ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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第3章 非日常編①(捜査編)

『叶の事を悪く言うヤツは、俺が許さねェ!!』

 

『ワタシ、皆サンの敵、倒しマス!アチョー!!』

 

 

 

そんな…

 

嘘だ。

 

なんで成威斗クンと雪梅ちゃんが…

さっきまであんなに元気だったのに…なんで…

一体誰が、なんでこんな酷い事を…

 

「おい、不動院!二人は見つかったか…って、おわぁああああああああっ!!?」

今のは陽一クンの声か。

成威斗クンの死体を見ちゃったんだね。

「癒川さん…大丈夫?…ッ!!?」

治奈ちゃんの様子を見に来た星也クンも、雪梅ちゃんの死体を見てしまった。

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『オマエラ、死体が発見されました!!4階の体育館又は女子更衣室にお集まりください!!』

 

「……………なにが、あった……の………」

「フン、騒がしいぞ。何があった。」

「………!………曲芸師。」

「…今度は中華娘か。フン、これだから凡愚は。自分の身すら自分で守れんのか。」

放送を聞きつけて、ゐをりちゃんとラッセクンが来た。

二人とも、少し驚いた様子だった。

『うぷぷぷぷ!まーた死人が出ちゃったよ!ボク達の事を倒すだとかなんとか言ってたけど、このザマは何かな?なっさけないね全く!』

目の前にクマさんが現れた。

「チッ…また貴様か。おい、触角帽子。貴様がコイツを動かしているんじゃないのか?」

「違うってば。ボクは黒幕じゃないって言ってるでしょ。」

『え?なになに?何の話?』

「とぼけるな。貴様の正体は、そこの触角帽子なのだろう?そんな薄汚いぬいぐるみ越しに話しかけたって無駄だ。いい加減正体を現せ。モノクマ…いや、狛研叶。」

『ギ、ギックゥ!!?そ、そそそそんなバカな!?なんでバレた!?そ、そーだよ!ボクの正体は、狛研叶だったのだー!!いやぁ、お見事ラッセクン!ボクの正体を見破っちゃうなんてさ!ボクとした事が、久々にアンラッキーだね!…どう?似てる?』

「…チッ、不愉快な演技でごまかしおって。今に貴様の化けの皮を剥いでやる。」

うん、確かにボクのマネをされるのは不愉快だね。

ボクは黒幕じゃないのに…

『うーん。まあそれは勝手にすればいいと思うけど…オマエ、何か大事な事見失ってない?』

「…何?」

『はい殺人事件が起きました!犯人はまだわかりません!オマエラがやらなきゃいけない事はなんでしょう!?』

「わかってるから早くファイルを頂戴よ。」

『あー、はいはいわかりましたよ!急かさないでよもうっ!!ほらファイル。あと、更衣室のガトリングのセンサーをオフにしといたから、男子も捜査ができるよ。』

ボク達の手帳にファイルが送られてきた。

『捜査ができるよ!やったねかなえちゃん!』

「それ、たえちゃ…」

「黙れ貴様。ふざけているのか。」

『じゃ、ファイルはもう配ったので好きに捜査しちゃってくださーい!』

クマさんは上機嫌で去っていった。

「じゃあ、ファイル貰ったし、捜査を始めちゃおっか。」

「…おい。貴様、やけに落ち着いてるな。やはり、貴様が黒幕…」

「じゃあ逆に聞くけど、この状況で生き残りたいならどうすればいいわけ?キミももうわかってるでしょ?できる限り頭をフル回転させて、真実を暴かないと。」

「…チッ。癪だが、俺も貴様と同じ意見のようだ。俺は祖国の民のためにも、ここで死ぬわけにはいかん。もしもの事があれば狛研叶。俺は貴様を踏み台にしていく。そのつもりでいろ。」

「うん。わかってる。協力してくれてありがとうラッセクン。」

ボクは、こんな所で死ぬわけにはいかないんだ。

なんとしてでもここで情報を集めて、真相を解き明かさなきゃ!

