ダンガンロンパPRISON   作:M.T.

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第4章 解説編

えい解説いくよー。

え?需要?そんなもん知らん。

じゃあ解説いくよー。(ドンドンパフパフー)

なんでローテンションかって?

暑いんだよ。

 

【超高校級の工学者】入田才刃

今回のシロ。引きこもっていたにもかかわらずあっさり殺されたかわいそうな子。

天才的な頭脳を持つ工学者で、今まで受賞してきた賞は数知れず。史上最年少のノーベル賞の受賞者でもある。また、工学者であるためかプログラミングやゲームにおいても圧倒的な実力を誇る。普段は運動音痴だが、何故かゲームになると信じられないほどキレのある動きをする。デジタルのゲームでは敵無しだが、アナログなゲームは割と普通。

性格は非常にわがままで傲慢。自分の才能が他を圧倒している事を自覚しており、その事を鼻にかけて周りを見下したような態度を取る。しかし、それはあくまで自分の弱さを隠すために自分を大きく見せているだけで、本当は臆病な性格。三回目の学級裁判で、自分より強い3人があっさり殺された事で恐怖心に駆られ、部屋に引きこもるようになった。全く思いやりがないわけではなく、不動院や神座に手帳の操作方法を教えるなど、意外と面倒見がいい。また、ある程度の実力があれば普通に認める。精神的には他の生徒に比べてかなり幼く、見た目相応。常にハイテンション。案外バカ正直で騙されやすい。自分が有利な時はマウントを取ったり挑発したりと高圧的な態度が目立つが、逆に自分が不利になった途端に泣き出したりパニックになったりする。追い詰められると本来の弱々しい性格に戻り、さらに極限まで追い詰められると赤ちゃん返りする。煽り耐性は低め。

本人なりに科学者としての信条を重じており、人類への貢献のために自分の才能を使うと決めている。また、研究を手伝ってくれた科学者や家族の事までは見下しておらず、むしろ尊敬の念を抱いている。将来の夢は、憧れのSFの世界を再現する事。

実は、体力の無さや身体の小ささを理由に幼い頃からずっといじめられ続けたという過去を持つ。しかし、弟にある研究者を紹介してもらい、彼と一緒に研究をした事で、世界中で入田の才能が有名になった。入田と一緒に研究をしたいという科学者が続々と現れ、彼らと共に研究を続けた事で、数々の賞を受賞してきた。最初は単なる好奇心で研究に勤しんでいた彼だったが、知名度が上がるたびに媚びを売る周りの人々を見て、少しずつ性格が歪んでいく。元々は内気で引っ込み思案な性格だったが、今ではかつて自分をいじめていた元クラスメイトを見下してバカにするなど、横柄な態度を取るようになった。しかし、本当は今でも自分の弱さにコンプレックスを抱いており、たまにそれが表に現れたような言動をする。

最期は、死の恐怖に支配されて部屋に引きこもるものの、ラッセの罠にかかって射殺されてしまった。

 

※以下どうでもいい設定

割と最初からシロとして殺す予定だった生徒。これは、彼の本性剥き出し&反論ショーダウンとおしおきシーンを練るのが難しかったから。

前々作のエンジニア、前作の操縦士に続き、機械に強い生徒が欲しいと思って生み出したキャラクター。初期案では白衣を着ておらず、代わりに鼻に絆創膏を貼っていた。

ショタ枠。男子の中では詩名の次に背が低い。背が伸びると思って思い切って大人用の白衣を購入したが中学の頃から1cmしか伸びず、アンバランスな格好になってしまった。背を伸ばすために日々研究を重ねている。常にあらゆる研究において大成功してきた彼だったが、何故か背を伸ばす研究だけは尽く失敗している。ちなみに、弟の才牙は才刃と対照的に高身長のイケメン。一応才牙の兄であるためか、割と面倒見はいい。

栄、財原と共に悪だくみをする変態トリオの一人。何故かエロい事に関しては達観しており、女子をエロい目で見る事に関してはプロの域に達している。しかしその見た目からか、他の二人とは違って女子からはあまり咎められない。

