ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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第2章 非日常編②(学級裁判前編)

エレベーターが止まり、ドアが開いた。

全員がエレベーターから降りた。

証言台には、遺影が2つ増えていた。

とてもかわいらしい笑みを浮かべている隥恵ちゃんの遺影と、屈託のない笑みを浮かべている踊子ちゃんの遺影だ。

「隥恵ちゃん…踊子ちゃん…」

「クッソ、白鳥ちゃん…羽澄ちゃん…!」

「白鳥殿、羽澄殿…」

「うっ…ひぐっ…ぐすっ…れいみちゃん…ようこちゃあん…」

みんな、二人の死を思い出して、悔しがったり悲しんだりしていた。

『あれあれあれ?なんかみんなご機嫌斜めじゃない?どしたの?』

「…一体誰のせいだと思ってるんだい?」

『それは、羽澄様を殺した犯人のせいでしょう?いちいちワタクシ達に八つ当たりされても困りますよ。』

「ちげぇよ!!テメェらのせいだよ!!」

『えー。なにそれ。ボク達、そんな嫌われるような事してないじゃん!ちょっと刺激的なビデオをプレゼントしただけじゃんか!それで勝手に羽澄サンが殺されただけでしょ!?オマエラの醜い仲間割れをボク達のせいにしないでくだっさぁーい!!』

「あはは、どの口が言うかって話だねー。まあでも確かに、今は感傷に浸ってる場合じゃないよね。」

「なっ、財原テメェ…」

「熱くなって判断を誤るなっつってんの。言っとくけど、俺はお前らがヘマしたせいで死ぬなんてごめんだからね?」

天理クンが正しい。

ボクだって、言いたい事は山ほどある。

でも、感情に任せて判断を誤ったら負けだ。

…考えろ。

こういう時こそ、冷静になれ。

『まあいいや、全員揃ったっぽいし、始めちゃおっか!ドキドキワクワクの学級裁判を!』

 

 


 

コトダマ一覧

 

 

【モノクマファイル②】

被害者は【超高校級のダンサー】羽澄踊子。

死体発見現場は、内エリア3階の生物室水槽内。

死亡推定時刻は、23時40分頃。

死因は溺死。

死体発見時、死体は頭部、胴部、四肢の6つに切り離されていた。頭に打撲痕が、手首には紐状の物で縛られた痕がある。

 

【夜時間】

夜時間中は、クマさん達に保管室の鍵を開けてもらって、保管室にある鍵を使って管理室に入らきゃいけないらしい。

クマさん達に声をかけてきた人はいなかったから、夜時間中は誰も保管室や管理室に入れなかったと言う事になる。

 

【保管室】

ドアに鍵がかかっていて、中に管理室の鍵が保管してある。

ドアの上の方に柵付きの隙間があるが、人が通れるスペースは無い。

 

【探索メンバー】

生物室を探索していたのは、陽一クン、雪梅ちゃん、彩蝶ちゃん。

保管室の鍵の事を知っていたのはこの3人だけ。

 

【貯水タンク】

水や魚を一時的に移動させておくための水槽。

ボク達は入れない。

 

【消えた鍵】

保管室にあった管理室の鍵がなくなっていた。

 

【緑色の羽根】

天理クン曰く、保管室に落ちていたらしい。

 

【小さな水槽】

巨大水槽の中に落ちていた。

 

【シールミラー】

小さな水槽に貼られていた。

 

【魚のエサ】

水に溶けないタイプ。

水槽のフチに付いていた。

 

【生物室の血】

生物室に血痕があった。踊子ちゃんの血…?

 

【ノコギリ】

生物室に落ちていた。刃だけでなく、柄の部分にもわずかに血液が付着している。

 

【流し台】

踊子ちゃんの髪の毛が詰まっていた。

 

【ロープの切れ端】

陽一クンが見つけてくれた。

 

【雪梅ちゃんの証言】

夜の時点では、死体は生物室にも水槽にも無かった。

 

【ビニールシート】

ゴミ処理場に捨てられていた。血がびっしりと付いている。

 

【管理室の入り口】

外からの見かけよりも床が低くなっている。

その事を知らずに転んだのは、ボクと才刃クンだけ。

 

【治奈ちゃんの検視結果】

肺に水が入り込んだ形跡がある事から、死因は溺死と考えられる。

 

