ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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第5章 非日常編③(学級裁判中編)

「待って!!!」

 

 

 

声を上げたのはゐをりちゃんだった。

「…神座さん?」

「あ、えっと…まだ、結論を出すのは早い、と…思う…」

「何を言ってるのかな、神座さん。もう結論は出たんだよ。」

「ううん、まだよ。だって、叶は犯人じゃない…!」

「ゐをりちゃん…」

そうだ。

ボクは犯人じゃない。それはボク自身がよく分かってる。

…何をやっていたんだボクは。

「ありがとう、ゐをりちゃん。ボク、どうかしてた。」

「叶…」

「みんな、もっとちゃんと議論し合おうよ!」

ここで諦めるわけにはいかない。

まだ、真実は奥底に眠ってるんだ!

 

 

 

議論開始!

 

 

 

穴雲「今更議論し合う事なんて何もないよ。だって狛研さんは治奈を殺したんでしょ?」

狛研「違う!!ボクは、治奈ちゃんを殺してなんていない!!話し合えばわかるよ!!」

穴雲「君は嘘をついているね。だって現に君は、クレハミンXで記憶を失ってるじゃないか。君の証言なんて、誰も信じないよ。過去の自分が講じた策に首を絞められる気分はどう?犯人は…僕の家族と治奈の命を奪った知能犯は君だ、狛研さん。」

今の星也クンの発言はおかしい!

 

クレハミンX⬅︎【頭のキズ】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「ボクが記憶を失ったのは、殴られたせいだよ。星也クンも、ボクの頭のキズを見たでしょ?」

穴雲「それは…」

財原「頭を負傷した数時間後に突然倒れたり、突然記憶を失ったりする事ならないわけじゃないよ。たまにだけど、頭部に強いダメージを負ったら脳震盪を起こして記憶が飛ぶ、なんて事もあるみたい。狛研サンの頭のケガは、位置的にもケガの度合い的にも、十分にそれが起こりうる状況だった。狛研サンは、殴られたショックで記憶を失ったんだよ。」

穴雲「それは君達の憶測だろ!?僕は、この目で確かに見たんだ!!」

財原「何を?」

穴雲「…僕が肩を切り付けられる時…実は、チラッと頭のキズが見えたんだ。今思えば、それは狛研さん。君だったんだね。」

財原「うっわ、後出し?ズルいわー。」

狛研「そんなの、後でいくらでも言えるような気がするけど。」

穴雲「うるさい!とにかく、これでハッキリした。やっぱり、方神は君だったんだ!!…許さない、治奈と僕の家族を返してよ!!」

狛研「待ってよ、ボク、そんなの知らないよ!!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

穴雲「君の正体は【超高校級の知能犯】方神冥だろ。違う?」

狛研「違うよ!!ボクはハコガミメイじゃない!!ボクは、誰も殺してなんかない…嘘じゃないよ!!」

穴熊「嘘をついても無駄だよ。誰も君の事なんて信じないんだからね。君は、わざと殴られて被害者アピールをし、クレハミンXで自ら記憶を消してみんなの同情を買おうとするような狡猾な奴なんだよ。」

狛研「そんな事してない!!ボクが記憶を失ったのは、殴られたからだってさっき言ったじゃない!」

穴雲「そんなわけないでしょ。だって、君の倒れていた場所からクレハミンXが見つかったそうじゃないか。詩名君が教えてくれたよ。頭を殴られて都合よく犯行当時の記憶が抜け落ちましたー、なんて出まかせを信じると思う?」

狛研「そんなの知らないよ!ボクは、クレハミンXを持ってなかったんだ!」

穴雲「嘘はよくないよ。そんな事をして自分を守ろうったって、自分の信用を落とすだけだよ。君は、クレハミンXを盗んで飲んだんでしょ。」

今の星也クンの発言はおかしい!

