ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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第3章 非日常編③(学級裁判後編)

狛研「まだ裁判は終わらせない!!真実は、まだ奥底に眠ってるんだ!!」

財原「はぁ?狛研サン、頭おかしくなっちゃったの?どう考えたって癒川サンと穴雲クンが犯人だよ。」

狛研「まだそうと決まったわけじゃないよ。本当に二人が犯人なのかどうか、ちゃんと話し合わないと!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「えー。だってさぁ、それ以外の可能性はあり得ないだろ?二人が犯人で決まりだよ。」

穴雲「僕達は犯人じゃないって言ってるじゃないか。」

財原「うっさいよ殺人犯ー。穴雲クンは舞田クンを殺した殺人犯だから癒川サンを庇ってるんでしょ?」

今の天理クンの発言はおかしい!

 

穴雲クンは舞田クンを殺した殺人犯⬅︎【治奈ちゃんのカルテ】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「天理クン。これを見て。」

財原「んあ?んだよその紙切れは。」

狛研「治奈ちゃんが書いたカルテだよ。ここに、星也クンは大怪我を負って、移動するのがやっとだって書いてあるでしょ?星也クンは、成威斗クンを殺す事なんてできっこなかったんだよ。」

財原「それも、癒川サンの嘘かもよー?」

穴雲「しつこいよ。なんでそこまでして僕らを犯人にしたいのかな?」

財原「じゃあ逆に聞くけど、キミはなんでちょっとしか動けなくなるような大怪我負ってるワケ?何かあったんでしょ?」

穴雲「それは…」

癒川「…私のせいです。私は、私の秘密を知った栄さんを殺そうとして…それを止めようとした穴雲さんが、栄さんを庇って怪我をしてしまったんです。」

入田「人を殺そうとしてまで隠したかった秘密って…一体なんなのだ?」

詩名「よしなよ入田君。人に言いたくないから秘密なんだよ?女の子の秘密を問いただすのはいくらなんでも野暮だよ。」

癒川「…いえ。私は、栄さんを殺そうとした罪人です。罰を逃れていいわけがありません。このまま財原さんに犯人にされてしまうくらいなら、お話しします。」

穴雲「癒川さん…!」

癒川「穴雲さんもわかっているはずです。一旦誰かに知られてしまった時点で、もう漏洩を防ぐ事はできません。勝手に漏れて後であれこれ言われるくらいなら、腹括って話しますよ。皆さん。…実は私…援助交際に手を染めていた事があったんです。」

詩名「んなっ…!」

入田「嘘だろ…!?清楚で、どう見てもそういう事に興味ありませんっていう雰囲気を出してたオマエが…!?」

財原「おーおー。まさか自分から言うとはね。でも、それで疑いが晴れると思ったら大間違いなんだなー!!これが!!」

穴雲「なっ…」

財原「皆さん聞きましたかー!?この女今、自分がビッチだって認めましたよー!?しかも、栄クンを殺そうとしたんだよ!?立派な殺人未遂じゃん!!こんな奴、誰が信用するっていうんですかねー!!?ええ!!」

栄「テメェ!!いい加減にしろ!!」

狛研「天理クン。そこまでこの二人を犯人にしたいなら、ちゃんと根拠があるんだよね?」

財原「もっちー!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「まずさぁ、癒川サンは栄クンを殺そうとしたんだぜ?その時点で怪しいだろ。」

栄「それとこれとは話が別だろうがよ、クソ野郎!!」

財原「本当にそうかなぁ?栄クンの暗殺に失敗したから、口封じのために脳筋二人を殺して、俺らをまとめてブチ殺そうとしてたんじゃねーの?とにかくよー。穴雲サンと癒川サンは共犯だった。はい終わり。」

詩名「短っ…証明になってなくないかい!?」

財原「こまけぇこたぁいーんだよ。それが真実なの。文句あんの?」

今の天理クンの発言はおかしい!

