ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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第2章 非日常編①(捜査編)

『もしここから出られたら、アンタにも見せてあげるよ。超一流のダンサーになったアタシのダンスをね。』

 

 

 

嘘だ。

なんで踊子ちゃんが…

なんで…

 

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…

 

昨日まで、一緒におしゃべりしたりしてたのに…

 

外に出たらダンスを見せてくれるって言ってたのに…

なんで…

なんでこんな事に…

 

「うおぁあああああああぁあああああああああああああああああああああああああああ!!?」

「あ…あああああああああ…そんな…羽澄殿が…!」

「…今度は羽澄君かい。…全く、悪趣味な事をする奴がいたもんだ。」

「おい!!嘘だろ…そんな…踊子!!踊子ぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

「…フン、今度はミカン頭か。」

「そ、そんな…羽澄が…うぷっ…」

「……………………舞踊家…。」

「嘘…!そんな、ようこちゃんが…なんでぇっ…!!」

「あーあ。こうなると思ったよ。羽澄サン死亡フラグ立ちまくりだったからどうせすぐ死ぬと思ってたけど…まさかこんなすぐ死ぬとはねー。はい、また一名脱落ー。」

残りのみんなが集まってきた。

陽一クンは、慌てふためいて腰を抜かした。

剣クンは、惨事を目の前にして動揺した。

柳人クンは、犯人やクマさん達に対して嫌悪感を示していた。

成威斗クンは、水槽にしがみ付いて泣いた。

ラッセクンは、呆れたように遠くから傍観した。

才刃クンは、顔を真っ青にして吐き気を催していた。

ゐをりちゃんは、少し驚いた表情で水槽を見ていた。

彩蝶ちゃんは、その場に座り込んで泣いた。

天理クンは、平常運転だった。

 

『うっぷぷぷぷぷぷ!あーあ、また死人が出ちゃったね!』

『フハハハハハハ!!今度は羽澄様ですか!おお、愉快愉快!』

クマさんとベルさんが、空中で回転しながら飛び出してきた。

「テメェら…!!」

『おっと舞田クン!ボクを睨むのはお門違いだよ!?羽澄サンを殺したのは、オマエラの中の誰かなんだからさぁ!!』

「ッ…」

成威斗クンは、悔しそうにうつむいた。

「ほいで?今回も、モノクマファイルとやらをくれるんでしょ?ねえ、クマちゃん。早くファイルプーリーイーズー!」

天理クンが、クマさんを急かした。

『ちょっと!今話してる途中なんだから急かすんじゃないよこの成金サイコパスが!!』

『まあまあ。学園長、そう言わず。積極的な方がいて、ワタクシは非常に嬉しいですよ。フッフッフ。急かさずとも、今すぐ送りますよ!』

ボク達の手帳が鳴った。

また、手帳にファイルが送られてきていた。

「ありがとベルちゃん愛してるー。えへへ、これでまた捜査ができるね。俺、探偵ごっこ大好きー。」

「…。」

みんなが踊子ちゃんの死を受けて動けずにいる中、ラッセクンは動き出した。

「おい、貴様ら。何をそこでボサッと突っ立っている。捜査の邪魔だ。どけ。」

「なっ…!ラッセ、テメェなぁ!!羽澄ちゃんがこんな事になったってのに、何も思わなかったのかよ!?」

「フン、勘違いするな。愚か者が。俺も、級友の死をなんとも思わない程図太くはないぞ。時間と命を粗末にするなと言っている。俺は、祖国の国民達のためにも、ここで死ぬわけにはいかんのだ。」

「…!…わぁったよ。お前ら、協力して羽澄ちゃんを殺した犯人を探すぞ!!」

「そうだね…羽澄さんのためにも、こんな所で立ち止まるわけにはいかないよ。」

「ワタシ、踊子サン殺した犯人、許せマセン!絶対犯人見ツケます!」

「俺もまだ色々とやんなきゃいけない事あるし?こんな所で死ねないんだよネ。」

「踊子!!お前の仇は、俺達が討ってやるからな!!!」

 

