GOD EATER 2 ‐刃と命で護るもの‐   作:金科玉条

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なんだかんだと言ってGE2も書くことに。モンハンのほうだって更新速度がカタツムリの癖に、二重に重荷を背負いたがるのは僕がマゾだからでしょうか
オリキャラ、勝手な解釈とかその他諸々が盛りだくさん。ソーマ君とかシエルちゃんとかエリナちゃんとかGE2は嫁キャラが多すぎて辛いです



1:得物を得る事

ざぁぁぁぁ――――

 

ざぁぁぁぁ――――

 

ざぁぁぁぁ――――

 

降り続くのは、ただの雨ではないのだろう。

赤く色づいた雨粒は、呪わしく、狂おしく、地面を叩いていく。

それが何故降るのか、何のために降るのか―――

今のところ、それを知る者はいない。

おそらく、誰も。

 

ざぁぁぁぁ――――

 

ざぁぁぁぁ――――

 

ざぁぁ―――……

 

 

 

 

灰色の天井が、冷たい照明に照らされて、無機質に輝いている。

「気を楽になさい。貴方は既に選ばれて、ここに居るのです」

鋼鉄の寝台―――いや、ただ寝転がる為だけに作られた鉄製の台に寝転ぶ青年は、達観したように瞳を閉じていた。響くのは、優しく、穏やかな女性の声。

「今から貴方には、対アラガミ討伐部隊『ゴッドイーター』の適合試験を受けていただきます。試験と言っても、不安に思う必要はありませんよ…貴方はそう、『荒ぶる神』に選ばれし者ですから……フフッ」

そっと右腕を伸ばし、せり上がって来た台座に設置された、左右半分に分かれた腕輪の中にその腕を通す。

その瞬間、腕輪は一つになって、彼の腕を挟み込んで固定された。

それは彼の生涯において、もう永久に外れない。

そんな重い定めを、彼は笑って受け入れる。

「やれやれ」

そう笑って。

天井から、逆さに塔が降りてきた。

そう形容するのが相応しい、重厚な存在感で。

「貴方に祝福があらん事を」

その尖塔は、彼の腕に嵌められた腕輪に突き刺さった。

途端に、腕輪が一瞬黒く輝く。

輝きをそのまま生え出させたように、黒い根が腕に突き立ち、彼の顔が苦痛に歪んだ。

静脈に注ぎこまれる黒い粒子が、彼の身体を狂ったように暴れまわり、人間として―――ヒトとしての身体を、在り方を、変えていく。

「っ…!ぐぁぁぁぁ―――っ!?」

鋼鉄の台から転げ落ち、床をのたうち回る彼の右手には、しっかりと―――

「っ、はぁ、はぁ、はぁ…」

 

 

 

「適合失敗か…?」

その様子をカメラで監視していた車椅子の女性の背後、腕輪をつけた制服の青年が、酷く事務的な口調で問うた。

「いいえ、よくご覧なさい」

先ほどからの声の主、車椅子でモニターを眺める黒衣の女性が、微笑んで答えた。

 

 

 

刃を突き立て、荒い息の元立ちあがった青年は、自らが見られている事すらも気に出来ない程に疲弊していた。

黒い粒子が沸き上がるように立ちこめ、彼を祝福しているように舞う。

それを見て、黒衣の女性は背後の青年に笑いかけた。

「フフッ…貴方に『洗礼』を施した時と、そっくり」

そうしてから、試験場である部屋に、そこに立つ青年に告げた。

「おめでとう…これで貴方は神を喰らう者『ゴッドイーター』になりました」

告げられた青年は、しっかりと握った分厚い刃の大剣を引っ提げて、それを聞く。

「そして、これからさらなる『血の力』に目覚める事で、極致化技術開発局『ブラッド』に所属することになります」

聞いているのだろうか。金褐色の前髪が目にかかっていることも気にせず、床を見る青年。

「ゴッドイーターを超越した、選ばれし者『ブラッド』…来るべき新たな神話の担い手……、まずは体力の回復に努めなさい……。貴方には、期待していますよ…」

立ち尽くすのみに見えた青年が、初めて動いた。握った剣を、大きく横に薙ぐ動作として。

「これで…私も…か」

彼は自らの事を私、と呼ぶ。それは矜持の高さから来るものである。

「ははっ…悪くない、と言ったところかな」

また、天井を見上げた。その更に上、この巨大な建物の上空には、赤い雲が渦を巻く。

彼の前途には、何があるのだろう。

祝福と呼べる事柄があるのなら、それはそれで良いだろう。

「…成せることがあるのかな、私に」

最も、彼はそんなことなど気にしないが。現実にただ直面してゆくのが、彼の精神の持ちようだった。

「あのー…早く出てくれませんか?私の適合試験もあるんですけど…」

そんな彼の背後、スライド式の鋼鉄扉を開けて、長い黒髪を揺らして女性が一人、顔を覗かせていた。

「…ああ、すまない」

そうして、巨大な刃を抱えた彼は、その女性と入れ違いに部屋を出る。

代わりに入って行ったその女性もまた――――何か、背負うことになるのだろうか。

それを知る者は、いない。おそらく、誰も。

 




閲覧に感謝いたします
お目汚し申し訳ないです
これからもこんな調子です
誰かオラに文章力を分けてくれ
よろしくお願いします
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