 

共犯⬅︎【おしおきのルール】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「天理クン。それはやっぱりおかしいよ。」

財原「はー?ちょっとわからんでござるなー。ドユコト?」

狛研「あのね天理クン。共犯にはメリットが全く無いんだよ。」

財原「は?」

狛研「クマさんが言ってたルールを思い出して。後で殺した方は、シロと同じ扱いになるんだよ?仮に二人が共犯だったら、治奈ちゃんは自分が助かるために自白してるはずだよね?」

財原「それは星也クンの事愛しちゃってるからじゃねーの?知らんけど。」

癒川「やめてください!!狛研さんの言う通り、私達が共犯である理由がありません!!」

詩名「うーん。じゃあやっぱり、単独犯だと考えるのが自然なのかな?」

 

 

「貧乏くせェ言葉だなぁ〜。」

 

反論

 

 

 

狛研「…天理クン?」

財原「キミの言葉は、ホンット安っぽいよねー。おお、安い安い。」

狛研「そこまで言うなら反論してみてよ。」

財原「いいよー。俺は間違ってないからねー。キミの発言なんざ、俺が暴落(くず)させてやるよ。」

 

 

 

ー反論ショーダウン 開始ー

 

財原「まあこの際めんどくせェから、二人は共犯じゃないって事にしとくよ。」

詩名「その可能性が潰えたなら、もう癒川君は犯人じゃないと思うけど。」

財原「ちげーよ。俺が言ってんのは、この事件の犯人が二人いるっていう可能性があるっつー事だよ。」

栄「バカかお前は。さっき、共犯にメリットは無いから犯人は一人だっつー話になっただろ。」

財原「わかってねーなぁ、貧乏人共は。それは、犯人が二人とも()()()()()、の話だろぉ?」

ラッセ「何が言いたい。勿体ぶってないでさっさと話したらどうだ。」

財原「あのねー?みんな忘れてっかもしんないけど、朱サンがクロだって可能性がまだ残ってるよね?朱サンが舞田クンを殺した 後、癒川サンがその朱サンを殺したんだよー!」

今の天理クンの発言はおかしい!

 

朱サンが舞田クンを殺した⬅︎【才刃クンの証言】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!!」

 

論破

 

狛研「その可能性は無いと思うよ。」

財原「はぁん?」

狛研「だって、成威斗クンが死んだ時間、才刃クンが雪梅ちゃんを見てるんだよ?雪梅ちゃんは、クロじゃないよ。」

財原「そうなんだぁー。いやーでも、俺はまだ共犯の可能性は捨ててねーかんなー。」

不動院「私も財原殿に賛成です。一人であのお二方を殺すというのは、非現実的です。」

癒川「私は単独犯だと思います。狛研さんの推理を信じたいです。」

詩名「オイラも癒川君と同じ意見かな〜♪」

入田「むっ。意見が割れたな。」

『うっぷぷぷ!そういう時はボク達の出番だね!フォーメーションチェーンジ!!』

 

クマさんが席の装置を操作すると、ボク達の証言台が宙に浮いた。

 

栄「うぎゃああああああああ!!」

ラッセ「煩い。貴様は、泳ぎだけじゃなくて高所も苦手なのか。」

栄「う、うるせぇな!!マジで怖いから降ろして!!」

 

証言台が二つの陣営に分かれた。

 

 

 

意見対立

 

 

 

《犯人は何人か?》

 

【二人だ!】入田、神座、財原、不動院、ラッセ

 

【一人だ!】穴雲、狛研、栄、詩名、癒川

 

 

 

ー議論スクラム 開始ー

 