一体、誰が踊子ちゃんをこんな目に遭わせたのかはわからないけど…

ボクは、踊子ちゃんを殺した犯人を突き止めるために、全力を尽くそう。

生き残るため、そして踊子ちゃんの無念を晴らすために。

勇気をボクに(アルサジャート・リ)

お願いお父さん。

ボクに勇気を…力を貸して。

 

 

 

 

ー《捜査開始》ー

 

「どうする?」

まずはモノクマファイルを確認しよう。

 

 

モノクマファイル②

 

被害者は【超高校級のダンサー】羽澄踊子。

死体発見現場は、内エリア3階の生物室水槽内。

死亡推定時刻は、23時40分頃。

死因は溺死。

死体発見時、死体は頭部、胴部、四肢の6つに切り離されていた。頭に打撲痕が、手首には紐状の物で縛られた痕がある。

 

コトダマゲット!【モノクマファイル②】

 

「捜査はどうする?」

「そうだね…今回も、癒川さんと日暮さんにお願いしようか。」

「はい。私、できる限りの手がかりを見つけます。」

「わたしも、ようこちゃんを殺した犯人は許せないからね。はるなちゃんと一緒に検視するよ。」

そっか。彩蝶ちゃんは、踊子ちゃんと一番仲良かったもんね。

友達があんな殺され方して…許せないよね。

「でも、これ…どうやって検視すんだよ。」

「確かに…水槽を壊すわけにもいきませんし…如何致しましょうか。」

「なんでだ?壊すとマズいのか?」

「フン、バカ者。そんな事をすれば、捜査どころか、俺達が流されるではないか。後先を考えられぬのか。」

「俺、さすがにトイレの中のウンコにはなりたくないんだけど。どうすりゃいいの?」

 

『うっぷぷぷ!そういう時はボクの出番だね!はいポチッとな!』

 

クマさんが何かのボタンを押すと、水槽の水位が下がった。

「うおっ…」

『ほい!これで捜査できるでしょ?この水槽に入りたかったら、管理室に行ってね!』

「なるほど…では、私は日暮さんと一緒に…」

「じゃあ、わたしは先に水槽に入ってるよ。」

「そうだね。えっと…じゃあ、管理室の捜査と別の場所の捜査の人に分けようか。」

「……………賛成。」

 

結局、ボク、星也クン、治奈ちゃん、彩蝶ちゃん、成威斗クン、天理クン、ラッセクンが管理室と水槽を、才刃クン、ゐをりちゃん、剣クン、雪梅ちゃん、柳人クン、陽一クンが生物室やその他周辺を調べる事になった。

 

 

 

 

【管理室】

 

とりあえず、まずは調べられるだけ調べてみよう。

「わぁあ!!?」

ドシッ

「いっっっっっったぁああ〜…!!」

ボクは、足を滑らせて管理室の中でつまづいた。

「大丈夫!?狛研さん!」

「フン、間抜けが。」

「ちょっと、どうなってんのさこれ〜!」

『フッフッフ。言い忘れておりましたが、この管理室、実は外と中で床の高さが違うのですよ。ですから初めて入る方はお気をつけて…と申し上げようとしたのですが、遅かったようですねェ。』

嘘つけ!絶対わざと教えなかったんだろ!

