ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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お待たせ

ありえない間違え方したからちょっと編集するよ。





第4章 非日常編①(捜査編)

『そうだ狛研。僕ちゃんと勝負しろ。稽古をつけてやる。』

 

嘘でしょ…

なんで才刃クンが…

才刃クン、外で待ってる弟と仲間達のために死ねないんじゃなかったの?

何勝手に殺されてんだよ…

みんなで生き残ろうって約束したじゃんか!

なのになんで!

 

「…!!」

治奈ちゃんは、ボク達を押しのけて才刃クンに駆け寄った。

「入田さん…入田さん!起きてください、入田さん!今すぐ治療しますから…!お願いだから、死なないで!!」

治奈ちゃんは、才刃クンを蘇生しようとしていた。

冷静さを失って、周りの声が聞こえていない様子だった。

…だけど、本当は治奈ちゃんもわかってるはずだ。

「…治奈。残念だけど、入田君はもう…」

「あ…」

治奈ちゃんは、我に返ったようにボク達の方を見て涙を流した。

…治奈ちゃんだって、本当はわかってたんだ。

才刃クンは二度と戻ってこないって事は。

「うっ、ううううぅぅぅぅ…ごめんなさい、入田さん…私がもっと早く気づいていれば…ごめんなさい…!」

治奈ちゃんは、泣きながら才刃クンに何度も謝っていた。

…そりゃあ、みんなつらいはずだよ。大事な仲間がまた死んだんだから。

そうこうしている間に、全員揃った。

「今度は、入田君が犠牲になったんだね…かわいそうに、こんな狭い部屋で一人…」

「入田君…僕達がもっと強ければ…」

「なんでだよ…お前、弟のためにここから出るんじゃなかったのかよ…クソッ!!なんでこうなっちまうんだよ!!」

 

「あのさー、もう飽きたんだけど。」

天理クンは、あくびをしながら割り込んできた。

「ほわほわ…眠いなぁ。」

「テメェ…!」

陽一クンは、激昂して天理クンの胸ぐらを掴んだ。

「…ねえ、苦しいんだけど。離してよー。」

「テメェ、いい加減にしろよ!!人の命をなんだと思って…」

 

「…聞こえなかったの?離せっつったんだけど。」

天理クンは、威圧するかのような笑みを浮かべた。

「うっ…」

気圧された陽一クンは、あっさり手を離した。

「たっはー、殺されるかと思った。…それよりさぁ。早く始めようよ。クマちゃん!!」

 

『ロッハー!!呼ばれて出てきてなんとやら!!キュートでエキサイティングなマスコット、みんな大好きモノクマと!』

『モノベルでございます。』

「モノクマ…!」

『おやおや、栄様。相変わらずご機嫌斜めですねぇ。何か嫌な事でもありました?フッフッフ、もしかしておねしょとか?』

どう考えたっておねしょではないでしょ。

ベルちゃんって、ふざけてるのかおバカなのかどっちなのかなぁ?

「ッ、とぼけんじゃねぇ!!さっきまでの様子を監視カメラで見てたくせによ…!!テメェらのせいで入田が…!」

『はぁー?なんでボク達のせいになるわけ?何回も言ってんじゃん!!入田クンを殺したのは、オマエラの中の誰かなの!!言っとくけど、ボク達は今回も殺人に一切関与してないからね!』

「チッ…」

「それよりさー、何か俺らに配る物あるよね?早く頂戴よー。」

『ちょっと、急かさなくてもすぐ配るから待っててよ財原クン!せっかちな早漏はモテないよ!!』

「誰が早漏だハゲ。」

『ハゲてないし!丸くて愛らしいフェイスラインって言ってよね!!』

「ハーゲハーゲ。」

『黙らっしゃい!!もう、ガキくさい原のせいで余計なストレス抱えちゃったじゃん!じゃあファイルを配っとくから、好きに目を通しといてね!』

「わーい、ファイル貰ったー。」

 

…なんだったんだろうか。今の時間は。

おっと、いけない。

そんな事を考えてる場合じゃなかった。

 

『あ、そうそう。今回は、特別にオマエラにいい物をプレゼントします!』

「いい物?」

「どうせ碌でもないものに決まってるよねぇ。」

『いやいや、そんなわけないじゃん!ボク達がわざわざゴミを渡すわけないでしょ!失礼な!』

いつもいらない物しかくれないくせによく言うよ。

 

『テッテレー!指〜紋〜採〜取〜キット〜!!』

…指紋採取キット?

