聖剣・ソードアート・伝説   作:たかと

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お待たせキリトとホークアイが出会います

もしかしたらホークアイの"ひょうきんさ"を
上手く表現が出来ていなかったら御免なさい

それではご覧下さい!



第3話 ホークアイとの出会い

突如キリトがマナの世界と呼ばれる

異世界にやって来てから初めての夜

キリトはオアシスの村ディーンの宿屋に居た

 

 

昼間助けた道具屋の店主の老人の

娘夫婦を助けたお礼にと夕食をご馳走になり

序でに泊まっていくように進められたのだが

今晩は宿が無料だと言うことに加えて1人で

状況を整理したかったので丁重に断ったのだ

 

キリトが道具屋の家族から聞き出した話だと

この世界はマナの女神という存在が世界中に

災厄をもたらす8体の神獣という化け物達を

マナの剣で封印した後に作り出した世界だと

世界を作った後にマナの女神は樹に姿を変え

その後に世界はマナの女神が姿を変えた樹と

神獣を封印しているマナストーンから溢れる

マナのエネルギーによって反映している事が

分かったが最近そのマナとやらが失われ始め

その影響からか世界中でモンスターが増えて

更に減少したマナのエネルギーを求め他国に

戦争を仕掛ける国も出てきているという正に

異世界だと思わされる話を聞かされたたのだ

村人達の中にはキリトが記憶を無くしたのも

その影響かもしれないと言ってる人も居たが

少なくともそれは無いことは本人のキリトが

1番良く分かっていた

 

 

「それにしても何で俺の服装が

SAOの時の物になっていたんだ

しかもソードスキルまで使えるなんて?」

 

 

そう呟きながらキリトはベッドの横に

立て掛けた"夜空の剣"と"青薔薇の剣"を見る

 

 

「まさか再びコイツを手にする事になるとはな」

 

 

キリトにとって良い思い出より

辛い思いでの方が勝ってしまう

亡き親友ユージオの愛剣だった

"青薔薇の剣"を手に取るキリト

 

 

「でも、まぁ……この2つの剣と

ソードスキルが使えるのは救いだな

とにかく明日は朝早くに此処を出て

一刻も早くアスナを見つけないとな」

 

 

そう言って"青薔薇の剣"を再び

壁に立て掛けると今度は荷物の

中からスマホを取り出した

 

 

「やっぱり圏外か……当たり前か」

 

 

昼間に砂漠の太陽の陽射しを利用し

早速ショッピングモールで購入した

ソーラー充電器を使って充電をした

スマホを見ると当然ながら画面には

圏外の表示になっていた

 

 

更に……

 

 

「ユイ、聞こえるかユイ?」

 

 

マナの世界に来る前まではスマホの中に

居た筈である愛娘の名前を呼び出したが

応答はなかった

 

 

「こりゃ、こっち(マナの世界)に来たとき

自動的に家のパソコンに送られたのかな?」

 

 

ユイなら何か分かるかもと思った

キリトだったが無理だと分かり落胆する

 

 

「まぁ、異世界に飛ばされた

証拠になるように定期的に周りの

風景の写真を取るのに使えるかな」

 

 

元の世界に帰る方法も分からず

そもそも帰る方法が有るかも分からないが

無事に帰れた時に異世界に行ってた証拠を

残して置かねばとキリトは定期的に周りの

風景をスマホのカメラに納めることにした

 

 

「ふぁ~~、今日はもう考えるのはヤメだ

明日は砂漠を越えなきゃならないし寝るか」

 

 

そう呟いて寝ることにしたキリト

因みに消灯時間は既に過ぎてたが

キリトの他に客は居なかったので

迷惑と見られることもなかった

 

 

「そういえば……ソードスキルが

使えるってことは《アレ》も使えるのか?」

 

 

そう言って再び2本の剣を見るキリト

 

 

「まぁ、良いか……寝よ」

 

 

気にせず眠りについた

 

 

「おやすみ、アスナ

必ず見つけ出してやるからな」

 

 

