ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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雑学大好き。
気がつくと、結構雑学を作中で書いちゃってる。


第3章(非)日常編③

「ふわぁああ…」

よく寝たぁ。

ボクは、独房で目を覚ました。

その直後、ベルさんの声が鳴り響く。

『フッフッフ。おはようございます!!起床時間ですよ!!アナタ達、今すぐ起床しなさい!!しないとブチ●しますよ。』

うーん、相変わらず口悪いなぁ、ベルさんは。

とりあえず、着替えて食堂に行くかぁ。

 

 

 

 

【食堂】

 

「おっはよー!」

「おはよう。狛研さん。」

「おはようございます、狛研殿。」

「おはようございます。」

「オハヨーございます!!」

「おはよ〜♪」

いつもの5人だ!

この5人が揃ってると、朝が始まったーって感じがするね!

8時半まであと5分かぁ。

「おう、おはよう狛研ちゃん。」

「あ、おはよう陽一クン!」

わぁあ!陽一クンの作ってくれた朝ご飯は、今日も美味しそうだね!

これ食べたら朝から元気100倍だよ!

あっ、ちょうど8時半になったね。

 

「おう、おはようお前ら!!」

「………………。」

「フン。全く、毎朝毎朝煩いな。」

「ふんっ、オマエラ!今日も僕ちゃんが来てやったぞ!!」

成威斗クン、ゐをりちゃん、ラッセクン、才刃クンが時間ぴったりに来た。

「…フン、あの成金はまた遅刻か。」

「そうみたいですね。もう少し待ちましょう、陛下。」

「…チッ。」

「ふわぁ〜あ。ごめんね〜?まぁた遅刻だぁ〜。あー、クッソねみー。」

「…もう、叱る気すら起こりませんね。」

「逆に、彼が時間通りに来たことあったかい?」

「おいおい、一回あるじゃん。カステラ作ってやったろー?」

「…ああ、そういえばそうでしたね。」

「忘れてんじゃねーよぉ。ってか、これ以上突っ立ってると寝ちゃいそうだし、早く朝ご飯食べようよぉお。」

「君を待っていたせいで遅れたんだけどね。…まあいいや。全員揃ったし、ご飯食べちゃおうか。」

星也クンの一言で、みんな席についた。

 

今日はあっさりとした和食で、朝から元気いっぱいだね!

「…なんだこの黒くて気持ち悪い物体は。これ、本当に食えるのか?」

「気持ち悪い言うな。…お前、海苔の佃煮も知らねえのかよ。」

「なんだそれは。聞いた事ないぞ。」

「あぁ…海苔食べるのって、一部のアジア地域だけだからね。陛下が知らないのも無理ないよー。」

「そうなんだー。」

 

 

 

 

はー、お腹いっぱい!ごちそうさま!!

今日は何して遊ぼっかな?

そうだ!またゲームエリアに行こっと!

 

 

 

 

【ゲームエリア】

 

「ぐわぁあああああああ!!!チキショー!!なんでだ…結構ゲームの腕は自信あったのに…!」

「ふんっ。オマエの自信とはその程度か?オマエのプレイスキルなんて、ゴミも同然よ。」

才刃クン、今度は陽一クンと遊んでるんだね。

「才刃クン、またゲームやってるの?」

「む。狛研か。なんだ、また僕ちゃんにボコられに来たのか!?」

「才刃クン、初っ端からすごい攻めてくるからイヤ!」

「ふんっ。それも作戦のうちだ。初見だからなど、言い訳にしかならん。」

そんなぁ。

 