財原「だ、か、らぁ!犯人は共犯だって言ってるでしょー!?このバカタレ共ー!!」

「柳人クン!」

詩名「共犯にメリットは無いと散々言ってるじゃないか〜♪」

ラッセ「現実的に考えてあの脳筋二人を一人で殺すのは不可能に等しいだろ。」

「星也クン!」

穴雲「二人の死亡時刻にはズレがあるから、一人の人間があの二人を殺す事が不可能だったとは言い切れないんじゃない?」

入田「癒川は栄を殺そうとしているのだぞ?アイツが穴雲と手を組んで朱を殺した可能性も十分あり得るだろう。」

「陽一クン!」

栄「それとこれとは話が別だって何度言えばわかんだよ!!癒川ちゃんは無実だっつってんだろ!!」

神座「看護師………誰か、を…庇って………自白しない………の、かも………」

「治奈ちゃん!」

癒川「私は、皆さんを犠牲にしてまで自白をせずに殺人犯を庇ったりしません!!」

不動院「全部穴雲殿と癒川殿のかもしれませんよ?」

「ボクが!!」

狛研「かどうかは話し合わなきゃわからないよ!!」

 

 

 

全論破

 

穴雲「これが僕らの答えだ!」

狛研「これがボク達の答えだよ!」

栄「これがオレ達の答えだぜ!」

詩名「これがオイラ達の答えだよ〜♪」

癒川「これが私達の答えです!」

 

 

 

狛研「やっぱり、犯人は単独犯なんじゃないかな?」

詩名「オイラもそう思うな〜♫共犯にメリットは無いし、朱君もシロだからね。やっぱり単独犯だと考えるのが自然だよ〜♪」

入田「じゃあ、犯人は舞田と朱の両方を殺したって事か?」

狛研「…そうなるね。」

財原「そっかー。じゃあ、そろそろ犯人がどうやって舞田クンを自殺に見せかけて殺して、朱サンまで殺したのかはっきりさせないとねー。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

詩名「舞田君が殺されていた体育館は、ドア以外に人が出入りできるような場所は無くて、ほとんど密室殺人のようなものだったんだろ?」

入田「そのドアも鍵がかかってたしな!どう考えても体育館に入るのは無理だろうな!」

ラッセ「はぁ?そんなもの、後から鍵をかけてしまえば、密室に見せかける事は可能だろ。」

今のラッセクンの発言はおかしい!

 

後から鍵をかけてしまえば⬅︎【扉の鍵】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「ラッセクン。それは多分無理じゃない?」

ラッセ「何故だ。」

狛研「体育館の鍵って、内側についてるラッチ錠でしか開閉できないようになってるんだよ。普通に考えたら後から鍵を閉められるわけがないよね?」

ラッセ「…なるほどな。だが、現に扉の鍵は閉まっていたのだろう?やはり、犯人はなんらかの方法で後から鍵をかけたのではないのか?」

狛研「そうだね。次はそのトリックを解き明かさないと。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

財原「瞬間移動に決まってんだろー!!」

ラッセ「貴様、いい加減にしろ。」

詩名「通気口から長さのあるものを突っ込んだんじゃあないかい?」

神座「………隠し通路、あった、の…かも…」

不動院「私が調べた時はそのようなものはありませんでしたが…」

入田「ピッキングでもしたんだろ。」

穴雲「…君達、犯人の事を一体なんだと思ってるんだい?」

 

柳人クンの意見に賛成したい。

 

通気口から長さのあるものを突っ込んだ⬅︎【通気口】

 

「それに賛成だ!!」

 

同意

 

狛研「犯人は多分、通気口にある程度長さのあるものを突っ込んで、それを使ってラッチ錠を回したんだよ。」

不動院「と、仰いますと?」

狛研「まず、体育館の扉の凸凹を足場にして扉の上まで登るでしょ。そしたら、長い糸か棒か何かを通気口に突っ込んで、それを使ってラッチ錠を回せば、密室トリックの完成だよ。」

