エレベーターが止まり、ドアが開いた。
全員がエレベーターから降りた。
証言台には、遺影が3つ増えていた。
屈託のない笑みを浮かべる彩蝶ちゃんと翠ちゃんの遺影、満面の笑みを浮かべる成威斗クンの遺影、そして元気な笑みを浮かべる雪梅ちゃんの遺影だ。
「…日暮殿、舞田殿、朱殿…」
「…皆さん。」
「ひでぇよ…こんなの、あんまりじゃねえかよ…!」
「おーおー、なんか裁判場っていうよりはだんだん葬式場っぽくなってきたね。」
「財原君、不謹慎だよ。」
「ごめんなちゃーい。」
柳人クンに注意されると、天理クンはおでこをペシっと叩いた。
『うぷぷぷ!全員揃ったみたいだね!…あれ?なんかみんなテンション低くない?これじゃあまるで葬式じゃん!』
「テメェ…誰のせいだと思って…!」
「栄君。今ここで彼らに怒りをぶつけても意味がない。」
「…チッ。」
『穴雲様は物わかりが良くて助かります。さぁて!では全員揃った事ですし?始めましょう!』
「待って。」
『おや、どうしましたか?狛研様。』
「今回は二人被害者が出たんだよね?仮に二人以上がそれぞれ殺人をした場合はどうなるの?」
『うぷぷぷ!ズバリお答えしましょう!その場合は、裁判中に生き残っている方の中で一番最初に殺人を犯した方のみがクロという扱いになります!もし犯人を全員特定できたらクロだけおしおき、一人でも特定されていない犯人がいた場合はクロ以外がおしおきとなります!』
「…なるほどね。ありがとう。」
コトダマゲット!
【おしおきのルール】
クロ扱いになるのは、生き残りのメンバーの中で最も早く人を殺した生徒のみ。
犯人を全員特定できたらクロだけおしおき、一人でもクロを外したらクロ以外がおしおき。
『じゃあ、みんな準備できたみたいだし始めちゃおっかな!ドキドキワクワクの学級裁判を!』
コトダマ一覧
【モノクマファイル③】
1人目の被害者は【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗。
死体発見現場は、内エリア4階の体育館。
死亡推定時刻は、11時20分頃。
死因は絞殺による窒息死。
死体発見時、死体はロープで天井から吊るされていた。また、首には吉川線が見られる。
右足首には、うっすらと半環状の傷が見られる。
【モノクマファイル④】
2人目の被害者は【超高校級の曲芸師】朱雪梅。
死体発見現場は、内エリア4階の女子更衣室。
死亡推定時刻は、11時30分頃。
死因は失血死。
何かで斬り付けられたような傷が胴部と右腕に一ヶ所ずつある。
おそらく、胴部の怪我が致命傷になったと考えられる。
【校則】
女子は男子更衣室に、男子は女子更衣室に入る事ができない。仮に入ろうとしたらガトリングガンで蜂の巣にされる。
【首輪】
その人の情報が詰まっている。クマさん達しか取り外しができない。ハッキングも不可能。
【廊下の血】
体育館から女子更衣室の間の廊下に付いていた。
おそらく、雪梅ちゃんのものと思われる。
【雪梅ちゃんの怪我】
胴部と右腕を負傷している。致命傷となったのは胴部の怪我で、刃渡り50cm以上の刃物で斬りつけられたものと思われる。
また、少しではあるが右腕の傷の方が古い。
【治奈ちゃんのカルテ】
星也クンを治療した時に書いたもの。
このカルテに書かれている情報によると、星也クンは今歩いたり少し動いたりするのがやっとらしい。
【秘密】
今回の動機。雪梅ちゃんは、成威斗クンの秘密を見ている。
【ロープ】
成威斗クンは、天井からロープで首を吊っていた。
【通気口】
蓋が開いていた。人が出入りできる大きさではない。縁の部分に何かを擦ったような痕がある。
【塗料】
通気口の塗料がハゲていた。
【手帳の弱点】
電源が入ったまま高温にさらされると熱暴走を起こして壊れてしまう。
【扉の鍵】
内側からなら、回転式のラッチ錠で開閉可能。外側からは、クマさん達しか施錠できない。
【才刃クンの証言】
成威斗クンが殺された時、雪梅ちゃんの姿を見ていた。
【体育館の機械】
体育館に、天井の金具を移動させる機械があった。犯人は、それを使って成威斗クンを天井に吊るした…?
