手札から魔法・罠ゾーンに置いて発動する。《テラ・フォーミング》はフィールド魔法をサーチする魔法カードで、今は制限カードに指定されている。
と言うのも、9期に入ってからフィールド魔法が軸になるデッキが増えると共に、強力なフィールド魔法が世に出た為、それをサーチ出来るカードが規制されてしまった。
《テラ・フォーミング》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。
「デッキから《Kozmo-エメラルドポリス》を手札に加え、そのまま発動!」
純一が《Kozmo-エメラルドポリス》の発動を宣言すると、辺り一面の景色がまるで近未来の都市のような風景に塗り替えられた。
天を貫かんばかりに聳え立つ高層ビルの摩天楼。宙を浮きながら移動する乗り物達。純一のみならず、零児も魅了される。
「【Kozmo】デッキだと!? まさか元環境デッキを使うなんて……」
「その通り。このデッキはな、僕が大会に出てた時に何度も対戦した因縁のあるデッキだ。優勝を阻まれた時もあったし、逆に優勝を阻止した時もあった……このデッキは環境入りしていた時期もあった良テーマデッキなんだ。僕はこのデッキを束博士から勧められた……束博士の為にも負ける訳には行かない!」
「束博士から!? そいつはすげぇな……話には聞いていたけど、やはりトーナメントプレーヤーだけある……ならその力を俺に見せてみろ!」
「応よ! 続けて《闇の誘惑》を発動!」
《闇の誘惑》
通常魔法(準制限カード)
(1):自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。
手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。
「デッキから2枚ドローした後、手札の闇属性モンスター1体を除外する! 僕が除外するのは《Kozmo-ダークシミター》!」
《闇の誘惑》は闇属性モンスターが入っているデッキ専用の手札交換カード。闇属性モンスターしかいないデッキでなくても、ある程度闇属性モンスターの多いデッキや、汎用性の高い闇属性モンスターを投入したデッキでも十分採用できる。とにかく闇属性モンスターを多く採用していれば、投入する事も視野に入れても良い。
更に言えば、除外された場合に発動する効果を持つカード等と組み合わせると、より強力なシナジーを生み出す。このカードは手札交換カードの中でも汎用性が高くて 強力である事と環境デッキで多く使用されている事の2点より、今の制限改訂ではデッキに2枚しか入れられない準制限カードになっている。
「更に《Kozmo-エメラルドポリス》の効果を発動! 除外されている《Kozmo》モンスター1体を手札に戻し、そのモンスターのレベル分だけ100ライフポイントを失う。レベル8の《Kozmo-ダークシミター》を手札に戻し、800ライフポイントを失う!」
フィールド魔法は自分のフィールドゾーンに置いて発動する魔法カードの1つ。破壊されたり、除外されたり、手札に戻らない限りは、発動した後もフィールドに残り続ける。自分の古いフィールド魔法を墓地へ送って、新しいフィールド魔法を発動する事も出来る。
《Kozmo-エメラルドポリス》。【Kozmo】デッキの回転力と継戦能力を支えるメインエンジン。潤滑油としての働きを期待されている。
《Kozmo-エメラルドポリス》
フィールド魔法
(1):1ターンに1度、除外されている自分の《Kozmo》モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に戻し、自分はそのモンスターの元々のレベル×100LPを失う。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札の《Kozmo》モンスターを任意の数だけ相手に見せ、デッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキに戻した数だけデッキからドローする。
(3):フィールドゾーンのこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから《Kozmo》カード1枚を手札に加える。
「そして《Kozmo-フェルブラン》を通常召喚!」
純一のフィールドに姿を現したのは、ブリキで出来たロボットの見た目をしたモンスター。《Kozmo-フェルブラン》。不確定要素があるが、優秀なサーチ要員兼墓地肥やし要員。
モンスターカードには2種類ある。効果を持たない通常モンスターと、効果を持つ効果モンスター。手札からモンスターをメインモンスターゾーンに置いて召喚する事を通常召喚と言う。
モンスターの表示形式は表側攻撃表示、表側守備表示、裏側守備表示の3つがあるが、通常召喚で出せるのは表側攻撃表示と裏側守備表示の2つだけ。表側攻撃表示で出す時は“召喚”、裏側守備表示で出す時は“セット”。通常召喚は1ターンに1度しか出来ない。
モンスターには攻撃力と守備力があるが、攻撃力が高い方を召喚して、守備力が高い方をセットした方が良い。
《Kozmo-フェルブラン》
効果モンスター
レベル1/光属性/サイキック族
ATK/0 DEF/0
《Kozmo-フェルブラン》の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを除外して発動できる。
手札からレベル2以上の《Kozmo》モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに500LPを払って発動できる。
デッキから《Kozmo》カード3種類を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りは墓地へ送る。
「カードを1枚セットしてエンドフェイズに移り、《Kozmo-フェルブラン》のモンスター効果を発動する! 500ライフポイントを払い、デッキから《Kozmo》カード3種類を相手に見せ、相手はその中から1枚選ぶ。選んだ1枚を手札に加え、残りの2枚は墓地に送る!」