 

 

 

 

おーおー。

やっぱり事件が起こっちゃいましたか。

だから気をつけろって言ったのに。

やっぱり今回はクラブのジャックとハートのジャックか。

ったく、あーだりィ。

これから捜査とかせにゃならんのかー。

とりま、体育館行こーっと。

 

 

 

 

【体育館】

 

「うっ、うぅっ…舞田殿…」

「あ、あああああああ…」

「嘘だろ…?そんな、舞田…うぷっ。」

「…今度は舞田君か。全く、酷い事をするね。」

おー。もうみんな集まってる感じー?

不動院クンとフルチンカモ…もとい栄クンはやっぱ狼狽てるわね。

入田クンはまーたゲロか。きったねw

もはや名人芸でしょアレ。

詩名クンは通常運転だねー。あーあ。盲目ってこういう時羨ましいっすわ。

さーてと、俺様もテキトーにリアクションしちゃいますZOY☆

「ヴェエエエエエエエエ!!!嘘ぉおおおん!!俺の大好きな舞田クンが死んじゃったよぉおおおお!!ねえ舞田クゥウウウン!!てるてる坊主になってないで起きてよぉおおおおおお!!ヴェエエエエエエエエエエエエ!!!」

おーおー。みんないい感じにイライラしてくれてるねぇ。あー楽し。

『フッフッフ。集まりましたね、皆様。全く、ワタクシ達を倒すとかほざいていたのはどこのどいつでしょうかねえ?フハハハハ!』

わお!ベルちゃん当場ー♪

今日もフ●ーザ様ボイスが素敵ー(棒)

「またオマエか!でも、僕ちゃん知ってるぞ!どうせオマエ、狛研なんだろ!?そんな気持ち悪いぬいぐるみ越しに話しかけたって無駄だぞ!!」

『ギ、ギックゥ!!?バ、ババババレたァ!!?そ、そそそーだよ!ボクが黒幕だったんだー。いやぁ、さっすが才刃クン!ボクの正体を見破っちゃうなんてね!…どうです?そっくりでしょう?』

「声がフリ●ザ様な時点でアウトだね。いや、ば●きんまんか。はいヘタクソ0点落第点。」

『おやおや。厳しいですねぇ、財原様は。』

「やめるんだーばいき●まんー。元気100倍成金パーンチ。」

『ハーヒフーヘホー…っと、ふざけてないで早く捜査を始めてください。』

「君もノリノリだったじゃないか。」

「舞田殿がこんな事になっているというのに…貴方は何を巫山戯ているのですか!!」

いや、朱サンの事も忘れないであげなよ不動院s…あっぶね、つい心の声が漏れるところだった。

『どうでもいいでしょうそんな事は。さて、そろそろ学園長がファイルを配る頃だと思うのですが…』

「お、来た。」

ファイルが来たねー。

今回も探偵ごっこができるね。キャハッ☆

「うーっすみんな捜査始めるべー。」

「オマエ、なんでそんなに落ち着いているのだ!?まさかオマエが黒幕…」

「ちょっとー。もう当たり屋じゃんか入田クンよぉー。俺は、こんなところで死にたくにゃーいの。おいじゃーとっとと捜査してスペードのジャックを見つけちゃうわよー。」

「さっきから何わけのわかんねェ事言ってんだテメ…」

「ダメじゃん、栄クン。死にたくなかったら、口より先に頭を動かさないと♥︎」

「チッ、キメェんだよテメェ!!」

「あらひどい。」

さーてと。

俺もこんな所で死にたくないからねー。

…まあ、俺がここで死なないのは確定事項なんだけど。

とっとと犯人見つけて部屋でガリ●リ君食いたいんだよなー。

さぁてと、犯人をどう料理してやろうかな?