この世界の何処かに居る筈の恋人を思いながら

 

 

 

 

 

ーー翌朝ーー

 

 

 

 

 

朝早くに起きたキリトは直ぐに

港町のサルタンを目指すべく出発の整えた

 

 

「どうも、お世話になりました」

 

 

「こちらこそ昨日はありがとな」

 

 

「旅のご無事を祈っていますね」

 

 

「バイバイ、剣士のお兄ちゃん」

 

 

昨日キリトが助けた道具屋の店主の

娘夫婦とその息子を始めディーンの

村人が数人キリトの見送りに来てくれていた

 

 

「それじゃあ、失礼します」

 

 

そう言ってキリトが村の外に出ようとすると

 

 

「お待ちくだされ!」

 

 

「?」

 

 

後ろから道具屋の店主がキリトを呼び止めた

 

 

「どうかコレを持って行ってくだされ」

 

 

そして店主から何やら荷物を手渡される

 

 

「え~と……コレは?」

 

 

「少しばかりではありますが

"まんまるドロップ"と"ぱっくんチョコ"と

"プイプイ草"と"星屑のハーブ"を荷物の中に

入れておいたので、どうか旅の役に立てて下され」

 

 

そう言われて見てみると飴玉にチョコレート

更にプチトマトのような赤い野菜と神秘的な

ハーブが荷物に入っていた

 

 

それらは全て道具屋の売り物だったのである

 

 

「えっ、でも俺……お金持ってませんから」

 

 

「いえ、なんのなんの

あなた様は娘と婿養子の命の恩人ですじゃ

お金のことは気にせず持って行って下され」

 

「はい、私達から責めてものお礼の気持ちです」

 

 

「あぁ。道中にはモンスターが

居るから、もしもの時の為に持っていくと良いさ」

 

 

「…………」

 

 

そこまで言われては断るのは

逆に失礼だと思ったキリトは

 

 

「ありがとうございます。使わせて貰います」

 

 

そう言って荷物を受け取った

 

 

「それから1つ忠告しておくことが」

 

 

「?」

 

 

「盗賊団には呉々も気を付けなされ」

 

 

「盗賊団?」

 

 

「はい、ナバール盗賊団ですじゃ」

 

 

盗賊団と聞いてアインクラッドで暗躍した

殺人ギルド"笑う棺桶(ラフコフ)"のような

連中かと警戒をする

 

 

「不正や悪どい商売で儲けをしている

奴等から金品を盗んでは貧しい家庭に

盗んだ金品を配り回っている連中だよ」

 

 

「なんだ、そんなに警戒しなくても」

 

 

盗みを働いてるとはいえ

笑う棺桶(ラフコフ)のような奴等とは

全然違うと分かり安堵するキリトであったが

 

 

「あぁ、だがここ最近になって

急に見境なく強奪をするようになったって

噂を聞いたから念のために気を付けときな」

 

 

「わっ、分かりました……」

 

 

話を聞いたキリトはやはり警戒するに

越したことはないと考えを改めたのであった

 

 

「それじゃあ、お元気で」

 

 

再び別れの挨拶をしてから

キリトはディーンを出発した

 

 

村を出てると昨日戦ったバレッテや

ダックソルジャー等のモンスターと

接触し戦闘になったが何度も戦闘を

行っている内に徐々にSAO時代の

感覚を取り戻した為に苦戦もせずに

順調に砂漠を進むことが出来た

 

 

「だいぶコツを掴めてきたな

と言うか体も本当にSAOの時と

殆ど同じ感覚で動かせるから楽だな」

 

 

そう言いながらキリトは道具屋で貰った

"まんまるドロップ"を口にし体力を回復する

 

 

「この飴玉とチョコレートは

回復結晶でプチトマトとハーブが

解毒結晶みたいな状態異常を直す

結晶アイテムと見れば良いんだな」

 

 

道具屋から貰ったアイテムも

戦闘の合間に使っている内に性能を覚えた

 

 

「しかしゲームじゃないから

アインクラッドの時と違って

痛覚はあるから敵の攻撃には

十分に注意を払わないといけないな」

 