「半分正解で半分不正解だね。入田君。確かに、ゲームにおいて作戦は重要だよ。…だけど、女の子を一方的に負かすのはどうかと思うな。」

「なっ…穴雲!!オマエには関係ないだろ!!」

「僕には関係ないかもしれないけど、狛研さんが困ってるのを放っておけないだろ。」

「ふんっ!そこまで言うなら、オマエが勝負してみるか!?」

「うーん。参ったなぁ。僕としては、無駄な争いはしたくないんだけど…でも、いいよ。そうしないと君が満足しないんだろ?」

「ふんっ!わかればいいのだ!!じゃあ、何で勝負しようか!?」

「うーん。引き受けちゃったのはいいけど、僕あんまりゲームは得意じゃないんだよなぁ。」

「ねえ、アレは?シューティングゲーム。星也クン、ダーツ得意だったでしょ?」

「ふんっ。なるほど、シューティングゲームか。いいだろう。穴雲、オマエのそのスカしたメガネ面を崩してやるぞ!!」

「スカしてるつもりはないんだけど…やれやれ、しょうがないなぁ。」

星也クンは、ゲーム用の銃を構えた。

「ふんっ!さあ、地獄を楽しみな!!」

二人のゲーム対決が始まった。

「星也クンがんばれー!!」

「やっちまえ穴雲!!そんなムカつくチビやっつけちまえ!!」

「ふぁいとー。」

「あはは…まあ、できるだけ高いスコアを稼げるようには頑張るよ。」

 

 

 

 

ー3分後ー

 

「フハハハハハハハハハ!!!どうしたどうしたぁ!!もっとガンガン来んか!!準備運動にもならんぞ!!」

「…うーん、骨が折れるなぁ。こりゃキリがないよ。」

「なんだコイツら…どっちもすげェぞ!!」

「わーすごい。銃弾のゲリラ豪雨やー。」

「どわぁあああっ!!?さ、財原!?お前、いつの間にここにいたのかよ!?」

「結構前からいたよ?気づかなかった?」

「マジかよ…」

「天理クン、この二人すごいよね!どっちが勝つかな!?」

「さぁね。どっちだろうねー。あ、決着がついたみたいだよ。」

「うーん、まあ、ベストは尽くした…かな。」

「990000点…ふんっ、まあまあだな。さて穴雲。オマエは…プッ、なんだオマエ!たったの99500点しか稼げてないのか!10万点もいかないって…オマエ、どんだけヘタクソなんだよ!!あっははははは!!!」

 

「入田クン。キミ、一桁0を数え忘れてるよ。」

「ん?何…?って事は、嘘だろ!?995000点!!?」

「じゃあ、星也クンの勝ちって事!?星也クンすっごーい!!」

「あはは…勝っちゃった。たまたま射的が得意なのが役に立ったみたいだね。」

「わーすごいパチパチパチ。」

「やるな穴雲!!あの怪物ゲーマー入田を倒した奴が現れたぜ!!」

「くっ…今のはナシだ!!ちょっと油断しただけだ!!次はそうはいかんぞ!!」

「往生際が悪いよオマエよー。穴雲クンはオマエより圧倒的に不利な条件でオマエに勝ったんだから、ちゃんと認めろよなー。」

「うるさいのだ!!オマエ、いっつも上から見下した感じでムカつくんだよ成金クソヤロー!!」

「オマエが下だから見下してるに決まってんだろプークスクスwww」

「何をー!?」

「全く、娯楽室のゲームじゃ俺に一回も勝てなかったクセに偉そうにすんなよなー。」

「え、そうなの?」

「そうだよ。コイツね、こういうデジタルのゲームは強いけど、アナログのゲームはマジでフツーなんだよ。にゃはは。」

「うるさい!!ゲーマー同士、勝負してやる財原!!かかってこい!!」

「やだ。俺、今喉渇いてるから。キンキンに冷えたコーラ飲んでくるね。」

「逃げるなー!!」

天理クンは、そそくさと研究室に戻っていった。

「なんだよ!!どいつもこいつも僕ちゃんをコケにしやがって!!」

「コケにはしてないけど…」

「うるさい!!オマエは黙ってろ穴雲!!」

「えぇ…」

 

「ねえ、才刃クン。」

「なんなのだ!?オマエまで僕ちゃんを愚弄する気か!?」

「そういうつもりじゃないけど…ちょっと気分転換に話さない?」

「むっ!?オマエ、僕ちゃんに興味があるとな!?そういう事なら話してやらん事もないぞ!僕ちゃんは寛大だからな!!感謝しろ!!」

「わーい!」

「とりあえず、僕ちゃんの研究室に来い。話はそれからだ。」

 