覚悟しときなよー、スペードのジャックさん♪

 

 

 

 

 

 

ー《捜査開始》ー

 

「どうする?」

まずはモノクマファイルを確認しよう。

まずは成威斗クンのファイルからかな。

 

 

モノクマファイル③

 

1人目の被害者は【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗。

死体発見現場は、内エリア4階の体育館。

死亡推定時刻は、11時20分頃。

死因は絞殺による窒息死。

死体発見時、死体はロープで天井から吊るされていた。また、首には吉川線が見られる。

右足首には、うっすらと半環状の傷が見られる。

 

コトダマゲット!【モノクマファイル③】

 

「なるほど。じゃあ次は雪梅ちゃんのファイルを見てみよう。」

 

モノクマファイル④

 

2人目の被害者は【超高校級の曲芸師】朱雪梅。

死体発見現場は、内エリア4階の女子更衣室。

死亡推定時刻は、11時30分頃。

死因は失血死。

何かで斬り付けられたような傷が胴部と右腕に一ヶ所ずつある。

おそらく、胴部の怪我が致命傷になったと考えられる。

 

コトダマゲット!【モノクマファイル④】

 

「…なるほどね。検視は、治奈ちゃんにお願いしようかな?」

「はい…私、できる限り手がかりを見つけられるよう頑張ります。」

「おい、コイツに見張りをつけなくていいのか?この小娘が証拠を隠滅しないとも限らんぞ。」

「うーん。今回は人数が限られてるし、見張りをつけたくてもつけられないよね?仕方ない、癒川さんを信じるしかないよ。検視は癒川さんに任せて、みんなは捜査に専念しよう。」

「そうだね。」

とりあえず、自分でも調べられるだけ調べてみよう。

何か手がかりが掴めるかもしれない。

うーん、酷い殺され方してるなぁ…雪梅ちゃん。

一体誰がこんな事を…

あれ?待てよ?

今回の犯行現場って、女子更衣室だよね?

だったら…

 

コトダマゲット!

 

【校則】

女子は男子更衣室に、男子は女子更衣室に入る事ができない。仮に入ろうとしたらガトリングガンで蜂の巣にされる。

 

「今回の事件は、女子更衣室で起こったから犯人は女の子なのかな?」

「うーん。そうとは言い切れないかもしれないけどね。」

「どういう事?」

「ほら、他の人の手帳を使ったりとかすれば…」

「うーん、それは無理っぽくない?だって、この首輪はクマさん達じゃないと外せないし。」

「そうだね。じゃあ、僕が今言ったトリックを使うのは無理そうだね。」

 

コトダマゲット!

 

【首輪】

その人の情報が詰まっている。クマさん達しか取り外しができない。ハッキングも不可能。

 

「なるほどね…」

ちょっと気になったところを調べてみよう。

ん?

これは…血?

外まで続いてるな…

…そういえば、焦ってて見落としてたけど、体育館からここに来る途中、廊下に血が落ちてたような…

 

コトダマゲット!

 

【廊下の血】

体育館から女子更衣室の間の廊下に付いていた。

おそらく、雪梅ちゃんのものと思われる。

 

「おい、触角帽子。」

「何?ラッセクン。」

「貴様と話すのは非常に不本意だが…今回の動機はなんだと思う?」

「うーん。やっぱり秘密じゃないのかな?」

「秘密、か。なら、カマキリの卵と中華娘の手帳を確認すれば犯人候補が絞れるのではないか?」

「あ、その手があったか。」

確か、雪梅ちゃんが見た秘密は成威斗クンの秘密だったよね?

治奈ちゃんの検視が終わったら確認しよっと。

「ねえ、ラッセクンは、犯行当時何やってたの?」

「冬部屋で考え事をしていた。貴様は?」

「ボクは天理クンの研究室にいたよ。一緒にチェスとかやってたんだ。」

「フン、類は友を呼ぶとはまさにこの事だな。不審者同士仲良くやってろ。」

「ひどいよラッセクン。ちょっとは信用してくれてもいいじゃない。」

「ふざけるな。誰が貴様を信用するか。」

うーん、これ以上は話にならないからそろそろ別の人に話を聞こうかな?