メインフェイズが終わった後はバトルフェイズを行うが、先攻1ターン目はバトルフェイズを行えない。その為、メインフェイズが終わったらエンドフェイズに移る。
エンドフェイズでは“エンドフェイズに~~~発動する”と記されたカードの効果処理を行う。もしやる事が無ければ、ターンエンドを宣言する。エンドフェイズでは手札が7枚以上あったら、6枚になるように捨てる事も忘れてはいけない。
「僕が選ぶのは《スリップライダー》、《ダーク・エルファイバー》、《ダークシミター》の3枚。よく混ぜて……と。さぁこの中から選んでもらおう」
「どれ選んでも嫌な予感しかしないんだよな……」
「当たり前だろ。相手のデッキが何なのか分からない以上、状況とデッキに合わせて手札を整える。それがデュエルって奴だ!」
「何だろう……すげぇ言葉に重みがある」
《Kozmo-フェルブラン》が映像で見せた3種類のモンスターカード。1枚はX字の翼をした戦闘機。もう1枚は顔に漆黒の仮面を付けた魔女。もう1枚は剣の形をした宇宙船。
どれを選んでも自分にとって嫌な展開になりそうな予感しかしない。そう感じて口にする零児と、己のデュエル理論を口にする純一。純一の言葉にはトーナメントプレーヤーならではの重みがあった。
「え~と……俺は真ん中のカードを選ぶ!」
「真ん中だな? 真ん中は……《スリップライダー》か。まぁ良いだろう。《ダーク・エルファイバー》と《ダークシミター》は墓地に送られる……ターンエンドだ」
黒田純一
LP:8000→6700
手札:4
フィールドゾーン:《Kozmo-エメラルドポリス》
EXモンスターゾーン:なし
メインモンスターゾーン:《Kozmo-フェルブラン》
魔法・罠ゾーン:セットカード×1
・2ターン目
後攻の零児の1ターン目。後攻の1ターン目からドローを行う事が出来るし、バトルフェイズも行う事が出来る。
「俺のターン! ドローフェイズ、ドロー。スタンバイフェイズ。メインフェイズ! 俺は永続魔法、《Sin Territory》を発動する!」
「【Sin】デッキか……」
「その通り。俺と言う人間は罪深き存在……織斑一夏も、織斑千冬も同じだ」
「……どういう事だ?」
「いずれ分かる。俺に勝てたらの話だがな」
零児が発動したのは永続魔法。魔法カードは使用した後は墓地に送られるが、永続魔法は発動後もフィールドに残り続け、その場から離れるまで効果を発揮し続ける魔法カード。
1枚のカードで長時間の効果を期待できるのが魅力だが、フィールドから離れてしまうと効果を発揮できずに終わってしまう。
純一は零児の言葉を聞いて訝しげに目を細めるが、零児は自信に満ちたような笑みを浮かべながらターンを進める。
《Sin Territory》
永続魔法
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから《Sin World》1枚を発動できる。
この効果で発動したカードがフィールドゾーンに存在する限り、お互いにフィールドゾーンのカードを効果の対象にできない。
(2):《Sin》モンスターの持つ、《《Sin》モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない》効果は、《《Sin》モンスターは1種類につきフィールドに1体しか表側表示で存在できない》として適用される。
(3):バトルフェイズの間だけフィールドの《Sin》モンスターの効果は無効化される。
「《Sin Territory》の発動の効果処理として、デッキから《Sin World》1枚を発動する! そしてEXデッキの《スターダスト・ドラゴン》を除外し、《Sinスターダスト・ドラゴン》を特殊召喚!」
フィールド魔法を発動したことで、零児のフィールドは罪深き世界となった。その世界に舞い降りたのは1体のドラゴン。全身が純白だが、身体の所々が黒くなっている。雄叫びを上げたのは《Sinスターダスト・ドラゴン》。
その音圧の凄さを身体で感じる純一だったが、恐怖や恐れはない。あるのは目の前にいるモンスターと相手に対する闘志だけ。例え相手がどんなに強力でも最後に勝つのは自分と言う圧倒的な自信。
《Sinスターダスト・ドラゴン》
特殊召喚・効果モンスター
レベル8/闇属性/ドラゴン族
ATK/2500 DEF/2000
このカードは通常召喚できない。
EXデッキから《スターダスト・ドラゴン》1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):《Sin》モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドゾーンの表側表示のカードは効果では破壊されない。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、他の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
(4):フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合にこのカードは破壊される。
「どんどん行くぞ! 更にEXデッキの《Sinパラドクス・ドラゴン》をゲームから除外し、 《Sinパラダイム・ドラゴン》を特殊召喚!」
「!? な、何だそのモンスターは!? 初めて見るぞ!?」
霊児のフィールドに現れたのは先日発売されたパック、『COLLECTION PACK 2020』に登場した新たなる《Sin》モンスター。
黒と白の機械じみた翼を持ったドラゴン。《Sinパラダイム・ドラゴン》が罪深き世界で雄叫びを上げる。
《Sinパラダイム・ドラゴン》
特殊召喚・効果モンスター
レベル10/闇属性/ドラゴン族
ATK/4000 DEF/4000
このカードは通常召喚できない。
フィールドに《Sinパラダイム・ドラゴン》が存在しない場合に、EXデッキから《Sin》モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):フィールドに《Sin World》が存在しない場合にこのカードは破壊される。