 

盗んで飲んだ⬅︎【透明なビン】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「それはあり得ないよ、星也クン。」

穴雲「どう言う事?」

狛研「だって、透明なビンは、中身が減ってなかったんだよ。もしボクが飲んだんだとすれば、量が減ってるはずだよね?」

穴雲「…。」

栄「じゃあ、狛研ちゃんは犯人じゃねえんだな!?」

狛研「これでわかったでしょ。ボクは、自分で記憶を消したりしてないんだ。」

穴雲「…そう。でも、君が犯人だっていう可能性はまだ消えてないよ。」

 

神座「…あの。」

狛研「どうしたの、ゐをりちゃん?」

神座「本当に刺殺なのかな。」

狛研「…え?」

神座「看護師は、本当に刺されて死んだのかな。そこのところ、もう一度議論するべきなんじゃないかしら。」

詩名「何を言ってるんだい?癒川君は刺殺だって事になったじゃないか。今更議論しても無駄だと思うけどね。」

栄「そうだぜ。確かに狛研ちゃんが怪しいって話は違ったけど…でも、もう謎もねえし、死因は刺殺でいいんじゃねえの?」

狛研「いや、ゐをりちゃんの言う通りだよ。ボク達は、きっとまだ何か見落としてるんだよ。」

財原「俺もそう思う。このまま結論を出すとか気持ち悪すぎて仕方ないんだけど。…って、あーりゃりゃ。意見が割れちゃったね。」

栄「おい、嘘だろ…って事はまさか…!」

モノベル『フッフッフ!そのまさかですよ!意見が割れた時はワタクシ達の出番です!あポチッとな。』

栄「いやだぁあああああああああああああ!!!助けてくれぇえええええええええええ!!!」

 

ベルさんが席の装置を操作すると、ボク達の証言台が宙に浮いた。

 

栄「ぎぃやああああああああああああああああああああああああああああ!!」

詩名「うるさいなぁ。いい加減慣れろよ君。」

 

証言台が二つの陣営に分かれた。

 

 

 

意見対立

 

 

 

《死因は刺殺か?》

 

【刺殺だ!】穴雲、栄、詩名

 

【刺殺じゃない!】神座、狛研、財原

 

 

 

ー議論スクラム 開始ー

 

詩名「癒川君は、狛研君に刺殺されたんだよ。」

「ゐをりちゃん!」

神座「刺殺だって決めつけるのは良くないわ。」

栄「だって現にナイフが胸に刺さってたんだろ!?」

「天理クン!」

財原「ナイフだけで死因を決めつけるのは早計だと思うけど?」

穴雲「もう議論すべき事なんてないだろ。早く投票しようよ。」

「ボクが!」

狛研「まだ議論は続けるべきだ!!」

 

 

 

全論破

 

神座「これが私達の答えよ!」

狛研「これがボク達の答えだよ!」

財原「これが俺達の答えだよぉ〜。」

 

 

 

狛研「やっぱり、死因が刺殺じゃない可能性はあるんじゃないかな。」

詩名「あの状況を見てもそう言えるの?」

狛研「みんな、現場を見て死因は刺殺だって先入観にとらわれてるんだよ。この事件の真相を、もう一度よく考えて紐解いていこうよ。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

詩名「癒川君は刺殺だよ。間違いない。」

狛研「その前提が間違ってるかもしれないじゃん。」

穴雲「逆に、刺殺以外に殺害方法なんてあるの?」

神座「見落としてるだけかも…」

詩名「いやいや、死因は刺殺だってファイルに書いてあったじゃないか。」

今の柳人クンの発言はおかしい!

 

ファイルに書いてあった⬅︎【モノクマファイル⑥】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「柳人クン、ファイルには、死因は内臓損傷と呼吸困難だって書いてあったんだ。刺殺だなんてファイルには一言も書かれてないよ。」

栄「あっ…確かに…!」

狛研「それにね、刺殺だとすれば不自然な点があるんだ。」

詩名「不自然?」

狛研「うん…」

 

コトダマ提示!

 

【刺し傷】

 

「これだ!!」

 

狛研「胸にあった刺し傷なんだけど、実は少し不自然なんだ。」

栄「どういう事だ?」

狛研「刺さり方が綺麗すぎるんだよ。余計な傷を残さずに肋骨の間を縫って心臓を刺すなんて普通できるわけないよね?」

財原「癒川サンだって、刺される時に抵抗して動くはずだもんね。だったら尚更あんな刺し傷を残すのは不可能だよ。」

狛研「…確かに、普通に考えたら無理だよね。でも、他に可能性があるとしたら?」

詩名「何が言いたいの?」

 

 

 

ナイフがうまく刺さった理由は?