運動音痴で手先が不器用でメシマズと、頭の良さとゲームの腕を除けばかなりのポンコツ。

実は重度のゲーム&特撮オタク。いい歳こいて小学校低学年向けの特撮番組『ライダーマンマスク』のショーを最前列で見るほど。

飴玉が好物。白衣のポケットにはお気に入りの飴が常備してある。ちなみに飴は噛む派。氷も食べる派。

反面コンソメ味のお菓子が苦手(小中学校で散々買いに走らされたかららしい)。

誕生日の由来はインターネット記念日(11月21日)。

キャラ作成時に参考にしたキャラは、ワンパンマンの童帝。

名前の由来は、入(in)+田(タ)でインターネット。下の名前は、英単語のcyberから。

声のイメージは、『サモンナイト4』のリューム。

 

 

 

【超高校級の国王】ラッセ・エドヴァルド・シルヴェンノイネン

今回のクロ。散々好き勝手やって命乞いまでした挙句に惨殺された救いようのない人。

北欧の小国シルヴェンノイネン王国の若き国王。父親の先代国王が亡くなった直後に即位し、持ち前のカリスマ性で国を大きく成長させた。若干独裁気味ではあるが、具体的に改善案を出してそれを実行したり自らの出費を惜しまず国民を守ろうとする姿勢からか、支持率は非常に高い。王とはいえ一応16歳の少年なので、表向きは王立の高等学校に所属している(無論、実際に通う機会はほぼ皆無)。そのため現役高校生であるという条件をクリアし、【超高校級の国王】として希望ヶ峰学園にスカウトされた。

職業柄、判断力や行動力に長けており、比較的冷静。王族であるためか非常にプライドが高く猜疑心が強い。すぐに敵と味方の境界線を引きがち。自分の国の国民に対しては深い愛情と敬意をもって接しているが、それ以外の人間には基本的に興味があらず、他者からの意見や反論は受け付けない事が多い。しかし、合理的な考えを重じているため、相手が理にかなった事を言っていれば一応聞く耳は持つ。典型的な功利主義者で、過程より結果を重視しがち。結果を出す者に対してはそれなりに評価するが、逆に行動に結果が伴わない者に対しては辛辣な評価をする。長年王として国を導いてきた経験からか、他の生徒に比べて達観しており、物事の核心を突くような発言も多々見られる。カリスマ性に富んだ人物として評価されているが、その行動の早さと実行力の高さは、犠牲を払う事を一切躊躇しない潔さに起因している。一国の王とはいえ、実は精神的にはあまり普通の高校生と大差はない。自分の国の知名度の低さに傷ついたり、挑発されたら女子相手にもムキになるなど、むしろ幼い一面もある。

3回目の学級裁判が終わった後、突然穴雲から離反し、同様に離反した栄・詩名・神座の3人は彼に従うようになり、生徒達は互いに対立するようになった。才監帝国なるものを築き、3人を独裁的に支配した。彼の支配は徐々にエスカレートしていき、ついには癒川と栄に暴行を加え、狛研・穴雲・財原の3人から危険因子扱いされた。(実は、彼の独裁的な行動は、全て内通者に唆されてやった事だった。)

実は割と初めから殺人を計画していた。モノクマに滅びゆく自分の国の映像を見せられ、一度はクラスメイトを殺す事を決意した。しかし、計画がバレた時のリスクを考え、なかなか実行に移せずにいた。しかし、内通者に唆され、さらにはモノクマにゲームの乗っ取り犯の存在を仄めかされた事で、ついに入田を殺害してしまった。ついでに神座も殺す事を計画していたが、こちらは狛研が未然に防いだため失敗。

最期は、自分が導いてきた栄達3人にも見限られ、財原に冷たく突き放された事で精神が崩壊し、無様に逃げながら殺された。

今回のおしおきのトリックの元ネタは、ベルばらの番外編。女の子が銃と糸を使ってトラップを仕掛けるシーンを思い出し、跳弾と組み合わせた。

おしおきシーンのタイトルは、フィンランド語で『おお、我らの国』という意味。

走っている廊下は、ラッセがいた王宮の内装を参考に、優雅でありながらどこか不気味な雰囲気を演出している。廊下を走っている時にモノクマやモノベルに痛めつけられるシーンは、実際にあった(と言われている)拷問方法をモデルにしている。自分の足を切り落とすシーンは、アンデルセンの『赤い靴』が元ネタ。ラッセに剣を渡した少女は彼の妹。当の本人は動機の映像が撮られた時点で既に死んでいるが、希望を追い求めるラッセの元に、幻覚として現れた。最期は、愛した故郷(の幻覚)の地を踏んで焼け死ぬというおしおきシーンになっている。