【サウナ】
事件が起こる前、成威斗クンがサウナに行っていたらしい。
【ロープの結び方】
ロープの結び目が逆になっている。犯人は左利き…?
【天理クンのアリバイ】
天理クンは、犯行時刻にはボクと一緒にチェスをしていた。
【布の切れ端】
天理クンが体育館で見つけてくれた。見たところハンカチっぽいけど?
【柵の傷】
体育館の足場の柵に小さな傷が二種類ある。
一つは手すり部分の小さな傷。もう一つは柵の部分にある金属同士を擦ったような傷で、よく見ると輪っかの形をしている。
【写真】
剣クンの自撮り写真。後ろのデジタル時計には、11時20分と表示されている。
【全員分のアリバイ】
ボクと天理クンは、天理クンの研究室で一緒にチェスをしていた。
星也クンと治奈ちゃんは、星也クンの独房にいた。
才刃クンは、研究室にいた。一度外に出た時、雪梅ちゃんの姿を見ている。
柳人クンとゐをりちゃんは、一緒に春部屋を散歩していた。
陽一クンは、厨房で昼ご飯の下ごしらえをしていた。
剣クンは、娯楽室にいた。
ラッセクンは、冬部屋にいた。
【おしおきのルール】
クロ扱いになるのは、生き残りのメンバーの中で最も早く人を殺した生徒のみ。
犯人を全員特定できたらクロだけおしおき、一人でもクロを外したらクロ以外がおしおき。
学級裁判開廷!
モノクマ『それじゃあ、好きに議論を進めてくだっさーい!!』
穴雲「とりあえず、まずはファイルを確認しようか。」
狛研「そうだね。今回は、誰がファイルを読む?」
財原「にゃぱぱー。じゃあ俺が読んじゃおっかなー。」
穴雲「…真面目に読んでね?」
財原「わぁってるよ!うぃー、じゃあ読んでくぜーい。」
議論開始!
財原「被害者1人目は【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗。死体発見場所は、4階の体育館。死亡推定時刻は11時20分頃。死因は、絞殺による窒息死。死体発見時、死体はロープで天井から吊るされていた。また、首には吉川線が見られる。右足首には、うっすらと半環状の傷が見られる。」
詩名「うーん、ひどいねぇ。」
不動院「一体誰がこんな非道な事を…許せません!」
財原「どうでもよくね?んな事。」
不動院「なんですって…!?」
財原「それは後から確かめりゃあいーじゃんっつー事。とりあえず今はファイル読むよー。被害者2人目は【超高校級の曲芸師】朱雪梅。死体発見場所は、4階の女子更衣室。死亡推定時刻は11時30分頃。死因は、失血死。何かで斬り付けられたような傷が胴部と右腕に一ヶ所ずつある。おそらく、胴部の怪我が致命傷になったと考えられる。」
栄「舞田は、体育館で首吊って死んでたんだから、フツーに考えりゃあ自殺したんじゃねえのか?」
不動院「そんな、彼に限って自殺なんてあり得ません!!」
栄「でもよ、状況的にはそうとしか考えられなくねえか?」
詩名「うーん、確かに栄君の言う事も一理ある、のかなぁ?」
今の陽一クンの発言はおかしい!
自殺⬅︎【モノクマファイル③】
「それは違うよ!!」
論破
狛研「陽一クン。成威斗クンは、多分自殺したんじゃないと思うよ。誰かに殺されたんだよ。」
栄「そんなの、どうしてわかんだよ?」
狛研「モノクマファイルをよく見て。首に吉川線があるって書いてあるでしょ?つまり、成威斗クンは首を絞められて、抵抗しようとしたんだよ。」
栄「んん?ヨシカワセン?なんだそりゃ。」
穴雲「人を絞殺した時に被害者の首にできる、引っ掻き傷の事だよ。いきなり首を絞められたら、絞めているものを取ろうとして首を引っ掻くからそういう傷ができるんだ。実際の殺人事件の捜査でも、吉川線の有無で自殺か他殺か判断したりするんだよ。体育館を捜査してた人に聞くけど、本当に舞田君の首に吉川線はあったのかい?」
財原「おうよ。バッチリだよーん。爪の間にも皮膚と血が付着してたしね。」
狛研「そこまでわかってるんだったら報告してくれれば良かったのに。」
財原「ごみーん。うっかりしてたにゃー。」
ラッセ「コイツの検視結果など信用できんのだが…」
穴雲「…まあ、今は信じるしかないよ。それを確かめる手段も時間もないからね。さてと、じゃあ死因はファイルに書いてあるからいいとして、次は凶器の特定かな?」
議論開始!
