ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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第1章 非日常編②(学級裁判前編)

エレベーターが止まり、ドアが開いた。

全員がエレベーターから降りた。

目の前には、裁判場のような空間が広がっていた。

「まさか地下にこんな空間があったとは…」

「あの輪っかに並んだ証言台は、なんなんだろうね?」

彩蝶ちゃんが指を差した先には、輪っかに並んだ証言台があった。

ちょうど16台あり、ご丁寧に台に名前が彫られていた。

「ちゃんと翠の証言台もあるね。」

「ピィ!」

彩蝶ちゃんの証言台の上には、翠ちゃん用のミニチュアの証言台があった。

席は、時計回りに星也クン➡︎才刃クン➡︎凶夜クン➡︎ゐをりちゃん➡︎ボク➡︎天理クン➡︎陽一クン➡︎柳人クン➡︎麗美ちゃん➡︎雪梅ちゃん➡︎踊子ちゃん➡︎彩蝶ちゃん➡︎剣クン➡︎成威斗クン➡︎治奈ちゃん➡︎ラッセクンの順番に並んでいた。

全員が、自分の席についた。

『うっぷぷぷぷ!全員揃ったみたいだね!』

『フッフッフ。どうです?この神聖な裁判場は!!』

「…あの。あれは一体何ですか?」

治奈ちゃんが指を差したのは、凶夜クンの証言台だった。

凶夜クンの証言台には、赤いペンキでバツ印を書かれた凶夜クンの遺影が立っていた。

『何って…見ての通りだけど?』

「ふざけんな!!テメェら、こんな事して一体何のマネだ!!」

『うぷぷ、だってさぁ。景見クンは、仮にもオマエラの仲間だったわけじゃん?仲間をのけ者にしちゃかわいそうでしょ?』

『フッフッフ。景見様が見守っていらっしゃるようで心強いでしょう?』

「そんなわけあるか!!凶夜クンの死を弄ぶな!!」

『おーこわ!狛研サン、もしかしてカルシウム不足?ちゃんと小魚食べな!』

『…とまあ、全員揃ったようですし、そろそろ裁判を始めましょうか。』

 

 


 

コトダマ一覧

 

 

【モノクマファイル①】

被害者は【超高校級の不運】景見凶夜。

死体発見現場は、内エリア2階の【超高校級の栄養士】の研究室。

死亡推定時刻は、21時40分頃。

死因は、腹部からの出血による失血死。

腹部に刃物で刺したと思われる傷が一つある。

 

【入室・退室の方法】

部屋には隠し扉等が無くドアを無理矢理こじ開けた痕跡もない事から、犯人は鍵を開けて部屋に入り、凶夜クンを殺した後部屋の鍵を閉めた…?

 

【研究室の照明】

太陽光に似た光が使われている。

 

【陽一クンの証言】

後ろからいきなり殴られたらしい。気を失っていた時間は、約20分。

 

【陽一クンのレシピ】

今日の朝ごはんのメニュー兼レシピ。ボク以外には、誰にも見せていないらしい。

 

【手帳のロック機能】

研究室や独房の住人本人と、住人に入室を許可された生徒一人だけが、部屋の鍵を開閉できる。陽一クンは、昨日からずっと誰も入室許可をしていない。

 

【才刃クンの証言】

剣クンとゐをりちゃんの手帳を代わりに操作した事があるらしい。

 

【おろし金】

流しに放置されていた。わずかに大根が付着している。

 

【調理台の包丁立て】

包丁立てから包丁が一本なくなっていた。

 

【独房の様子】

部屋はほとんど荒らされておらず、何者かが侵入した形跡は無い。

 

【柳人クンの証言】

事件発生直前、鈍器で頭を殴られるような音を聴いていたという。

 

【紙切れ】

凶夜クンに宛てた手紙のような物だ。定規で書かれていて、誰が書いたのかは不明。

 

【血のついたピン】

一本だけ、わずかに血液が付着したピンが置いてあった。

 

【指輪】

麗美ちゃんの指輪。赤色のアレキサンドライトが付いている。

 

【踊子ちゃんの証言】

麗美ちゃんとすれ違った時、緑色の宝石がついた指輪をしていたらしい。

 

【治奈ちゃんの検視結果】

凶夜クンの腹部に刺し傷が一ヶ所だけあった。

 