入田「ふんっ。あの通気口は、人が出入りするのには狭すぎるけど、棒か糸を突っ込むくらいだったら申し分なさそうだからな。」

財原「それに、扉の鍵は回転式のラッチ錠だし?よっぽどの不器用じゃなきゃ、その方法で簡単に鍵を閉められそうだねー。」

狛研「密室殺人のトリックの証明はこれで終わりだよ。」

穴雲「じゃあ次は、朱さんがどうやって殺されたのかを話し合うべきじゃないかい?」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

不動院「そもそも朱殿は、なぜ女子更衣室にいたのでしょうか…?」

財原「そうなんだよねー。舞田クンを呼びに行くって言ってたくせに、なんで寄り道してんのかなー?」

狛研「うーん。」

 

 

 

雪梅ちゃんが更衣室にいた理由は?

 

1.犯人から逃げていた

2.忘れ物を取りに行った

3.気まぐれ

 

 

 

➡︎1.犯人から逃げていた

 

「これだ!!」

 

狛研「雪梅ちゃんは、多分犯人に追われてたんだよ。だから、女子更衣室に身を隠そうと思ったんじゃないかな?」

不動院「追われていた、とは…?」

狛研「よくわからないけど…多分、雪梅ちゃんは犯人を怒らせるような事をしちゃったんだよ。」

財原「これは俺の推測になるけど、多分朱サンは、犯人が舞田クンを殺してる所を見ちゃったんじゃね?だから口封じのために殺されたんだよ。狛研サンが言いたいのはそういう事だろ?」

狛研「うん。まあそうなんだけど…なんでキミがそれを知ってるんだい?」

財原「推測だっつってんじゃん。別に知ってたわけじゃないもんね。」

狛研「あ、そう。」

入田「おい、何オマエラだけで話を進めてるんだ。そもそも、なんで朱が犯人に追われていたってわかるんだ?」

…それは。

 

コトダマ提示!

 

【廊下の血】

 

「これだ!!」

 

狛研「雪梅ちゃんの血が、廊下に落ちてたんだ。多分、逃げてる途中で右腕を斬りつけられちゃったんじゃないかな?」

癒川「それで、命からがら女子更衣室に逃げ込んで篭もったものの、犯人に更衣室に入られて殺されてしまったというわけですね…」

穴雲「朱さん…かわいそうに…僕の身体が万全だったら、助けてあげられたかもしれないのに…」

詩名「…うんうん、なるほどね。…しかし、そんなひどい事をした犯人は一体誰なんだろうね?」

狛研「それについてなんだけど…心当たりがあるんだ。」

 

コトダマ提示!

 

【ロープの結び方】

 

「これだ!!」

 

狛研「犯人の手がかり…それは、ロープの結び方だよ。」

入田「はぁ?何を言っている。ふざけているのかオマエは。なんでロープで犯人が誰かが分かるんだ。」

狛研「…利き手だよ。このロープの結び方は、左利きの人によくありがちな結び方なんだ。つまり、犯人は左利き…あるいは両利きの人って事になるんだよ。」

癒川「集められた16人の中で、確か左利きは景見さんと不動院さん、両利きは財原さん…それ以外の方は全員右利きでしたよね。」

栄「って事は、まさか…」

そう。

この中で、一人だけ犯行が可能だった人がいるんだ。

そして、薄々だけど…その人が抱えている秘密にも気付いてしまった。

正直、信じられなかった。

なんでキミがこんな事を…!