入田「うむ。まずは舞田を殺害した凶器の特定からか。誰か心当たりのある奴は?」
狛研「心当たりっていうか…多分、凶器はもうみんなわかってると思うよ。」
入田「さすがは黒幕だ。全てお見通しってわけか。」
狛研「だから違うってば!!」
神座「……………工学者……しつこい‥‥……幸運、今……話し…て、る………」
入田「ぐっ…」
狛研「…じゃあ続けるよ。」
成威斗クンを絞め殺した凶器…それは多分…
コトダマ提示!
【ロープ】
「これだ!!」
狛研「犯人は多分、ロープを使って成威斗クンを絞め殺したんだよ!!」
神座「………そう、なの………?」
狛研「うん。成威斗クンはロープで吊るされてたし…それは間違いないと思う。」
財原「締め殺された時にできたっぽい索状痕も、ロープの形状と一致してたしねー。狛研サンの言ってる事は間違ってないと思うよー。」
狛研「だから、なんでそれを早く教えてくれないのさ。」
財原「どーでもいいじゃんそんな事。そんな事よりさぁ、舞田クンを絞め殺した凶器は判明した事だし?次は朱サンをブチ殺した時に使った凶器を特定すべきなんじゃねぇーの?」
ラッセ「貴様、さっきから聞かれた事を適当にはぐらかしているが…やる気はあるのか?」
財原「あるよあるよ大有りだよ!!むしろ、犯人を炙り出すために色々と網を張ってるんじゃんよー。それくらい察しろよなー。」
ラッセ「フン、これだから精神病患者は…鎌をかけているつもりが自分の首を絞めていたりしなければいいがな。」
穴雲「君達、おしゃべりはその辺にして本題に入ろうか。犯人は、何を使って朱さんを殺したんだろうね?」
議論開始!
財原「バズーカ砲でドーン!じゃねえの?」
詩名「そんなの使ったら失血死じゃ済まないだろ〜♬真面目に考えなよ〜♪」
栄「わかんね… チェーンソーとか?」
ラッセ「バカか貴様は。そんな物を使えば間違いなく死体はボロボロになるだろう。」
不動院「ふむ…毒とかは…?」
入田「だったら死因は毒殺になるはずだが?」
癒川「あの…刃物を使ったのでは…?」
刃物⬅︎【雪梅ちゃんの怪我】
「それに賛成だ!!」
同意
狛研「犯人が使ったのは、多分刃物だと思うよ。それもかなり長いやつ。多分刃渡りは50cm以上じゃないかな。ね、治奈ちゃん…」
癒川「はい…朱さんの遺体の切り傷を見て判断しただけで、決定的な証拠が無いので断定はできませんが…」
財原「じゃあ犯人は、長い刃物で斬り伏せたって事?それなら犯人は不動院クンで決まりだね!」
不動院「勝手に私を犯人にしないでください!!現に、私にはアリバイがあるではありませんか!!」
財原「あ、そうだったねー。ごめんごめん。俺様とした事がうっかりしてたよーん。」
不動院「お二人が殺されたというのに…何を巫山戯ているのですか貴方は!!」
財原「あーあー、その台詞…そっくりそのまま犯人に返してやりな。さてと。じゃあ凶器はもうわかった事だし、色々と掘っていこうかね。」
狛研「そうだね…じゃあまずは、成威斗クンの殺害方法からかな?」
穴雲「うん、議題は決まったし、話し合いを始めよっか。」
議論開始!