『事件の犯人を探すために警察が実際に使ってる優れ物だよ!これを使えば、付着した指紋を正確に読み取る事ができるよ!』

「マジかよ!?そんな便利なモンがあるならなんでもっと早く渡さねェんだ!!」

『今回は、シロとクロの平等性を重視した結果コレを渡す事にしたの!異論も反論もオブジェクションも認めないよ!!』

わざわざ英語にする意味ある?

『それに、別に良いではありませんか。今までキットを使わずとも真相にたどり着く事ができたのですから。』

「うっ…まぁ、そうだけどよ…」

「それに、この二匹がくれたものだよ?どうも怪しいんだよね〜。」

『フッフッフ。一言二言余計ですよ詩名様。貰った物を素直にありがたく使っておけばいいものを…』

日頃の行いのせいでありがたみが感じられないんだけど。

『それじゃあ、渡す物も渡したし、ボク達はこれにてオサラバするよ!それじゃ、裁判場でまた会いましょー!!』

二匹は上機嫌で去っていった。

 

 

 

「…クッソ、なんなんだアイツら。」

「陽一クン。今は気にしてる場合じゃないよ。」

「あっ…悪い、狛研ちゃん。」

そう。ボク達には、立ち止まっている暇なんてないんだ。

…才刃クン、絶対に犯人見つけてあげるからね。

そしてお父さん。

ボク、絶対に生き残ってみせるから。

どうか見守ってて。

 

 

 

 

 

ー《捜査開始》ー

 

「どうする?」

まずはモノクマファイルを確認しよう。

 

 

モノクマファイル⑤

 

被害者は【超高校級の工学者】入田才刃。

死体発見現場は、内エリア1階の入田才刃の独房。

死亡推定時刻は、21時30分頃。

死因は失血死及び呼吸困難。

死体発見時、死体は死後1時間程度経過していた。また、鳩尾に小さな穴が開いており、吐血した形跡が見られる。

 

コトダマゲット!【モノクマファイル⑤】

 

ファイルの内容は確認したし、探索をしなきゃ…

「待て。」

「ラッセクン?」

「…身体検査だ。全員、今すぐ手荷物を確認しろ。」

「えっ、そんな…なんで急に!?」

「この中にメカを殺した犯人がいるなら、証拠がまだ残っている可能性は十分にある。全員の体を調べろ。」

「でも、キミ、そんな事今まで一度も言った事なかったよね?なんでまた急に…」

「貴様ら、死にたいのか?黙って俺の言う通りにしろ。」

「…。」

ラッセクン、一体何を考えてるんだろう…

 

「治奈ちゃん、ボクの体を検査してくれる?」

「あ、はい…わかりました。」

治奈ちゃんは、ボクの体を隅々までチェックした。

「…怪しい物は持っていませんね。」

「良かった。これで無実を証明できたね。じゃあ、ゐをりちゃん。ちょっと検査するよ。」

「……………。」

…ゐをりちゃんも特に怪しい物は持ってなかったね。

 