(2):1ターンに1度、デッキから《Sin》カード1枚を墓地へ送って発動できる。
除外されている自分のレベル8のSモンスター1体をEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターをEXデッキから特殊召喚できる。
このターン、自分は《Sin》モンスターでしか攻撃できない。
「だろうな! このモンスターは先日発売された『COLLECTION PACK 2020』で収録された新たなる《Sin》モンスター! その強大な力を見せてやる!」
「ッ……! 来い!」
「《Sinパラダイム・ドラゴン》のモンスター効果を発動! デッキから《Sin》カード1枚を墓地へ送り、除外されている俺のレベル8のSモンスター1体をEXデッキに戻してから特殊召喚する! 俺はデッキから《Sinトゥルース・ドラゴン》を墓地に送り、《Sinスターダスト・ドラゴン》の召喚コストとして除外されていた《スターダスト・ドラゴン》を、EXデッキに戻してから特殊召喚! 飛翔せよ! 《スターダスト・ドラゴン》!」
「強い! な、何と言うインチキ効果持ちなんだ!?」
零児のフィールドに純白に光り輝く美しきドラゴンが降臨した。《スターダスト・ドラゴン》。テレビアニメ『遊☆戯☆王5D's』の主人公・不動遊星のエースモンスター。
これでレベル8モンスターが2体揃った。ランク8エクシーズモンスターをエクシーズ召喚する事が可能となった。IS環境でランク8エクシーズモンスターは軒並み使用禁止に追いやられたが、依然として強力な効果を持つランク8エクシーズモンスターはいる。
《スターダスト・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
レベル8/風属性/ドラゴン族
ATK/2500 DEF/2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にし破壊する。
(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。
その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。
「俺の場にはレベル8モンスターが2体いる……が! エクシーズ召喚はあえて行わない!」
「何だと? 《Sin》モンスターはモンスターゾーンに存在する限り1体しか出せないし、他の自分のモンスターは攻撃宣言できない筈では?」
「ふぅん。甘いな純一君。君はとても甘いよ。今までの《Sin》ならそうだった。だがしかし! 今の《Sin》モンスターは例え複数体展開する事も出来るようになり、バトルを行う事も出来るようになった! 何故なら俺のフィールドにある《Sin Territory》によって、《Sin》モンスターのデメリットは帳消しになっているからな!」
「どういう事だ!?」
「知らないようだな……なら教えよう! 《Sin》モンスターの共通効果として、“《Sin》モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない”と言う効果は、“《Sin》モンスターは1種類につきフィールドに1体しか表側表示で存在できない”と言う効果にすり替えられたからだ! 更にバトルフェイズの間は《Sin》モンスターの効果が無効となる! ただその間は《Sinスターダスト》の効果も無効になるから、フィールド魔法を破壊から守る効果は使えなくなるんだけどな……」
「何だと!? と言う事は今までの《Sin》のデメリットが帳消しになり、自慢の高火力でブイブイ言わせる事が出来るようになったのか!」
「その通り! 幾ら【Kozmo】が強力な効果を持つ元環境デッキと言えど、高火力の前では何も出来まい! 結局『遊戯王』はパワーが最後に物を言う!」
従来の【Sin】は“《Sin》モンスターは自分フィールドに1体しか展開”出来ず、“自分の他のモンスターの攻撃が出来ない”と言う2つのデメリット効果を持っていた。
しかし、《Sin Territory》の登場により、この2つのデメリット効果を改善すると共にデッキの強さを引き上げる事に成功した。
「バトルフェイズ! 《Sinパラダイム・ドラゴン》で《Kozmo-フェルブラン》に攻撃!」
「ならば攻撃宣言時、《Kozmo-フェルブラン》のモンスター効果を発動! フィールドのこのカードを除外し、手札からレベル2以上の《Kozmo》モンスター1体を特殊召喚する! 現れろ、《Kozmo-ダークシミター》!」
後攻1ターン目からバトルフェイズが行える。自分モンスターで戦闘を行う事が出来るが、バトルを行えるのは表側攻撃表示のモンスターだけだ。中にはモンスター効果で表側守備表示のままバトルを行える効果を持つモンスターもいる。そしてモンスター1体につき1度まで攻撃が可能。中には複数回出来る効果持ちモンスターもいる。
特殊召喚は通常召喚以外の方法でモンスターを召喚する召喚方法。条件を満たしていれば、1ターンに何度でも出来る。特殊召喚は表側攻撃表示と表側守備表示のどちらかの表示形式を取る事が可能。
【Kozmo】はバトルフェイズ中に攻撃と特殊召喚を交互に行い、擬似的な連続攻撃を仕掛けるのが最大の特徴。サイキック族のモンスターは自分を除外して手札から自分よりレベルの高いモンスターを特殊召喚する事が出来る。そして機械族モンスターでフィールドを制圧しながら、ビートダウンを行っていく。
「《Kozmo-ダークシミター》のモンスター効果を発動! このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を破壊する!《Sinパラダイム・ドラゴン》を破壊!」
「クッ! 破壊効果持ちのモンスターだったとは……!」
ブリキで出来たロボットの見た目をしたモンスターの姿が消えると、近未来的な都市の何処かから飛行音と共に一機の宇宙戦闘機が飛来してきた。その宇宙戦闘機の左翼部分に《Kozmo-フェルブラン》が収納されている。