 

「ねえ、ゐをりちゃん。」

「……………何。」

「何か手がかりは見つかった?」

「……………………特に何も。」

「じゃあ、事件当時何をしてたのか教えてくれる?」

「……………詩人と、一緒に………いた………本人、聞けば…………わかる、と……思う………」

「そっか、ありがとう。」

 

そろそろ治奈ちゃんの検視が終わった頃かなぁ?

「治奈ちゃん、どう?検視した結果は。」

「ええと…やはり、ファイルに嘘はなかったようです。朱さんは、胴部と右腕を斬りつけられています。傷の深さから推測するに、刃渡り50cm以上の刃物で斬りつけられたのかと。」

「どっちの方が早くできた傷かはわかる?」

「ええと…ほとんど傷の古さに差が無いので、自信はありませんが…多分、腕の方が先にできた傷だと思います。」

「なるほどね。」

 

コトダマゲット!

 

【雪梅ちゃんの怪我】

胴部と右腕を負傷している。致命傷となったのは胴部の怪我で、刃渡り50cm以上の刃物で斬りつけられたものと思われる。

また、少しではあるが右腕の傷の方が古い。

 

「ところで治奈ちゃん。星也クンの怪我は大丈夫なの?」

「はい。体調は非常に安定しています。」

「…あのさ、さすがに人を斬りつけたり、死体を運んだりする元気はまだないよね?」

「狛研さん、僕の事を疑ってるのかい?…まあ、それは仕方のない事だけれど。」

「いや、確認だよ。で、治奈ちゃん。それはどうなの?」

「ええと…流石にそれは無理だと思います。穴雲さんは今、歩き回るのがやっとですから…そんな事をすれば、傷が開いてしまいます。」

「そっか。」

「一応、カルテを見ますか?」

「うん、お願い。」

治奈ちゃんは、手書きのカルテを見せてくれた。

…なるほど、体温や血圧…その他にも色々と情報が書いてあって、かなり信憑性の高い資料だな。

 

コトダマゲット!

 

【治奈ちゃんのカルテ】

星也クンを治療した時に書いたもの。

このカルテに書かれている情報によると、星也クンは今歩いたり少し動いたりするのがやっとらしい。

 

「ねえ、一応確認だけど…二人は、成威斗クン達が殺された時、何してたの?」

「私は、ずっと穴雲さんの看病をしていました。」

「うん。間違いないよ。」

「そっか、ありがとう。」

 

さてと、検視は終わったみたいだし、ちょっと雪梅ちゃんを調べてみよう。

さっき言ってた秘密も確認しなきゃだし…

ボクは、雪梅ちゃんの手帳を起動した。

雪梅ちゃんの手帳には、成威斗クンの秘密が書かれていた。

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗クンの秘密!

 

舞田成威斗は臆病者である。

 

成威斗クンが臆病者…?

一体どういう事なんだろ。

…いや、今はそれを考えてる場合じゃないな。

もっとたくさん情報を集めないと。

 

コトダマゲット!

 

【秘密】

今回の動機。雪梅ちゃんは、成威斗クンの秘密を見ている。

 

よし、ここで集められる情報は集まったかな。

ちょっと体育館の方がどうなってるのか見てみよう。

 

 

 

 

【体育館】

 

こっちは大方捜査は終わってるのかな?

ボクは、陽一クンに話を聞いてみる事にした。

「ねえ、陽一クン。何か気付いた事はある?」

「んあ?気づいた事?そうだな…舞田が天井からロープで吊るされてるっつー事かな?」

「…なるほど、ありがとう。」

 

コトダマゲット!

 

【ロープ】

成威斗クンは、天井からロープで首を吊っていた。

 

「あとは、あれだ。扉の上にある通気口あるだろ?あれの蓋が開いてたんだよ。」

「通気口の蓋…か。」

どれどれ?

うーん。

通気口の高さは、大体床から2.5mくらいか。

ドアの取手がちょうど柳人クンの身長と同じくらいの高さだから…

ちょうど取手から1.5mくらい?

 

…っと。あ、ホントだ。蓋が開いてるね。

でも、どう見ても人が出入りできる大きさじゃないよね?

これは出入りの手段に使われたとは考えられないかな。

…ん?何この傷。

 

コトダマゲット!