この事件の真犯人…それは…

 

 

 

 

 

ー人物指定ー

 

【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

【超高校級の工学者】入田才刃

 

【超高校級の不運】景見凶夜

 

【超高校級の???】神座ゐをり

 

【超高校級の幸運】狛研叶

 

【超高校級の資産家】財原天理

 

【超高校級の栄養士】栄陽一

 

【超高校級の詩人】詩名柳人

 

【超高校級のマドンナ】白鳥隥恵

 

【セキセイインコ】翠

 

【超高校級の曲芸師】朱雪梅

 

【超高校級のダンサー】羽澄踊子

 

【超高校級の生物学者】日暮彩蝶/【超高校級の人狼】暁裴駑

 

【超高校級の侍】不動院剣

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗

 

【超高校級の看護師】癒川治奈

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

➡︎【超高校級の侍】不動院剣

 

狛研「…キミが犯人だったんだね、剣クン。」

不動院「…は?私、ですか?」

剣クンは、なんで自分が疑われているのかわからない、といった様子だった。

栄「えぇええええええ!!?不動院が犯人!?こんな正義感の塊みてェな奴が!?あり得ねェだろ!!」

神座「………私、侍…………犯人、なんて………信じ…た、く……ない……」

ラッセ「…フン。所詮はコイツも、この糞みたいなゲームに踊らされた負け犬だったって事だろ。今更何を驚く事がある。」

狛研「…剣クン?反論があるなら言ってもいいんだよ?ボクだって、まだキミの事を完全に疑ってるわけじゃないんだ。」

不動院「反論?あるに決まっているでしょう。私は犯人ではございませんので。」

財原「またまたー。もうオマエが犯人なのは確定なの!さっさと楽になっちゃおうよ!ね?」

不動院「…はぁ。」

 

 

「その言葉、斬ります!」

 

反論

 

 

 

狛研「…剣クン?」

不動院「狛研殿。貴女の推理には隙が多すぎます。」

栄「狛研ちゃんの推理がどう間違ってるっていうんだ?言ってみろよ。」

不動院「いいでしょう。貴女方の言葉など、私が一太刀にて斬り捨てて差し上げます。」

 

 

 

ー反論ショーダウン 開始ー

 

不動院「確かに、貴女の推理通りなら、犯人は左利きという事になりますね。」

狛研「うん。」

不動院「ですが、それすら真犯人による罠だとは考えなかったのですか?本当は右利きの方が、わざと左利きの振りをしたという可能性もございますよね?」

財原「右利きの奴の方が圧倒的に多いのに、そんな事するメリットあるー?逆ならまだわかるけどさ。」

狛研「むしろ器用じゃない方の手で結ぶなんて、それこそ自殺行為だと思うんだけど。やっぱり犯人は左利きで間違いないよ。」

不動院「では、百歩譲って貴女の推理が正しかったとしましょう。ですが、なぜ私が犯人になるのですか?両利きの財原殿にも犯行は可能ですよね?」

財原「うっわ、コイツ責任転嫁しやがった。」

不動院「私は事実を言ったまででございます。犯人は財原殿 、これが私の答えです。」

今の剣クンの発言はおかしい!

 

犯人は財原殿⬅︎【天理クンのアリバイ】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!!」

 

論破

 

狛研「その可能性は無いと思うよ。」

不動院「何故ですか?」

狛研「さっきも言ったけど、天理クンは犯行時刻にボクと一緒にチェスをしてたんだよ。」

財原「そーそー。つまり俺にはアリバイがあったって事。ドゥーユーアンダァスタァアアン?」

癒川「第一、男性である財原さんが女子更衣室に入れるわけないですし…」

栄「ん?それは不動院もじゃねえのか?狛研ちゃんの推理通りなら、不動院は女子更衣室で朱ちゃんを殺したって事だよな?なんでコイツが女子更衣室に入れたんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

財原「それは、不動院クンが女の子だからじゃないの?