《Kozmo-ダークシミター》。白と灰色を基調としたカラーリングと、コクピット両側に取り付けられた主翼が特徴な“剣”を彷彿とさせる見た目をしている。
そんな宇宙船の両翼に備えられたキャノン砲から放たれた2発の赤いレーザー。その強力な攻撃が《Sinパラダイム・ドラゴン》を破壊していった。
《Kozmo-ダークシミター》
効果モンスター
レベル8/闇属性/機械族
ATK/3000 DEF/1800
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
(2):このカードは相手の効果の対象にならない。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからレベル7以下の《kozmo》モンスター1体を特殊召喚する。
「さぁバトルフェイズ中だがどうする? 君の《Sinスターダスト》と《スターダスト》の攻撃力は2500。対する《Kozmo-ダークシミター》の攻撃力は3000。突破出来るならやってみろ!」
「……仕方ない。バトルフェイズは終了してメインフェイズ2に移行する。俺はこのターン、まだ通常召喚をしていない!」
バトルフェイズの後はメインフェイズ2に移る事が出来る。メインフェイズ1と同じく、モンスターを召喚したり、魔法カードを発動したり、罠カードをセットしたり出来る。
このターン、零児はまだ通常召喚を行っていない為、手札からモンスターを通常召喚する事が可能だ。
「俺は 《Sinパラドクスギア》を召喚! フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、このカードをリリースして《Sinパラドクスギア》のモンスター効果を発動する! デッキから《Sin パラレルギア》を特殊召喚!」
零児のフィールドに現れたのは頭部が四角い歯車の形をした機械のモンスター。そのモンスターが姿を消すと、今度は頭部が黄色くて丸い歯車の形をした機械のモンスターが姿を現した。
《Sinパラドクスギア》。『20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION』で登場した
【Sin】デッキの超強力な下級モンスター。
このカード1枚で《Sinパラレルギア》によるレベル10・レベル12等のシンクロ召喚の準備を簡単に終える事ができる。
《Sinパラドクスギア》
効果モンスター
レベル1/闇属性/機械族
ATK/0 DEF/0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、このカードをリリースして発動できる。デッキから《Sin パラレルギア》1体を特殊召喚する。
その後、デッキから《Sin パラレルギア》以外の《Sin》モンスター1体を手札に加える。
(2):自分の手札の《Sin》モンスターを、自身の方法で特殊召喚するためにモンスターを除外する場合、そのモンスターの代わりにフィールド・墓地のこのカードを除外できる。
「そして、デッキから《Sinパラドクスギア》以外の《Sin》モンスター1体を手札に加える! 俺の手札は……成る程。それなら《Sin
「《Sinサイバー・エンド》じゃなくて良いのか?」
「《Sin Territory》の効果で耐性を得た《Sin World》でサーチ出来るからご心配なく。そして《Sinパラレルギア》はチューナーモンスターであり、このカードをS素材とする場合、他のS素材モンスターは手札の《Sin》モンスター1体でなければならない! この意味が分かるか?」
「ハッ! ま、まさか手札シンクロをすると言う事か!?」
《Sinパラレルギア》
チューナー・効果モンスター
レベル2/闇属性/機械族
ATK/0 DEF/0
このカードをS素材とする場合、他のS素材モンスターは手札の《Sin》モンスター1体でなければならない。
「その通り! 俺は手札のレベル8、《Sin
零児のフィールドに百獣の王、ライオンに似た強力なシンクロモンスターが降臨した。《神樹の守護獣-牙王》。汎用レベル10シンクロモンスターであり、効果破壊耐性と高火力を有している強力なモンスター。
《神樹の守護獣-牙王》
シンクロ・効果モンスター
レベル10/地属性/獣族
ATK/3100 DEF/1900
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードは、自分のメインフェイズ2以外では相手のカードの効果の対象にならない。
「やはりか……是非もないな」
「《神樹の守護獣-牙王》は効果対象にならない攻撃力3100のモンスター。そう簡単には突破は出来まい……俺はこれでターンエンドだ」
黒田純一
LP:8000→6700
手札:4
フィールドゾーン:《Kozmo-エメラルドポリス》
EXモンスターゾーン:なし
メインモンスターゾーン:《Kozmo-ダークシミター》
魔法・罠ゾーン:セットカード×1
平等院零児
LP:8000
手札:2
フィールドゾーン:《Sin World》
EXモンスターゾーン:なし
メインモンスターゾーン:《神樹の守護獣-牙王》、《Sinスターダスト・ドラゴン》、《スターダスト・ドラゴン》
魔法・罠ゾーン:《Sin Territory》
・3ターン目
「僕のターン! ドローフェイズ、ドロー! スタンバイフェイズ。メインフェイズ! 《Kozmo-エメラルドポリス》の効果発動! 手札の《Kozmo》モンスターを任意の数だけ相手に見せ、デッキに戻してシャッフルしてからデッキに戻した枚数だけドロー出来る!」
「手札交換か……良いだろう!」
「僕は手札の《Kozmo-ランドウォーカー》と《Kozmo-フォルミート》をデッキに戻し、2枚ドローする!……良し、これなら行ける! 先ずは《Kozmo-グリンドル》を通常召喚してモンスター効果を発動する! 500ライフポイントを払い、相手フィールドの表側表示モンスター1体を裏側守備表示にする! 《スターダスト・ドラゴン》を対象にし、モンスター効果の発動を阻止させてもらおう!」