「おい、コイツ何か持ってるぞ!!」

「キャー、やめてよ栄クンのエッチー。」

「あっ…!見ろ!コイツ、拳銃なんて持ってやがる!!」

「へっへーん、正真正銘コルト社のピースメーカーだよーんだ!研究室に置いてあったんだ。欲しがってもあげないからね。」

「んな物騒なモンいるか!!」

「えー?ブランド物だよ?45口径だよ?メイドインアメリカだよ?」

「どうでもいいわ!!」

「ちょっと、そこは何をやってるの?」

「狛研ちゃん!財原の野郎が、拳銃なんて持ってやがったんだ!!どう考えても怪しいだろ!?」

「それだけで疑うのは良くないよ。」

「うえーん、そう言ってくれるのは狛研サンだけだよー。」

「とりあえずさぁ、なんで天理クンが銃を持ってたのか、話を聞こうよ。天理クン、なんで銃を持ってたの?」

「えーっとね。暇だしロシアンルーレットでもしたいなーって思って。だから持ち歩いてたんだけど。悪い?」

「悪いに決まってんだろ!!脅かしやがって…」

「うーん、見たところ怪しい物を持ってたのは天理クンだけなのかな?」

「ああ。オレは手ぶらだし、穴雲もよくわかんねー本とメモ帳しか持ってなかったし、詩名はリュートだけだし、ラッセは無駄に高そうなハンカチと手鏡2個しか持ってなかったしな。」

「…ふーん、なるほどね。ありがとう。」

 

コトダマゲット!

 

【全員の持ち物】

ボク、陽一クン、ゐをりちゃんは手ぶらだった。

星也クンは本と手帳を、柳人クンはリュートを、治奈ちゃんは医療セットを、ラッセクンはハンカチと手鏡を2個持っていた。

そして、天理クンは拳銃を持っていた。

 

「ところで天理クン。」

「にゃにー?」

「それ、弾何発入ってんの?」

「えーっとね。リボルバー式の拳銃だから…あと6発だよ。まだ一発も撃ってないね。」

「ロシアンルーレットがしたかったんじゃなかった?なんで全部入ってんの?」

「いいじゃん別に。」

「そういうおかしな事ばっか言ってると裁判で疑われるよ?」

「それはやだ。他のヤツは全然疑っていいけど、イケメンで金持ちの俺の事は信じてね♡」

何言ってるんだこの子は…

 

「…ちょっと見せて。」

「いいよー。俺、狛研サンになら銃だろうとミサイルだろうと核兵器だろうと喜んで貸しちゃうよー。」

持ってるのかよ。

「…見るよ?…へー、実物の拳銃ってこうなってるんだ。」

 

わ、実際持ってみるとちょっと重いね。

これが弾か…これ、なんて言うんだっけ?確か、薬莢?

「これ、確か撃った時外れるんだっけ?」

「そうだよ。勘違いしてる奴多いけど、先に付いてる弾だけが飛び出るのよ。」

「…なるほどね。ありがとう。見せてくれて。」

「どういたましてー。」

 

コトダマゲット!

 

【拳銃】

天理クンが持っていた、全部で6発の回転式拳銃。自分の研究室から持ち出したらしい。弾は一発も使われていない。

 

コトダマゲット!

 

【銃の仕組み】

装填されている時は弾に薬莢が付いている。撃った時に外れ、弾丸だけが飛び出す。

 

「俺から一つ提案がある。」

「ん?なんです?国王様。」

「キットの使用だが、無断で使う事はこの俺が許さん。」

「はぁあ!?なんでだよ!?」

「馬鹿か貴様は。犯人がもしコレを使って他人の指紋を偽装でもしたらどうする?もちろん、使う時も俺の監視付きだ。」

「…それじゃあ集中して捜査もできねェよ。」

「なんだ貴様、死にたいのか?」

「別にそういうわけじゃねェけど…ああ、もういい!勝手にしやがれ、クソが!!」

「フン。他の者も異論は無いな?」

「まあ、その方が安心ですかね…じゃあ、検視だけど…今回も治奈にお願いしようかな。」

「ええと…はい。私、頑張ります。」

「うんうん、頼りになるよ。」

ホント微笑ましいなー。

「それじゃあ、それ以外の人は各自解散ね。何か気づいた事があったら裁判でちゃんと報告してね。」

「ほーい。」

…さて、解散はしたけどどうしよう?

そうだ、とりあえず調べられる所は調べないとね。

 

それにしても、なんで才刃クンは殺されちゃったんだろう…

ずっと引きこもってたから、殺される危険なんてなかったはずなのに…

ん?なんだこれは…

なんか、インターホンにテープみたいなのが貼り付いてるな…

ボタンに剥がした痕みたいなのが付いてるけど…誰かがテープでも貼ったのかな?