 

 

 

 

 

栄「はぁ!!?」

癒川「嘘でしょ…!?不動院さんが…女性…!?」

栄「ンなバカな話、信じられるワケねえだろ!コイツ、自分が女だって言った事なかったじゃねえか!!不動院は男だぞ!?」

財原「でもさぁー。逆に、不動院クンは、自分が男だって言った事も一度もなかったよね?」

ラッセ「…確かに、今思えば思い当たる節があるな。」

財原「一人だけプールに普段着で来たり、同性のはずの俺らに対してやけに他人行儀だったり、エロに全く関心が無かったり…色々とヒントはあったんだけどねー。さ、反論があるならどうぞ?不動院クン…いや、不動院サン?」

 

 

 

不動院「喧しい!!!」

 

狛研「…剣クン?」

不動院「黙って聞いておれば、貴様ら、拙者が舞田殿と朱殿を殺めたと申すか!?戯言も大概にしろ!!!」

剣クンは、すごい剣幕でまくし立てた。

今までの剣クンからは考えられないような…殺気にも近いようなオーラを放っている。

財原「うっわ、ムキになったよ。やっぱ図星ー?」

不動院「黙れ!!」

詩名「すごい気迫…口調まで変っちゃってるねぇ。」

不動院「拙者は犯人等ではござらぬ!!其処までして拙者を犯人にしたいと申すのならば、其れなりの根拠を見せろ!!!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

不動院「拙者は娯楽室に居たと言っておろうが!!貴様等は、莫迦なのか!?」

狛研「本当にそうかな?それはちゃんと話し合わなきゃいけないよね?だって、現段階では犯人はキミしかいないんだもの。」

不動院「未だそんな戯言を申すか!!拙者が娯楽室に居たという証拠は見せたでござろう!!」

狛研「あの写真の事?」

不動院「そうだ!!あの写真がある以上、拙者は犯人ではござらぬ!!」

ちょっと今のはおかしいかな?

 

証拠⬅︎【写真】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「剣クン。あの写真だけど…あれだけでアリバイを証明したって事にはならないんじゃないかな?」

不動院「何…!?」

狛研「みんな、よく見て。この写真、物の位置が微妙に違うでしょ?」

穴雲「本当だ…後ろの壁紙の文字も逆になってるね。…もしかして。」

狛研「そう。この写真、多分鏡に映った娯楽室を撮ったものなんだよ。」

癒川「じゃあ…その時計は…」

狛研「うん。このデジタル時計の数字も、反転してるはずだから…この写真が撮られた本当の時刻は、11時20分じゃなくて5時11分なんだよ!!」

栄「えぇええ!!?マジかよ!?」

財原「って事は、不動院サンにアリバイがあるってお話が無かった事になったわけだ。どうすんの?つ、る、ぎ、たん?」

不動院「黙れ下衆が!!!」

財原「きゃー怖い。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

不動院「そもそも、朱殿を斬り殺した凶器と、体育館の鍵を閉めた物が何なのかが未だ分かっておらぬであろう!!」

狛研「いや、それはどっちもわかってるよ。」

不動院「どうせハッタリであろうが!!拙者は殺人犯ではござらぬ!!」

狛研「まだわからない?キミは、ちょうどいい凶器を今持ってるはずなんだけど。」

不動院「莫迦言え!!そんな物、持ち歩いているわけが無かろうが!!」

狛研「じゃあ教えてあげるよ。雪梅ちゃんを斬り殺して、体育館の鍵を閉めるのに使った凶器が一体何なのかをね。」

 

 

 

ー閃きアナグラム開始ー

 

 

 

「これだ!!」

 

セ オ ッ テ イ ル ニ ホ ン ト ウ

 

【背負っている日本刀】

 

狛研「体育館の密室トリックを完成させるために使って、雪梅ちゃんを斬り殺した凶器…それは今キミが背負ってる日本刀だよ!!」

不動院「違う!!言い掛かりでござる!拙者は、朱殿を斬り殺してはおらぬ!!」

財原「あっははー。あくまで自分は犯人じゃないって言い張る気だねぇ。」

不動院「其処まで言うなら、証拠を見せろ!!拙者が刀で朱殿を斬り捨て、体育館の鍵を閉めたという証拠を!!」

狛研「剣クン、それはキミもわかってるんじゃないの?」

 

 

 

不動院「拙者が犯人だという決定的な証拠を見せろ!!」⬅︎ 【塗料】

 