「あははー。俺達は、狛研サンみたくならないように気をつけないとねー。」

7人が管理室に入り、各自気になる所を調べた。

「ねえ、ベルさん。」

『はい、どういったご用件でしょうか、狛研様?』

「あのさ、この管理室について教えて欲しいんだけど。ほら、ボク、この管理室に入った事無いから。」

『フッフッフ。そういう事ですか。いいでしょう。特別に、管理室の仕組みをお教えします。』

「うん。お願い。」

『この管理室には、水槽内の水位を調節したり、水槽の蓋を開けたりする機械がございます。』

「へー。ここって、夜時間はどうなってんの?」

『夜時間には、管理室に鍵がかかります。一応、鍵を開ければ入る事はできるのですが、見ての通り鍵はこの保管室に保管されております。』

「どれどれ?」

…あ、なるほどね。

確かに、これは盗めないかもね。

ドアについてる柵も、人が通れそうな幅じゃないし…

「じゃあ、夜時間中はどうやって中に入るの?」

『ワタクシ共に一声かけていただければ、保管室を解錠します。』

「つまり、キミ達の許可が降りなければ、鍵を取れないって事?」

『…そうなりますね。まあ、よほどの用事じゃなければ基本的に却下しますがね。』

「…あのさぁ。それ、二度手間じゃないの?なんでそういうシステムにしたのさ。めんどくさいなぁ。」

『夜時間中にこっそり忍びこんでいかがわしい事をするのを未然に防止するためですよ。そのためにあえて二度手間にしているのです。警備が厳重な建物ほど、鍵を何重にもかけたりするでしょう?それと同じです。』

なんだそれ。

「…一応確認だけど、キミ達に声をかけてきた人はいた?」

『…ふむ。それくらいなら答えてもよろしいでしょうかね。結論から申し上げますと、いません。誰一人として、保管室の鍵を開けるようにお願いされた方はいらっしゃいませんでしたよ。』

…なるほどね。

つまり、夜時間中に管理室に入る事はできなかったって事ね。

「ボクはこの説明聞いてないんだけど、知ってる人はいる?」

『そうですね。ここの探索をしていらっしゃった栄様、朱様、日暮様ならご存知の筈です。』

「ふぅん。…ところで、さっき水槽の水とお魚さんが引いて行ったけど…あれ、どこ行ったの?」

『地下にある貯水タンクに一時的に移動させました。』

「それは、ボク達は入れないの?」

『無理ですね。開放していませんから。』

「そっかぁ。ありがと。もう行っていいよ。」

『とほほ…トラ使いが荒いですね。』

 

コトダマゲット!

 

【夜時間】

夜時間中は、クマさん達に保管室の鍵を開けてもらって、保管室にある鍵を使って管理室に入らきゃいけないらしい。

クマさん達に声をかけてきた人はいなかったから、夜時間中は誰も保管室や管理室に入れなかったと言う事になる。

 

コトダマゲット!

 

【保管室】

ドアに鍵がかかっていて、中に管理室の鍵が保管してある。

ドアの上の方に柵付きの隙間があるが、人が通れるスペースは無い。

 

コトダマゲット!

 

【探索メンバー】

生物室を探索していたのは、陽一クン、雪梅ちゃん、彩蝶ちゃん。

保管室の鍵の事を知っていたのはこの3人だけ。

 

コトダマゲット!

 

【貯水タンク】

水や魚を一時的に移動させておくための水槽。

ボク達は入れない。

 

ちょっと保管室の中も見てみようかな。

何か手がかりがあるかもしれないし。

ボクは、保管室を開けた。

 

「…あ。」

 

部屋の中には、成威斗クンと天理クンがいた。

「はぁい。狛研サンいらっしゃい♡」

「悪いな叶。捜査中で鍵が開いてたみたいだったから、入って調べてたんだよ。」

「そうなんだね。何か気付いた事とかある?」

「そうだな…鍵をかけるトコに鍵が無い事とかかな。」

「あ、確かに…鍵が無いね。」

 

コトダマゲット!

 

【消えた鍵】

保管室にあった管理室の鍵がなくなっていた。

 

「天理クンは何か見つけた?」

「えーっとねぇ、つまんない物で申し訳無いんだけどー、一応こんなの見つけたんだぁ。」

天理クンは、緑色の羽根を見せた。

なんだろう…鳥の羽根?

「何これ?」

「俺が知るかよー。ここに落ちてたんだぁ。」

「あ、そうなんだ…」

 

コトダマゲット!