【踊子ちゃんの遺体】

遺体がきれいに切断されているため、刃物で切られたと思われる。

また、無くなっている部位は無かったとの事。

 

【打撲痕】

踊子ちゃんの頭部にあった傷。

細い棒状の物で突かれたような痕だったらしい。

 

【手首の痕】

何かできつく縛られたような痕があったらしい。

 

【彩蝶ちゃんの白衣】

誕生日にお母さんが作ってくれた、世界にひとつしかない宝物らしい。

いつも身につけているそうだ。

 

【翠ちゃん】

なんか元気が無いと思ったら、いきなり金属の輪っかを吐き出した。

 

【全員分のアリバイ】

ボク、星也クン、ゐをりちゃん、天理クン、柳人クン、剣クン、成威斗クン、治奈ちゃん、ラッセクンは部屋にいた。

才刃クンは、倉庫にいた。歯磨き粉を取りに行っていたらしい。

陽一クンは、映画館にいた。23時40分に、雪梅ちゃんの姿を見ている。

雪梅ちゃんは、研究室でショーの準備をした後、最終確認のために生物室に行った。途中、彩蝶ちゃんとすれ違った。

彩蝶ちゃんは、翠ちゃんにご飯をあげるために研究室に行っていたらしい。

 

 


 

 

 

学級裁判開廷!

 

モノクマ『それじゃあ、好きに議論を進めてくだっさーい!!』

穴雲「とりあえず、まずはファイルを確認しようか。」

狛研「そうだね。今回は、誰がファイルを読む?」

不動院「そうですね…では、私が読みましょうか。」

穴雲「うん。じゃあお願いしようかな、不動院君。」

不動院「任せてください!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

不動院「被害者は【超高校級のダンサー】羽澄踊子。死体発見場所は、3階生物室の水槽内部。

朱「踊子サン…なんでこんな事に…!」

ラッセ「…フン。所詮はアイツも弱者だった。それだけだろ。死者に問う事に何の意味がある。」

日暮「ようこちゃん…」

不動院「…続けますね。死亡推定時刻は23時40分頃。死因は、溺死。死体発見時、死体は頭部、胴部、四肢の6つに切り離されていた。頭に打撲痕が、手首には紐状の物で縛られた痕がある。…以上です。」

詩名「うーん。死因はわかったわけだし、次は殺害方法かな?」

栄「頭に殴られた痕があるっつー事は、撲殺じゃねえのか?」

舞田「そうなのか!?じゃあ、死因は撲殺で決まりだな!!」

今の陽一クンの発言はおかしい!

 

撲殺⬅︎【治奈ちゃんの検視結果】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

栄「ハァ!?オレの発言のどこがおかしいっていうんだよ!!」

狛研「陽一クン、踊子ちゃんの死因は撲殺じゃないよ。ね、治奈ちゃん。」

癒川「はい。肺に水が入り込んだ形跡があったので、死因は溺死で間違いありません。打撲痕は、羽澄さんが溺死する前にできた怪我です。直接の死因とは何ら関係ありません。」

栄「そ、そうだったのか。オレ、早とちりしちまった。」

財原「モノクマファイルにも溺死ってはっきり書いてあっただろ?栄クンって、もしかしてアホ?」

栄「う、うっせェな!!ちょっと勘違いしただけだろ!」

財原「はいはい。みんな、こういう類のアホは無視ちまちょうね〜。」

栄「なんだその小馬鹿にした顔は!そういうところがムカつくんだよテメェ!」

穴雲「二人ともやめな。今は喧嘩してる場合じゃないだろ。」

栄「わ、悪い…」

財原「ごめんよ。許してネ☆」

癒川「では、次は殺害時の状況ですかね…」

穴雲「そうだね。犯人はどうやって羽澄さんを殺して、死体を水槽内に出現させたのか…考えないとね。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

舞田「溺れて死んだんだから、水槽に突き落として殺したんじゃねえのか?」

不動院「不意打ちとはなんと卑劣な…許せません!」

穴雲「いや、別の場所で意識を奪ってから水槽内に羽澄さんを運んだという線も…」

財原「うっかり足滑らせて水槽に落ちたとかじゃねーの?」

ラッセ「なんでうっかり足を滑らせるという事があり得るのだ。貴様、いい加減真面目に考えろ。」

星也クンの意見に賛成したい。

 