「チッ! 効果モンスターは表側表示しか効果を発動出来ない……考えたな!」
純一のフィールドに現れた女戦士は《Kozmo-グリンドル》。緑色の肌に尖った耳を持ち、白い着物のような服の上に茶色の外套を羽織り、右手に緑色の光刃を放つ剣を持っている。
《Kozmo-グリンドル》が《スターダスト・ドラゴン》に向けて手をかざすと、《Kozmo-グリンドル》の手から不可視のエネルギーが放たれ、《スターダスト・ドラゴン》を消滅させた。
《Kozmo-グリンドル》
効果モンスター
レベル4/光属性/サイキック族
ATK/1800 DEF/1000
《Kozmo-グリンドル》の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを除外して発動できる。
手札からレベル5以上の《Kozmo》モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):1ターンに1度、500LPを払い、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。
「続けてリバースカードオープン! 永続罠、《リビングデッドの呼び声》を発動! 僕の墓地にいる2枚目の《ダークシミター》を攻撃表示で特殊召喚! そしてモンスター効果で裏側守備表示になっている《スターダスト・ドラゴン》を破壊!」
「クッ! 済まない、《スターダスト・ドラゴン》……!」
罠カードは魔法・罠ゾーンに一度裏向きで置く、セットをしなければ発動する事が出来ない。つまりセットしたターンには発動する事が出来ない。しかし、相手ターンに発動する事が出来るので、罠カードで相手の行動を妨害したりしよう。
魔法カードと罠カードの違いだが、魔法カードは手札からそのまま発動する事が出来る。もちろんセットしてから発動する事も出来る。ただ速攻魔法以外は自分のメインフェイズにしか発動する事が出来ない。罠カードはその逆で、自分のメインフェイズにセットしてからでないと発動出来ないが、相手ターンにも発動出来るのが強みだ。
《リビングデッドの呼び声》
永続罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
「そして僕はレベル8モンスター、《Kozmo-ダークシミター》2体でオーバーレイ! 2体のレベル8モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚! 現れろ、《No.90
2機の《Kozmo-ダークシミター》が紫色の光に変わると、地面に吸い込まれていくと共に、純一のフィールドの中央に巨大な渦が巻き起こる。
その渦に2つの紫色の光が飛び込んで中から漆黒の闇が広がっていくと、そこには右手に光槍を、左手に楯を携えた一人の戦士が立っていた。
「更に《No.90
純一のフィールドの中央に巨大な渦が再び巻き起こると、《No.90
その中から漆黒の闇が広がり、両腕に鋭い刃を携えた1体のドラゴンが降臨する。その名前は《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》。
「攻撃力3200……! 《牙王》の攻撃力を上回った!」
「X素材を1つ取り除き、《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》のモンスター効果を発動! フィールドのカード1枚を破壊する! 消え去れ、《Sinスターダスト・ドラゴン》!」
《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》が刃を振るい、放たれた斬撃で破壊されていく《Sinスターダスト・ドラゴン》。
《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》
エクシーズ・効果モンスター
ランク9/光属性/ドラゴン族
ATK/3200 DEF/2800
レベル9モンスター×3
このカードは自分フィールドのランク8の《ギャラクシーアイズ》Xモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。このカードはX召喚の素材にできない。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):X召喚したこのカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、自分の墓地の《銀河眼の光波竜》1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
「《Sinスターダスト》まで……だが! この瞬間、墓地の《Sinトゥルース・ドラゴン》の特殊召喚条件を満たした! このカード以外の自分フィールドの表側表示の《Sin》モンスターが戦闘・効果破壊された場合、LPを半分払ってこのカードを手札・墓地から特殊召喚する! 現れろ、《Sinトゥルース・ドラゴン》!」
「やはり来たか……攻撃力5000で相手の場を一掃出来る、恐ろしい効果持ちの《Sin》モンスター!」
しかし、この行いが零児の墓地にいる罪深きドラゴンの怒りを呼び覚ましてしまった。現れたのは巨大な黄金のドラゴン。
《Sinトゥルース・ドラゴン》。自分と同じ罪深きモンスターの破壊をトリガーに特賞召喚出来、戦闘で相手モンスターを破壊すると、相手フィールドのモンスターを全滅させる攻撃力5000の恐るべきモンスター。
《Sinトゥルース・ドラゴン》
特殊召喚・効果モンスター
レベル12/闇属性/ドラゴン族
ATK/5000 DEF/5000
このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):《Sinトゥルース・ドラゴン》以外の自分フィールドの表側表示の《Sin》モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、LPを半分払って発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