 

【緑色の羽根】

天理クン曰く、保管室に落ちていたらしい。

 

「なるほどね…二人とも、事件当時は何してたの?」

「俺は寝てたぜ。夜時間中だったからな。」

「俺も寝てたよー。あのね、昨日ね?栄クンが妖精さんに靴べらで引っ叩かれる夢見たんだー。」

「すっごくどうでもいいね。」

「ひどいなー。」

「…うん。二人ともありがとう。」

「いえいえー。お役に立てて嬉しい限りですわぁ。」

 

 

 

 

「へっくし!!」

「陽一!汚いデス!!」

「そうですよ。ちゃんと手拭いで口を押さえるなどしてください。」

「わ、悪い…オレ、風邪引いてんのかな…」

「………………………不潔。」

「ぐっ…神座ちゃんのが一番刺さるぜ…」

 

 

 

 

そろそろラッセクンと星也クンにも捜査結果を聞きたいね。

「ねえ、星也クン、ラッセクン。」

「あ、狛研さん。どうしたの?」

「えっと…あのさぁ、何かわかった事とかあれば教えてくれる?」

「…フン。事件と関係があるかはわからんが…水槽の中でこんな物を見つけた。」

…これは、生物室にあった小さい水槽だね。

全部で6個あるな…

なんでこんな物が水槽から出てきたんだろ?

…ん?内側に、血の塊がついてるな。

この中に踊子ちゃんの死体を入れてたって事かな?

 

コトダマゲット!

 

【小さな水槽】

巨大水槽の中に落ちていた。

 

「…あ。」

小さな水槽に、シールのようなものが貼られている。

何、これ…

「それ、シールミラーだね。貼るタイプの鏡。」

「貼るタイプの鏡、か…」

なんでこんな物が貼られてるのかな?

ちょっと気になるなぁ…

 

コトダマゲット!

 

【シールミラー】

小さな水槽に貼られていた。

 

「あれ?何これ。」

水槽のフチに何かついていた。

これは…魚のエサ?

なんでこんなものがここに…

 

コトダマゲット!

 

【魚のエサ】

水に溶けないタイプ。

水槽のフチに付いていた。

 

うん、調べられる情報はこのくらいかな…

「そういえば、二人は事件当時何してたの?」

「部屋で本を読んでたよ。」

「…俺も、まあそんなところだ。」

「なるほどね。ありがとう!」

やっぱり、夜時間だからみんな部屋にいるかぁー。

「ねえ、ちょっと生物室の探索をしている子達にも話を聞いてきていいかい?」

「うん、ここには特に他に手がかりも無いし…どうぞお好きに。」

星也クンから許可を貰ったので、生物室の探索に行った。

 

 

 

 

【生物室】

 

さてと、ここもよくチェックしておかないとな。

ん?

…うげ。

よく見てみると、床に少量の血が付いていた。

…多分、踊子ちゃんの血かな?

 

コトダマゲット!

 

【生物室の血】

生物室に血痕があった。踊子ちゃんの血…?

 

そして、床にノコギリが落ちていた。

刃の部分に、びっしりと血が付いている。

…ん?

よく見ると、刃の部分だけじゃなくて、柄の部分にもわずかに血が付着している。

これは一体…?

 

コトダマゲット!

 

【ノコギリ】

生物室に落ちていた。刃だけでなく、柄の部分にもわずかに血液が付着している。

 

…あとは。

気になったのは、びしょ濡れの流し台かな。

ん?この流し、何か詰まってるな。

…これは、踊子ちゃんの髪の毛…?

 

コトダマゲット!

 

【流し台】

踊子ちゃんの髪の毛が詰まっていた。

 

「ねえみんな。何か気付いた事とかある?あったら教えて欲しいんだけど。」

「えっとなぁ…アレだ。こんなモンを見つけたぜ。」

「?」

「流しのとこに落ちてたから回収しといたんだよ。」

陽一クンは、何かの切れ端を見せた。

…これは、ロープ?

 

コトダマゲット!