入田「普通に天井からロープを垂らして自殺に見せかけたんだろ。」
癒川「それ、届きませんよね…?」
詩名「いきなり後ろから絞め殺した、という線はどうだい?」
不動院「不意打ちとはなんて卑怯な…!」
穴雲「足場を使ったという可能性は?あれくらいの高さがあれば、舞田君を絞め殺す事ができると思うけど?」
星也クンの意見に賛成したい。
足場を使った⬅︎【柵の傷】
「それに賛成だ!!」
同意
狛研「犯人は、足場を使って成威斗クンを絞め殺したんじゃないかな?」
栄「と、いうと?」
狛研「あれだけの高さがあれば、成威斗クンの首にロープを巻き付けて、成威斗クンを突き落とすか犯人が飛び降りるかすれば、体重を利用して成威斗クンを絞め殺す事ができると思うんだ。柵に傷がついてたし、多分そうだと思うんだけど。」
詩名「なるほどね…」
入田「ふんっ、力学的エネルギー保存の法則か。小学生でも知ってる常識なのだ。」
栄「んだそれ。」
入田「知らないのか。物体の持つ位置エネルギーは、基準面からの高さに比例するんだ。つまり、同じ質量と重さの物体なら、高いところに行けば行くほどその物体の持つエネルギーが大きくなるというわけだ。そして、位置エネルギーと運動エネルギーの和は常に等しくなるんだ。mgh₁+1/2mv₁²=mgh₂+1/2 mv₂²という式を知っているだろう?例えば物体が基準面に達し、位置エネルギーが運動エネルギーに全て変換された時、最初にかかっていた位置エネルギーと同じだけの運動エネルギーをその物体が持つと言う事になるんだな。そのエネルギーの大きさが十分に大きければ、人を絞め殺す事も容易いというわけだ。」
栄「いや、わかんねェんだけど…つまり、どういう事だ?」
穴雲「まあ、要するに高いところから物を落とした方がその物にかかるエネルギーが大きいって事だよ。入田君。物知りなのはいい事だけど、あまり長く喋っちゃうと裁判にならなくなっちゃうよ?」
入田「ふんっ。」
財原「うんうん。クッソわかりにくい説明だったけど、要は舞田クンか犯人のどっちかが足場から落ちて、その時の体重を利用して舞田クンを絞め殺したって事でしょ?」
狛研「…そうなるね。」
財原「じゃあ、あの傷は一体何なんだろうね。」
穴雲「傷?」
財原「よくわかんない半環状のキズが、柵と舞田クンの足についてたのさ。狛研サンは、何が原因だと思う?」
狛研「うーん。」
環状のキズ…金属…
何か思いつく事は無いか…?
…!
なるほど、そういう事か。
ー閃きアナグラム開始ー
「これだ!!」
テ ジ ョ ウ デ ア シ ヲ シ バ ッ タ
【手錠で足を縛った】
狛研「…手錠。犯人は、多分金属製の手錠か何かで成威斗クンの足を固定して、成威斗クンの首に括り付けた紐を持ったまま飛び降りたんだよ。」
不動院「て、手錠でですか!?」
狛研「そうしないと成威斗クンも一緒に落ちちゃうからね。成威斗クンの足と柵にできた傷は、手錠の傷だったんだよ!」
財原「うーん。なるほど。犯人の体重で足が引っ張られて、柵と足に傷ができたのね。確かに、傷の大きさ的には手錠の特徴にピッタリ当てはまるよね。」
栄「じゃあ、犯人は舞田の足を手錠で縛って落ちないようにして、それで足場の高さと自分の体重を利用して舞田を絞め殺したって事かよ?…マジか。」
入田「…おい、ちょっと待て。その方法を使ったとしても、一つ気になる事があるぞ。」
神座「………何。」
入田「摩擦は一体どうしたのだ。自分と舞田の体重がかかったロープを持って飛び降りるんだ、その時の摩擦で犯人の手はタダじゃ済まないと思うのだが?ここにいるヤツは、誰も手に痕なんてついてないぞ。」
不動院「では、今言った殺害方法ではないという事ですか?」
狛研「ううん。犯人は、ちゃんとその対策もしてたんだよ。」
コトダマ提示!
【布の切れ端】
「これだ!!」
狛研「犯人は、布を手に巻いてからロープを持ったんじゃないかな?そうすれば、手に痕はつかないよね?」
ラッセ「なぜそう言い切れる。」
狛研「犯行現場に、布切れが落ちてたんだよ。多分、摩擦で擦り切れたんじゃないかな?」
詩名「うんうん。なるほどね。」
癒川「では次は、死体を天井に吊るした方法でしょうか…?」
狛研「え、それは割と簡単じゃない?」
癒川「え?」
狛研「犯人は、あるものを使って死体を天井まで運んだんだよ。」
癒川「あるもの…?一体何でしょうか…?」
狛研「それは…」
コトダマ提示!