別の場所で意識を奪ってから水槽内に羽澄さんを運んだ⬅︎【生物室の血】

 

「それに賛成だ!!」

 

同意

 

狛研「二人とも。多分だけど星也クンの言う通り、踊子ちゃんは、水槽に落ちた時にはもうすでに意識がなかったんじゃないかな?」

舞田「え、そうなのか?」

狛研「うん。生物室には、少量だけど血がついてたんだ。これって、踊子ちゃんが生物室で殴られて気絶させられたって事じゃない?」

舞田「…あ、そっか。」

財原「へー。うっかりバナナ踏んづけて水槽に落っこちたんじゃなかったのかー。」

栄「なんだよその漫画みたいなシチュエーションは…殺人事件だっつってんだろ。」

朱「…ん!?ちょっと待ってクダサイ!ワタシ、犯人が絞れマシタ!」

舞田「ホントか!?雪梅!!」

朱「ハイ!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

入田「どういう事なのだ?説明してみろ。」

朱「皆サン、よく考えてクダサイ!犯人、踊子サン、水槽運んで、入れたんデスヨ!?死体、重いデス。力無い人、犯人チガイマス!!」

癒川「羽澄さんの体重はおおよそ50〜60kgですから…死体を水槽まで持ち運ぶとなると、確かに殺害可能な人物が絞られてきますね。」

詩名「この中で、そんな重量持ち上げるのは無理って人はいるかい?オイラは持てるけど。」

朱「ワタシは大丈夫ですヨ!」

舞田「楽勝だろんなもんよ!」

栄「オレもそれくらいなら持てるけど。」

狛研「ボクも。」

ラッセ「フン、バカにするな。」

不動院「私も、それくらいなら余裕ですね。」

穴雲「僕も、ちょっと頑張れば持てると思うな。」

財原「俺は絶対無理だねー。」

入田「嘘つけ!僕ちゃんをおんぶした事あるだろ!」

財原「そーだっけ?」

入田「うむ。僕ちゃんもそれくらい余裕だぞ!」

財原「嘘つけよー。ボウリングのボールもまともに持てないくせにさー。イキがるなよおチビちゃん。」

入田「ぐっ…」

癒川「私は無理かもしれませんね…」

神座「……………………無理。」

日暮「うーん、わたしも無理かなぁ。」

不動院「という事は、神座殿、日暮殿、入田殿、癒川殿の4人は犯人候補から外れるという事ですね。」

ん?今の発言、ちょっとおかしくなかった?

 

力無い人、犯人チガイマス⬅︎【モノクマファイル②】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「雪梅ちゃん、思い出して。死体はバラバラになってたんだよ?もし踊子ちゃんを、バラバラにしてから水槽に入れたんだとしたら、力持ちじゃなくても死体を水槽に運べるよね?」

朱「確カに…」

財原「一番重い胴体でも25kgくらいだよね。いや、血が抜けてるからもうちょっと軽いかな?まあでもそれくらいなら、今言った4人でも持てるんじゃないの?25kgっつったら、ちょうど小学2年生一人分くらいの重さなんだけど。」

癒川「その程度なら、確かに私でも持てますね。」

入田「僕ちゃんも、頑張れば持てるのだ。」

日暮「うーん、わたしも持てるかなぁ。」

神座「……………頑張れば。」

不動院「という事は、全員に犯行が可能という訳ですね。…あらら、議論が振り出しに戻ってしまいましたね。」

 

 

我切那个字(その言葉、斬ります)!!」

 

反論

 

 

 

狛研「…雪梅ちゃん?」

朱「叶サン、アナタのいう事、まだ納得デキマセン。」

財原「えー。朱サン、どう納得できないっていうのかなぁ?」

日暮「そうだよ。かなえちゃんの推理のどこが間違ってるの?」

朱「いいでス。ワタシが、その綱渡りミタイに危ナイ推理を崩しマス!!」

 

 

 

ー反論ショーダウン 開始ー

 

朱「叶サン、アナタの言う通りナラ、確かニ力ノ無い人、踊子サン殺セます。デモ、アナタ、肝心な事忘れてマス!」

狛研「肝心な事?」

朱「水槽、大型の魚、イマシタ!もし、踊子サンの死体、魚が食イちぎってバラバラにしたとシタラ…そうシタラ、犯人が踊子サンの死体をソノママ入れた可能性がありますヨネ!?」

日暮「ちょっと、やめてよシュエメイちゃん!お魚さん達をそんな風に言わないで!あそこにいたお魚さんは、人を食べたりしないんだから!」

詩名「うーん、日暮君。今はそういう事気にしてる場合じゃないと思うなぁ。」

朱「トニカク、まだ死体がソノママ水槽に入れラレタ可能性ガあるので、アナタの推理、正しくアリマセン!踊子サン、魚ニ食イチギラレました!!これがワタシの答えデス!」

今の雪梅ちゃんの発言はおかしい!