 

キリトの言う通り此処はゲームではなく

現実世界なのだからSAOの時とは違い

痛みは感じるし出血もするので油断は禁物だ

死んでしまえば終わりで痛覚も伴っていると

SAOとアンダーワールドの注意すべき点が

混在していると考えても良い状況なのである

それを意識しキリトはディーンの村で水筒に

入れたオアシスの水を飲むと再び歩み始めた

 

 

それからモンスターと戦闘をしたり

日陰で休憩を繰り返しながら歩みを

進めていると海の側にある高い壁に

囲まれた町が見えてきた

 

 

「あれが港町サルタンか……やっと着いたな」

 

 

灼熱の砂漠の横断が漸く終わると

安堵したキリトが町に歩き出した時だった

 

 

「見つけたぞ、ホークアイ!」

 

 

「大人しくしろ!」

 

 

何処からか言い争う声が聞こえたので

キリトがそっちに視線を向けてみると

 

 

「だから俺じゃないんだ、信じてくれ!」

 

 

「うるさい! よくもイーグル様を……」

 

 

「ビル、ベン……信じてくれよ

俺がイーグルを殺すわけないじゃないか!?」

 

 

「黙れ! なんとしてもホークアイを

捕らえ処刑しろとのイザベラ様からの命令だ」

 

 

「観念するんだな!!」

 

 

「チッ!!」

 

 

なんと紫色の髪をした一人の男性が

忍者のような格好をした数人の兵に

取り囲まれて今にも襲われそうな状況だった

 

 

「あの服装……もしかしてアイツらが

さっき村で聞いたナバール盗賊団か?」

 

 

キリトは紫の髪の男性を取り囲む

忍者のような武装をした集団を見て

先程ディーンの村で話を聞かされた

ナバール盗賊団の話を思い出した

 

 

「……多勢に無勢か

見た以上、放っておく訳にはいかないな」

 

 

ナバール盗賊団に襲われている紫の髪の

男性を放っておく気にもなれずキリトは

何故か腰に装着されていた投擲ピックを

取り出し一人のナバール忍者兵に向けて

《シングルシュート》を放った

 

 

ブスッ

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

 

キリトが投げた投擲ピックが

一人のナバール忍者兵の足に突き刺さり

足を刺された忍者兵が悲鳴をあげたので

他の忍者兵達が驚いて後ろを振り返った

 

 

「貴様、何者だ!?」

 

 

「俺は剣士キリトだ

お前らは噂のナバール盗賊団だな?」

 

 

ほぼ間違いないだろうと

思いながらも一応確認を取るキリト

 

 

「ナバール盗賊団であったのは昨日まで

今日から我々はフレイムカーン王の率いる

ナバール王国として全世界を支配するのだ」

 

 

「我々はフレイムカーン様の側近

イザベラ様により組織されたナバール忍者兵だ」

 

 

集団の中で特に武装がしっかりした

リーダー格と思われる二人の忍者の

言葉を聞いてナバール盗賊団だと判明した

 

 

「我らの姿を見た上に

邪魔をしたからには貴様も

ホークアイと共に始末してくれる」

 

 

「この場に居合わせた事を後悔するんだな」

 

 

リーダー格と思われる二人のナバール忍者兵が

短剣を構えながらキリトに迫ると他の忍者兵も

二人に続いて短剣を構える

 

しかし完全にSAOの感覚を取り戻し戦闘の

コツを掴んだキリトは全く動じていなかった

 

 

「殺れ!」

 

 

リーダー格の忍者の一人が仲間に

攻撃を指示すると一斉にキリトに

向けて手裏剣を投げつけてきたが

 

 

「無駄だ!!」

 

 

ギン ギン ギン ギン ギン ギン ギン

 

 

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

 

 

キリトは2本の剣を巧みに操り

投げつけてられた手裏剣を全て

叩き落とすか相手に打ち返した

AIOで散々に渡りレーザーや

魔法を斬ってきたキリトには朝飯前なのだ

 