 

コトダマゲット!

 

【インターホンのテープ】

才刃クンの部屋のインターホンにテープを剥がした痕があった。

 

あと、何か調べられる事はないかな?

「……………。」

ゐをりちゃんが服を引っ張ってきた。

「ゐをりちゃん、どうしたの?」

「………これ、落ちてた……………そこ、の…廊下………」

ゐをりちゃんは、ガラスの破片を見せてくれた。

「あっ、ダメだよ直接掴んだら!手、ケガしちゃうよ!!」

「……………ごめん、なさい……」

あらら。思ったより落ち込んじゃったよ。

そこまでキツく言ったつもりなかったんだけど…

そういえばこの子、意外と落ち込みやすいんだった。

「でも、ありがとうゐをりちゃん。これが決定的な証拠になるかも!」

「…ん。」

 

コトダマゲット!

 

【ガラスの破片】

ゐをりちゃんが見つけてくれた。

 

「…あと、えっと………気に、なる……事…」

「ん?何かわかったの?」

「えっと…硝子、破片………落ちてたの、2ヶ所…両方、印………付いてた……」

「印?どことどこ?」

「そこ、の…廊下、と………3階、の…廊下…」

…あれ?

その位置関係って…

「…なるほどね。ありがとう。」

「…ん。」

 

コトダマゲット!

 

【印】

ガラスの破片が落ちていた場所に付いていた印。全部で2ヶ所。変な位置関係にあるけど…?

 

「こーまーとーぎーサン!」

ん?天理クンが呼んでるな。

「こっちきてー!!!」

「聞こえてるよ。何?」

「俺、ちょっとした発見をしちゃったんだけど。」

「どうしたの?」

「いやぁさ?一応焼却炉も確認してみたんだけど、なんか見つけたのよ。」

天理クンは、丸い鉄クズを見せてきた。

 

「何これ?」

「いや、俺も何かなーって思ってよーく観察してみたんだけど、どうやら直せそうだったから直してみたんだよね。」

「え、直せたんだ。」

「まあ、こう見えても俺電子機器の修理が得意で、世界中のありとあらゆるメカニックを打ち負かして、ゴッドハンドとも呼ばれた伝説級の腕前の持ち主だからねー。」

「…その話、ホント?」

「ウソ。」

「ウソかよ!!」

「まあでも電子機器の扱いは、食っていける程度には齧ってるつもりだよ。それで話戻すけど、完全にまでとはいかないけど、あんまり熱で融けてなかったから割と簡単に修復できたんだ。」

「へー。」

「気になる?」

「…まぁ。」

 

「よいしょっと。」

天理クンが何かをいじると…

 

 

 

ジリリリリリリリリリリリリリリ!!!

 

 

 

「わっ!?うるさっ!!何これ!?」

めっちゃうるさいんだけど!!鼓膜破れそう!!

「あっはは、どうやら目覚まし時計だったみたいだね。」

「うるさすぎない!?一回止めて!!」

「ほーい。」

 

「あー、ビックリした。」

「あはは、そんなキミの顔も好みだよ、なーんてね。」

「ったく、変な冗談やめてよ。今捜査中なんだからさ。」

「…あれ?狛研サンって、そんな真面目な事言う人だっけ?もしかして、日暮サンと同じ二重人格?…クスクス、ますます興味が湧いたよ。」

「ピンチな時ほど頭が冴えるだけだよ。別にたいした事はないし。」

「ふーん。」

 

コトダマゲット!

 

【目覚まし時計】

焼却炉に捨てられていた。天理クンが直してくれた。

 

全く、急にうるさい音が鳴ったからビックリしたじゃん。

心臓に悪いよ…

 

「それよりさ、一個聞かせて。」

「ん?何?」

「この前カレンダーに何かメモしてたけど、なにやってたの?」

「ああ、アレ?全員の誕生日チェックしてたのよ。」

「なんで?」

「いやぁ、もし収監中に誕生日が来た子がいればお祝いしてあげようと思って?えへへ。」

絶対嘘だ。

何か隠してるな?この子。

 

「…それで、全員の誕生日はチェックしたの?」

「もち。はいコレ。」

天理クンはカレンダーを見せてくれた。

…うんうん、なるほどね。

あ、今回殺されちゃった才刃クンと殺されかけたゐをりちゃんって、同じ11月生まれだったんだ。

そういえば2人とも、懸賞金額のランキングは上位だったけど…何か関係あるのかな?