 

 

 

【超高校級の工学者】の研究室

 

「ここが僕ちゃんの研究室だ。どうだ!?すごいだろ!!」

「わぁ…!」

才刃クンの研究室には、よくわかんない機械がいっぱいあった。

部屋の端っこにはホワイトボードが置かれていて、よくわかんない数式が書いてある。

机の上には、いろんな種類の飴が置いてある。

「わ、おいしそー!才刃クン飴好きなの?」

「ふんっ、まあな。ところで狛研よ。僕ちゃんのように賢くなるために必要な栄養素は何かわかるか?」

「えーっと…」

「糖分だよ糖分!!甘いものに含まれるグルコースは、脳のエネルギー源になるんだ。だから、僕ちゃんのように頭をよく使えば、いくら甘い物を食べても太らないんだぞ!」

そう言うと才刃クンは、机の上の飴をバリバリ食べ始めた。

「ほう、スモモ味にパイン味…むっ!?ハッカ味なのだ!スースーするのだ!!」

才刃クンって、飴を噛む派だったのね。

「うむ!狛研よ。僕ちゃんと話がしたいと言っていたな。言ってみろ。」

 

「あ、そうそう。その前に、才刃クンに渡したい物があるんだけど。」

「むむ!?なんだ!?僕ちゃんに貢物とな!?」

「はいこれ。才刃クン、確かヒーローとか好きだったよね?」

「ぬあぁああああああああっ!!?そ、そそそそそそそれは!!僕ちゃんがずっと探してた、ライダーマンマスクのライダーゴールドのフィギュアじゃないか!!どうしたんだそれは!!」

「ガチャで引いたら出てきたんだ。気に入ってくれるといいんだけど。」

「あのな!?ライダーゴールドはな!?ライダーマンマスクシリーズで一番人気があって、フィギュアもすぐ売れちゃうんだぞ!!だからどこのト●ざらスに行っても売ってなかったのに…狛研!!オマエにしちゃあ上出来だぞ!!」

「えへへ、そりゃどうも。」

「まさか、オマエがこれをくれるとは思わなかったぞ!!そうだ、礼に何かしてやろう。何か欲しい物とかあるか?」

「うーん。今は無いかな。あ、そうだ。じゃあさ、才刃クンのお話聞かせてよ。」

「む?僕ちゃんの話とな?はははは!いいぞ!!僕ちゃんに興味があるのはいい事だ!!さ、どんどん質問したまえ!!」

 

「じゃあ早速聞くけど…あのさ、才刃クンて、なんで【超高校級の工学者】になったの?」

「うむ。それは、僕ちゃんが圧倒的に天才だったからだな。あのな、もう知ってると思うが僕ちゃんは、めっちゃ天才なんだぞ!!僕ちゃんは、特に工学の分野で大いに才能を発揮してな。それが世界中から認められたから、工学者になったというわけなのだ。」

「へー。」

「だが、勘違いするなよ?この天才の僕ちゃんでも、一人だけならここまで上り詰める事はできなかっただろう。僕ちゃんの研究を手伝ってくれた研究仲間には、大いに感謝しているのだ。」

「研究仲間か…才刃クンのお友達?」

「別にお友達って間柄じゃないのだ。みんな四、五十代のオッサンだしな。」

「え、お、オッサ…」

「む?何を驚いているのだ?僕ちゃんと同年代の研究仲間なんているわけがなかろうが。僕ちゃんは天才だから高校生で工学者になれたが、著名な科学者といったらそれくらいはいってるのが普通だぞ。ま、彼らと肩を並べられる僕ちゃんがいかにすごいかがわかっただろ!」

「うん!…あれ?向こうにあるのは何?」

「ああ、あれか。僕ちゃんの発明品なのだ。ま、どれも失敗作だがな。」

「あ、これ知ってる!洗濯しなくていい服シリーズだ!あとは、らくらくカバンにどこでもデスク!どこでもデスクって、確か世界で初めて時空の切り取りに成功した発明品として、世界で注目されたんだよね!?」