 

【通気口】

蓋が開いていた。人が出入りできる大きさではない。縁の部分に何かを擦ったような痕がある。

 

…それにしてもこの傷、一体なんなんだろ。

深く削れて塗料がハゲちゃってんじゃん。

 

コトダマゲット!

 

【塗料】

通気口の塗料がハゲていた。

 

「陽一クンは、事件当時何してたの?」

「オレか?オレは昼メシの下ごしらえしてたけど。」

「そっか、ありがとう。」

 

「あとは…ねえ、才刃クン。」

「…チッ、何の用だ不審者め。」

「ひどいなぁ…ねえ、何かわかった事はある?」

「ふんっ。オマエに言う事は何もないのだ。」

「でも、そんな事してたら裁判で間違えてみんな死んじゃうよ?…まあ、才刃クンが犯人なら話は別だけど。」

「…オマエ、僕ちゃんを疑ってるのか?なんて無礼な奴だ。…オマエと情報を共有するのは正直メッチャ不本意だけど、背に腹は変えられんからな。特別に僕ちゃんが証言してやろう。実は、舞田に配られた秘密を見れば犯人がわかるんじゃないかと思って、手帳を確認したのだ。僕ちゃんは天才だからな!凡人にはない発想ができるのだ。」

ラッセクンも同じ事考えてたけどね。

「それで?」

「舞田の手帳が、壊れてて使えなかったのだ!!クッソ、手帳さえ見れれば犯人が分かったのに…!」

「うーん、まあそういう事もあるよ。」

「それでな、なんで手帳が壊れたのか、僕ちゃんなりに分析してみたのだ。」

「うんうん。」

「実はこの手帳、電圧や衝撃には強いが、熱変化には弱いのだ!!」

「そうなの?」

『フッフッフ!!ズバリ、その通りでございます!!』

「あ、ベルさん。」

『入田様の言う通り、この手帳は電圧や水圧、衝撃などありとあらゆる外的要素に耐性を持っております。しかし、唯一弱点がございます。それが、熱です!!この手帳は、電源が入ったまま長時間高温にさらされると、熱暴走を起こして壊れてしまうのです!!…あ、くれぐれも真似して壊したりしないでくださいね?』

「あと、それともう一個聞きたい事があるんだけど。」

『なんでございましょう?』

「体育館の扉ってさ、どうやって鍵をかけるの?」

『フッフッフ。ズバリお答えします。内側からなら、扉に付いている回転式のラッチ錠で開け閉め可能です。ですが、外側からとなると、ワタクシ共が管理している鍵を使わなければ開け閉めする事ができません。』

「なるほどね、よくわかったよ。もう行っていいよ。」

『とほほ…相変わらずトラ使いが荒いですね。』

 

コトダマゲット!

 

【手帳の弱点】

電源が入ったまま高温にさらされると熱暴走を起こして壊れてしまう。

 

コトダマゲット!

 

【扉の鍵】

内側からなら、回転式のラッチ錠で開閉可能。外側からは、クマさん達しか施錠できない。

 

「ねえ、才刃クン。才刃クンは、事件当時何してたの?」

「むぅ、僕ちゃんか?研究室で発明品の整理をしていた。…あ、そうそう。ちょうど舞田が殺された時刻、朱が僕ちゃんの研究室の前を通るのを見たぞ。」

「それ、本当?」

「なんだオマエ。不審者の分際で僕ちゃんを疑うのか?僕ちゃんは、くだらない嘘などつかんぞ。」

「なるほどね、よくわかったよ。ありがとう才刃クン。」

 

コトダマゲット!

 

【才刃クンの証言】

成威斗クンが殺された時、雪梅ちゃんの姿を見ていた。

 

「あとは…ねえ、柳人クン。」

「ん?なんだい?」

「何か気付いた事はない?」

「うーん、そうだねぇ。ごめんよ。特には無いかな。」

「そっかぁ。」

「でも、ちょっと考えてた事はあるかな?」

「え、何?」

「ほら、死体は天井の真ん中に吊るされてるらしいじゃないか。天井まで届く脚立なんてないし、やっぱりアレを使って吊るしたのかな?」

「アレ?」

「天井の金具を移動させる機械さ。あれを使えば、天井に舞田君の死体を吊るせるんじゃないかい?」

「機械か…ありがとう。」

 

コトダマゲット!