 

「「ぐあぁぁぁぁぁ!?」」

 

 

「「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」」

 

 

キリトに打ち返された手裏剣が

数人のナバール忍者兵に刺さり

思わぬ反撃と手裏剣か刺さった

激痛で悲鳴をあげるナバール兵

 

 

すると更に……

 

 

「おいおい、後ろが手薄だぜ」

 

 

ザシュ ザシュ

 

 

「ぐはぁ!?」

 

 

「ホークアイ……貴様!?」

 

 

キリトに気を取られた隙をついた

紫の髪の男性がリーダー格二人を

2本の短剣で切りつけたが

 

 

「安心しろ二人とも……"みねうち"だ」

 

 

なんと致命傷を負わないように

上手く手加減して切りつけたようだ

 

 

「チッ、一旦引き上げだ!」

 

 

「イザベラ様に御報告だ!」

 

 

悔しがりながらもリーダー格の

二人のナバール忍者兵がそう言うと

他のナバール忍者兵も去っていった

 

 

「フゥ~~、やれやれ」

 

 

逃げ去ったナバール忍者兵の後ろ姿を

溜め息を吐きながら見送り2本の剣を

鞘に戻すと……

 

 

「いや~~助かったぜ、ありがとな」

 

 

紫の髪の男性が"ひょうきん"な

感じでキリトに声をかけてくる

 

 

「あぁ、怪我とかは無かったか?」

 

 

「お陰さまで"ピンピン"してるぜ」

 

 

キリトにそう尋ねられると

腕をブンブン振って見せてきた

 

 

「とにかく、ありがとな

俺の名前はホークアイっていうんだ」

 

 

「俺はキリトだ」

 

 

「キリトね、この辺じゃ見かけない顔だな?」

 

 

「まぁ、ちょっと訳ありでな

ディーンの村からサルタンを目指してたんだ」

 

 

「そうか、俺もサルタンに

行こうとしてたんだけどよ

見ての通りもう少しの所で

アイツらに見つかっちまってな」

 

 

そう言って苦笑いをしながら

右手で頭を掻いているホークアイに

キリトは先程のナバール忍者兵との

会話で気になったことを尋ねてみた

 

 

「なぁ……違ってたら謝るけど

ホークアイもナバール盗賊団の一員なのか?」

 

 

「……どうして、そう思った?」

 

 

キリトに尋ねられたホークアイは

苦笑いをやめて真面目な表情になった

 

 

「持っている武器や身なりが

何処と無くアイツらに似ているし

リーダー格の奴らがホークアイを

名前で呼んだのが聞こえたからな」

 

 

「…………」

 

 

キリトに的確に指摘され

ホークアイは観念して話し始めた

 

 

「キリトの言うとおり

確かに俺はナバールの一員だった」

 

 

「"だった"ってことは

盗賊団を裏切ったか若しくは

盗賊団にとって何か知られると不味いことを

知った為に始末されそうになったって所か?」

 

 

「ご名答だキリト、凄い洞察力だな

アンタ盗賊に向いてるかもしれないぜ」

 

 

かつてアインクラッド75層でヒースキリフの

正体が茅場晶彦と見破りアンダーワールドでは

ユージオと共にセントラルカセドラルを登った

際に修道女見習いの振りをした暗殺者を見事に

見破ったキリトの洞察力にホークアイも思わず

感服しキリトにならと経緯を話し始めた

 

 

「まず先に説明しておくけど

俺達ナバール盗賊団は盗賊団と言っても

手当たり次第盗みを働く組織じゃないぜ

決して貧しい者は狙わず悪どい金儲けを

している悪い奴だけ狙って盗んだ金品の

殆どは貧しい家庭に分け与えてやるのが

ナバール盗賊団の誇りでもあったんだ!」

 

 

「その話しなら今朝ディーンを

出発する時に村の人から聞いたけど

最近になって見境なく盗んでるって」

 

 

「……あぁ、1か月前くらいにな」

 

 

そう言って暗い表情で俯くホークアイ

 

 

「一体どうしたって言うんだ?」

 

 

「……昨夜のことだ

俺が仕事を終えて砂漠の東に位置する

ナバール盗賊団の要塞に帰って来たら

盗賊団を解散し新たにナバール王国を

築くとイザベラの奴に聞かされたんだ」

 

 

「……イザベラ?