【体育館の機械】
「これだ!!」
狛研「体育館に、天井の金具を動かす機械があったんだ。犯人は、金具に死体を括ったロープを結びつけて、機械を使って天井の真ん中に死体を吊るしたんだよ。」
神座「………あ。あの、変な………機械……………」
狛研「そう、それだよ。」
癒川「なるほど…」
詩名「うん、舞田君の殺害方法はこれでわかったね。じゃあ次は動機かな?」
栄「動機になりそうなものなんてあったかなぁ。」
それは…アレしかないだろうな。
コトダマ提示!
【秘密】
「これだ!!」
狛研「うーん…断定はできないけど…多分秘密が関係してるんじゃないかな?」
詩名「秘密か…今回配られた動機だね。」
栄「なぁおい!オレ、犯人が分かったかもしんねぇぞ!」
不動院「本当ですか!?」
ラッセ「貴様の自信には不安しか感じないが…言ってみろ。」
議論開始!
栄「なぁ、誰か舞田と朱ちゃんがそれぞれ誰の動機を見たのか知ってるか!?」
詩名「えぇ…それがわかったら苦労しな…」
狛研「成威斗クンの方は知らないけど、雪梅ちゃんの方なら知ってるよ。」
詩名「!!?」
穴雲「そうなの?」
狛研「雪梅ちゃんは、成威斗クンの秘密を見てるんだよ。」
栄「っしゃ!!じゃあ、朱ちゃんを殺した犯人は舞田で決まりだぜ!」
穴雲「なんでそう言い切れるんだい?」
栄「簡単な事だよ!朱ちゃんが知っちまった舞田の秘密は、多分舞田が絶対に見られたくなかったモンなんだよ。っつー事はよ、舞田は口封じのために朱ちゃんを殺したんじゃねえか!?」
今の陽一クンの発言はおかしい!
犯人は舞田⬅︎【モノクマファイル④】
「それは違うよ!!」
論破
狛研「陽一クン。それはちょっとおかしくないかい?」
栄「あ?なんでだ?」
狛研「雪梅ちゃんのファイルを見てよ。雪梅ちゃんは、成威斗クンが殺された後で殺されてるんだよ。成威斗クンが雪梅ちゃんを殺せるわけないでしょ。」
栄「あっ…そうだったな。オレ、早とちりしちまったぜ。」
ラッセ「フン、そんな当たり前の事もわからんのか。貴様の頭の悪さには目も当てられんぞ。」
栄「んだと!!?」
穴雲「ちょっと、やめなよ。喧嘩しないでよ。二人とも落ち着いて。」
栄「チッ!」
狛研「うん、二人とも仲直りしたね?じゃあ、次の議題について話し合うよ。」
穴雲「その前に、狛研さん。ひとつ気になった事があるんだけど。」
狛研「何?」
議論開始!
穴雲「君は、なんで朱さんが舞田君の秘密を見た事を知ってるのかな?」
狛研「前に雪梅ちゃんから聞いてたんだよ。それに、本人の手帳を確認したからね。」
穴雲「なるほど。じゃあ、舞田君の秘密の方がわからなかったというのはどういう事かな?」
狛研「壊れてて見られなかったんだよ。」
ラッセ「壊れていただと?あのバカ、なぜ手帳を壊したのだ。」
栄「そもそも手帳ってどうやったら壊れるんだ?オレ、試しにぶっ叩いてみたけど壊れなかったぞ?」
詩名「…なんでそんな事したんだい?」
栄「いや…壊したらモノクマから監視されんのを防げるかなって…」
ラッセ「なんだその軽率な考えは。これだから馬鹿は…」
狛研「まあまあ…あのね、手帳にはある弱点があったんだよ。」
癒川「弱点、ですか?」
コトダマ提示!
【手帳の弱点】
「これだ!!」
狛研「この手帳、あらゆる外的要因に対して耐性を持ってるんだけど、ひとつだけ弱点があるらしいんだ。」
神座「…………何。」
狛研「熱だよ。電源がついたまま高温で長時間放置しておくと、熱暴走を起こして壊れちゃうんだって。」
栄「んなっ…じゃあよ、舞田は手帳の弱点をついて手帳を壊したって事か!?やるなアイツ!」
狛研「いや、多分成威斗クンは手帳の弱点を知らなかったんだよ。それでたまたま壊しちゃったんだと思うよ。」
ラッセ「まあ、殺人犯かよっぽどの馬鹿じゃない限り、わざと手帳を壊そうなどと思わないだろうからな。そう考えるのが妥当だろう。」
栄「バカで悪かったな!!」
入田「でも、舞田はどうやって手帳を壊したんだ?首に付いている手帳を高温にする方法なんて、限られてるだろ。」
それは…
コトダマ提示!