 

魚ニ食イチギラレました ⬅︎【踊子ちゃんの遺体】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!!」

 

論破

 

狛研「雪梅ちゃん、それはちょっとおかしいと思うよ。」

朱「オカシイ?どういう事デスカ!?」

狛研「だってさ、魚に食いちぎられたにしては断面が綺麗すぎじゃない?それに、体のパーツが全部見つかった事から考えると、雪梅ちゃんの言ってる事はやっぱり変だよ。」

ラッセ「確かに、ミカン頭が本当に魚に食われたんなら、身体のパーツがどこかなくなっている方が自然だからな。どこも食われていない事から考えると、ミカン頭の身体は犯人によって刃物のようなもので解体されたと考えるのが自然だ。」

朱「なるほど…スミマセン、勘違いシマシタ。」

舞田「じゃあ、次は何を話し合うよ?」

詩名「羽澄君が殺された時の状況を話し合うのはどうだい?例えば、羽澄君はどこで溺れ死んだのか…とか。」

狛研「そうだね。じゃあ、踊子ちゃんがどこで溺れ死んだのか、考えてみようか。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

舞田「溺れて死んだんだから、やっぱ水槽じゃねえのか?」

不動院「舞田殿。先程、羽澄殿は解体されてから水槽に入れられたという話になったではありませんか。」

日暮「ランドリールームにあった洗濯機とかはー?」

癒川「生物室から遠すぎませんか…?」

入田「それ以前に、人が溺死するような構造になってないから無理なのだ。」

財原「トイレかもよー?あはは、ばっちいー。」

ラッセ「真面目に考えろ。低俗な餓鬼が。」

穴雲「…本当に、発言禁止にするよ?」

詩名「生物室の流し台は?水槽との距離的にもちょうどいいと思うけど。」

柳人クンの意見に賛成したい。

 

生物室の流し台⬅︎【流し台】

 

「それに賛成だ!!」

 

同意

 

狛研「踊子ちゃんが溺れ死んだのは、多分生物室の流し台だと思うよ。」

栄「そうなのか?」

狛研「うん。流しに、踊子ちゃんの髪の毛が詰まってたんだ。これって、踊子ちゃんの顔を流しの中に突っ込んだ時に絡まっちゃったって事じゃない?」

詩名「なるほどね。やっぱり、犯行現場は流しと見て良さそうだ。」

穴雲「そうだね。…でも、ちょっと不自然じゃないか?」

入田「何がだ?」

穴雲「水槽に全身が浸かっているならまだわかるけど、羽澄さんは顔しか水に浸かっていなかったんだよ?そんな状態だったら、抵抗すると思うんだけど。」

癒川「あ、確かに…」

狛研「…抵抗できないようにされてたとか。」

栄「抵抗できないように?そりゃあどういう意味だ?狛研ちゃん。」

狛研「それは…」

 

コトダマ提示!

 

【ロープの切れ端】【手首の痕】

 

「これだ!!」

 

狛研「踊子ちゃんは、多分殺された時に手首を縛られてたんじゃないかな?だから、抵抗できずに殺されちゃったんだと思うよ。踊子ちゃんの手首に、縛られた痕があったんだ。あと、ロープの切れ端が落ちてた。多分、ロープを解こうと暴れた時にちょっとちぎれちゃったんじゃないかな。」

栄「ひでぇ…!」

不動院「同感です。女性を殴って気絶させた上に、両手を縛って溺れさせるとは…なんと卑劣な…!」

詩名「確かに、まともな人間がやる事じゃないよねぇ。」

財原「わかるー。俺だったら、そんなマネ絶対できねーわー。あー、思い出したら血の気引いてきたー。」

栄「嘘つけよお前…お前さっきまで平気だったくせに。」

財原「はてさて、なんの事かな?」

穴雲「なるほどね…ありがとう狛研さん。これで謎が解けたよ。じゃあ、次は凶器の特定かな…羽澄さんを解体したのは、どんな凶器だと思う?」

…それは。

 

コトダマ提示!