さっきの連中が立ち去る時に

そんな名前を言ってたな……何者なんだ?」

 

 

キリトの質問にホークアイは憤りの

表情を浮かべながら徐に語り始めた

 

ナバール盗賊団の首領が1か月前に

砂漠で行方不明になった時に首領を

助けた女性でそれ以降首領の右腕の

立場となり盗賊団の実験を握りだし

今までは悪どい者しか狙わなかった

盗みも見栄えもなく行うようになり

昨夜は遂に盗賊団の解散を宣言して

他国を占領しナバール王国を築くと

イザベラが一方的に決めたらしい

 

 

「成る程な……」

 

 

「あぁ……そして奴は海を挟んでナバールの

北の大陸の山岳地帯にあるローラント王国を

占領すると戦いの準備を始めやがったんだよ

正直言って俺は貧しい民から税金を取ってる

王政が好きじゃないんだが、だからと言って

他国を乗っとるような真似はもっと許せない

それは俺の親友のイーグルも同じだったんだ」

 

 

「イーグル?」

 

 

「首領の一人息子で俺の大事な親友だよ

元々俺とイーグルは首領の右腕になったのを

良いことに好き勝手やってるイザベラの奴が

気に入らなかったが昨日のローラント侵攻の

話を聞いてもう我慢出来なくなっちまってな

二人でイザベラを問い詰めに行った時だった

イザベラは首領の部屋で吸血鬼のような姿の

不気味な男と奇妙なやり取りをしていたんだ

しかも首領は不自然な様子で眠らされていて

漸くイザベラの尻尾を掴んだと思った矢先に

イーグルが奴の魔術で操られ俺を襲ったんだ

俺はイーグルに致命傷を負わせないよう戦い

何とかイーグルをイザベラの術から助けたが

それに憤った奴が自らの手でイーグルを……」

 

 

そこまで話すとホークアイは

悔しさと怒りの隠った表情に

変わったのを見てキリトは悟った

 

 

「……大体わかったよ

それでホークアイはイザベラの奴に

イーグル殺人の濡れ衣を着せられたんだろ?」

 

 

「あぁ、その通りだぜ

その上イザベラはイーグルの妹のジェシカに

俺に手出しが出来ないように呪いを掛けたんだ

その呪いは術を掛けたイザベラが死ぬと呪いを

掛けられた者も死んでしまう呪いだったんだよ」

 

 

「マジか!?」

 

 

「あぁ、マジだ! それで俺は

仲間殺しの罪で地下牢に入れられ

今朝処刑される筈だったんだけど

俺は無実だと信じてくれた弟分の

ニキータに助けられて地下牢から

脱出してジェシカの呪いを解いて

奴を倒しイーグルの仇を取る為に

ナバールを脱出してニキータから

呪いを解ける方法を知ってるかも

しれないという光の司祭を訪ねに

聖都ウェンデルに行くために船に

乗ろうとサルタンの町に行こうと

したら奴らに見つかっちまってな」

 

 

「そこに俺が出てきたって訳か?」

 

 

「まぁ、そう言う訳だ

改めて助太刀感謝するぜキリト!」

 

 

そう言うとホークアイは一転して笑いながら

"Vサイン"をすると逆にキリトに尋ね始めた

 

 

「……んで?

キリトは何だって旅をしているんだ?」

 

 

「あぁ、それは……」

 

 

異世界から来て同じく異世界から

迷いこんだ恋人を探しているなど

誰が信じてくれようかとキリトは

思っていたのだが……

 

 

「……ホークアイ

今から俺が言う話は全て真実だが

とても本当のことだとは思えない

内容だから信じるか信じないかは

全てはホークアイの意思に任せる

それを承知してくれるなら話すよ」

 

 

「おぅ、いいぜ!