(2):《Sin》モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(3):フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合にこのカードは破壊される。
(4):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。
相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
「だがやれる事はやっておこう!《Kozmo-グリンドル》のモンスター効果発動! フィールドのこのカードを除外し、手札からレベル5以上の《Kozmo》モンスター1体を特殊召喚する! 現れろ、《Kozmo-スリップライダー》!」
「何だと!?」
「更に《Kozmo-スリップライダー》のモンスター効果発動! このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊出来る! 破壊するのは《Sin Territory》しかない!」
《Kozmo-グリンドル》の隣に降り立ったのはX字の翼が特徴的な小型の宇宙戦闘機だった。カラーリングは赤色と白色を基調にしている。
彼女は宇宙戦闘機に乗ると、近未来的な摩天楼な並び立つ都市を飛び回り、レーザー砲で実体化している《Sin Territory》のカードを破壊した。
《Kozmo-スリップライダー》
効果モンスター
レベル5/光属性/機械族/攻2300/守 800
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからレベル4以下の《Kozmo》モンスター1体を特殊召喚する。
「バトルフェイズ! 《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》で、《神樹の守護獣-牙王》を攻撃!」
「《牙王》は破壊される!」
バトルフェイズでモンスター同士の戦闘が発生する場合、モンスターの表示形式によってその結果が変わってくる。
攻撃力3200の《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》と、攻撃力3100の《神樹の守護獣-牙王》のバトルでは、攻撃力の高い《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》がバトルに勝利する。
そして戦闘破壊されたモンスターは墓地に送られ、攻撃力の差分のダメージを《神樹の守護獣-牙王》のコントローラーが受ける事になる。
もしお互いに攻撃力が同じモンスターでバトルを行った場合、お互いのモンスターは戦闘破壊されるが、戦闘ダメージは発生しない。
裏側守備表示のモンスターに攻撃した場合、裏側守備表示モンスターを表側にして守備力を確認する。守備力を攻撃力が上回っていれば戦闘破壊する事が出来るが、戦闘ダメージを相手に与える事は出来ない。ただし、“このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える“とテキストに記されたモンスターが攻撃した場合は、貫通ダメージを与える事となる。
守備力が攻撃力を上回っていた場合、守備力の差分となる反射ダメージを受ける事となるが、お互いに戦闘破壊される事はない。守備力と攻撃力が同じだった場合、お互いに戦闘破壊される事もなく、戦闘ダメージを受ける事もない。
相手フィールドにモンスターがいない場合、相手プレーヤーは攻撃したモンスターの攻撃力分のダメージを受ける事になる。これを直接攻撃、或いはダイレクトアタックと言う。
「メインフェイズ2。カードを2枚セットしてターンエンド!」
黒田純一
LP:8000→6700→6200
手札:2
フィールドゾーン:なし
EXモンスターゾーン:なし
メインモンスターゾーン:《Kozmo-スリップライダー》、《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》
魔法・罠ゾーン:セットカード×2
平等院零児
LP:8000→3900
手札:2
フィールドゾーン:《Sin World》
EXモンスターゾーン:なし
メインモンスターゾーン:《Sinトゥルース・ドラゴン》
魔法・罠ゾーン:なし
・4ターン目
「俺のターン! ドローフェイズ。《Sin World》の効果発動! デッキから《Sin》カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚を選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。……さぁ3枚の《Sin Selector》の中から選ぶが良い!」
「確定サーチじゃねぇか! 《Sin Selector》以外選択肢がない! 好きな奴選べ!」
《Sin World》
フィールド魔法
(1):自分ドローフェイズに通常のドローを行う代わりに発動できる。
デッキから《Sin》カード3枚を相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚を選ぶ。
そのカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。
「俺は真ん中の《Sin Selector》を手札に加え、そのまま発動する。墓地から《Sin》カード2枚を除外し、除外したカードとカード名が異なり、このカード以外の《Sin》カード2枚をデッキから手札に加える! 俺は墓地の《Sin
「また大型シンクロを狙うつもりだな……」
《Sin Selector》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地から《Sin》カード2枚を除外して発動できる。