 

【体育館の機械】

体育館に、天井の金具を移動させる機械があった。犯人は、それを使って成威斗クンを天井に吊るした…?

 

「ねえ、柳人クン。成威斗クン達が殺された時、キミは何してたの?」

「神座君と一緒に春エリアを散歩してたよ。」

「…あっ。」

「ん?なんだい?」

「大事な事聞くの忘れてた。ねえ、成威斗クン、体育館に行く前にどこに行ったのか知ってる?」

「そうだねぇ…あ、そういえば、ちょっとサウナに行ってくるって言ってたような…」

「…サウナか。」

「ま、本当に行ったのかどうかは定かじゃないけどね。」

 

コトダマゲット!

 

【サウナ】

事件が起こる前、成威斗クンがサウナに行っていたらしい。

 

「…うんうん。よくわかったよ。ありがとう柳人クン。」

「お役に立てたなら何よりさ〜♪」

じゃあ、次は天理クンに話を聞いてみようかな?

「天理クン。」

「ふにゃっ。なぁに?狛研さぁん。」

「あのさ。何か気づいた事があれば教えてほしいんだけど。」

「いいよぉ〜。あのね、俺、一応舞田クンを検視したのね?」

「うん。」

「それで、ちょっと変な事に気付いたんだぁ。」

「変な事?」

「うん。あのねあのね?舞田クンの首にかかってたロープの結び方なんだけど…これ、変じゃない?」

「…あっ。…逆?」

「そっ。これ、左利きのヤツが結んだって事じゃないの?」

「…なるほどね。」

 

コトダマゲット!

 

【ロープの結び方】

ロープの結び目が逆になっている。犯人は左利き…?

 

「でもさ。天理クンって確か両利きだったよね?キミならこういう結び方できるんじゃないの?」

「まあそうなんだけどさぁ。あれっ!?もしかして狛研サン、ボクの事疑ってる!?」

「そういうわけじゃ…」

「ひーどーいー!!俺、犯行時刻はずっとキミと一緒にいたよね!?それなのに疑うなんて…ひどいよー!!」

「ごめん、そうだったね。」

 

コトダマゲット!

 

【天理クンのアリバイ】

天理クンは、犯行時刻にはボクと一緒にチェスをしていた。

 

「あ、あとね。」

「立ち直り早いね。…もしかして、さっきの嘘泣き…」

「そんな事どうでもいいじゃん。それより、これを見てよ。狛研サンに見てもらいたくて持ってきたんだからよ。」

「何これ?布の切れ端?」

見たところハンカチっぽいけど…

 

コトダマゲット!

 

【布の切れ端】

天理クンが体育館で見つけてくれた。見たところハンカチっぽいけど?

 

さてと、天理クンから集められる情報はこのくらいかな?

そろそろ剣クンの情報も聞きたいね。

「ねえ、剣クン。」

「はい、なんでございましょう、狛研殿?」

「何かわかった事はない?」

「そうですね…ああ、あれがありました。」

「あれ?」

「はい。この足場の柵をご覧ください。こことここに、よく見ると傷がありませんか?」

「あ、そうだね。」

柵には、傷が二つあった。

一つは手すりの部分にある、比較的小さな傷だ。

もう一つは、柵の部分にある金属を擦ったような傷だな。

うん?よく見ると、輪っかみたいな傷だな。

「私が独自で入手した情報は以上です。あとは、皆さんが入手した情報と同じかと。」

 

コトダマゲット!