聞かせてもらおうじゃないか」

 

 

キリトは何故かホークアイには

本当の事を話しても良いような

気がしたので自分の身に起きた

出来事とアスナのことを全て打ち明けた

 

 

 

 

 

ーーそしてーー

 

 

 

 

 

「……という訳なんだ」

 

 

「…………」

 

 

キリトが全てを打ち明けると

案の定ホークアイは呆然とした表情になっていた

 

 

「ハハハ……信じられないよな、こんな話し

言ってる俺自身でさえも"何言ってんだ俺は"

って思いたくなるくらいだし当然だと思うよ

だけど全て本当の話なんだよなコレが……」

 

 

キリトは話さない方が良かったかと思ったが

ホークアイは呆然としていた表情を真面目な

表情へと変えると……

 

 

「……いや、俺は信じるぜ、キリト」

 

 

「なっ、マジか!?

こんな本人でさえも訳が

分からなくなってる突拍子もない話を!?」

 

 

流石に信じてくれないだろうと

思っていたキリトが逆に驚き戸惑ってしまった

 

 

「……確かに俄には信じがたいけど

キリトみたいな奴がそんなふざけた

冗談を言うとは思えないしキリトの

身なりとか雰囲気とかも何処となく

俺達とは違う感じがしてたから妙に

納得したと言うのかなんと言うかな」

 

 

「…………」

 

 

今度はキリトがホークアイの

観察力と洞察力や器の広さに感服する

 

 

「それで一先ずサルタンに

行こうと思って此処まで来たって訳か?」

 

 

「あぁ、そんなところだ……」

 

 

「けど、もしもサルタンに

探してる娘が居なかったらどうするんだ?」

 

 

「…………」

 

 

ホークアイの言葉を聞いて

サルタンにアスナが居なかった

場合の事を考えたキリトは

 

 

「サルタンに居なかったら

船に乗って他の国や町に行こうと思う」

 

 

そう言ってアスナを探す旅に出ることを告げる

 

 

「なら、もし旅に出るんだったら

ウェンデルまでで良ければ俺と一緒に行くか?」

 

 

「えっ……いいのか?」

 

 

「此処で出会ったのも何かの縁だし

マナの女神様の導きかもしれないし

キリトだってまだこの世界のことで

分からないこととかもあるだろうし

俺と一緒なら多少動きやすいだろ?」

 

 

「そうか、助かる

正直言って此処に来るまでに

モンスターから、ぶん取ったこの世界の

お金の使い方とかも分からなかったからな」

 

 

「オーケー!

俺も剣の腕があるキリトが居て心強いぜ

じゃあ、さっさとサルタンに行くとしようぜ」

 

 

「あぁ、宜しくな、ホークアイ」

 

 

「宜しく頼むぜ、キリト」

 

 

こうしてキリトは偶然出会った

ホークアイと行動を共にすることとなった

 

 

 

 

 

ーーその頃ーー

 

 

 

 

 

「なに、逃がしただと!?」

 

 

「もっ、申し訳ありません、イザベラ様!」

 

 

サルタンから遥か東の砂漠の外れにある

砂の中に作られたナバール盗賊団の要塞で

昨日までホークアイの家でもあった場所だ

その奥の玉座に座る首領フレイムカーンの

横に立つ美しさとは裏腹に邪悪なオーラを

醸し出す女が盗賊団員を怒鳴り付けていた

 

この女こそホークアイの親友のイーグルを

殺しその罪をホークアイに濡れ衣を着せた

イザベラ張本人であった

 

 

「必ず捕らえよと命じた筈なのに

ムザムザと逃走を許したって訳かい!?」

 

 

「そっ、それが……

ホークアイをサルタンの近くで発見し

人数をかけて取り囲み捕らえられたと

思った矢先に邪魔が入ったものでして」

 

 

「なに? どんな奴だ!?」

 

 

「はっ! 全身黒づくめの二刀流の剣士です」

 

 

「全身黒づくめ……だと?」

 

 

そう言って顔を歪めるイザベラ

 

 

「直ぐにサルタンへ部隊を送りますか?」

 

 

先程キリトとホークアイを襲った

忍者のリーダー格のビルとベンが

イザベラに確認を取る

 

 

「えーーーい、もうよい!