【サウナ】
「これだ!!」
狛研「成威斗クンは、手帳の電源を切るのを忘れてサウナに入っちゃったんじゃないかな?」
財原「そーにゃのーかー。」
狛研「うん。成威斗クンがサウナに行ってたっていう証言もあるからね。多分、サウナで壊しちゃったのは間違い無いよ。」
穴雲「うん、これで謎が解けたよ。ありがとう狛研さん。」
狛研「じゃあ、そろそろ次の議題に移ろうか。」
財原「はいはーい!俺、犯人は誰かっつー事について話し合いたいでぇーっす!!」
狛研「え…その議題はまだ早いと思うんだけど…」
財原「だって早く犯人見つけねーと俺達が死んじゃうじゃん!とっとと犯人見つけるベー。」
狛研「じゃあ、ある程度怪しい人を絞っていこうか。」
議論開始!
狛研「ある程度犯人を絞れないかな?」
財原「うーん、俺はねー。女子が怪しいと思うんだけどなぁー。」
ラッセ「何故だ?」
財原「だって、死体が発見されたのは女子更衣室なんだぜ?どう考えても犯人は女子じゃね?」
ラッセ「なぜそう言い切れるのだ。犯人は男だという可能性もあるだろう。」
穴雲「国王陛下、お言葉ですが財原君の意見が正しいと思います。男子生徒は女子更衣室に入れませんから…」
ラッセ「それはモラルの問題だろ!こんな状況で、犯人がそんなものを律儀に守るとでも思っているのか!?男でも女子更衣室に入れる以上、容疑者は全員という事になるだろうが!!」
今のラッセクンの発言はおかしい!
男でも女子更衣室に入れる⬅︎【校則】
「それは違うよ!!」
論破
狛研「ラッセクン。二人の言う通りだよ。」
ラッセ「何?」
狛研「異性の更衣室には入れないって、校則に書いてあるんだよ。それを違反したらガトリングガンで蜂の巣にされちゃうんだって。」
ラッセ「フン、貴様もいい趣味をしてるな。」
狛研「だからボクは黒幕じゃないってば…」
財原「おいじゃー犯人は、神座サン、狛研サン、癒川サンのうち誰かという事で…」
「その推理、危篤じゃないですか?」
反論
狛研「…治奈ちゃん?」
癒川「そんな危篤に陥った推理、認めるわけにはいきません。」
財原「えー。何か間違ってる事なんてあるのかなぁ?」
癒川「大有りです。私が
ー反論ショーダウン 開始ー
癒川「確かに、皆さんの考えでいけば、男性は女子更衣室に入れないと思います。」
不動院「ですよね?」
癒川「でも、皆さん何か見落としていませんか?」
神座「…………見落とし?」
癒川「そうです。更衣室のドアの鍵は、手帳に登録されている性別を判断して開くんですよね?それって、裏を返せば手帳の持ち主が男性でも構わないという風にも解釈できますよね?」
栄「と、言うと?」
癒川「犯人は女性と手帳を交換 し、性別を偽って女子更衣室に入った男性だという可能性もあるという事です。」
今の治奈ちゃんの発言はおかしい!
手帳を交換⬅︎【首輪】
「その言葉、斬らせてもらうよ!!」
論破
狛研「治奈ちゃん。それはあり得ないと思うよ。」
癒川「なぜですか?」
狛研「手帳は、つけた本人しか取り外しできないんだよ?それに、才刃クンが頑張ってもハッキングできなかったわけだから…やっぱり、手帳を使って性別を偽るっていうのは無理があるんじゃない?」
癒川「…確かに、そうですね。私、それを見落としていました。」
入田「じゃあ、犯人は女だな!!3人の中で怪しい女が犯人というわけか!」
議論開始!
入田「僕ちゃんは、犯人は狛研だと思うぞ!」
狛研「違うよ。」
ラッセ「おい待て。犯人は和服という可能性もあるぞ。」
神座「……………?」
不動院「国王陛下、なぜ神座殿が犯人になるのでございましょう?」
ラッセ「ソイツは、唯一自分の才能を明かしていないのだぞ。どう考えても怪しいだろ。」
不動院「そんな理由で神座殿を犯人にしないでください!!」
ラッセ「どのみち怪しいのは事実だろ。」
入田「じゃあ、犯人は狛研か神座のどっちかって事だな!!はー、僕ちゃんはホント天才だな!!」
今の才刃クンの発言はおかしい!