「そうだ。その引き出しの中から、別の空間にあるものを取り出すことができるというアイテムだ。ど●でもドアの発明のためのオマケで作ったものを試しに一部の金持ちに売ってみたんだが…予想以上に売れてな。そのまま商品化しちゃったのだ。」

「へー。でも、なんでこれが失敗作なの?」

「昔、赤ん坊が間違えてデスクの中に入って迷子になるという事故があってな。行き先がわからなければ移動できないようにプログラミングしたはずなんだが、バクっちゃったらしくてな。人を事故に巻き込むものなど、ただのガラクタだ!」

「へ、へえ…才刃クンって、意外とそういうとこ真面目なんだね。」

「当たり前だろう!!僕ちゃんをただの天才と見紛うな!!僕ちゃんは研究者なんだぞ!!世界への貢献のため、持ちうる限りの頭脳をフル回転させて新たな発見をするのが科学者としての使命だろうが!!」

「そっかぁ。」

才刃クンって、こう見えて実はけっこういい子なんだね。

 

「あれ?」

「む、なんだ?」

「そのヘアバンドは何?かわいいけど。」

「む、これか。これはな。弟が誕生日プレゼントに買ってくれたのだ。にーちゃんは髪がボサボサだからーってな。」

「え!?才刃クン弟いたの!?」

「む。そうだが?僕ちゃんと違ってバカで能天気だが、僕ちゃんを慕ってくれてる大事な弟なのだ。…僕ちゃんは、外で待ってる研究仲間や弟のためにも、ここで死ぬわけにはいかんのだ。」

「才刃クンの弟!?え、見たい見たい!!」

「ほら。写真なのだ。」

「えっ、嘘!?」

ちょっと待って!?

背高い!イケメン!この子が本当に才刃クンの弟なの!?

「わーすごい。似てないね。」

「よく言われるのだ。…くっ、ウチの家系はみんなモデル体型なのに、なんで僕ちゃんだけ…」

「…才刃クン?泣いてる?」

「泣いてないのだ!!まだだ!!まだ勝負はこれからなのだ!!」

なんの勝負かなぁ。

「あ、そろそろお昼の時間だ。行こっか才刃クン。今日はいろいろ話してくれてありがとね。」

「うむ!!」

 

《入田才刃の好感度が1上がった》

 

 

 

 

【食堂】

 

「お待たせー!」

時間より少し早く食堂に着いた。

「む…」

「才刃クン?どうしたの?」

「あ、いや…時間より早く来た事がなかったからな。」

「そっか。そういえば、いっつも時間ピッタリに来てたもんね。あ、成威斗クン達が来たよ。」

「おう!!待たせたな、お前ら!!」

「…フン。」

「………………。」

そして、集合時刻に20分遅れて天理クンが来た。

「ふわぁ〜あ。お待たせしましたぁ。」

「全くなのだ。オマエは、毎度毎度人を待たせすぎなのだ。」

「しぃましぇーん。」

 

 

 

 

あー、朝ご飯も美味しかった!!

お腹も膨れたし、ちょっと運動しよっかな?

そうだ!!新しく開放された体育館に行ってみよっと!!

 

 

 

 

【体育館】

 

「………ッ!!………ッ!!」

ん?なんか誰かの声がするなぁ。

もしかして、もう先客がいたかな?

ボクは、体育館を覗いてみた。

 

「一!!二!!三!!四!!五!!六!!」

 

わぁ、成威斗クンがめっちゃ鍛えてるね。

しっかし、すごいや成威斗クンは。身体も大きいし、何やったらあんな風になるんだろ。

「成威斗クン!!」

「んおっ、おお。叶か。どうした?」

「んー。まあ、ちょっと遊びに来ただけ。」

「おう、そうか。」

「ねえ、ちょっと遊んでていい?」

「いいぞ!!」

「やった!」

ボクは、しばらくの間体育館で遊ぶ事にした。

 

あ!この体育館、登るやつがあるよ!最近、これがあるとこあんまり無いから…なんか登りたくなってきた!

「よーし、一番上まで登るぞ!よっ、ほっ!」

久々にやったけど、やっぱコレ楽しいね!

そうだ!このまま上の足場まで行けるかな?