 

…ん?11月?

 

…あ。

わかっちゃったかも。

どうやって懸賞金額が決められてるのかが。

「…ねえ、天理クン。」

「ほにゃっ?」

「このカレンダー、誰かに見せたりした?」

「ううん?見せてないなりよー。」

「そっか。ありがとう。」

 

コトダマゲット!

 

【懸賞金】

今回の動機。殺された才刃クンの懸賞金額は1番高くて、殺されかけたゐをりちゃんは2番目に高かった。

 

コトダマゲット!

 

【誕生日】

今回の動機の懸賞金額は、誕生日で決められている。

全員分の誕生日を把握しているのは、今のところ天理クンとボクだけ。

 

あ、そうだ。そういえば、美術室でゐをりちゃんが殺されかけたんだよね。

だったら、美術室にも何かあるかも…

 

 

 

 

【美術室】

 

さっきのボウガンを探してみよう。

何か手がかりがあるかもしれないからね。

ええっと、飛んできた方向は…

 

あ、あった。

…ん?このボウガン、何かが巻きつけてあるな…

何これ、糸?

あとで星也クンに聞いてみよう。

 

コトダマゲット!

 

【ボウガン】

美術室に仕掛けられていた。誰かがこれを使ってゐをりちゃんの命を狙った…?

 

あとは…

あれ?

これ、ル●バじゃん。

売店に置いてあったやつだよね?

なんでこんな所に…

糸みたいなのが巻きついてるし…

あれ?これ、タイマー付いてるんだ。

しかも、時間設定が21時30分…

何か関係がありそうだな。

 

コトダマゲット!

 

【ル●バ】

何故か美術室に置いてあった。糸が巻きついている。また、タイマーが21時30分にセットしてある。

 

陽一クンにも話を聞いてみようかな?

「陽一クンは、何か気になる事はあった?なんでもいいから教えて欲しいんだ。」

「おう、狛研ちゃん。実はな、これなんだが…」

陽一クンは、美術室にあったプレートアーマーを指差した。

「これがどうかしたの?」

「ああ。このヨロイ、前と比べてちょっと位置がズレてるなって思ってよ…誰かが動かしたのかな?」

「ふーん。…あ。」

「ん?なんか気付いたか?狛研ちゃん。」

「ちょっとこのライフル確認していい?」

「おう、いいぜ。」

うーん、なるほどね。見たところ本物っぽいね。

…なんでこんな所に本物の銃があるのか疑問が残るけど、まあクマちゃんの事だから仕方ない。

 

ボク、あんまり銃とか詳しくないんだけど…このタイプのヤツは見た事あるなぁ…

確か…

「ウィンチェスターライフル?」

「え、狛研ちゃん、それ知ってんの?」

「ああ、いや…友達に銃が好きな子がいて、モデルガンを持ってたから…たまたまそれを覚えてたのかな?」

「へー、狛研ちゃん物知りだな。」

「えへへ…」

あれっ?このライフル、ボウガンと同じような糸が巻きつけてあるな…

…って事は、このプレートアーマーを動かした人とゐをりちゃんの命を狙った人は同一人物って事?

…うーん、よくわかんないや。

 

コトダマゲット!

 

【プレートアーマー】

美術室にあったもの。最初の位置から少しズレている。誰かが移動させた…?

 

コトダマゲット!