 

【柵の傷】

体育館の足場の柵に小さな傷が二種類ある。

一つは手すり部分の小さな傷。もう一つは柵の部分にある金属同士を擦ったような傷で、よく見ると輪っかの形をしている。

 

「剣クンは事件当時何してたの?」

「娯楽室におりました。証拠の写真がございますが…見ますか?」

「写真?」

「はい、入田殿に教わった“自撮り”というものをしてみたのです。ほら。」

剣クンが見せてくれた写真には、娯楽室にいる剣クンが写っていた。

後ろにあるデジタル時計には、11時20分と表示されている。

…あれ?この写真、何か違和感があるな。

よく見ると、微妙に物の配置とかが違う気が…

 

コトダマゲット!

 

【写真】

剣クンの自撮り写真。後ろのデジタル時計には、11時20分と表示されている。

 

「ありがとう剣クン。参考になったよ。」

「左様ですか。」

あとは全員のアリバイをまとめておこう。

 

コトダマゲット!

 

【全員分のアリバイ】

ボクと天理クンは、天理クンの研究室で一緒にチェスをしていた。

星也クンと治奈ちゃんは、星也クンの独房にいた。

才刃クンは、研究室にいた。一度外に出た時、雪梅ちゃんの姿を見ている。

柳人クンとゐをりちゃんは、一緒に春部屋を散歩していた。

陽一クンは、厨房で昼ご飯の下ごしらえをしていた。

剣クンは、娯楽室にいた。

ラッセクンは、冬部屋にいた。

 

 

 

 

『オマエラ、時間切れです!ついにこの時がやってきました!お待ちかねの学級裁判、始めるよ〜!5分以内に、内エリア1階の噴水まで集合してね〜!』

『遅刻欠席は許しませんよ!校則違反とみなし、問答無用でおしおきさせていただきます!』

…もう時間か。

まだ色々と気になる事はあるけど、行かなきゃ。

ボクは、噴水に向かった。

 

 

 

 

【噴水】

 

「オマエラ、遅いのだ!もっと早く来んか!」

やっぱり、今回も才刃クンが一番乗りか。

それ以降は陽一クン、ラッセクン、星也クン、治奈ちゃん、剣クン、柳人クン、ゐをりちゃん、ボク、天理クンの順に来たようだ。

「…財原君。君、いい加減にしようか。あと5秒遅かったら君、おしおきされてたんだよ?」

「ごめんなちゃーい。でもよー。いーぢゃん。間に合ってんだから。」

「結果論じゃねえかよ。やっぱギャンブルばっかやってるヤツは違うな。」

「えへへー。」

『うぷぷ、全員揃ったみたいだね。じゃ、裁判場行きのエレベーターに乗ってね!』

クマさんが指を鳴らすと、噴水の中からエレベーターが現れた。

クマさんに急かされて、ボク達はエレベーターに乗った。

 

 

 

 

…本当にこの中に、二人を殺した犯人がいるのかな。

みんなを信じるって決めたのに、みんなの事を疑っている自分がいる。

でも、やらなきゃ自分が殺されるんだ。

だったら、やるしかない。

ボクは、生き残るために…成威斗クン達の無念を晴らすために、絶対に真相を暴いてみせる。

…待ってて二人とも。

二人の仇は、絶対に取ってみせる!!

 

 

 

 


 

 

 

『フッフッフ。さァて、ここでクイズのお時間ですよ。舞田様と朱様を殺した犯人は、一体誰だと思いますか?』

 

【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

【超高校級の工学者】入田才刃

 

【超高校級の不運】景見凶夜

 

【超高校級の???】神座ゐをり

 

【超高校級の幸運】狛研叶

 

【超高校級の資産家】財原天理

 

【超高校級の栄養士】栄陽一

 

【超高校級の詩人】詩名柳人

 

【超高校級のマドンナ】白鳥隥恵

 

【セキセイインコ】翠

 

【超高校級の曲芸師】朱雪梅

 

【超高校級のダンサー】羽澄踊子

 

【超高校級の生物学者】日暮彩蝶/【超高校級の人狼】暁裴駑

 

【超高校級の侍】不動院剣

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗

 

【超高校級の看護師】癒川治奈

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

 

『…そうですか。次回は学級裁判前編でございます。お楽しみに。』

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