よっ!

っと。行けた!

わぁ、高ーい!!

「やっほー!!成ー威ー斗ークーン!!」

「おう、叶、どうした…って!?何やってんだお前!!?」

「えへへ、そこから登って来たんだ。これ楽しいよー!」

「危ねーだろうが!!戻れ!!」

「大丈夫だよー!!…あっ。」

 

「あっ!!」

わー、やっちゃった。

手が滑った。

「っと!あっぶねー。」

ギリギリのところで成威斗クンがキャッチしてくれた。

「ふぅ、間に合った。おい叶。危ねえからこういう事すんのやめろよな。」

「あはは、ごめーん。あ、そうだ成威斗クン。」

「おう、なんだ叶?」

「この後さ、ちょっとお話しようよ。」

「話?なんでだ?」

「ちょっと成威斗クンの事知っておきたいなーって思って。せっかくキミの研究室が開放されたし、ちょっと覗いてみたいっていうのもあるんだけどね。」

「おう、いいぜ。じゃあ、俺の研究室来いよ!」

「うん!」

 

 

 

 

【超高校級の喧嘩番長】の研究室

 

「ここが俺の研究室だ!!遠慮なく入ってくれ!!」

「じゃあお邪魔しまーす。」

わぁ、やっぱ成威斗クンの研究室って感じだね!

バイクとか…あと、色んな武器とか置いてあるし、なんか壁に貼ってあるポスターとかがカッコいいね!!

「いいね成威斗クン!!こういうの、男らしくってボク好きだよ!!」

「おう、そうか!!気に入ったか!!」

「なんか頑張れーって感じがしていいよね!」

「なんだ、わかってくれるか叶!!ラッセや天理には暑苦しいって言われたけどよ…やっぱ、男なら求めるものは情熱だよな!、」

「うんうん、いいねそういうの!」

「ところで叶。お前よぉ、俺に話があるっつってたよな?なんだ?」

「ああ。えっとね…ちょっとプレゼントしたいものがあるんだ。これ、成威斗クンいる?」

ボクは、昨日ゲットした学ランを渡した。

 

「おわぁあっ!!?おい叶!!それ、ちょっとよく見せろ!!」

「え、あ、うん。」

「すげェ!!ホンモノじゃねえか!!」

「え、何が?」

「これ、俺が好きな俳優の『米里軒咲磨』が、ヤンキー役で使ってた学ランなんだぜ!!」

「そうなの?」

「米里軒はな、俺がヤンキーになったきっかけでもあるんだよ!!名作映画でヤンキー役を演じて有名になって…それから、ずっと米里軒のファンなんだよ!!ほら、ここに本人のサインがあんだろ!?」

「そうなんだ。」

成威斗クンって、俳優とか好きなんだね。

それは意外だったなぁ。

「ありがとな叶!!礼と言っちゃあなんだが、何かさせてくれ!!」

「えぇー、いいよお礼なんて。お腹いっぱいにならないじゃん。あ、じゃあさ、成威斗クンの話聞かせてよ!」

「え、そんなんでいいのか?」

「うん!ボクねえ、人の話聞くの好きなんだー。あ、長話は嫌いだけどね。」

「おっしゃ!そういう事ならなんでも話してやるぜ!!遠慮なく聞いてくれ!!」

「うーんっとねえ。じゃあさぁ、成威斗クンはなんで【超高校級の喧嘩番長】になったの?」

「そうだなぁ。さっきも言った通り、俺ァガキの頃から米里軒に憧れててよぉ。ガキの頃から、ずっとあんな男になりてェって思ってたんだよな。それで、小学校ん時にクラスの弱ェヤツいじめて調子乗ってるヤツがいてよ。ムカついたからソイツの事ブン殴ったんだよ。米里軒が演じたヤンキーは正義の味方でよ。俺もああいう風になりてェって思って、その日からクラスで調子乗ってるヤツを次々とボコってったんだよ。そしたら、小学校で一番ケンカが強くなって、中学では喧嘩番長になったんだよな。」