 

【ノコギリ】

 

「これだ!!」

 

狛研「それは多分ノコギリじゃないかな。」

舞田「ノコギリぃ!?」

狛研「うん。犯行現場にあった、血がついたノコギリ…多分あれで解体したんじゃないかな?」

入田「うげぇ…グロいのだ…」

穴雲「なるほどね。これで、凶器は一つ判明したね。あとは、羽澄さんを殴った凶器の特定かな?」

狛研「そうだね。踊子ちゃんを殴った凶器も特定しないと…」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「犯人は一体どうやって羽澄サンを殴ったのかなー?」

日暮「よくわかんないけど…多分、生物室のものを使って殴ったんじゃないのかなぁ。」

栄「生物室のものぉ?…そうだなぁ、アレとか?」

不動院「アレではわかりません。ちゃんと口に出して話してください。」

栄「ほら、アレだよ。ホル…なんとか。」

日暮「ホルマリン漬けの事?」

栄「そう!それ!犯人は、ホルマリン漬けで羽澄ちゃんを殴ったんじゃねえか!?」

財原「ホルマリン漬けって言いたいだけだろ?バカ丸出しだなぁ。」

栄「ち、ちげェよ!!」

今の陽一クンの発言はおかしい!

 

ホルマリン漬け⬅︎【打撲痕】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「陽一クン、踊子ちゃんを殴った凶器は、ホルマリン漬けじゃないよ。」

栄「なっ、そ、そうなのか?」

狛研「うん。だって、踊子ちゃんの打撲痕は、細い棒状の何かで頭を突かれたような痕だったんだよ?それって、ホルマリン漬けで殴った時の打撲痕と違うよね?」

栄「あっ…悪い、オレ、また早とちりしちまったわ。」

財原「まあ、ホルマリン漬けの容器なんかで人の頭を殴ったら、ガラスがバッキバキに割れてガラスや標本がそこら辺に飛び散ってるはずだしね。事件現場の状況から察するに、ホルマリン漬けの容器で殴ったっていうのはバカの発想だよね?」

栄「バカって言うなし!バカっていう方がバカなんだよバーカ!!」

詩名「栄君。それ、自分にも返ってるからね?」

穴雲「まあまあ…じゃあ、羽澄さんを殴って気絶させた凶器は一体何なんだろうね?」

踊子ちゃんを殴った凶器…

一体なんだ…?

…考えろ。

考えれば、答えは出てくるはずなんだ。

 

 

 

ー閃きアナグラム開始!ー

 

頭の中に、文字が次々と思い浮かぶ。

それを正確に掴んで、パズルのように組み合わせる…!

 

「これだ!!」

 

ノ コ ギ リ ノ エ ノ ブ ブ ン

 

【ノコギリの柄の部分】

 

狛研「…ノコギリの柄の部分。犯人が踊子ちゃんを殴った凶器は、多分これだよ!!」

不動院「の、ノコギリの柄、ですか!?」

狛研「うん。ノコギリの柄に、ちょっとだけど血が付いてたんだ。多分、これで踊子ちゃんを殴ったんだよ!ちょうど、打撲痕の特徴とも一致するしね。」

癒川「細くて棒状…あ、確かに…。」

栄「まあ、確かにこれで凶器はわかったけどよぉ。血はどう説明すんだよ?」

神座「…………………………血?」

栄「ほら、身体を掻っ捌いたんだったら、血がドバドバ出んだろ?どうやって生物室に血が付かないようにしたのかって事だよ。」

朱「ワタシが確認に来た時モ、血、ありませんデシタ。」

狛研「それなら簡単だよ。敷物の上で捌いたんだよ。そうすれば、床に血がつかないでしょ?」

栄「敷物?んな敷物になるようなモンなんかあったか?」

狛研「それは…」

 

コトダマ提示!