【包丁】

凶夜クンの腹部に刺さっていた。刃渡り21cmの調理用包丁だと思われる。

 

【外エリア組の証言】

ラッセクン、彩蝶ちゃん、成威斗クン、星也クン、治奈ちゃん、柳人クンは外エリアにいた。その他に外エリアに入ってきた人はいなかったらしい。

 

【ダイイングメッセージ】

凶夜クンの手元に血文字でVDNDHと書かれている。

 

【死体発見アナウンス】

3人以上が死体を発見した際に放送される。基本的に被害者を殺したクロは数には入らないが、3人の目撃者の中にクロが紛れ込んでいた場合は、この限りでない。

 

【全員分のアリバイ】

ボクは独房にいた。

星也クンと治奈ちゃんは、春部屋にいた。

才刃クンとゐをりちゃんと剣クンは、食堂にいた。

天理クンは、温泉にいた。

陽一クンは、廊下で気絶していた。

麗美ちゃん、雪梅ちゃん、踊子ちゃんは娯楽室にいて、麗美ちゃんがハンカチを取りに20分間外に出ていて、踊子ちゃんはトイレに行くために5分間外に出ていた。

柳人クンと彩蝶ちゃんは、秋部屋にいて、柳人クンが9時半頃に娯楽室に行って、10分後に秋部屋に戻ってきた。

成威斗クンは、夏部屋にいた。

ラッセクンは、冬部屋にいた。

 


 

 

 

学級裁判開廷!

 

モノクマ『それじゃあ、好きに議論を進めてくだっさーい!!』

白鳥「議論って…どうすりゃあいいのよ!」

穴雲「とりあえず、まずはファイルを確認しようよ。」

狛研「そうだね。ボクは星也クンに賛成。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

穴雲「じゃあ、僕がファイルを読もうかな。被害者は【超高校級の不運】景見凶夜。死体発見場所は、2階の【超高校級の栄養士】の研究室。

ラッセ「不運が最初に死ぬとはな。ヤツも、自分の運命に逆らえなかったという事か。」

穴雲「死亡推定時刻は21時40分頃。死因は、腹部からの出血による失血死。腹部に刺したと思われる傷があり。以上だよ。」

不動院「犯人は、どうやって景見殿を殺害なさったのでしょうか…」

財原「いきなり背後から襲いかかったとかぁ?」

不動院「んなっ…!不意打ちとは、卑怯な…!」

今の天理クンの発言はおかしい!!

 

背後から襲いかかった⬅︎【モノクマファイル①】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

財原「んん〜?何が違うっていうのかなぁ?」

狛研「犯人は、背後から凶夜クンを刺し殺したんじゃないと思うよ。」

財原「なんで?」

狛研「モノクマファイルをよく読んで。腹部に刺し傷があるって書いてあるでしょ?背後から刺したんだったら、腹部じゃなくて背中に刺し傷ができるはずだよ。」

財原「あ、そっかぁ。ごめんごめん。俺、うっかりしてたわ。」

羽澄「…つまり犯人は、正面からキョウヤをブッ刺したってコト?」

狛研「そうなるね。」

詩名「なるほどねぇ。じゃあ次は、凶器の特定かな?」

狛研「そうだね。凶器について考えてみよう。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

羽澄「刃物?え、何?ポン刀とか?ほら。ツルギは刀持ってるじゃん。」

不動院「羽澄殿、私は犯人ではありません。武士たる者、罪のない級友を刺し殺すなんて卑劣な事は決して致しません。」

詩名「武士うんぬんの前に、日本刀なんて扱いづらい物を凶器として使うとは考えにくいよねぇ。」

舞田「ポケットナイフとかはどうだ?」

穴雲「…それだと刃が短すぎないかい?」

財原「だろ絶対。不運だけに、ジ●イソンにブッ殺されたんだよ〜♪」

白鳥「真面目に考えなさいよ!!そもそも形状が違うじゃない!」

財原「てへっ☆」

日暮「包丁とかじゃないかなぁ。刃渡りも十分だし…」

彩蝶ちゃんの意見に賛成したい。

 

包丁⬅︎【包丁】

 

「それに賛成だ!!」

 

同意

 