除外したカードとカード名が異なる《Sin Selector》以外の《Sin》カード2枚をデッキから手札に加える(同名カードは1枚まで)。
「続いて《Sin Territory》を発動! そして《Sinパラドクスギア》を通常召喚してモンスター効果発動!デッキから《Sin パラレルギア》1体を特殊召喚! その後にデッキから《Sin パラレルギア》以外の《Sin》モンスター1体、《Sinスターダスト・ドラゴン》を手札に加える!」
「レベル10かレベル12シンクロが可能に……!」
「行くぞ! 俺は手札のレベル8モンスター、《Sinスターダスト・ドラゴン》にレベル2チューナー、《Sin パラレルギア》をチューニング! 次元の裂け目から生まれし闇よ、時を越えた舞台に破滅の幕を引け!シンクロ召喚!《Sinパラドクス・ドラゴン》!」
零児のフィールドに現れたのは白色と黒色を基調とした強大なドラゴン。《Sinパラドクス・ドラゴン》は高火力だが、シンクロ召喚成功時に自分・相手の墓地のSモンスター1体を特殊召喚可能と言う恐ろしい効果を持っている。
レベル8・レベル10シンクロモンスターを蘇生する事が出来れば、ランク8・ランク10エクシーズモンスターをエクシーズ召喚する事も出来る。
《Sinパラドクス・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
レベル10/闇属性/ドラゴン族
ATK/4000 DEF/4000
《Sin パラレルギア》+チューナー以外の《Sin》モンスター1体
(1):《Sinパラドクス・ドラゴン》はフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードがS召喚に成功した時、自分または相手の墓地のSモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
(3):フィールドに《Sin World》が存在しない場合にこのカードは破壊される。
「《Sinパラドクス・ドラゴン》のモンスター効果を発動! このカードがS召喚に成功した時、自分・相手の墓地のSモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する! 甦れ、《神樹の守護獣-牙王》!」
「《Sinパラドクス・ドラゴン》のモンスター効果の発動にチェーンし、手札の《エフェクト・ヴェーラー》のモンスター効果を発動! 手札にあるこのカードを墓地に送り、《Sinパラドクス・ドラゴン》のモンスター効果を無効にする!」
「クソッ、《ヴェーラー》を握っていたのか! 《Sinパラドクス・ドラゴン》のモンスター効果は無効となる!」
《エフェクト・ヴェーラー》
チューナー・効果モンスター
レベル1/光属性/魔法使い族
ATK/0 DEF/0
(1):相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
「ならばEXデッキの《サイバー・エンド・ドラゴン》を除外し、《Sinサイバー・エンド・ドラゴン》を特殊召喚!」
《Sinサイバー・エンド・ドラゴン》
特殊召喚・効果モンスター
レベル10/闇属性/機械族
ATK/4000 DEF/2800
このカードは通常召喚できない。
EXデッキから《サイバー・エンド・ドラゴン》1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):《Sin》モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、他の自分のモンスターは攻撃宣言できない。
(3):フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合にこのカードは破壊される。
「これで終わりだと思うなよ? 手札から《Sin Cross》を発動! 俺の墓地の《Sin》モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する! 甦れ、《Sinパラドクス・ドラゴン》!この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに除外されるが、メインフェイズ2でエクシーズ召喚すれば問題なし!」
零児のフィールドには攻撃力3000以上のモンスターが3体並んだ。普通に行けば敗北間違いなしの状況だが、純一はそんな時でも不敵に笑っている。
彼には見えている。理解している。この絶望的とも言えるような盤面を引っ繰り返す方法が。その方法を実行するカードがフィールドと手札にある。
《Sin Cross》
速攻魔法
(1):自分の墓地の《Sin》モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに除外される。
「悪いが次のターンで決着を付ける! リバースカードオープン! 《Kozmo-エナジーアーツ》!」
《Kozmo-エナジーアーツ》
通常罠
《Kozmo-エナジーアーツ》は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの《Kozmo》モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、相手のフィールド・墓地のカード1枚を選んで除外する。
「僕のフィールドの《Kozmo》モンスター1体を破壊し、相手のフィールド・墓地のカード1枚を“選んで”除外する! 《スリップライダー》を破壊し、相手フィールドの《Sin World》を除外する!」
「何だと!? 《Sin Territory》の効果で発動した《Sin World》がフィールドゾーンに存在する限り、お互いにフィールドゾーンのカードを効果の対象にできないぞ?」
「僕が何故《Kozmo-エナジーアーツ》のある部分を強調したのか分かるか? 相手のフィールド・墓地のカード1枚を“選んで”除外だぞ? “選んで”だぞ? この意味が分かるか?」