 

【ビニールシート】

 

「これだ!!」

 

狛研「犯人は多分、ビニールシートの上で踊子ちゃんを捌いたんじゃないかな?」

栄「ビニールシート?」

狛研「うん。剣クンがゴミ処理場で見つけてきてくれたんだ。ほら、血がべったりついてるでしょ?」

日暮「あ、ほんとだぁ…」

狛研「ビニールシートの上で死体を捌けば、床に血が付かないから、短時間で証拠隠滅ができるってわけ。」

舞田「なるほどな…じゃあ、次は犯人探しか。」

狛研「えっ、まだ事件のトリックとか全然わかってないんだけど…」

舞田「でもよぉ、これ以上話し合っても何も進展しねぇだろ!?とりあえず、犯人を絞れるだけ絞ってみようぜ!!」

狛研「うーん…」

本当にそれでいいのかなぁ。

 

 

 

議論開始!

 

 

 

舞田「まずは、適当に犯人絞ってくか!」

詩名「適当じゃダメだろ…」

舞田「そうか?」

日暮「でもさぁ、ぶっちゃけ…誰が犯人なのかわかんないよね?だって、わたしの推理だと、誰もようこちゃんを殺せない事になっちゃうもん。」

ラッセ「は?何を訳のわからない事を言っているんだ鳥娘。ミカン頭ごとき、誰にでも殺せるだろ。」

日暮「違うんだよ、ラッセくん。犯人は、管理室に入れないんだよ?」

ラッセ「だから、さっきから何を訳のわからない事を言っているんだ。」

日暮「だって、ようこちゃんが死んじゃったのは夜時間だったじゃない。」

詩名「確かに、夜時間中は原則出歩き禁止ってルールだったもんね。」

ラッセ「それは貴様らが勝手に決めたルールであろうが。王である俺が守る必要は無い。たとえ夜時間中であろうと関係無い。入ろうと思えば誰でも入れたんだ。…違うか?」

今のラッセクンの発言はおかしい!

 

入ろうと思えば誰でも入れた⬅︎【夜時間】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「…いや、彩蝶ちゃんの言う通りだよ、ラッセクン。」

ラッセ「…何?」

狛研「夜時間中は、管理室に鍵がかかってて入れないんだよ。だから、誰でも入れたっていうのはちょっと違うんじゃない?」

ラッセ「…フン。それを早く言え。」

不動院「でも、入る方法が0という訳ではないのでしょう?」

ラッセ「…何?」

不動院「夜時間中でも、管理室に入る方法はあったのでは?」

狛研「まあ、方法が無いわけじゃないよね。」

癒川「そうなんですか?それはどんな方法ですか?」

それは…

 

コトダマ提示!

 

【保管室】

 

「これだ!!」

 

狛研「保管室に、管理室の鍵が保管されてるらしいんだ。その鍵を使えば、夜時間中でも管理室に入れるよ。まあでも、その時はクマさんに許可をとらないといけないんだって。」

財原「で?実際、許可取った奴はいたわけ?」

狛研「いなかったよ。」

財原「じゃあ、夜時間中に保管室に入る方法は無かったという訳ですなぁ。はい事件は迷宮入りー。」

穴雲「そうでもないよ。モノクマファイルに死亡時刻が書かれている以上、羽澄さんがその時間に殺されたのは間違いないんだ。その時間帯のみんなの行動を考えれば、おのずと犯人が絞れるんじゃないかな?」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「はいはぁーい!俺、朱サンが犯人だと思いまーす!」

朱「な、なんでデスカ!?」

財原「だってさ、キミ、夜時間中外出歩いてたんだろ?怪しいに決まってるよ。」

朱「それハ、ダンスの準備ノためデス!」

財原「どうだかねー。それに、キミは生物室の探索の担当だろ?夜時間中に保管室に忍び込む方法も知ってたんじゃねーの?」

朱「知りマセン、そんなノ!」

財原「いい加減認めろよ。怪しいんだよオマエよー。犯人は朱サンで決っまりー!」

狛研「いや、ちょっと違うんじゃないかな?」

 

犯人は朱サン⬅︎【全員分のアリバイ】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「天理クン、雪梅ちゃんには、踊子ちゃんを殺せないんだよ。」

財原「にゃんでー?」

狛研「その時間、ちょうど陽一クンが雪梅ちゃんを見てるんだよ。つまり、雪梅ちゃんと陽一クンにはアリバイがあった。雪梅ちゃんにも、陽一クンにも、踊子ちゃんを殺す事はできなかったんだよ!」