「これで終わりだよ!!」

 

 

 

狛研「あのね、剣クン。通気口を見た時ね、ボク、気付いちゃったんだ。通気口の縁の塗料がハゲてるのにね。」

不動院「其れが如何した!!?」

狛研「…塗料がハゲたって事は、その塗料が付着してるはずだよね?たとえば…キミが今背負ってる刀とかにね!」

不動院「あっ…!」

狛研「それ、お父さんから譲ってもらった名刀なんでしょ?もう替えは無いよね?もしボクの推理が正しければ、その刀に塗料が付着してるはずなんだ。」

不動院「ッ…。」

狛研「ねえ剣クン。刀を見せてよ。キミが犯人じゃないっていうなら、刀を見せられるよね?」

不動院「…。」

剣クンは、俯いたまま背負っていた刀を抜いて、みんなに見せた。

鞘の部分には、しっかりと茶色い塗料が付着していた。

入田「あっ…!バッチリ塗料が付着してるのだ!じゃあやっぱりオマエが犯人だったのか!」

神座「………侍……う、そ………だよ…ね………?」

ゐをりちゃんは、珍しく動揺していた。

不動院「…。」

剣クンは、俯いたまま黙っていた。

神座「ねえ…なに、か………言って…私、あなた…を、疑い…たく……な、い……」

財原「そーだよ。何か言ってあげなよー。それとも、俺の事買収してみる?場合によっちゃあ味方になってあげてもいいけど?」

不動院「…。」

財原「チッ、無視かよ。このアマ。」

詩名「…もう反論する気力すらないんじゃないかい?」

狛研「…そうだね。剣クン。ボクが引導を渡してあげるよ。」

不動院「…。」

狛研「これが事件の真相だよ!」

 

 

 

ークライマックス推理開始!ー

 

Act.1

今回の事件の発端は、クマさんがみんなに配った秘密だった。

多分、みんなが秘密を本人に話すか話さないかで揉めてる間、犯人はこっそり殺人の計画を立てていたんだ。

自分の秘密を知った子を殺すためにね。

そして、そのターゲットとなったのは、成威斗クンだった。

多分、成威斗クンは、直接犯人に秘密を言っちゃったんだろうね。それが命取りになるとも知らずに…

 

Act.2

その後、犯人は娯楽室に行って、鏡に映った自分を撮影した。

この時、05:11と表示されていたデジタル時計も映ったんだけど…数字が反転して、11:20という風に見えてしまったんだ。

これが犯人にとっての狙いだった。

犯人は、あらかじめ数字が反転したデジタル時計の写真を撮っておく事で、アリバイ工作をしようと考えたんだろうね。

…まあ、他の背景まで反転しちゃってるから、それはすぐにバレちゃったんだけど…

 

Act.3

みんなで朝ご飯を食べた後、各自自由行動をとったわけだけど、犯人はそこで密かに殺人の準備をしていたんだ。

でもここで、犯人にとっても成威斗クンにとっても予想外の出来事が起きてしまうんだ。

なんと、成威斗クンが、体育館でトレーニングをする前に、手帳の電源をつけたままサウナに入っちゃったんだ。

そのせいで手帳が壊れて、犯人の秘密が何なのかが分からなくなってしまった。

まあ、結果的に犯人にとってはラッキーだったんだろうけどね。

 

Act.4

そして、成威斗クンを殺す予定の11時20分が近づいてきた。

成威斗クンがトレーニングをしている途中で犯人が体育館に入り、何か理由をつけて足場まで彼を誘導したんだ。

その後、成威等クンの隙を見て足を手錠で固定し、彼の首にロープをかけた。

そして、ロープを持ったまま、犯人は足場から飛び降りた。

この時、犯人は手にハンカチを巻いていたから、手に痕がつく事がなかったんだ。

成威斗クンは、犯人の体重で首を絞められて、その場で力尽きてしまった。

 