狛研「凶夜クンを刺し殺した凶器は多分包丁だと思うよ。」

朱「そーなんですカ!?」

狛研「うん。その可能性が高いよ。」

ラッセ「それを裏付ける証拠は?」

狛研「凶夜クンのお腹に、包丁が刺さってたんだ。凶器は包丁で間違いないよ。」

 

「その推理、バグだらけだぞ!!」

 

反論

 

 

 

狛研「…才刃クン?」

入田「狛研!オマエは、腹部に刺さっていた包丁が凶器だと…そう言ったな!?そもそも、その前提が間違っているとは思わなかったのか!?」

栄「はぁ?どういう事だよそれは?」

入田「フンッ!凡愚には、僕ちゃんの天才的な思考についてこれまい!猿にもわかるように説明してやるから、耳かっぽじってよく聞いておけ!」

 

 

 

ー反論ショーダウン 開始ー

 

入田「もし、景見を殺したのが別の凶器で、犯人がそれを隠すために腹部の傷に包丁を刺し直し、本物の凶器を処分したとしたら!?」

癒川「そんな事をするメリットが思い浮かびませんが…」

穴雲「そうだよ。わざわざ凶器を増やすなんて、デメリットしかないんじゃないかな?」

入田「この際、メリットデメリットに縛られている場合じゃないだろう!!凶器が包丁じゃない可能性が1%でもある以上、僕ちゃんは凶器が包丁だとは認めないぞ!!」

羽澄「いや、そんな重箱の隅を突くような反論…」

入田「なんとでも言うがいい!!そんな事言っても、本当は僕ちゃんの意見に言い返せないんだろう!?だったら、僕ちゃんの主張が正しいと認めたようなものだ!!景見を殺した凶器は他にある!それが僕ちゃんの答えだ!!」

今の才刃クンの発言はおかしい!!

 

腹部の傷に包丁を刺し直し⬅︎【治奈ちゃんの検視結果】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!!」

 

論破

 

狛研「才刃クン、キミが今言った方法だと、どうしても説明できない事があるんだ。」

入田「なんだと!?そんなの、あるわけないだろう!!この僕ちゃんが、間違うわけがない!!」

狛研「あのね、よく聞いて。腹部の傷は、一ヶ所しかなかったんだよ?凶器を刺し直したりなんてしたら、傷がもう一つできるはずなんだよ。でも、腹部には刺し直したような傷は無かった…この事についてはどう説明するの?」

入田「そ、それは…すごく綺麗に刺したのかもしれないだろう!!」

癒川「その他の傷が残らないほど綺麗に刺し直すなんて、ほとんど不可能です。そんな事をするのは、ピッキングより数倍難しいです。そんな難易度の高い事を私達高校生が短時間でやるなんて、現実的ではないと思うんですが。」

入田「ぐぬぬ…!」

財原「ロンパされてやんのw」

入田「う、うるさいのだ!!オマエだって、狛研に論破されてただろ!!」

財原「わー怒った!やーいお子ちゃま!」

入田「なんだとー!!?」

穴雲「はいそこ、喧嘩しない。」

入田「だ、だって…財原のヤツが!」

穴雲「…入田君?反省して。」

入田「…ごめんなのだ。」

日暮「ねえ、かなえちゃん。わたしからひとつ質問いいかなぁ?」

狛研「何?彩蝶ちゃん?」

日暮「凶器が包丁だったのはいいけど、犯人はどこからその包丁を持ってきたの?」

狛研「それについてなら、一つ心当たりがあるよ。」

犯人は、どこから凶器の包丁を調達したのか…それは…

 

コトダマ提示!

 

【調理台の包丁立て】

 

「これだ!!」

 