財原「あっそー。ってかさぁ、栄クン、オマエは夜時間中に何ほっつき歩いてんだよ。」

栄「えっと…それは…ゴニョゴニョ…」

財原「どーせエッチな映画でも見てたんだろ?っはー、エロバカは手に取るように考えがわかるわー。」

栄「な、なんでわかった!?…あっ。」

財原「あっはは!そーら簡単に引っかかった!」

穴雲「…財原君。その辺にしようか。議論が進まないだろ。」

財原「そだねー。まあでも、これでこのおバカちんには羽澄サンを殺せない事がよーくわかったね!」

栄「んだとコラァ!!」

穴雲「…二人とも、いい加減にしないと発言禁止にするよ。」

栄「…ごめんなさい。」

詩名「でも、確かに夜時間中に外を出歩くのはどう考えても怪しいよねぇ。誰か、外を出歩いていて、かつアリバイが無い人はいないかい?」

狛研「…一人だけ、心当たりがある。」

 

 

 

ー人物指定ー

 

【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

【超高校級の工学者】入田才刃

 

【超高校級の不運】景見凶夜

 

【超高校級の???】神座ゐをり

 

【超高校級の幸運】狛研叶

 

【超高校級の資産家】財原天理

 

【超高校級の栄養士】栄陽一

 

【超高校級の詩人】詩名柳人

 

【超高校級のマドンナ】白鳥隥恵

 

【セキセイインコ】翠

 

【超高校級の曲芸師】朱雪梅

 

【超高校級のダンサー】羽澄踊子

 

【超高校級の生物学者】日暮彩蝶

 

【超高校級の侍】不動院剣

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗

 

【超高校級の看護師】癒川治奈

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

➡︎【超高校級の工学者】入田才刃

 

狛研「才刃クン、キミって事になるんだけど…」

入田「はぁあああ!?ぼ、僕ちゃんが!?な、何言ってんだオマエは!!僕ちゃんは、羽澄を殺してなんかいないぞ!!」

狛研「だったら、その時間何してたのか、正直にみんなに話して?」

入田「僕ちゃんは、倉庫で歯磨き粉を選んでた!!それがどうした!!」

日暮「でもさぁ、さいばくん。わたし、ちょっと気になる事があるんだ。普通、歯磨き粉を選びに行っただけなら、数分で戻って来られるよね?でも、みんなの中でさいばくんを見たって人は一人もいないよ?なんでなの?」

入田「だから、歯磨き粉を選んでたって言ってるだろ。種類と数が多すぎて、決めるのに時間が掛かったのだ。」

日暮「でも、わたしたちの中の誰もさいばくんの姿を見てないっていうのは、おかしいんじゃないの?さいばくん、ほんとうはどこで何してたの?」

入田「だから、歯磨き粉を選んでたんだよ!嘘じゃないもん!」

日暮「うーん、ちょっと信じられないかなぁ。みんなはどう思う?」

財原「俺もそう思う♬はい入田クン犯人確定〜♪」

神座「………工学者……決まり……………破った……疑われて、当然…」

入田「だから違うってぇええええぇええええええ!!うっ、うえ゛ぇえええええぇえええええええええぇええええええん!!!」

日暮「あ…泣いちゃった…」

財原「あはは。泣き落とし?きったねー。いいかい?よく覚えときなガキンチョ。」

 

 

 

財原「世の中ね、泣けば済む程甘くねーの。」

狛研「…!」

財原「あ、でも、お金があるなら話は別だよ?俺の事、いくらで買収してみる?ねえ、犯人さん!」

入田「うわぁあああああああん!!!ちがうちがうちがうちがぁああああう!!!ぼく、ひぐっ、じゃあ…っ、ない、もん…!!」

不動院「ここまで仰るようですと、なんだか少し不憫ですね。嘘を吐くような方とは思えませんし…」

ラッセ「フン。同情するなバカ侍。コイツは、自分の無実を証明できなかった。だからこれは当然の結果だ。」

不動院「しかし…」

正直、才刃クンは一番怪しい。

でも、なんだこの違和感は…

やっぱり、もっと議論を続けるべきなんじゃないかな?

『おやおや?そろそろ犯人が決まったみたいですね?ではでは、投票ターーーー…』

 

 

 

 

 

「待って!!」

財原「…あ?」

入田「狛研ぃいい…!」

狛研「この事件は、まだ真相にたどり着いてない!!」

 

 

 

 

 

学級裁判中断!

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