 

1.治奈ちゃんが自分で刺した

2.縛った状態で刺した

3.死んでから刺した

 

 

 

➡︎3.死んでから刺した

 

「これだ!!」

 

狛研「治奈ちゃんは、犯人にナイフを刺される時、抵抗しなかったんだ。…いや、できなかったって言う方が正確かな?」

詩名「勿体ぶってないで、なんでナイフが綺麗に刺さったのか教えてよ。」

狛研「…簡単な話だよ。犯人は、治奈ちゃんが死んでからナイフを刺したんだよ!!」

栄「な、なにぃいいいいいいいい!!?」

狛研「今考えてみれば、そりゃあうまく刺さるよね。だって治奈ちゃんは既に死んでるんだからさ!」

財原「つまり、あのナイフは死因をミスリードさせるための偽装工作だったって事?」

狛研「ビンゴ。犯人は、どうしても治奈ちゃんが刺殺だって思わせたかったんだ!」

財原「なるほどね。じゃあ聞くけど、本当の死因はなんなのか見当はついてるの?」

狛研「まあね。」

 

コトダマ提示!

 

【切り傷】

 

「これだ!!」

 

狛研「治奈ちゃんの肩にあった切り傷…本当の死因は、こっちだったんだ!」

栄「えぇえええええええ!!?」

財原「うるさいよバカ。」

狛研「胸のナイフは、死因を刺殺だと思い込ませるための工作だ。本当は、治奈ちゃんは肩の傷が原因で死んだとは考えられないかな?」

穴雲「…あのさ、狛研さん。君、バカなの?あんな浅い傷で死ぬわけないだろ。」

詩名「急所を突いたなら死んでいた可能性は十分あるだろうけど…でも、肩だもんねぇ。それだけで癒川君を殺すのは正直厳しいんじゃないかい?」

穴雲「やっぱり、死因は刺殺だったんじゃないの?」

狛研「そりゃあ、ただ肩を切っただけなら死なないよね。でも、そうじゃなかったとしたら?」

穴雲「何が言いたいのかな?」

狛研「治奈ちゃんの本当の死因がなんなのか…みんなで議論する必要があるって事。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

穴雲「治奈はやっぱり刺殺だったんだ!!」

詩名「うーん…呼吸困難… 窒息死とか?」

穴雲「それじゃあ内臓損傷の説明ができないじゃないか。」

栄「あ、わかったぞ!犯人は、肩の傷から血を抜いて殺したんだ!」

財原「そもそも死因がちげーだろ。バカなの?」

神座「… 毒殺とか、では…ないよね。」

ゐをりちゃんの意見に賛成したい。

 

毒殺⬅︎【赤いビン】

 

「それに賛成だ!!」

 

同意

 

狛研「治奈ちゃんの本当の死因は、毒殺だったんだよ!」

栄「なにぃいいいいいいいい!!?」

狛研「中身が少しだけ減った赤い瓶が見つかったんだ。犯人は、これをなんらかの方法で治奈ちゃんに盛って毒殺したんじゃないかな。」

栄「ど、毒を盛って殺しただと!?」

狛研「内臓損傷に呼吸困難。これは、毒が体内に入って起こったんだ。…それにしても、いやらしいよね。あえてボク達が間違えるように紛らわしいファイルの書き方をするなんてさ。」

モノクマ『ほへ?なんの事?』

ボクは、クマさんを睨みながら言った。

詩名「でも、毒を盛ったくらいで内臓損傷なんてするかなぁ。爆発物を飲んだわけじゃあるまいし。」

財原「少なくとも、俺らの知ってる毒薬じゃないよね。狛研サン、何か心当たりはある?」

狛研「心当たりなら、ない事はないよ。」

 

コトダマ提示!