狛研「犯人は、研究室の調理台の引き出しにあった包丁立てに刺してあった包丁を使ったんだと思うよ。」

ラッセ「何を根拠にそんな事を言うのだ?」

狛研「調理台の包丁立てに刺してあった包丁が一本足りなかったんだよ。星也クンが調べてくれたから、間違いないよ。」

不動院「真でございますか、穴雲殿?」

穴雲「うん。本当だよ。狛研さんに言う通り、確かに包丁が一本無くなってたよ。」

栄「マジかよ!?オレの大事な包丁が、ンな事に使われてたのかよ!?クッソ、犯人の野郎!!許さねェ!!」

羽澄「いや、ヨウイチ。キレるポイントそこじゃないから。今、キョウヤを殺した犯人について議論してるんでしょうが。」

財原「そうだよ料理バカ。んなくだらない事でキレてる暇があったら、議論に参加しろよ。今から()()()のは、魚じゃなくて殺人犯なんだからよ?」

詩名「財原君も、うまい事言わなくていいよ。」

財原「えへへ。」

朱「アノ、そろそろ犯人について議論シマセンカ?凶器については、わかたワケですシ。」

狛研「そうだね。そろそろ、犯人について議論しよっか。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

朱「まずは、アリババ?」

詩名「それは開けゴマだねぇ。アリバイ、だろ?」

朱「それでした!皆サンのアリバイ、聞きたいでス!皆サン、事件当時何してマシタ!?」

狛研「ボクは、部屋でお父さんの本を読んでたよ。」

日暮「わたしは、秋部屋でりゅうとくんと翠と歌ってたよ。ね、翠。」

翠「ピィ!」

神座「…………… 折り紙。

穴雲「短っ!?他に言う事は無いのかい?まあいいや、僕は春部屋で癒川さんとお話してたよ。

不動院「私も、神座殿や入田殿と一緒に食堂におりましたが…」

栄「嘘つけ!!お前が犯人だろ!?」

不動院「な、何故ですか!?」

栄「だって、テメェは侍じゃねえか!人を殺した事ぐらいあんだろ!テメェが殺したんじゃねえのか!?ポン刀持ち歩いてる時点で怪しいんだよ!」

不動院「言いがかりです!先程、凶器は包丁という事になったではありませんか!」

栄「それとこれとは話が別だろ!!本当は、テメェが景見を殺したんだろ!!」

今の陽一クンの発言はおかしい!

 

テメェが景見を殺した⬅︎【全員分のアリバイ】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

栄「狛研ちゃん!!オレの発言のどこがおかしいってんだよ!!」

狛研「剣クンは、嘘をついてないよ。彼のアリバイは、ちゃんと才刃クンとゐをりちゃんが証明してるもの。」

入田「うむ!僕ちゃんは確かにその時間、バカ侍と、子供と一緒に折り紙を折っていたぞ!」

神座「………侍………不運……殺して、ない………」

栄「なっ…そ、そうだったのか…悪りィ不動院。疑っちまって。」

不動院「疑いが晴れたのなら何よりです。狛研殿、入田殿、神座殿。私の無実を証明していただき、ありがとうございます。」

狛研「いいって事よ!剣クンが凶夜クンを殺してないって事は、ちゃんとわかってるから!!」

財原「どうしようねぇ。話がフリダシに戻っちゃったよ。」

狛研「うーん、もう一回議論し直してみよっか。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「まずさぁ。死体を発見した時の状況を確認しようよ。俺は、アナウンスで呼び出されて死体を発見したんだけど…他のみんなは?」

穴雲「僕は、アナウンスが流れる前に死体を発見したよ。厨房に栄君がいないものだから、心配になって一応研究室を探しに行ったのさ。僕が到着した時には、既に栄君と狛研さんがいたね。」

日暮「 3人が死体を発見したらアナウンスが流れるんだよね?」

狛研「そうだけど…」

詩名「だとしたら、犯人が絞れないかい?」

舞田「どういう事だ?」

詩名「3人が死体を見たらアナウンスが流れるんだろ?だったら、そのうちの1人は犯人って事じゃないか。つまり、栄君か狛研君か穴雲君…この3人のうち、誰かが犯人って事さ。」

羽澄「そうなの?」

白鳥「誰よ犯人は!!早く白状しなさいよ!!」

朱「ソウデス!早く名乗り出ナサイ!ワターシ、今なら半殺しで許しマス!」

不動院「白鳥殿、朱殿…脅しで名乗り出るようなら、とっくに名乗り出ていると思うのですが…」

狛研「あはは…」

でも、一つ分かった事がある。

今の柳人クンの発言はおかしい!