Act.5

成威斗クンの死を確認した犯人は、天井の金具に成威斗クンの首を絞めたロープを巻きつけて、機械を使って死体を天井の真ん中まで移動させたんだ。

でも、犯人はここで致命的なミスを犯してしまった。

犯人は、間違えて自分の利き手である左手でロープを結んでしまったんだ。

そのミスのおかげで、ボク達は真相に辿り着く事ができたんだけどね。

その事に気づかないまま、犯人は次の計画を進めた。

 

Act.6

体育館を出た後、犯人は体育館の扉のドアノブを足場にして、扉の上まで登った。

そして、扉の上にある通気口から普段背負っている日本刀を差し込んで、体育館の内側にある回転式のラッチ錠を回したんだ。

これで自殺に見せかけるための工作は完成だ。

でも、犯人はここで二つ目のミスを犯してしまった。

刀を引き抜く時、通気口の塗料が刀の鞘に付着してしまったんだ。

それが、犯人を追い詰めるための決定的な証拠となってしまった。

 

Act.7

そして、ここでさらに犯人にとって予想外の事が起こってしまった。

なんと、犯人が密室殺人の工作をしているところを、雪梅ちゃんに見られてしまったんだ。

犯人は逆上して、雪梅ちゃんを斬りつけた。

雪梅ちゃんは、右腕を負傷しながらも犯人から逃げた。

その時、多分雪梅ちゃんの中にはある考えがあったんだ。

…犯人は男だから、女子更衣室に逃げ込めば殺されずに済む、ってね。

 

Act.8

犯人から逃げ果せた雪梅ちゃんは、女子更衣室に身を隠した。

でも、悲劇は起こってしまった。

なんと、雪梅ちゃんが男の子だと思ってた犯人は、実は女の子だったんだ。

犯人は、ガトリングガンで撃たれる事なく女子更衣室に入り込み、中にいた雪梅ちゃんを容赦なく斬り捨てた。

…正直、意外だったよ。

だって、犯人はとても正義感が強い子だったからね。

なんでキミが二人を殺したりなんてしちゃったんだい…?

 

「これが事件の真相だ!…そうだよね?」

 

 

 

「【超高校級の侍】不動院剣クン…いや、不動院剣ちゃん!!!」

 

 

 

不動院「…ふぅ、負けてしまいましたか。」

剣ちゃんは、顔を上げると髪をかき上げた。

剣ちゃんは、青ざめた顔をしながらわずかに微笑んでいた。

不動院「…あーあ、うまくやれてたと思ったんですけどね。狛研殿、お人好しの貴女方ならもう少し騙せると思ってましたよ。」

神座「…そんな………嘘…で、しょ……?」

不動院「全て真実ですよ、神座殿。今まで騙してしまい、申し訳ございませんでした。…さ、学園長。もう投票に移っても良いでしょう?」

モノクマ『そうだね。もうクロは決まったみたいだしね!それじゃあ始めよっか!投票ターイム!』

モノベル『必ず、一人一票投票してくださいね。もし投票しなかったら、校則違反とみなしておしおきします!』

 

証言台にボタンが現れた。

ボクは、迷いながらも剣ちゃんに投票した。

 

モノクマ『うぷぷ、全員投票し終わったようだね?ではでは…結果発表ー!!』

モノベル『皆様の運命や如何に!?』

 

 

 

モニターにVOTEと書かれたスロットが表示され、ドラムロールと共にボク達の顔のドット絵が描かれたリールが回転する。

リールの回転が遅くなり、ついに止まった。

 

リールには、剣ちゃんの顔が3つ並んでいた。

スロットからは、ボク達の勝利を祝福…いや、嘲笑うかのように、ファンファーレと共に大量のメダルが吐き出された。

 

 

 

 

 

学級裁判閉廷!

 

 

 

 

 

 

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