「へー、成威斗クンすごいねぇ。」

「んで、他校のヤツらにケンカ売られたから片っ端からブン殴ってったら、いつの間にか【超高校級の喧嘩番長】になってたってわけよ。」

「そうなんだぁ。ところで、その米里軒さんってそんなにすごい人なのかい?」

「ああ、すげェよ!!過激なアクションとかも、余裕でこなしちまうんだぜ!!体格はちょっとチビだけど…でも、風格?があって、そこらの役者とは、全然違げえんだよ!!この格好も、米里軒をモデルにしてんだぜ!!」

「へぇ。」

成威斗クンが好きな役者さんか。

後で調べてみよっと。

 

「ところで成威斗クン。」

「おう、なんだ?」

「成威斗クンはさぁ、大切な人とかいるの?」

「あぁ?んだよその質問。」

「ほら、みんな少なからず外に出たら会いたい人とかいるかなーって思って。成威斗クンには、そういう人はいないの?」

「んあー…一応いるぜ。」

「え、誰?」

「兄貴だよ。10歳年の離れた兄貴がいんだよ。外に出たら、まずは兄貴に会いてェな。」

「え!?成威斗クン、お兄ちゃんがいたの!?」

「まあな。意外か?」

「うん。」

「ハッキリ言うなお前!?」

「で、成威斗クンのお兄ちゃんってどんな人なの?」

「…俺とは違って、真面目な人だったよ。ガキの頃から、誰かを助けたいっつって医者を目指してたよ。ったく…自分がひ弱なクセに、無茶しすぎなんだよあのバカ兄貴は…」

そんな人が成威斗クンのお兄ちゃんだとは…これまた意外だねぇ。

…ん?

「…()()()?…まさか。」

「あーあー、勝手に殺すなっつーの!!安心しろ、死んでねえよ!!…ただ、最近ちょっと疎遠になってただけだよ。最近全然会えてねえし、たまには顔出してやりてェなって思ってよ。」

「なぁんだ…」

「ってか、さっき会いに行きたいっつったろ?どういう意味だと思ってたんだよ。」

「お墓参りかと…」

「縁起でもねェ事言うな!!」

「ごめん…」

 

「…でも、似たようなモンか。」

 

「なんか言った?」

「いや、何も言ってねえけど?」

「成威斗クン、今日はありがと。一緒にお話できて楽しかったよ。」

「ああ、俺の方こそ、プレゼントくれた上に話聞いてくれてありがとな!!」

「そろそろ夕ご飯の時間だね。行こっか。」

「おう。」

 

《舞田成威斗の好感度が1上がった》

 

 

 

 

【食堂】

 

「おう、待たせたなお前ら!!」

「みんなお待たせー!!待った?」

「いや、全然?」

いつもの5人は、すでに席についていた。

陽一クンは、夕ご飯の準備をしている。

「…フン。」

「……………。」

「なんだ舞田!!今日はいつになく早いな!!」

「ああ、叶と一緒に来たからな。」

「道理で。」

「あぁ!?どういう意味だよ陽一!!」

天理クンは、30分遅れてきた。

「ほにゃー。皆さん大変長らくお待たせ致しましたぁ。」

「貴様、いい加減にしろ。もう7時だぞ。」

「にゃぱぱー。ごめんなちゃーい。ついト●ガワを見てたら時間を忘れちゃいましたぁー。」

「カ●ジの次はトネ●ワかよ。お前、ホントギャンブル漫画好きだよな。」

「まーね。ラ●アーゲームのドラマも見たよー。」

「さてと、じゃあ全員揃ったしご飯にしよっか。みんなお腹空いてるでしょ?」

「うん!腹ペコ!!」

「俺もー。腹減りすぎて死にそうー。」

「お前が言うな!!じゃあ、全員席つけ!飯食うぞ!」

「はーい。」

みんなが席についてご飯を食べた。

 