 

【ロープの切れ端】

陽一クンが見つけてくれた。

 

「ねえ、陽一クン。事件当時は、何してたの?」

「えっとなぁ、部屋で寝てたんだけど、一回映画館に行ったな。」

「…なんで夜時間中に外出てんのさ。」

「うっ…それは…ゴニョゴニョ…」

「何?」

「なんでもありません…あ、そうだ。映画館に行く途中なんだけど、ちょうど11時40分くらい?に、朱ちゃんが研究室に入るのを見たぞ。」

「本当に?」

「ああ、確かに研究室に入ってったな。時間も、時計見て確認したから間違いねェよ。」

「特に変わった所とか無かった?」

「無かったよ。」

「…なるほどね。ありがとう。」

「おう。」

 

あとは…

「ねえ、雪梅ちゃん。」

「ハイ!なんでしょうカ!?」

「何か気付いた事とかある?」

「スミマセン、特にありませんネ…」

「じゃあ、事件当時は何してたの?」

「えーと、研究室、ショーの準備、してマシタ。」

「準備?」

「ハイ。11時半すぎくらいニ、踊子サンと別れてカラ、ショーで使う小道具、準備してマシタ。1時間くらいだたト思いマス。」

「なるほどね。その後は?」

「一応、生物室、最終確認してカラ、部屋、戻りマシタ。あ、そうそう。研究室カラ生物室ニ最終確認に行く途中、彩蝶サン、見ましタ。」

「彩蝶ちゃんを?」

「ハイ。」

「彩蝶ちゃん、その後どこ行ったのかとかわかる?」

「スミません、わかりマセン。」

「彩蝶ちゃんに特におかしな点とかは無かった?」

「ありませんデシタガ…どうしてそんな事聞きマスカ?」

「ごめんね。特に怪しいところがなかったら、それでいいの。」

「そうデスカ。」

「ところで、雪梅ちゃん。」

「なんですカ!?」

「最終確認したって言ってたけど…その時は、生物室に死体は無かったの?」

「ハイ。生物室ニモ、水槽ニモありませんデシタヨ。もし見てたら皆サン呼んでますヨ!!」

「…そっか、やっぱりそうだよね。ありがと。」

 

コトダマゲット!

 

【雪梅ちゃんの証言】

夜の時点では、死体は生物室にも水槽にも無かった。

 

さてと、そろそろ他の人にも話を聞きたいね。

 

「ねえ、柳人クン。何かわかった事とかある?」

「うーん、ごめんよ狛研君。オイラからは特に無いかな。」

「じゃあ、事件当時は何してたの?」

「寝てたねぇ。」

「そっか、ありがと。剣クンとゐをりちゃんは何か気付いた事ある?」

「はい。一応、私共はゴミ処理場を確認してきたのですが、少々不可解な物を発見しました。」

「不可解?」

「これです。」

剣クンは、焦げかけの青いビニールシートを広げた。

「ビニールシート?」

「こちらをご覧頂きたく。」

剣クンがボクに見せた面には、血がびっしりと付いていた。

「い゛っ!!?」

「…恐らく、今回の事件に使われた物かと。」

 

コトダマゲット!

 

【ビニールシート】

ゴミ処理場に捨てられていた。血がびっしりと付いている。

 

「なるほどね、ありがとう。二人はその時何してたの?」

「私は寝ておりましたが…」

「………………私も。」

「ふんふん。教えてくれてありがとね。」

 

次は、才刃クンに話を聞こうかな?

「ねえ、才刃クン。」

「む!?なんなのだ!!」

「何かわかった事とかあった?」

「ふんっ、天才である僕ちゃんがこんな事を言うのはすっごい屈辱的だが…特に手がかりらしい手がかりはなかったぞ!」

「そっかぁ、じゃあ、事件当時は何してたの?」

「ふんっ、倉庫にいたが、それがどうした!!」

「どうした、じゃないよ…なんで夜時間中に外に出てたんだよ。」

「ふんっ、歯磨き粉が切れたから取りに行ってただけだ!それの何が悪い!」

「…そうなんだ。」

「ところで、オマエは管理室の担当のクセに、なんでこんなところをほっつき歩いてるのだ!?」

「星也クンが、特にこれ以上の発見は無いし、生物室を見てきていいよって言ったから…だから、生物室で何か調べられればなって思ったんだけど。」

「じゃあそっちの捜査は終わってるって事なのか!?どれ、僕ちゃんも行ってみるとしよう!」

…なんか、才刃クン、心なしか楽しそうじゃない?