 

そのうちの1人は犯人⬅︎【死体発見アナウンス】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

詩名「狛研君?オイラ、何かおかしな事言ったかい?」

狛研「うん。今のキミの発言には、おかしな点があったんだ。死体発見アナウンスは、基本的に犯人はカウントされないんだよ。…まあ、犯人が発見者のフリをしていた場合は、普通にカウントするらしいけど…」

白鳥「つまり、死体発見アナウンスが流れる前に死体を発見した3人の中に犯人がいるとは限らないって事?」

狛研「うん。犯人が別にいる可能性は捨て切れてないんだよ。」

舞田「そ、そうなのか…」

癒川「あの…犯行現場について話し合いませんか?犯行現場になら、犯人の手がかりがあるはずです。」

狛研「…そうだね。そろそろ話題を変えよっか。」

癒川「とりあえず、犯行現場は栄さんの研究室と考えてよさそうですね…」

舞田「…だな。相棒は、そこで死んでたわけだしな。」

入田「と、なると…問題は、侵入方法か。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「ワープだってばー。」

穴雲「…真面目に考えないと、発言禁止にするよ?」

財原「ひーん。」

ラッセ「隠し扉を使ったのかもな。」

不動院「まるで忍者屋敷ですね。」

舞田「逆に、普通にドアから入ったって事はねえか?」

成威斗クンの意見に賛成したい。

 

普通にドアから入った⬅︎【入室・退室の方法】

 

「それに賛成だ!!」

 

同意

 

狛研「成威斗クンの言う通り、犯人は普通にドアから入ったんだと思うよ。」

舞田「なっ…!?そうなのか!?」

ラッセ「…貴様、何も考えずに発言したのか。愚の骨頂だな。」

舞田「わ、悪りい…」

癒川「では、犯人は、何らかの方法でドアの鍵を開けて部屋に入ったという事ですか?」

狛研「そうなるね。」

 

「その推理、ノれてないよ!」

 

反論

 

 

 

狛研「踊子ちゃん?」

羽澄「そもそもさ、犯行現場が研究室っていう前提自体が間違ってんじゃないの?」

癒川「と、言うと…?」

羽澄「アタシが主張(リード)したげる。できるもんなら反論(エンカウント)してみな!」

 

 

 

ー反論ショーダウン 開始ー

 

羽澄「そもそも、犯行現場が研究室だとは限らなくない?別の場所で殺したっつー可能性は?例えば、独房とか…」

日暮「でも、きょうやくんが発見されたのは、研究室だよ?」

羽澄「だからって研究室が犯行現場とは限らないっしょ。独房で殺してから運んだっつー可能性だってあんじゃん。だって実際、犯行現場が研究室だって言い切れる証拠がねェじゃんよ。証拠も無いのに判断すっとか、マジガン萎えなんだけど!」

今の踊子ちゃんの発言はおかしい!

 

独房で殺してから運んだ⬅︎【独房の様子】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!!」

 

論破

 

狛研「踊子ちゃん。凶夜クンは、独房で殺されたんじゃないと思うよ。」

羽澄「はぁ!?証拠はあんのかよ!」

狛研「だって、独房は荒らされた形跡が無かったんだよ?普通、急に知らない人が部屋に上がり込んできたら、抵抗するよね?」

羽澄「いや、抵抗できずに殺されたのかも…例えば、寝てる時とか…」

狛研「だとしても、侵入した形跡が残るはずだよ。その痕跡が全く無いって事は、凶夜クンが独房で殺された可能性は低いって事だよ。」

羽澄「…うっ。」

朱「じゃあ、犯行現場は研究室でヨロシイですね?」

狛研「うん。そう考えるのが自然だよ。」

不動院「…でも、少し気になる事が。」

狛研「何かな?剣クン。」

不動院「部屋に侵入した形跡が無いという事は、景見殿が自ら栄殿の研究室に向かったという事ですよね?」

狛研「…そうだと思うけど。」

不動院「なぜ景見殿は、栄殿の研究室に行ったのでしょうか?」

穴雲「…おびき寄せられた、とか…」

不動院「だとすると、景見殿を研究室に行かせた物…それがまだわからないのですが。」

凶夜クンが研究室に行ったのは、アレが原因だろう。

 

コトダマ提示!