 

【ライフル】

プレートアーマーとセットになっていた。実弾が装填されている。ボウガンに付いていた糸と同じ糸が巻きつけてある。

 

ちょっとライフルも確認してみよう。

…なるほどね。残り8発か。

「それから、陽一クン。」

「ん?なんだ?狛研ちゃん。」

「えっとね、ちょっと気になってて…聞きたい事があるんだけど。」

「聞きたい事?なんか気になってんなら喜んで力になるぜ!」

「あのさぁ、このライフル…元の装弾数がいくつかわかる?」

「ああ…えっと…確か、試し撃ちしたから…オレが知る限りでは、10発だな。」

「試し撃ちって…2発やったの?」

「いや?オレがやったのは一発だけだけど?」

…え?

「…ふーん、なるほどね。ありがとう。」

 

コトダマゲット!

 

【装弾数】

元は10発で、現在8発。

陽一クンが試し撃ちしたのは一発だけらしい。

 

あと、向こうにいる柳人クンにも話を聞きたいね。

「柳人クン!」

「ああ、狛研君。何か用かな?」

「柳人クンは、何か気づいた事とかある?」

「うーん、匂いかなぁ?」

「匂い?」

「ほら、この部屋、なんだか火薬臭くないかい?まるで、銃火器を使ったみたいだねぇ。」

「…あ、確かに。」

よく嗅いでみると、確かに何かが焦げたような匂いがする。

…この匂い苦手だなぁー。

他のみんなは感じてなさそうだけどね。

「柳人クンって鼻良いんだね。」

「まあ、目が見えないから…それ以外の感覚が人一倍敏感なのかもね〜。」

 

コトダマゲット!

 

【火薬の匂い】

美術室からわずかに火薬の匂いがする。

 

そうだ、星也クンに話を聞きに行くんだった。

どこにいるかな?

ちょっと探してみるか。

 

 

 

 

【入田才刃の独房】

 

「星也クン、いるぅー?」

「あ、狛研さん。どうしたの?」

「あのさぁ、キミにちょっと聞きたい事があって。」

「ん?なんだい?」

「さっきね、こんなの見つけたんだけど…これ、何かわかる?」

ボクは、糸を星也クンに見せた。

「…うーん、ちょっと見せて。」

星也クンは、糸をよく観察した。

「…ああ、わかった。これ、シルクだね。」

「シルク?」

「うん、絹糸。しかもかなり上質だね。」

「ふーん。」

 

コトダマゲット!

 

【シルクの糸】

ボウガン、ル●バ、ライフルに付いていた。かなり上質らしい。

 

「狛研さん、すごく熱心だね。」

「そりゃあ、才刃クンを殺した犯人が許せないもの!」

「…うん、そうだね。あ、そうだ。そろそろ治奈の検視が終わるって。」

「…そっか。」

じゃあ、検視結果は後で聞こうかな。

とりあえず、今はラッセクンに話を聞いてみよう。

 

「ラッセクン。」

「なんだ。」

「何か気付いた事は無い?何かあったらどんなに小さな事でもいいから教えて欲しいんだけど。」

「…フン。あるぞ。これを見ろ。」

「え?何これ?」

「見ればわかるだろ。弾丸だ。」

「それがどうしたの?」

「メカの近くに落ちていたんだ。一応キットで調べてみたら、ヤツの指紋が出てきたよ。」

「ヤツ?」

「…あの成金のだよ。」

「え?」

そんな、天理クンの指紋が…?

ここに弾があるって事は、あの子は嘘をついてたって事…?

 

コトダマゲット!

 

【弾丸】

才刃クンの遺体の近くに落ちていた。キットで調べた結果、天理クンの指紋がベッタリ付いていた。

 

「…なるほどね。ありがとう。」

「フン。とっとと失せろ。」

ちぇっ、相変わらず冷たいなぁ。

じゃあ、治奈ちゃんの検視が終わるまで、一人で捜査を進めちゃおっと。

…ん?なにこれ。

血の痕が少しだけ変だぞ?

まるで、何か小さい玉状の物が転がったみたいな…

…でも、ここで途切れてるな。

 

コトダマゲット!