 

【モノトキシンα】

 

「これだ!!」

 

狛研「モノトキシンα。治奈ちゃんを殺した毒薬はこれだよ。」

栄「モノト…?んだそりゃ。」

狛研「クマさんが調合した手作りの猛毒だよ。赤いビンに入った無色透明で無味無臭の液体で、症状に発熱や目眩、頭痛、内臓損傷、喀血とかがあるんだって。」

栄「内臓損傷…喀血…あっ!!」

狛研「勘のいい陽一クンならもう気付いたと思うけど、モノクマファイルに書かれた死因と、モノトキシンαを摂取した時の症状が一致しているんだ。治奈ちゃんは、モノトキシンαを摂取して、血を吐いて苦しみながら内臓損傷と呼吸困難で死に至った…これが治奈ちゃんの死の真相さ。」

栄「けど、そんなあぶねぇ毒、どこにあったんだよ。」

詩名「毒といえば化学室か癒川君の研究室や独房が怪しいけど…あ、倉庫っていう可能性も捨て切れないか。」

狛研「柳人クンの言う通り、化学室にあったんだよ。」

栄「化学室ぅ?オレ、一回行った事あるけどそんな毒無かったぞ。一体どこにあったっつーんだよ?」

それは…

 

コトダマ提示!

 

【薬瓶の木箱】

 

「これだ!!」

 

狛研「化学室に、薬のビンが入った木箱が置いてあったんだ。…鍵がかかってて、星也クン、治奈ちゃん、ゐをりちゃんの3人以外は開ける事ができなかったわけだけど。そうだよね、星也クン?」

穴雲「…うん。財原君が媚薬を盗んだ後、再犯防止に鍵付きの木箱に怪しい薬品を入れておいたんだ。僕が大丈夫だと思った2人には、鍵の場所を教えたけどね。」

狛研「でも、その木箱は、赤いビン以外の3本の薬品がなくなってたんだ。クレハミンXも、その中に入ってたのに盗まれちゃったらしいんだ。」

栄「マジかよ!?鍵はかかってたんだろ!?」

狛研「…鍵は壊されてた。3人以外の誰かが無理矢理こじ開けたのか、それとも3人のうちの誰かが、自分を犯人候補から外すためにわざと鍵を壊したのかはわからないけどね。」

財原「つまり、今わかってる2本以外の薬品がまだ盗まれたままだと。うっわ、ヤバいですな。」

詩名「人が既に死んでる時点でヤバいじゃ済まないだろ。…それで、狛研君。犯人が癒川君に毒を盛った方法に心当たりは?」

狛研「えっと…」

 

 

 

ー閃きアナグラム開始ー

 

 

 

ナ イ フ ニ ド ク ヲ ヌ ッ タ

 

【ナイフに毒を塗った】

 

「これだ!!」

 

 

 

狛研「きっと、ナイフに毒を塗ってたんだよ。それで肩を切りつければ、肩の傷口から毒が入っちゃうでしょ?」

神座「なるほど…」

穴雲「ちょっと待ってよ、証拠はあるの?憶測だけで話を進めるのは危険じゃないの?」

狛研「ナイフに毒を盛ったっていう証拠ならあるよ。」

 

コトダマ提示!

 

【ベタベタ】

 

「これだ!!」

 

狛研「これを見て。」

神座「…なに、それ?」

狛研「ナイフに付いてた、ベタベタした液体だよ。少しだけハンカチに取って持ってきたんだ。」

神座「それってまさか…」

狛研「うん、毒だよ。」

栄「なっ…んだと…!?」

狛研「…今までの議論を踏まえると多分、事件の真相はこうだ。まず、治奈ちゃんは毒とナイフを盗み、ナイフに毒を盛って今回の犯人を殺そうとしたんだ。そして犯人をティータイムに誘って、お茶に睡眠薬を盛ってそのまま刺そうとしたけど、犯人に反撃されてナイフを奪われ、逆に毒殺された…こういう事なんじゃないかな?」

詩名「そんな…」

 

財原「はーい、俺から一個しつもーん。」

狛研「何かな、天理クン。」

財原「あのさぁ、俺、実はちょっとだけ癒川サンの死体を検視したんだよね。」

栄「ホントか!?」

財原「うん、そりゃあもういやらしい目でじっくりと。83・53・78。フッヒッヒ。」

詩名「何の数字だい?」

財原「ないしょー。」

穴雲「…真面目に議論しないなら出て行け。」

財原「うわっ、こっわ。完全にコロッケ立ってんじゃん。…話戻すね。実は、俺が検視した時は、傷口から毒なんて出てこなかったんだけど。そこんとこ、どう説明すんの?」

狛研「それなら、簡単な話だよ。犯人は、傷口の毒を洗い流したんだ。」

財原「洗い流した?」

 

コトダマ提示!