 

※以下どうでもいい設定

作中キャラの中では割と推し度の高い一人。金髪碧眼に白い肌、彫りの深い顔に高い鼻と、外国人のステレオタイプを詰め込んだキャラクター。見た目が中性的な割に声が低いのが特徴。

実は、最初は生き残らせる予定のキャラクターだった。散々迷った挙句、推しだからせっかくならみんなの前で凄惨に散ってほしいと思い、クロとして脱落させる事に。初期案では王冠を被っていなかったが、軍人っぽくなってしまったので急遽キャラデザを変更。

また、初期案ではもっと独裁的な人物で、自分に盾つく者を一切許さない冷酷な人物だった。独裁者故にカリスマ性はあるが非常に残忍な性格だったが、これでもかなり温和な性格へと変貌を遂げた。平気で爪を剥いだり指を詰めたりするという設定もあったが、さすがにちょっとやりすぎだと思い、断髪というマイルドな表現に修正した(それでも十分残酷な仕打ちである事に変わりはないが)。

職業柄語学のレベルが非常に高く、外国人とは思えない程日本語が上手。同様に約40の言語を現地人と遜色ないレベルで扱える。また、テーブルマナーや芸術など、多岐にわたる技能を身につけている。ただし料理だけは壊滅的。作中キャラの中で一番ひどく、手料理で景見を殺しかけた。

基本的に才監学園のクラスメイト達を自分より格下だと思っている。そのため、名前で呼ばずあだ名で呼んでいる。ただし、稀ではあるがある程度認めた相手はフルネームで呼ぶようにしている。

あまり極端ではないものの、男尊女卑を思わせるような発言が目立つ。女性を見る目が厳しく、特にうるさい女が一番嫌いとの事。

白鳥とは仲が悪く、事あるごとに対立していた。しかしラッセ自身は彼女の事を、本音で語り合える数少ない友人として認めていた(だが嫌い)。

潔癖症。手袋を付けているのと、最初に栄の手料理に抵抗感を抱いたのはそのため。

好物は、ロールキャベツと自国の名産でもある鰊の塩漬け。

反面パスタ料理が嫌い(生理的に受け付けないとの事)。

誕生日の由来はフィンランド独立記念日(12月6日)。

名前の由来は、フィンランド語の名前で高貴なイメージの名前。

声のイメージは、『十二大戦』の失井。

 

・シルヴェンノイネン王国について

作者が作った架空の国家。フィンランドの北にある島国。ラッセが治めている国。

太古に存在した幻の一族シルヴェナを起源とする小国で、昔から侵略者達に狙われ続けたという歴史を持つ。

地図でも見落とされがちで、他国からの知名度は非常に低い。

工業や農業に力を入れており、鰊とウォッカが名産。食料自給率はほぼ100%。

EU加盟国。公用語はシルヴェンノイネン語(文法・語法はフィンランド語に酷似している。フィンランド語の方言と解釈される事もある。)。

同じくヨーロッパのノヴォセリック王国とは古くから同盟関係にあり、先代国王とノヴォセリック王国の前任の外務大臣(詳しくは前作参照)は友人同士だった。

 

 

 

ほいじゃーアリバイ説明タイムいくべー(ただの尺稼ぎ)。

まあ、言っても今回は無人トリックだったので、アリバイ自体が不成立だったわけですが。

んじゃいくべさ。

 

穴雲…たまたま食堂に来て、ラッセの暴行を目の当たりにする。ラッセを止めようとするが、彼に殴られて気絶。

入田…部屋に引きこもっていたが、うっかりドアを開けてしまい、ラッセの罠が発動して射殺された。

神座、詩名…食堂にいた。ラッセと一緒にいたが、彼の暴行を黙って見ていた。

狛研…たまたま食堂に来て、ラッセの暴行を目の当たりにした。

栄…食堂に呼び出され、逆らった罪でラッセにボコボコにされる。

財原…娯楽室でギャンブルをしていた。事件の事は全く知らなかった。

癒川…食堂に呼び出され、帝国の秩序を乱したと言いがかりをつけられて罰せられる。

ラッセ…食堂に栄と癒川を暴行し、穴雲と狛研に目撃された。(二人を暴行したのは、穴雲と狛研を食堂から出さないようにするため)

 

んじゃ5章もお楽しみに。


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