 

【紙切れ】

 

「これだ!!」

 

狛研「凶夜クンの部屋に、紙切れが落ちてたんだ。そこに、陽一クンの研究室に来るように書かれてたんだ。文字は定規で書かれてて、誰が書いたのかまではわからないけどね。」

白鳥「普通に考えれば、さっき狛研さんが提示してくれたアリバイで、証明できる人がいない人が犯人よね…?」

入田「そうなると、狛研、ラッセ、舞田、栄、財原の5人か…」

栄「お、オレじゃねえよ!!」

ラッセ「俺は冬部屋にいた。白髪の事など知らん。」

舞田「俺はずっと筋トレしてたんだよ!!まさか、相棒が殺されてたなんて思わなかったよ!!」

狛研「ボクも、凶夜クンを殺したりなんかしてないよ。」

財原「…。」

白鳥「財原君、あなたは何も反論しないのかしら?だったら、自分が犯人だって認めたようなものよね?」

財原「あっはは、まっさかぁ。俺が怪しいのは事実だから反論しなかっただけだよ。でも、冤罪で吊られんのは嫌だしなー。一人くらい足引っ張っとくか。」

穴雲「君は一体何を言いたいんだい?」

財原「…俺、実は犯人知ってるんだよね。」

入田「はっ!?お、オマエ…!?なんでそれを早く言わなかった!!」

財原「だって、事件の概要も明らかになってないのに言ったところで、(はてな)になるだけだろ?だから、事件の概要がある程度明らかになったら言おうと思ってたんだよ。」

白鳥「何それ…!信じらんない…!」

入田「なんでもいいから、知ってる事全部吐け!!一体誰が犯人なのだ!?」

財原「まぁまぁ、落ち着けよ。今回の事件を起こした真犯人…それは…」

 

 

 

 

 

財原「…オマエだよ、栄陽一ィ!!」

栄「…ん!?オレ!?」

陽一クンは、自分の名前が呼ばれた事に驚いていた。

栄「おい、ま、待てよ財原!!オレはホントに殺ってねェんだよ!!」

財原「嘘ばっかりー。俺、栄クンが犯人だって知ってるもんねー。ほら。狛研サンだって、栄クンが犯人だって言ってるよ?」

狛研「言ってないけど…」

財原「じゃあ、今から、栄クンが犯人だって証明してやるよ。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「どーせ栄クンが犯人なんだろぉー?」

栄「違げェっての!!」

財原「嘘つけよー。現に、あの場で研究室に入れたのはキミだけだろ?」

栄「んな事ねェよ!!研究室になんて、入ろうと思えば誰でも入れるだろうが!!」

今の陽一クンの発言はおかしい!

 

入ろうと思えば誰でも入れる⬅︎ 【手帳のロック機能】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

栄「んなっ…!おい、狛研ちゃん…!狛研ちゃんまで、このキナくさい原の味方をする気かよ!?」

狛研「うーん、ごめんね陽一クン。別に天理クンの味方をするわけじゃないけど、キミの発言におかしな点があったのがどうしても気になっちゃってさ。」

栄「おかしな点だと!?」

狛研「あのね、陽一クン。キミも知ってると思うけど、手帳の鍵は、誰かの入室を許可しない限り、その部屋を使ってる人本人しか開け閉めできないんだよ。」

栄「あっ…」

狛研「そして、事件発生当時は、キミは誰も入室許可していなかった。そう言ったのは、陽一クン。キミ自身だよ?」

栄「ぐっ…!」

財原「その条件だと、研究室に入れるのは栄クンだけって事になるじゃん?ほーらね!やっぱり栄クンが犯人だったんだー!!」

栄「テメェ…!いい加減にしねェとブン殴るぞ!!」

財原「あっそ。殴れば?でも、殴って解決するんだったら、ここまで裁判長引いてないよね?」

栄「…クソッ!!」

財原「それだけじゃないんだな!栄クンが犯人だって裏付ける証拠があるんだよ!」

朱「証拠!?なんですカそれは!!」

財原「ねえ、狛研サン。栄クンの研究室で、変な物を見つけなかったかい?」

変な物…?

もしかして、アレの事かな…?

 

コトダマ提示!

 

【ダイイングメッセージ】

 

「これだ!!」

 

狛研「それって、ダイイングメッセージの事?」

財原「ピンポンピンポーン!そうだよ!ダイイングメッセージ!なんだ、わかってんじゃん!」

狛研「なんで天理クンが知ってんの…?」

財原「狛研サンが調べてるのを見て、俺も調べてみたんだよ。」

狛研「…だから集合が一番遅かったんだね。」

財原「で、そのダイイングメッセージなんだけど…こう書かれてたんだよね?」

 

VDNDH

 

財原「… 狛研サン。この暗号が一体なんなのか、もうわかるよね?」

狛研「…。」

 

 

 

ー閃きアナグラム開始!ー

 

頭の中に、文字が次々と思い浮かぶ。

それを正確に掴んで、パズルのように組み合わせる…!