 

【肩の血】

 

「これだ!!」

 

狛研「ねえ、みんな。治奈ちゃんの遺体に何かおかしな点はなかったかい?」

神座「おかしな点…?あ、そういえば…肩が血塗れになってたような…」

狛研「その通りだゐをりちゃん。治奈ちゃんの肩が血塗れになってたんだ。」

栄「でも、切りつけられたんだったら血くらい出るだろ?」

狛研「血の量が、どう考えても切りつけられて出た血の量じゃないんだよ。少し切られただけであれだけの量の血が出るなんて、血友病でもない限りあり得ないんだ。」

栄「血友病って、確かアレだよな。血が出過ぎる病気。」

財原「おバカのくせによく知ってんな。」

栄「う、うっせぇ!」

財原「じゃあ何?癒川サンの肩に付いた毒は、血で洗い流して証拠隠滅したって事?」

狛研「そうなるね。」

栄「だったらその血はどっから持ってきたんだ?」

それは…

 

コトダマ提示!

 

【輸血パック】

 

「これだ!!」

 

狛研「治奈ちゃんの部屋にあった輸血パック。全員分の血液型の輸血パックが揃ってるんだけど、治奈ちゃんの分だけ無くなってたんだ。」

詩名「それってまさか…」

狛研「そうだよ。犯人は、治奈ちゃんの分の輸血パックを破いて、治奈ちゃんの肩に中の血をぶっかけたんだ。そうやって毒を血で洗い流せば、検視した時に傷口から毒が出てこないってわけ。」

財原「ほーん、なるほどねー。」

栄「じゃあ、死因と証拠隠滅の方法はわかったんだな?こんだけ情報が集まりゃあ、犯人絞れんだろ!」

財原「それもそうだね。この中で言ったら誰が一番怪しいのかにゃー?」

 

狛研「…一人、怪しい人がいるんだ。」

栄「ホントか!?誰だよそれは!?」

 

 

 

ー人物指定ー

 

【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

【超高校級の工学者】入田才刃

 

【超高校級の不運】景見凶夜

 

【超高校級の絶望】神座ゐをり

 

【超高校級の幸運】狛研叶

 

【超高校級の資産家】財原天理

 

【超高校級の栄養士】栄陽一

 

【超高校級の詩人】詩名柳人

 

【超高校級のマドンナ】白鳥隥恵

 

【セキセイインコ】翠

 

【超高校級の曲芸師】朱雪梅

 

【超高校級のダンサー】羽澄踊子

 

【超高校級の生物学者】日暮彩蝶/【超高校級の人狼】暁裴駑

 

【超高校級の侍】不動院剣

 

【超高校級の喧嘩番長】舞田成威斗

 

【超高校級の看護師】癒川治奈

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

➡︎【超高校級のアナウンサー】穴雲星也

 

狛研「それはキミだ。星也クン。」

 

星也「…え?」

星也クンは、自分が指名された事に驚いていた。

狛研「ボクは、正直キミが一番怪しいと思ってるんだけど。でも、違うっていうんなら話を聞かせてくれるかな?」

星也「…ごめん、ちょっと言ってる事がよくわからないな。なんで僕が犯人になるの?僕は、治奈を殺されて心身共に参ってるっていうのに…ひどいよ。」

栄「そうだよ!!何言ってんだよ狛研ちゃん!!穴雲は、彼女の癒川ちゃんを殺された被害者だぞ!!冗談でもそんな事言うなよ!!」

狛研「冗談じゃないし、全くふざけてなんかないよ。でも、あくまでまだボクが疑ってるだけの段階だから、議論を続ければ星也クンの無実を証明できるかもね。」

穴雲「…君みたいな人にそんな風に言われるなんて心外だし、僕は犯人じゃないから反論はしようかな。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

穴雲「僕は犯人じゃないって言ってるじゃないか。」

狛研「でも、キミはこの中で一番怪しいんだよ?」

財原「それにさぁ、さっきからやけに狛研サンに対して当たりが強いよね。そんなに狛研サンをスケープゴートにしたいの?」

穴雲「僕は、狛研さんが怪しいから言ってるだけだよ。」

狛研「じゃあボクもキミが怪しいから遠慮なく言わせてもらうね。」

穴雲「怪しい?僕が?何をわけのわからない事を言ってるの?そんな事を言ったら、僕を襲った君の方が怪しいだろ。」

今の星也クンの発言はおかしい!