「何しに行くの?」

「決まっているだろう!!管理室の機械を見に行くのだ!さっきからずっと見たくてうずうずしてたからな!」

「えぇ…」

「ふん!ここが管理室か…おわぁあっ!!」

才刃クンは、管理室の入り口でコケた。

「いったたたた…な、なんだこれは!どうなっているのだ!?」

「…あ。ごめん。管理室の床、ちょっと低くなってるんだけど、教えるの忘れてた。」

「なんだと!?それを早く言えバカチンが!!」

「ごめんってば…」

 

コトダマゲット!

 

【管理室の入り口】

外からの見かけよりも床が低くなっている。

その事を知らずに転んだのは、ボクと才刃クンだけ。

 

 

 

 

【水槽内部】

 

 

…さてと。

そろそろ二人が検視を終えてる頃かな。

ちょっと話を聞いてみよう。

「二人とも、捜査は終わった?」

「うん、終わったよー。」

「じゃあ、検視結果を教えてくれる?」

「はい、ええとですね…モノクマファイルに書いてある通りでした。肺に水が入り込んだ形跡があるため、やはり溺死のようです。」

 

コトダマゲット!

 

【治奈ちゃんの検視結果】

肺に水が入り込んだ形跡がある事から、死因は溺死と考えられる。

 

「あと、見ての通り身体が6つの部位に切断されていました。」

「けっこう切り口がきれいだったから、刃物で切られたのかなぁ。」

「なるほどね。ねえ、踊子ちゃんの遺体はそれで全部?」

「はい。これで全部です。欠損している部位はありませんでした。」

 

コトダマゲット!

 

【踊子ちゃんの遺体】

遺体がきれいに切断されているため、刃物で切られたと思われる。

また、無くなっている部位は無かったとの事。

 

「それから、頭部に打撲痕がありました。何か、細い棒状の物で突かれたような痕ですね。」

「棒状…?」

「はい、頭から出血しているので、多分相当強く殴られたんだと思います。あとは…手首にきつく縛られたような痕ですね。恐らくロープのようなものだと思われます。」

「ふーん、なるほどね。ありがとう。」

 

コトダマゲット!

 

【打撲痕】

踊子ちゃんの頭部にあった傷。

細い棒状の物で突かれたような痕だったらしい。

 

コトダマゲット!

 

【手首の痕】

何かできつく縛られたような痕があったらしい。

 

「ねえ、彩蝶ちゃん。」

「なあに、かなえちゃん?」

「その白衣…いつも付けてるの?」

「うん。いっつもつけてるよー。世界にひとつしかない宝物だからね。」

「そうなんだ…」

 

コトダマゲット!

 

【彩蝶ちゃんの白衣】

誕生日にお母さんが作ってくれた、世界にひとつしかない宝物らしい。

いつも身につけているそうだ。

 

「ピィイ…」

「あれ?翠ちゃん、元気無いね。どうしたの?」

「ピ、イ…」

翠ちゃんは、いきなり何かを吐き出した。

「わっ!?」

「あ、こら!翠、ダメでしょ!お行儀が悪いよ!」

「ピィ…」

「…あれ?」

翠ちゃんが吐き出したのは、小さな金属の輪っかだった。

「?なんだろうこれ。」

「っえ!?なにこれ!?翠、何を飲み込んじゃったの!?今すぐ全部吐き出して!」

「ピィ、イ…」

翠ちゃんは、頑なにそれ以外のものを吐き出すのを拒んだ。

…さっき吐くのをやめろって言われたからかな?

 

コトダマゲット!