狛研か神座⬅︎【全員分のアリバイ】
「それは違うよ!!」
論破
狛研「才刃クン、ラッセクン!ボク達は犯人じゃないよ!!この二人が証明してくれてるよ!ねっ?」
財原「うん。俺は狛研サンと一緒にいたわよー。」
詩名「オイラは、神座君と一緒にいたよ。」
ラッセ「コイツらが嘘をついているという可能性は?」
詩名「無いよ。オイラには神座君を庇う理由が無いじゃないか〜♪」
財原「俺も殺人犯を庇って死ぬ勇気は無いからねー。狛研サンがシロなのは間違い無いよ。」
入田「まあ、コイツは黒幕だからシロもクソもないだろうがな。まあそれは面倒くさいから一旦放置するか。…む?だとすると、犯人がわかったんじゃないか?」
栄「ホントかよ!?」
入田「ああ。朱を殺した犯人…」
入田「それはオマエだ。癒川。」
癒川「えっ…私、ですか…?」
入田「そうだ。消去法でいけばオマエしかいないだろ。」
癒川「違います!!私は犯人じゃありません!!」
穴雲「そうだよ。癒川さんにはアリバイがあるじゃないか。」
財原「…もし、そのアリバイ自体が嘘だったら?」
癒川「えっ…?」
財原「俺達とは違って、穴雲クンには癒川サンを庇う理由があるよね?だってオマエら付き合ってんだろー!?」
穴雲「それとこれとは関係ないだろ!!」
財原「頑なに認めないでござるなー。…あ。俺、わかっちゃった。」
穴雲「何が!?」
財原「舞田クンを殺したのが穴雲クン、朱サンを殺したのが癒川サン…二人は共犯だったんだよ!!」
不動院「なっ…!」
財原「それだったら、お互いがお互いを庇い合う理由は大いにあるだろ!はー、俺ってつくづく天才だわ!」
癒川「違います!!私も穴雲さんも犯人じゃありません!!」
財原「またまたー。とっぼけちゃってー。どうせキミが朱サンを殺したんでしょ?いい加減認めろよー。」
癒川「認めません!!だって、私は犯人じゃありませんから!!」
財原「うっせーな。そこまでして自分の罪を隠したい?身も心もきったねー女だねキミは。」
癒川「…ッ!!あなた、なぜそれを…!!」
財原「どーでもいいぢゃんンなこたぁ。あ、キミにとってはどうでも良くないんだっけ?」
癒川「…ッ。」
不動院「あの…先程から一体何の話をなさっているのですか?」
財原「あっ!俺いい事思いついた!ねえ癒川サン。自分が犯人だって認めてよ。じゃないと、俺ってば口が軽いから何喋っちゃうかわかんないよ?」
癒川「そんな…!」
穴雲「やめろ財原君!!癒川さんは、本当に何も知らないんだよ!!」
栄「おい財原!!汚ねェぞテメェ!!女の子いじめて楽しいかよ!?」
財原「うっさいなぁ!今尋問中なんだから黙れよ!で?どうなの癒川サン?」
癒川「違う…わ、私は…犯人じゃ…うっ、ひぐっ…ぐすっ…」
財原「うっわ。泣いた。何被害者面してんのこのクソビッチ。どう考えてもオマエが加害者だろ。」
詩名「ん?財原君、今なんて…」
財原「あ、みんな知りたいよね!?癒川サンの秘密がなんなのか!じゃあ、特別に教えてあげるよ!!」
穴雲「やめっ…」
「やめろ!!!」
財原「…あぁ?」
狛研「治奈ちゃん達が犯人かどうかは、話し合ってみないとわからないよ!!」
財原「何言ってんの?コイツらが犯人に決まってるよ。さ、クマちゃん!投票の準備おなしゃーす!」
狛研「ダメ!!」
財原「はぁ?」
狛研「まだ裁判は終わらせない!!真実は、まだ奥底に眠ってるんだ!!」
学級裁判中断!
入田クンのうんちくのくだりは、高校物理の内容を引っ張り出してきました。
作者の頭弱いからそれで許して。