本人からコメントをいただいております。
「あの…今日、は…私、の………誕生日、なの…この、日…は、きものの日…って、いって………七五三…に、着物…を着て………神社、に…行った…事、から…そう………言われてる、み…たい………」
エピローグ
100年ほど昔、全世界を滅亡の危機にまで追い込んだ大災害が発生した。
全ては、絶望に堕ちたある女の才能によるものだった。
女の才能に魅了された者達は次々と絶望に堕ちていき、世界中で破壊の限りを尽くした。
彼女の才能に魅了されたのは、人間だけではなかった。
ある科学者によって生み出された一体の人工知能が女を崇拝するあまり暴走を起こし、自らが作り出したプログラムによって女本人を巻き込んで終わらないコロシアイを主催していた。
だがプログラムは女の手によって破壊され、何万回、何億回と繰り返されたコロシアイはついに終結した。
女の名は狛研叶。
これは、彼女の物語である。
◆
ーーー21XX年
ビーーーッ!!ビーーーッ!!ビーーーッ!!
『緊急事態発生。緊急事態発生。フロア6の警備員が囚人を盗み出し脱走。両者を見つけ次第直ちに抹殺せよ。繰り返す。フロア6の警備員が囚人を盗み出し脱走。両者を見つけ次第直ちに抹殺せよ。』
世界が滅亡の危機に瀕してから100年後、世界は一変した。
大災害によって国という概念は無くなり、新設された政府が情報によって僅かに生き残った者達を徹底的に管理する社会となった。
こうして世界には表面的には平和が訪れたが、それは皆が無駄な感情を持たず希望も絶望も抱かない世界でもあった。
意識をデータ化されて抜け殻となった狛研叶の肉体は冷凍保存され、世界最悪の大罪人として厳重な警備のもと地下深くに眠っていた。
そして、データ化された意識はとある人工知能によって管理され、終わらないゲームに参加させられていた。
だが彼女のデータ化された意識を管理していたプログラムは破壊され、彼女の肉体は完全にもぬけの殻となった。
今まで彼女の『才能』によって彼女を抹殺する事が出来なかった政府であったが、彼女の才能が失われた事で政府はついに彼女を肉体的に処刑する事を決意した。
だが、政府側の裏切り者によって彼女の冷凍保存は解除され、その肉体が盗み出されたのだ。
100年経ってもなお、彼女を崇拝する者は絶えてはいなかった。
「…たとえ絶望でもいい…このツマラナイ世界を………終わらせて、くれ…」
降り頻る雪の中、全身から血を流した男が少女を抱えて歩いていた。
男は、全身の怪我と気候の厳しさによってついに限界を迎え、その場で力尽きた。
眠っている少女にも雪が積もり始めた頃、二人の前に人影が現れる。
◇
「…目が覚めたかの。」
「…。」
目を覚ますと、少女は粗末な寝床にいた。
あたりを見渡すが、そこは見覚えのない小屋だった。
「安心しなさい、ここには政府の管理は及んでおらん。雪の中で倒れていたお前さんをここまで運んでやったんじゃよ。一緒にいた男は助けられなかったがの。ジュン、暖炉の火を焚いてやりなさい。」
「はーい。」
椅子に座る白と黒に分かれた服を着た老人の言葉を聞いたジュンという少女は、薪を焚べた。
倒れていた少女と同じくらいの年で、薄桃色の髪に青い目を持った少女だった。
「時にお前さん、なぜあんなところに倒れていたんじゃ?お前さんはどこから来た?」
「…?」
少女は、困惑した表情を見せる。
「もしや、言葉が通じんのか?…参ったのぅ。」
〈…わからない。…ボクは、一体誰なの?〉
今はもう存在しないはずの言語で話す少女に、今度は老人とジュンが困惑した。
〈でも、ひとつだけ…わかる事がある…〉
話を続ける少女を、老人とジュンは言葉がわからないなりに心配そうに見つめていた。
〈【超高校級の幸運】…それが、ボクの…名前?〉
才監学園卒業生名簿
【超高校級の幸運】狛研叶
以上一名?
これにて論プリは完結です。
ご愛読ありがとうございました。
実は、最後にちろっと出てきた老人と少女ですが、実はそれぞれモデルがいます。
ヒントは、原作様の無印の黒幕と彼女が操っていたぬいぐるみです。