 

【翠ちゃん】

なんか元気が無いと思ったら、いきなり金属の輪っかを吐き出した。

 

「なるほどね…ねえ、二人は事件当時何してたの?」

「私は、部屋で寝ていましたが…すみません、アリバイの証明になりませんよね…」

「いや、いいよ。正直に言ってくれればさ。彩蝶ちゃんは?」

「えっとねぇ、わたしは、研究室に行ってたよ。」

「研究室?夜時間中は外出ちゃダメじゃなかった?」

「うーん、ごめんねかなえちゃん。翠が、夜中にお腹すいたって言ったから…ごはんあげに行ってたんだ。」

「部屋にはごはんはなかったの?」

「ちょうど切れてたんだぁ。わたしのアリバイは、シュエメイちゃんが証明してくれてるはずだよー。」

「なるほどね。ありがとう彩蝶ちゃん。」

「いえいえー。」

 

さてと、捜査は大体終わったし、あとは全員分のアリバイをまとめておくだけだね。

 

コトダマゲット!

 

【全員分のアリバイ】

ボク、星也クン、ゐをりちゃん、天理クン、柳人クン、剣クン、成威斗クン、治奈ちゃん、ラッセクンは部屋にいた。

才刃クンは、倉庫にいた。歯磨き粉を取りに行っていたらしい。

陽一クンは、映画館にいた。23時40分に、雪梅ちゃんの姿を見ている。

雪梅ちゃんは、研究室でショーの準備をした後、最終確認のために生物室に行った。途中、彩蝶ちゃんとすれ違った。

彩蝶ちゃんは、翠ちゃんにご飯をあげるために研究室に行っていたらしい。

 

 

 

 

『オマエラ、時間切れです!ついにこの時がやってきました!お待ちかねの学級裁判、始めるよ〜!5分以内に、内エリア1階の噴水まで集合してね〜!』

『遅刻欠席は許しませんよ!校則違反とみなし、問答無用でおしおきさせていただきます!』

…もう時間か。

ボクは、噴水に向かった。

 

 

 

 

【噴水】

 

「オマエラ、遅いのだ!もっと早く来んか!」

やっぱり、今回も才刃クンが一番乗りか。

それ以降は陽一クン、ラッセクン、星也クン、治奈ちゃん、剣クン、柳人クン、雪梅ちゃん、成威斗クン、彩蝶ちゃん、ゐをりちゃん、ボク、天理クンの順に来たようだ。

「…財原君。君、いっつも遅れてくるよねぇ。遅刻しないと死ぬ病気なのかい?」

「だってタリィんだもーん。」

『うぷぷ、全員揃ったみたいだね。じゃ、裁判場行きのエレベーターに乗ってね!』

クマさんが指を鳴らすと、噴水の中からエレベーターが現れた。

クマさんに急かされて、ボク達はエレベーターに乗った。

 

 

 

 

エレベーターが動き出した。

2回目なのに、全然慣れない。

慣れるわけがなかった。

この中に、踊子ちゃんを…ボク達の仲間を殺した犯人がいる。

それが誰だかわからなければ、ボク達が死ぬ。

…考えろ。

誰がどうやって踊子ちゃんを殺したのか…

踊子ちゃん、この謎は、ボク達が必ず解き明かしてみせる!!

 

 

 

 


 

 

 

『フッフッフ。さァて、ここでクイズのお時間ですよ。羽澄様を殺した犯人は、一体誰だと思いますか?』

 

【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

【超高校級の工学者】入田才刃

 

【超高校級の不運】景見凶夜

 

【超高校級の???】神座ゐをり

 

【超高校級の幸運】狛研叶

 

【超高校級の資産家】財原天理

 

【超高校級の栄養士】栄陽一

 

【超高校級の詩人】詩名柳人

 

【超高校級のマドンナ】白鳥隥恵

 

【セキセイインコ】翠

 

【超高校級の曲芸師】朱雪梅

 

【超高校級のダンサー】羽澄踊子

 

【超高校級の生物学者】日暮彩蝶

 

【超高校級の侍】不動院剣

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗

 

【超高校級の看護師】癒川治奈

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

 

『…そうですか。次回は学級裁判前編でございます。お楽しみに。』

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