 

僕を襲った君の方が怪しいだろ⬅︎【星也クンの証言①】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「…星也クン。今、完全に墓穴を掘ったよね?」

穴雲「は…?」

狛研「キミは前にこう言ったよね。『襲ってきた犯人は体型を隠した服を着ていて、顔も確認できなかった』って。」

穴雲「それがどうしたっていうの!?」

狛研「いや、変だよ。だって、キミは裁判中に、『頭に傷があるのが見えた』って言ってたよね?そんなに細かいところに気づいたのに、体型で誰だか判別できなかったっていうのは…おかしな話だよね?」

穴雲「それは、」

狛研「それに今キミは、ハッキリと『僕を襲った君が怪しい』って言ったよね。…なんでボクがキミを襲ったって断言できたわけ?」

穴雲「うっ…」

狛研「やっぱりキミが犯人だったんだね。」

穴雲「いや、まだだ!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

穴雲「そんな理由で犯人にされちゃたまったもんじゃないよ!!それはただの言い間違いだ!!」

財原「この期に及んでうっかり口が滑っちゃいましたー、なーんて言い訳が通用すると思ってんの?言い訳していいわけー?なーんちって。」

穴雲「うるさい!僕は犯人じゃない!!」

狛研「どうしたの?そんなに動揺して。そんなに変な顔してると、自分が犯人だって疑われるよ?」

穴雲「黙ってて!僕は至って冷静だよ!!僕に治奈を殺せるわけがない!!だって、僕はずっと図書室にいたんだ!!」

今の星也クンの発言はおかしい!

 

僕はずっと図書室にいた⬅︎【陽一クンの証言①】

 

「それは違うよ!!」

 

論破

 

狛研「星也クン、キミは本当にずっと図書室にいた?」

穴雲「ああ、いたよ!」

狛研「じゃあ、具体的に何時から何時までいたのか教えてよ。」

穴雲「9時半から11時45分…死体発見の5分前までだよ!」

狛研「あ、そう。…ところで、図書室では何かおかしな事は起こらなかった?」

穴雲「…あ?おかしな事…?」

 

狛研「…これでわかった。やっぱりキミは嘘をついてたんだね。」

穴雲「どういう事!?」

狛研「じゃあ教えてあげる。図書室で何が起こったのかをね。…実は、犯行時刻の数分後、陽一クンが図書室に行ったんだ。…陽一クン。その時の時刻は?」

栄「えっと…確か11時40分だったかな。」

狛研「そっか、ありがと。実はね、その時間、陽一クンは本棚の本が落ちてきて生き埋めになっちゃったんだ。」

穴雲「へ、へぇ〜…そんな事があったんだ…」

狛研「…図書室にいたのに知らなかったの?」

穴雲「あっ、思い出した!実はその時、僕はトイレに行こうとしてて、図書室の外にいたんだ!だから、気付かなくても不思議じゃないよね。ね!?」

狛研「あっそう。だったら、これでどう?」

 

コトダマ提示!

 

【柳人クンの証言】

 

「これだ!!」

 

狛研「星也クン、残念だったね。」

穴雲「…え?」

狛研「実は、生き埋めになった時の陽一クンの悲鳴を、外にいた柳人クンが聞いてたんだ。」

神座「でも、図書室は確か防音…」

栄「…あ。オレ、そういえばドアをちゃんと閉めてなかった気が…」

詩名「何やってんだよ君は。外に音が漏れちゃうから、ドアくらいちゃんと閉めてよ。」

栄「あ、悪い…」

狛研「でも、これでわかったよね。柳人クンには聞こえていた声が、同じ場所にいたはずの星也クンには聞こえなかったんだって。それに、陽一クンて結構声おっきいから、全力で叫べば廊下中に響き渡るはずだよ。それなのに声が聞こえなかったなんて、そんなバカな話、あるのかなぁ?」

