魔法少女リリカルなのは 中学生編   作:KAMEZOU

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今回は結構少なめです。


いざ、地球へ

「……ハァ、ハァ、ハァ」

飛び起きた、ユウキは大量の汗をかいていた。

「また、あの夢か…」

思い出したくない過去を、自分の不甲斐なさにより起きてしまった出来事をまた見るなんて、最悪の1日の始まりだ。絶望から始まる1日を改善すべく、汗を洗い流すべくシャワーを浴びる。今日から任務だといういうのに、嫌な予感しかしない。しかしあの出来事があったからこそ今の自分がいるのだから、気を引き締めて任務に臨めと告げている様に考えれば、そこまで悪い気はしなくなった。シャワーを浴びたユウキは朝のルーティンである。訓練を始める。ユウキの魔力量はB +であり管理局の中では中の中である。そのため魔力で勝る相手に遭遇しても、任務遂行出来る様に体術、剣術の訓練も欠かさず行っている。自分が所属している諜報部にルーフェン出身の上司がおり、その方に教わったため、流派は、ルーフェン伝統武術になる。その方の教えでは日常の中で常にルーフェンの武術を感じろと言われたため、毎日朝は必ず基礎練をしている。またこのルーフェンは魔法運用にも効率的であり、少ない魔力量でもコントロールすることで、一点に魔力を集中させることで、爆発的な攻撃力を発揮出来る。基礎練と魔力コントロールの練習を終えたユウキは身支度を整えて、任務に向かうため、管理局諜報部へ向かうのであった。

 

 「桃花ユウキ3等空尉参りました。」

暑い扉の前に来た、ユウキはダルそうな顔をしながら言った。

すると扉に付いているモニターから返事が返ってきた。

「ああ、入りたまえ」

渋いオッサンの声に応えて、返事を返し部屋に入ると無愛想なの男が座っていた。

「今日から長期間の任務に入るが大丈夫か?」

こちらのことを心配してそんな言葉をかけてくる。

「ええ、大丈夫ですよ。そっちこそ大丈夫なんですか最近あまり家に帰ってきていない様ですが?」

「ふん、他人のことを心配できるだけの余裕はありそうだな。」

こっちの顔を見ずに明後日の方を見て言うこの男「桃花慎吾」は諜報部の課長であり、俺の保護責任者である。一緒に住んでいるのだが全く家に帰ってこず、職場に泊まり込み仕事漬けの毎日の様だ。まるで社畜だな。

「改めて、任務の確認を行うぞ。」

「事件解決に向けて高町なのは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、八神はやて3名の監視のため潜入してもらうが、潜入先は3名が通う学園に通ってもらう。女生徒として…」

「…はい、もう一度よろしいでしょうか」

目が点になる俺は、聞き捨てならない言葉を耳にしたため、何かの間違いであろうと思い聞き返した。

「…女生徒ととして潜入して3名の監視をしてもらいたい。」

俺の聴き間違えではない様だ。なぜ男である俺が男子生徒では無く女生徒なのだ。何かの間違いに決まっている。混乱している俺を他所にある荷物を持ってきた。

「これがこれから通うことになる、私立聖祥大附属中学校の制服と学生鞄だ。受け取れ。」

「3名と同様に入学する形で「女装して」この学校に潜入することになる。学校関係者はお前が一切男であると言う事は知らないため、正体がバレない様に細心の注意を心がけよ。」

俺は恐る恐るその可愛らしい制服に手を伸ばし今自分が置かれている状況を整理する。これを着て学校に通いながら、3名の監視を行うということか。なんだそれは聞いてないぞ。

俺が思考をめぐらわしていると、否応なしにこの課長は畳み掛けて来た。

「お前が住む家は俺の方で既に手配済みだ。では行け。」

「あのちょっと、女装するなんて聞いてないんですが」

課長を目を伏せて言う。

「近い場所で監視出来るものとしてお前が1番諜報部の中で適任であり、戦闘能力も申し分ない。また戦闘があった場合は、本来の姿で戦え。そのために常に女装をしてもらうことになったんだがな。」

「それにお前にとっては、女装など朝飯前だろう。」

この男は良く任務中に俺に女装の格好をさせては楽しんでいた。見た目は厳格なおじさんな様で中身はただの変態おじさんなのだ。

正直女装などしたくは無いが任務なのでしょうがない、しょうがいないと考え。課長に任務受領の返事をしたのだった。

 

転送ポートに到着した俺は、課長の秘書であるマリアさんから、家の住所のメモと任務に必要な道具一式を貰った。

「課長は貴方に期待しています。期待を裏切らない様に任務に努めてください。」

「貴方がこれまで生きてこられたのは、課長のおかげなのですから」

「分かっていますよ。マリアさん。今の自分があるのは、あのおっさんおかげですから。」

「分かっているなら結構。くれくれも課長の顔に泥を塗らない様にお願いします。タタでさえ、諜報部は忌み嫌われいるんですから…。」

マリアさんも色々と大変な様で愚痴が止まらない。

「ユウキさん、逐一連絡する様にお願いします。報告不足は仕事に遅延やミスを起こす原因なのですから。分りましたね。」

「了解しました。では行って来ます。」

俺は苛立つマリアさんからの言葉を受け止め返事をして、第97管理外世界「地球」に向かうのであった。

 

 

地球にある海鳴市に降り立った俺は、メモに書いてある住所と地図を使い向かった。そしてそこで俺が見たものは…。デカいお屋敷がそこにあった。

「何だよ、コレは。一人で住むのにこんなに大きく無くて良いだろうに…」

表札を見てみると、「桃花」と書いており、貰った鍵で家の中に入ると古臭い匂いはするも綺麗に整頓されており、オッサンのものと思われる私物が至る所に置かれている。別荘として使っているのだろう。幾らでも部屋は余っているので、自分の部屋は選び放題だ。色々と見て回ったが、リビングからすぐ近くの部屋を自分の部屋に決めた。回っている最中にオッサンの部屋を見つけたが、デスクに紫の髪の女性とのツーショットを見つけたが、この女性は誰なのだろうか。仕事の話ししかしないため、正直あのオッサンの事は良く知らないことが多いい。なんてそんなことを考えながら、事前に送られていた私物の入った段ボールを開けていくのだった。

 

翌日、朝早く起きたユウキは庭でいつものように日課を終わらせ、貰った私立聖祥大附属中学の制服に袖を通しパットもつけ、ネックレス型の潜入専用アイテム魔力認識疎外装置、ニンシキくんを首に下げいざ、入学式に向かうのだった。




これからも書いていくのでどしどし応援よろしくお願いします。

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