「……ハッ! 対象を取っていない!」
「そういう事だ! 罪深き世界よ、聖なる光によって消え失せろ!」
「し、しまった! フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合、《Sin》モンスター達は破壊されてしまう!」
純一の右手から放たれた聖なるエネルギー波によって、罪深き世界は消え失せた。それにより、罪深きモンスター達は存在を維持する事が出来ず、破壊されていった。
「そして《スリップライダー》のモンスター効果を発動する! このカードが戦闘・効果破壊されて墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外し、デッキからレベル4以下の《Kozmo》モンスター1体を特殊召喚! 現れろ、《Kozmo-ドロッセル》!」
「……ターンエンドだ!」
黒田純一
LP:8000→6700→6200
手札:1
フィールドゾーン:なし
EXモンスターゾーン:なし
メインモンスターゾーン:《Kozmo-ドロッセル》、《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》
魔法・罠ゾーン:セットカード×1
平等院零児
LP:8000→3900
手札:1
フィールドゾーン:なし
EXモンスターゾーン:なし
メインモンスターゾーン:なし
魔法・罠ゾーン:《Sin Territory》
・5ターン目
「僕のターン! ドローフェイズ、ドロー! スタンバイフェイズ。メインフェイズ! X素材を1つ取り除き、《|銀河眼の光波刃竜《ギャラクシーアイズ・サイファー・ブレード・ドラゴン》》のモンスター効果を発動! フィールドのカード1枚を破壊する! 《Sin Territory》よ、消え去れ!」
「徹底的だな!」
「バトルフェイズ! 《Kozmo-ドロッセル》でダイレクトアタック!」
「ライフで受ける!」
赤毛の少女が手にするレーザーガンから緑色のレーザービームが放たれ、零児の身体に直撃する。リアルソリッドビジョンシステムである為、ダメージを実際に受ける事はない。ただ受けた衝撃を体感するだけ。
しかし、《Kozmo-ドロッセル》が戦闘ダメージを与えた事で恐るべきモンスター効果が発動し、【Kozmo】ならではの連続攻撃の開始の合図となった。
《Kozmo-ドロッセル》
効果モンスター
レベル3/光属性/サイキック族
ATK/1500 DEF/1000
《Kozmo-ドロッセル》の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードを除外して発動できる。
手札からレベル4以上の《Kozmo》モンスター1体を特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、500LPを払って発動できる。
デッキから《Kozmo》カード1枚を手札に加える。
「《Kozmo-ドロッセル》が相手に戦闘ダメージを与えた時、モンスター効果を発動する! 500LPを払ってデッキから《Kozmo》カード1枚を手札に加える! 僕はデッキから《Kozmo-ダークシミター》を手札に加え、フィールドの《Kozmo-ドロッセル》を除外し、手札から特殊召喚する!」
「馬鹿な……!」
「これで終わりだ! 《Kozmo-ダークシミター》でダイレクトアタック!」
「ウワアアァァァッ!!!! 対戦ありがとうございました~!」
黒田純一と平等院零児のデュエル。【Kozmo】と【Sin】の壮絶な戦いは【Kozmo】に軍配が上がり、純一の勝利に終わった。
そして純一はこの勝利で零児に隠された秘密を聞く事が出来るようになったが、それは自分の親友である織斑一夏とその姉の千冬にも関わる事実を知る事を意味していた。
ここまで呼んで下さり、大変ありがとうございます。
今回も後書きとして裏話・裏設定を書いていこうと思います。
・平等院零児
零児と言う名前の元ネタは、『遊☆戯☆王ARC-V』に登場した赤馬零児から取っています。本当なら零と春or秋を組み合わせた名前にしたかったですが、ネーミングセンスが皆無な私には無理でした。
彼の名前の意味は次回明かそうと思います。
・純一のカード知識
受験があった為、2019年4月~2020年の今までの知識が抜けていると言う設定にしています。なので新規の《Sinパラダイム・ドラゴン》を見て驚く場面を入れました。
・《Kozmo-ダークシミター》の元ネタ
元ネタですが、エピソード1で登場したダース・モールが乗っていた宇宙船、『シス・インフェルトレーター』なんです。海外では”シミター”と呼ばれているそうで。正直思いました。マニアック過ぎだろ!?と。
・珍しくEXデッキを使った【Kozmo】
【Kozmo】デッキの弱点の”高打点耐性持ちモンスターの突破方法”を見せましたが、【壊獣】や《百万喰らいのグラットン》等、色々対処法はあります。
ただランク8は平均価格1000円以上使用不可のIS環境ではかなり弱体化しています。
・かなり強くなった【Sin】
新規カードによる強化を受け、かなり強くなった印象を受けました。今回のデュエルでは割とあっさりめに負けたかと思われますが、実際純一君は【Sin】の高火力に警戒していました。
・何故【Sin】デッキを選んだか?
先ず新規カードが来た事による宣伝。次にメタい話で、使わせようとしていたキャラが話の展開で使用不可能になった為です。
・次回予告
激戦の末に零児を下した純一は、一夏と千冬に隠された秘密を知る。
その秘密は一夏と千冬の根幹に関わる物であり、一夏がISを動かせた理由に対する答えとなっていた。
その秘密を知った純一は? そして零児とマドカが平等院家にいる理由とは?
次回 TURN15 明かされる秘密
デュエルスタンバイ!
次回をお楽しみに! LAST ALLIANCEでした!
皆さん。よろしければ感想・高評価・お気に入り登録の方よろしくお願いします。
あたたかい感想や前向きなコメント、アドバイスやモチベーションが上がるような応援メッセージや高評価もよろしくお願いします。