今はローラント侵攻が最優先だ

お前達は直ちにローラント侵攻の準備をしろ

船に取り付けるバルーンの準備も整えておけ」

 

 

「はっ! 既に船を飛ばすための

巨大バルーンは取り付け済みなので

後は空気を入れれば直ぐに出発出来ます」

 

 

「団員達も大方の準備は整っております」

 

 

「よしっ! バルーンに空気が入り次第

直ちにローラントに向かうと伝えておけ!」

 

 

「「はっ!」」

 

 

「ビルとベンはローラントの王子を

無傷で捕らえる段取りを考えておくのだ」

 

 

「「承知致しました!」」

 

 

イザベラに命じられビルとベンは去っていく

 

 

「黒づくめの剣士……気に食わないね

黒い衣装が最も相応しいのは我が主の

黒の貴公子様だけだというのに……」

 

 

イザベラは気に食わなそうに

まだ見ぬキリトの姿を想像していた

 

 

 

 

 

その頃キリトはホークアイと共に

サルタンに辿り着いていたのだが

 

 

 

 

 

「う~~ん、知らないね」

 

 

「そうですか……ありがとうございました」

 

 

キリトは町に着くなり直ぐにアスナの

聞き込みを始めたが大した有力情報は

得られずにいた

 

 

「これだけ聞いて廻っても

手懸かりが1つも無いってことは

この町にも居ないってことだよな」

 

 

ほぼ全ての家や道を歩く人に声を

かけて手懸かりが無しだったので

キリトはナバールにアスナは居ないと悟った

 

 

「船に乗って他の場所を探すしかないか

これはマジでホークアイに会えて良かったな」

 

 

ナバール以外の場所を探すこととなり

キリトは自身の事情を理解してくれた

ホークアイと出会え行動を共にできて

良かったと安堵していると……

 

 

「お~~い、キリト!」

 

 

港の方からホークアイが走ってきた

 

 

「どうだ、探してる娘は見つかったか?」

 

 

「いや、手懸かり無しだ

多分アスナはナバール以外の場所に

飛ばされたと見て間違いないと思う」

 

 

「そうか、まぁ気を落とすなよ

探し続けていれば、いつか必ず見つかるさ」

 

 

「だな……ところで船の方はどうだった?」

 

 

「あぁ、ジャド行きの船は

明日の午前中に出発するってさ」

 

 

「ジャド?」

 

 

「ウェンデルに1番近い港町さ

人の出入りが世界で1番多いから

あそこならキリトの探している娘の

情報も何かしら掴めるかもしれないぞ」

 

 

「そうか、じゃあ改めて

俺も一緒に連れていってくれ」

 

 

「オーケー、任せとけ!

取り敢えず今日は宿で休むとしようぜ

盗賊団の奴らも町の中まで追って来ないだろ?」

 

 

「あぁ、分かった」

 

 

こうしてキリトはホークアイと共に

船に乗りジャドの町を目指すこととなった

 

 




キリトとホークアイの出会いでした

キリトと出会うためにホークアイは
サルタンに辿り着く前にナバールに
見つかる設定にしちゃいました

そして共闘した後で真面目なキリトが
言えばホークアイなら信じるだろうと
思ってカミングアウトをすることにしました

ホークアイもキリト並みに観察力や洞察力に
優れてると思いますし何だかんだで人を見る
目があるとゲームをプレイして感じたもので
違和感があったらごめんなさい……

ホークアイが脱走して直ぐにナバールが
ローラントを侵略したのは美獣か聖域に
入るときに使った巨大バルーンが付いた
船を使ったのだろうと自分は解釈しました

次回はキリトとホークアイがジャドの
町に到着します……そしてあの二人も

それでは次回もお楽しみに!!
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