 

「これだ!!」

 

シ ー ザ ー ア ン ゴ ウ

 

【シーザー暗号】

 

狛研「…シーザー暗号でしょ。」

財原「そう!これは、実はシーザー暗号になってたんだよ!」

白鳥「ちょっと、勝手に話を進めてるけど、シーザー暗号って一体何なの?」

狛研「…文字を3つ戻って解読する暗号だよ。お父さんの小説にも出てきた。」

財原「景見クンは、『バートン伯爵のティータイム』のファンだったからね。作中の暗号を使って、狛研サンに犯人を教えようとしてたんだねェ。」

舞田「で、どうやって解読すんだよ!!」

財原「簡単だよ!文字を、3つずつ戻せばいいの!例えば、1文字目のVなら、3つ戻ってS、といった具合にね!」

不動院「羅甸文字は得意ではありませんが…ええと、Dの3つ前はA、でしょうか?」

穴雲「合ってるよ、不動院君。」

舞田「えっと…Nの3つ前は、Lか?」

ラッセ「Kだバカ者。貴様は、脳味噌までカマキリの卵か?」

舞田「んだとゴルァ!!」

狛研「やめなよ2人共。…で、この暗号を解読すると…」

 

 

 

 

 

ー人物指定ー

 

【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

【超高校級の工学者】入田才刃

 

【超高校級の不運】景見凶夜

 

【超高校級の???】神座ゐをり

 

【超高校級の幸運】狛研叶

 

【超高校級の資産家】財原天理

 

【超高校級の栄養士】栄陽一

 

【超高校級の詩人】詩名柳人

 

【超高校級のマドンナ】白鳥麗美

 

【セキセイインコ】翠

 

【超高校級の曲芸師】朱雪梅

 

【超高校級のダンサー】羽澄踊子

 

【超高校級の生物学者】日暮彩蝶

 

【超高校級の侍】不動院剣

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗

 

【超高校級の看護師】癒川治奈

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

➡︎【超高校級の栄養士】栄陽一

 

「このダイイングメッセージが示す名前…それはキミだ!!」

 

 

 

栄「はっ、はぁああああ!!?」

狛研「この暗号を解読すると、SAKAE…つまり、栄陽一クン…キミの名前になるんだよ!!」

栄「ふざけんな!!きっと何かの間違いだ!!オレは犯人じゃねえ!!」

財原「見苦しいよー、いい加減認めたら?」

栄「だから、オレは犯人じゃねえっつってんだろ!!」

朱「信用できマセン!ワターシ、ヘンタイ、許しマセン!」

栄「それとこれとは話が別だろ!!なあ、誰か信じてくれよ!!オレ、本当に殺ってねェんだよ!!」

ラッセ「…疑われるような行動をした貴様が悪い。いい加減、自分の罪を認めろ。」

栄「ちげェよぉ…!オレ、本当に何も知らねェんだよぉおおおおおおお!!!」

財原「あーあ、泣いちゃった。」

入田「フン!見苦しいのだ!さっさと地獄に堕ちろ!」

栄「いやだ、オレは、認めねェぞ…!頼むよ…誰か、信じてくれよぉお!!」

白鳥「栄君。可哀想だけど、諦めなさい。あなたを信じる人なんて、誰も…」

 

狛研「ボクは信じるよ。」

ラッセ「…何?」

栄「狛研ちゃん…!」

財原「はぁ?今更何言っちゃってんの?狛研サン、栄クンの発言がおかしいって言ってたじゃん。」

狛研「陽一クンが変な発言をしたのには反論したけど、ボクは陽一クンが犯人だなんて一言も言ってないよ。」

入田「何を言っているのだ!!ダイイングメッセージの名前が栄だって言ったのは狛研!オマエだぞ!」

狛研「そうなんだけどね。…うまく言えないけど、ボクはどうしても陽一クンが犯人だとは思えないんだ。ダイイングメッセージだって、本当にアテにしていいのかもわかんないし。みんな、もう一回ちゃんと議論してみようよ!!」

 

 

 

 

 

学級裁判中断!

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