穴雲「だから、それは…!」

狛研「それは、何?」

穴雲「…ッ!!」

 

 

 

「君の推理は予報外れなんだよ!!」

 

反論

 

 

 

狛研「…星也クン?」

穴雲「さっきから、人の失言をいちいち指摘するようなマネをして…そんな事をして一体何が楽しいの!?」

狛研「別に楽しくてやってるわけじゃないよ。ボクはキミの発言の矛盾をついただけだよ。」

穴雲「そんなに僕を悪者にしたいなら、僕だって黙ってないよ。全部反論(リポート)してあげる!!」

 

 

 

ー反論ショーダウン 開始ー

 

穴雲「さっきから君、人の揚げ足取りしかしてないよね!?」

狛研「でもキミが怪しいのは事実でしょ。」

穴雲「うるさい!僕は、物的証拠が無いなら何ひとつ認めないから!」

財原「やけに慌ててるね。何か都合の悪い事でもあった?」

穴雲「そんな事…と、とにかく!!早く証拠を出してよ!!僕が怪しいっていう証拠をさぁ!!」

財原「うっさいなぁ…」

穴雲「ねえ、もしかして出せないの?そりゃあそうだよね。僕は犯人じゃないからね!…ねえ、謝ってよ。治奈を散々腐した挙げ句、治奈を殺されて心身共に傷ついた僕をそんな風に言うなんて…土下座して僕達に謝ってよ!!」

 

証拠⬅︎【星也クンのケガ】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!!」

 

論破

 

狛研「…わかった。謝るよ。」

穴雲「狛研さん…やっとわかってくれたんだね!」

狛研「だけど、一つだけ条件がある。」

穴雲「条件…?何?」

狛研「キミの肩のキズを今この場でみんなに見せて。」

穴雲「…えっ?」

狛研「キズを見せてくれさえすれば、心の底から謝ってあげる。ほら、早くしてよ。」

穴雲「いや、でも、治療中で…」

狛研「じゃあ治療に使った道具と薬品名を全部正確に答えて。」

穴雲「えっと…」

狛研「ねえ、どうしたの?まさか、答えられないの?…ねえ、星也クン。」

 

狛研「キミ、本当はケガなんてしてないんじゃないの?」

穴雲「ッーーーーー!!?」

狛研「キミは、自分を犯人候補から外すために、ボクにあんな三文芝居を見せたんだ。…なぁんだ、被害者アピールをしてるのはキミの方だったんだね。」

穴雲「そ、そんな事…僕は…!」

狛研「キミの正体なら、もうとっくにわかってるんだよ。」

 

 

 

 

 

狛研「…ねえ、【超高校級の知能犯】方神冥クン。

 

穴雲「な、何をバカな事を言ってるの!?僕が知能犯なわけないだろ!!」

狛研「何言ってんの。キミ自身が、ボクに教えてくれたんじゃない。」

穴雲「…は?」

狛研「心当たりが無いようだから教えてあげる。」

 

コトダマ提示!

 

【星也クンの証言②】

 

「これだ!!」

 

狛研「ねえ、星也クン。キミは、『知能犯に襲われた』って言ったよね?」

穴雲「それがどうしたっていうのさ!!僕は知能犯に襲撃されたんだ!文句ある!?」

狛研「あれれ〜?おかしいなぁ。」

穴雲「何が!?」

狛研「だってキミは、少なくともあの時は治奈ちゃんが内通者だって知らなかったはずでしょ?だったら、内通者に襲われたと考えても不思議じゃないわけだ。それに、内通者じゃなくても、ここにいる全員が容疑者になり得るっていうのに…キミはなんで、知能犯の犯行だって断言できたの?」

 

穴雲「…!!!」

 

 

 

狛研「残忍で狡猾で最低最悪の知能犯は、キミの方だったんだよ。そうでしょ?」

 

 

 

「【超高校級のアナウンサー】穴雲星也クン…いや、【超高校級の知能犯】方神冥クン!!!」

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