「わーお、デリシャース。ソーテイスティー。」

「全く、煩いなそこの成金は。テーブルマナーも知らんのか。」

「だって俺、陛下とは違って元々平民の出だもーん。金持ちだからってみんながみんな育ちがいいかっつったらそうじゃないんだなー。」

「そういうのを世間一般じゃ成金って言うんだよ。ほら、食事中に肘つくな。」

「いや、肘をつく以前にまず座り方が問題では…?」

「あ、気付いた?デ●ノートのL座りだよぉー。この座り方、一回は真似してみたくなるじゃん?」

「行儀悪いよ。ちゃんと座ろうね。」

「すいませーん。」

「ふんっ、行儀が悪いのは勘弁なのだ。オマエラ、少しは僕ちゃんを見習え…」

「入田さん。お口の周りが汚れてますよ。」

「んあっ。」

「チッキショー!!なんで入田ばっかり!!ガキだからか!!?」

「栄君。うるさいよ。一回落ち着こうか。」

「これが落ち着いていられるか!!チキショウ!!なんでアイツばっかりうらやまけしからん事を…!!」

「…ちょっと静かにしようね?」

「…はい。」

「にゃははー。穴雲クンは怒ると怖いねー。」

「財原君も、ふざけてないで行儀良く食べようか。」

「ぱーい。」

「チッ、煩いな。これだから庶民との食事は…」

 

 

 

 

「ふー、お腹いっぱーい。ごっそさん。」

みんながご飯を食べ終わった。

「ねえ、みんな。今日はちょっとみんなに提案があるんだけど…」

「ん?提案?なあに狛研サン?」

「あのさあ、せっかくプールが開放されたわけだし、明日みんなで行ってみない?」

「イイデスネそれ!!ワタシ、賛成デス!!」

「うん、僕も行きたいかな。」

「俺はもちろん行くぜ!!お前らは!!?」

「プール!?僕ちゃんはもちろん行くのだ!!」

「うんうん、みんな楽しそうだねえ。オイラも行くよー。」

「うっひょー!!俺はもちろん行くぞ!!いやあ、女子の水着姿が楽しみでたまりませんな…」

「アチョー!!」

「ぐほぁっ!!」

「俺も行こっかなー。トビウオになってやらー。」

「なんだ財原。お前、泳げんのか?」

「まーね。それなりには。」

「…あ、そう。」

陽一クンは、いきなり不機嫌になった。

…なんかマズい事でもあるのかな?

「わ、私も…皆さんが行かれるのなら…」

「フン、バカバカしい。俺は行かんぞ。貴様らと馴れ合う気は無い。」

「あっそう。じゃあ留守番頼むぜラッセ。」

「なっ…お、王に向かって何だその態度は!!いいだろう、そこまで言うなら行ってやらん事もないぞ!!」

「いや、来いなんて一言も言ってねーけど。…まあいっか。」

ラッセクン、こう見えて実は寂しがり屋なのかな?

「……………私は………。」

「ヰヲリサンも行きましょう!キト楽しいデスヨ!」

「そうだぜ神座ちゃん!来いよ来いよ!ぐへへ…」

「俺が泳ぎ方教えてあげよっかー?」

「黙りナサイ変態共!!アチョー!!」

「ぐはぁっ!!」

「ぎゃー。」

やられてるやられてる。

「……………。」

ゐをりちゃんも来るのか。

あの子の事あんまりよく知らないし、明日は仲良くなるチャンスかな!

 

「…あの、私は遠慮させていただいても?」

剣クンは言いにくそうに言った。

「なんでだ剣?お前も来いよ!!お前、プール見たときはしゃいでたろ?」

「そ、それは忘れてください!!…いや、あのですね…私、泳げないんですよ。」

剣クンは、恥ずかしそうに呟いた。

「何ー!?不動院、オマエ泳げないのか!?」

「はい。全く。」

「んだよそれ!!」

なんでか知らないけど、陽一クンがキレてるよ。

「だったら、見てるだけでもいいんじゃないかい?とりあえず、みんな行くんだから不動院君も来なよー。」

「…分かりました。では、ご一緒しましょうかね。」

わーい!剣クンも来てくれる事になったよー!!

明日は全員でプールだー!

楽しみー!!

そうだ、明日はたくさん泳げるように、今日は早く寝ちゃおーっと!






米里軒さんは、作中では不良役で定評のある役者ということになっています。
名前の由来は、もちろんメリケンサックです。
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