 

【血の痕】

床に小さな玉状の物が転がったような痕があった。

 

「治奈ちゃん、検視はどう?」

「あ、狛研さん…今終わったところです。」

「何かわかった事はあった?」

「ええとですね…ちょうど鳩尾の部分を貫通したような小さな穴が開いていますね。直径は…10mmくらいでしょうか。」

「穴?それが死因?」

「はい。おそらくは。」

「じゃあ、吐血は?」

「胃や肺を損傷しているので…それが原因かと。」

「ふーん。…ねえ、身体の中に何か入ったりしてなかった?」

「いえ…でもどうして?」

「ああ、いや…何か残ってればと思ってさ。例えば銃弾とか…」

「残ってませんね。背中まで穴が貫通しているので…多分、突き抜けて身体の外に出てしまったのかと。」

「そっかぁ、ありがとう。」

 

コトダマゲット!

 

【治奈ちゃんの検視結果】

才刃クンの遺体には、鳩尾を貫通したような小さな穴が開いていた。直径は10mm程度。

 

コトダマゲット!

 

【才刃クンの遺体】

穴は、背中側まで貫通していた。何かが身体を突き抜けた…?

 

一応、才刃クンの遺体も調べないとね。

「才刃クン、ちょっとごめんね。」

ここに血溜まりができてるな…

って事は、才刃クンはここで殺されたとみて間違いなさそうだね。

 

コトダマゲット!

 

【血溜まり】

才刃クンの身体の周りに血溜まりができていた。

才刃クンはここで殺されたとみて間違いなさそうだ。

 

あとは、全員のアリバイをまとめておこう。

ええっと、確かあの時天理クン以外は食堂にいたよね。

天理クンだけはどこにいたのかわかんないけど…

 

コトダマゲット!

 

【全員分のアリバイ】

天理クンと才刃クン以外は全員食堂にいた。

 

…さてと、じゃあちょっと下準備をして行こうかな。

 

 

 

 

『オマエラ、時間切れです!ついにこの時がやってきました!お待ちかねの学級裁判、始めるよ〜!5分以内に、内エリア1階の噴水まで集合してね〜!』

『遅刻欠席は許しませんよ!校則違反とみなし、問答無用でおしおきさせていただきます!』

…もう時間か。

まだ色々と気になる事はあるけど、行かなきゃ。

ボクは、噴水に向かった。

 

 

 

 

【噴水】

 

今回は、陽一クンとラッセクンが早く来ていたようだった。

相変わらず天理クンはビリッケツだった。

「やーい、栄クンビビリすぎー!そんなにおしおきが怖いのかにゃ?」

「う、うるせェな!ああ、怖いよ!怖くて何が悪い!怖くないお前が異常なだけだろ!この変態!」

「いや、オマエにだけは言われたくないんだけど。」

一理ある。

『うぷぷ、全員揃ったみたいだね。じゃ、裁判場行きのエレベーターに乗ってね!』

クマさんが指を鳴らすと、噴水の中からエレベーターが現れた。

クマさんに急かされて、ボク達はエレベーターに乗った。

 

 

 

まだ信じられない。

この中に才刃クンを殺した犯人がいるだなんて…

でも、何があっても絶対生き残るって決めた。

ボク達は犯人を見つけなきゃいけないんだ。

…いや、ボク達が生き残るためだけじゃない。

才刃クンの無念を晴らすためにも、絶対に真相を明らかにしてみせる!

 

 

 

 

 


 

 

 

『フッフッフ。さァて、ここでクイズのお時間ですよ。入田様を殺した犯人は、一体誰だと思いますか?』

 

【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

【超高校級の工学者】入田才刃

 

【超高校級の不運】景見凶夜

 

【超高校級の???】神座ゐをり

 

【超高校級の幸運】狛研叶

 

【超高校級の資産家】財原天理

 

【超高校級の栄養士】栄陽一

 

【超高校級の詩人】詩名柳人

 

【超高校級のマドンナ】白鳥麗美

 

【セキセイインコ】翠

 

【超高校級の曲芸師】朱雪梅

 

【超高校級のダンサー】羽澄踊子

 

【超高校級の生物学者】日暮彩蝶

 

【超高校級の侍】不動院剣

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗

 

【超高校級の看護師】癒川治奈

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

 

『…そうですか。次回は学級裁判前編でございます。お楽しみに。』

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